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コリアン情報ウィークリーNo:255(2008.08.18)

キリュン電子前のキャンドル集会、交渉は進展なし


東北アジアにはいまだに安定的な平和の秩序が存在しません。
「コリアン情報ウィークリー」は毎週月曜日、
東北アジアの非核・平和の確立のため韓国・朝鮮に関する情報をお届けします。

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カレンダー/2:Government政府、政党
3:Mass
世論、市民運動/4:NorthKorea朝鮮の動向


発行:フォーラム平和・人権・環境  編集:李泳采
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1階
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 Calendar
カレンダー 

 

08月11日(月)

 北朝鮮・金剛山から第1次撤収対象者全員が撤収

08月12日(火)

 KBS社長解任・デモ規制も強化 韓国・李政権攻勢へ

08月13日(水)

 KBS前社長を解任翌日に逮捕

08月14日(木)

 KBS理事会、新社長候補者は公募通じ独自に決定

08月15日(金)

 中国が離於島への立場覆す、再び自国領土と主張

08月16日(土)

 「日本が最大の脅威国」韓国の世論調査 竹島問題が影響

 


Government
政府、政党

韓国政府、KBS社長解任・デモ規制も強化


韓国の李明博大統領は11日、偏向放送や放漫経営などで問題になっていた国営KBS放送(韓国放送公社)の鄭淵珠社長を解任した。

李明博政権はこれまで、KBSなど左派・革新系主導の旧政権勢力に揺さぶられてきたが、このところ反政府デモに対する規制強化を含め攻勢に転じている。

KBS問題は李明博政権下の政治的左右対立の象徴になっていたもので、李政権は盧武鉉前政権時代に任命された鄭社長に対し、「放送正常化」を理由に辞任を要求。鄭社長は「政権の不当な人事介入」として拒否し対立が続いていた。

KBS内部でも社長支持派と反対派が対立し、政治的にも左右両派がKBS前でデモを繰り返すなど事態が深刻化していた。しかし最高決定機関の理事会が社長支持派退場の中で解任を決議したため、任命権者の大統領が解任を発表した。

李大統領は理事会の推薦を得て近く新社長を任命するが、野党や左派・革新系など反政府勢力は解任無効を叫んでおり、しばらく混乱が続きそうだ。

韓国最大の放送メディアであるKBSは主に視聴料で運営される公共放送。政府が全額出資し首脳人事も政府の影響が強いため、政府系メディアとされてきた。左派・革新系主導の盧武鉉前政権下では野党勢力だった保守勢力批判に力を入れ、国会での大統領弾劾決議に反対するなど政権擁護の先頭に立った。

李政権が懸案のKBS社長解任に踏み切った背景には、反政府デモの沈静化など政局安定の兆しがみえたことがある。

李明博政権にとっては竹島・独島問題でのブッシュ米大統領の「支援」も政権立て直しにプラスしている。ブッシュ大統領が訪韓の際、米地名委員会の表記を韓国寄りに修正したことが、世論には対米外交の成果および対日外交の勝利と印象付けられている。

また世論は現在、北京五輪での韓国選手の活躍に沸いており、米国産牛肉問題や竹島・独島問題、李政権への不満など政治的なウサは大きく後退している。
 




Mass■世論、市民運動


キリュン電子前のキャンドル集会、交渉は進展なし


「キリュン電子の前を毎日守ってきたキャンドルと光化門を守ってきたキャンドルが、今日出会った。私たちは負けなかった。63日間の断食が私たちをめぐり合わせてくれた。過去の慣性を越え、新しい運動の歴史を作っている」

11日キリュン電子前で光化門のキャンドルとキリュン電子非定期職のキャンドルが会ったところで、キリュン電子事態解決のための共同対策委執行委院長である詩人ソンキョンドンさんは淡々とこう言った。

司会者の「キリュン電子に初めてこららて方は手を上げて」との言葉に、参席者の半分位が手をあげた。

ソウル市庁広場とチョンゲ広場で、しぶとくキャンドルを守って来た人々である。

しかし、この日あった交渉はキリュン電子使用側が既存の立場を繰り返し、進展なしに終わっている。

キリュン電子は非正規職の解雇による問題で1年以上の長期闘争をし、断食63日を迎えている。

 

 



 

NorthKorea朝鮮の動向

北が韓国側関係者を追放、約60人撤収


金剛山観光客が射殺された事件の発生以降、北朝鮮の韓国関係者追放措置が本格化している。

11日午前、東海(日本名:日本海)線南北出入境事務所(高城CIQ)を通じ、韓国観光公社職員二人と金剛山面会所に残っていた人員6人の計8人が韓国に戻った。

これで北朝鮮が第1次追放対象に指定した11人全員が撤収した。午後には現代峨山・金剛山事業所のイ・ジョングァン総所長と、協力企業関係者5人、中国朝鮮族の従業員54人が韓国に戻った。

