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コリアン情報ウィークリーNo:227(2008.02.04)

民主労働党臨時大会、
「北朝鮮追従主義」問題めぐって破局危機


東北アジアにはいまだに安定的な平和の秩序が存在しません。
「コリアン情報ウィークリー」は毎週月曜日、
東北アジアの非核・平和の確立のため韓国・朝鮮に関する情報をお届けします。

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カレンダー/2:Government政府、政党
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世論、市民運動/4:NorthKorea朝鮮の動向


発行:フォーラム平和・人権・環境  編集:李泳采
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1階
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 Calendar
カレンダー 

 

01月28日(月)

 英語公教育強化は今が最適、引継委

01月29日(火)

 朝鮮戦争戦死者の遺骨発屈、米韓協定ならず

01月30日(水)

 脱北者問題解決は統一への第一歩、引継委朴真議員

01月31日(木)

 国家人権委員会、国内人権状況を国連に報告

02月01日(金)

 北朝鮮のテロ指定解除は申告してからこそ、駐韓米大使

02月02日(土)

 EUとのFTA、農産物セーフガード導入に合意

 


Government
政府、政党


竜山基地移転、先に触れたため韓国費用負担が増加


国防部・金章洙(キム・ジャンス、写真)長官が「韓国が竜山(ヨンサン)基地移転問題に先に触れたために損した」と、現政府の安全保障(安保)政策を批判していたことが、30日に分かった。

  今月11日に国防部を訪問した李明博(イ・ミョンバク)次期大統領に、金長官が戦時作戦統制権の移譲問題を報告する際にコメントしたもの。現職の長官が現政権の政策を批判したのは今回が初めて。

  軍筋によると、金長官は李次期大統領と会って「韓国政府が竜山基地移転問題を先に提起したために、移転費用をさらに多く負担する結果となった」とし「(同じロジックから)韓国が統制権移譲の時期に関連した再交渉問題を先に取りあげる場合、韓国がそれに関連した負担を抱えることになる」という内容を説明した模様だ。

  同筋によると、金長官は続いて「09年に統制権移譲計画に乗り出せば、その時になって延期問題などを米国側と自然に協議するのが良い」と助言したという。韓米両国は、韓米連合司令官が持つ戦時作戦統制権を2012年4月17日以降、韓国の合同参謀議長に移譲することで合意している。
 

 



Mass■世論、市民運動


民主労働党臨時大会、
「北朝鮮追従主義」問題めぐって破局危機


民主労動党のシムサンジョン非常対策委は3日臨時党大会を開いて、「一心回」(06年、民主労働党幹部が北朝鮮に民主労働党の内部資料を渡したことで関係者が逮捕された事件)事件関連者除名を案件で扱ったが、結局通過に失敗した。これによって「自主派」関係者除名を党革新の重要な前提条件として主張し、否決される場合脱党を示唆したノ・フェチァン議員を含めていわゆる「平等派」の大規模脱党事態が予想される。

党内で「北朝鮮追従主義」問題を申し立てて創党を宣言した新党派には名分を与えるようになった。「革新案の拒否は非常対策委に対する不信としてみます」と瀬戸際戦略に出たシムサンジョン非常対策委代表は辞任意思を明らかにした。

3日、午後2時からソウルセントロルシティーミレニアムホールで開かれた党大会で非常対策委は、「一心回」事件関連者であるチェ・キヨン、イ・ジョンフン党員らの害党行為に対する責任を問って、除名されなければならない」と明らかにした。非常対策委は国家保安法の適用への賛成ではなく、「害党行為」に対する党内部の処罰であることを明確にした。

これに対して自主派は「党員除名措置をすれば、進歩政党が国家保安法に屈服したという評価を受けるようになる」と強く反撥した。一方、党内の「新党派」は「国家保安法云々は『北朝鮮追従主義』問題を逸らすための暴挙と同じで、民主労動党の根本的革新を望む進歩陣営に対する愚弄だ」と批判し、臨時党大会に不参した。「革新案(関係者除名案)を出したのは、民主労動党の分裂を守ろうというのが核心だ。

大挙脱党と分裂事態を阻むために政治的な判断をしてください」というシム・サンジョン代表の訴えにもかかわらず、総5個の修正案が現場発議で提出された。この中4個は「一心回」事件関連者の除名に反対する内容で「自主派」代議員たちが発議したものだ。 賛否討論の中で、バク・ヨンジン代弁人は、「シム・サンジョン非常対策委に私も不満があるが、今日の革新案が否決されれば党は分裂される。国家保安法賛成するひとは誰もいない。しかし、政治的決定をしなければならない」と涙で革新案の支持を訴えた。

しかし、午後11時頃「一心回」関連者除名方針案件そのものを削除するという内容の修正同意案が在席議員862人の中、553人の賛成で過半を越して通過された。シム・サンジョン代表は非常対策委が提示した革新案が自動廃棄された直後、固い表情で会議場から抜けた。

一方、革新案の中、大統領選挙の敗北原因で「党がいくつかの偏向的親北朝鮮行為に対して積極的措置を取らなくて、否定的意味の『親北朝鮮政党』のイメージが形成される言葉尻を提供した」と言う文句も自主派の反対で削除された。

それ以外の案件は、在籍代議員数の不足で流会された。革新案の否決で、民主労働党は分裂の道が明らかにされたといえる。

 




NorthKorea朝鮮の動向

中国の対外連絡部長、金総書記と面会


金正日(キム・ジョンイル)総書記(66)が30日、北朝鮮を訪問中の中国共産党の王家瑞対外連絡部長と面会し、夕食を共にした、と朝鮮中央通信が同日報じた。

中央通信は、「金総書記は胡錦濤主席によろしくと伝えた後、王家瑞部長と温かく対話を交わした」と報じた。しかし具体的な対話の内容については報じられていない。胡錦濤主席の口頭親書が伝えられたのかについても言及はなかった。北朝鮮は昨年、胡錦濤主席から口頭親書が伝えられたことを3回報じている。

この日金総書記が王部長に会ったことが、北朝鮮による核プログラムの申告が昨年12月31日の期限を過ぎており、手詰まり状態にある6カ国協議の突破口となるのか注目される。王部長は北朝鮮の核保有宣言で、6カ国協議が危機に瀕した2005年2月にも平壌を訪れて金総書記と会い、会談の命脈を保ち続けた。この日の面談には、北朝鮮からは姜錫柱(カン・ソクジュ)外務省第1次官、中国からは劉暁明・駐北朝鮮大使が出席した。

コリアン情報ウィークリー(2008年)

第227号 2008年02月04日 民主労働党臨時大会、「北朝鮮追従主義」問題めぐって破局危機
第226号 2008年01月28日 国家人権委員会の大統領直属機構化反対座り込みの解団式
第225号 2008年01月21日 源由被害、3人目の自殺発生、住民の怒り爆発
第224号 2008年01月14日 民主労働党「シム非常対策委」陣痛の出帆、不安な始まり
第223号 2008年01月07日 労動界・経営係、「2008年労使関係もっと不安」




コリアン情報ウィークリー(2007年)

第222号 2007年12月31日 革新・分党、岐路に立つ民主労動党



コリアン情報ウィークリー(2006年)

第169号 2006年12月25日 イラク・レバノン派兵案、国会本会議通過



コリアン情報ウィークリー(2005年)

第117号 2005年12月26日 反WTO集会以後、拘束収監されていた13人「不拘束捜査」を決定

 


コリアン情報ウィークリー(2003年10月−2004年)

第65号 2004年12月27日 金正日「南侵威嚇はない」


 

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