イ・ジョングァン総所長は「業務会議があるため戻ってきた。あさって再びあちらへ行く。あちらへ行けば観光が再開されるまで、路程(金剛山観光客が通る道)のフェンスに関する問題や、路程を拡張する問題など、安全対策についてやるべきことがたくさんある」と語った。金剛山刊行地区内で免税店を運営している韓国観光公社は同日、流通期限が決まっているチョコレートや服など段ボールで939箱分、7200キロの物品を韓国に輸送した。

金剛山面会所の人員も、書類や事務室備品などを携え全員撤収したため、面会所の建物はがらんとしている。


 

 

コリアン情報ウィークリー(2008年)

第255号 2008年08月18日 キリュン電子前のキャンドル集会、交渉は進展なし
第254号 2008年08月11日 北朝鮮のテロ支援国指定解除、延期の可能性も
第253号 2008年08月04日 WFP、北朝鮮の食糧危機、90年代以降最悪
第252号 2008年07月28日 李大統領、デモ参加団体への補助金回収へ
第251号 2008年07月21日 コスコム非正規支部、漢江の橋あちこちで高空デモ
第250号 2008年07月14日 公務員労組代議員大会、警察封鎖で延期
第249号 2008年07月07日 7月5日、市民、聖職者、労動者が一つなったキャンドル集会
第248号 2008年06月30日 29日、「反民主政権審判の日」 52次キャンドル集会進行
第247号 2008年06月23日 ニューコア-イーランドストライキ、23日で1年
第246号 2008年06月16日 6・10 100万キャンドル行進イベント「ソウル40万、全国60万参加」
第245号 2008年06月09日 72時間リレー国民行動「ソウル広場は市民博覧場」
第244号 2008年06月02日 週末キャンドル全国10万人 「独裁打倒 告示撤回」
第243号 2008年05月26日 「市民焚身事態、李明博政府が責任を負いなさい」
第242号 2008年05月19日 第28周年5.18光州民主化運動記念式 開催
第241号 2008年05月12日 米国産の牛肉輸入反対の3万キャンドル,清渓川にいっぱい
第240号 2008年05月05日 2日、米国牛肉輸入反対大規模キャンドル集会
第239号 2008年04月28日 教育自律化措置に反対する教員、PTA座り込み開始

第238号 2008年04月21日 米韓首脳の「新安保宣言」
第237号 2008年04月14日 民主労働党、カン氏・クォン氏当選、進歩新党、ノ氏・シム氏落選
第236号 2008年04月07日 第60周年済州4.3慰霊祭開催、「真実の櫓を漕いで平和の海へ」
第235号 2008年03月31日 済州 4・3抗争精神継承 、「労動者大会、民衆大会」開催
第234号 2008年03月24日 民主労総・移住労組、UN人権理事会7次総会に参席
第233号 2008年03月17日 金属労働組合、8泊9日間の長期闘争現場を全国巡回
第232号 2008年03月10日 教授労働組合、学費後払制度の立法請願運動
第231号 2008年03月03日 李大統領就任、「新しい神話へ向かって進もう」
第230号 2008年02月25日 進歩新党推進のためのシンポジウム開催
第229号 2008年02月18日 ポスコは「インドでの人権侵害の真相を明らかにせよ」
第228号 2008年02月11日 韓国労総、来る4月総選挙でハンナラ党「総力支持」決定に労働界反発
第227号 2008年02月04日 民主労働党臨時大会、「北朝鮮追従主義」問題めぐって破局危機
第226号 2008年01月28日 国家人権委員会の大統領直属機構化反対座り込みの解団式
第225号 2008年01月21日 源由被害、3人目の自殺発生、住民の怒り爆発
第224号 2008年01月14日 民主労働党「シム非常対策委」陣痛の出帆、不安な始まり
第223号 2008年01月07日 労動界・経営係、「2008年労使関係もっと不安」




コリアン情報ウィークリー(2007年)

第222号 2007年12月31日 革新・分党、岐路に立つ民主労動党



コリアン情報ウィークリー(2006年)

第169号 2006年12月25日 イラク・レバノン派兵案、国会本会議通過



コリアン情報ウィークリー(2005年)

第117号 2005年12月26日 反WTO集会以後、拘束収監されていた13人「不拘束捜査」を決定

 


コリアン情報ウィークリー(2003年10月−2004年)

第65号 2004年12月27日 金正日「南侵威嚇はない」


 

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