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コリアン情報ウィークリーNo:455 (2012.6.18)

最大野党の大統領選候補ムンジェイン、出馬宣言


東北アジアにはいまだに安定的な平和の秩序が存在しません。
「コリアン情報ウィークリー」は毎週月曜日、
東北アジアの非核・平和の確立のため韓国・朝鮮に関する情報をお届けします。

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カレンダー/2:Government政府、政党
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世論、市民運動/4:NorthKorea朝鮮の動向


発行:フォーラム平和・人権・環境  編集:李泳采
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1階
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 Calendar
カレンダー 

 

06月11日(月)

 IAEA点検団「韓国・古里原発は安全」、住民反発

06月12日(火)

 古里原発の点検結果 釜山市「不安解消には不十分」

06月13日(水)

 北朝鮮、「人権」指摘の韓国李政権を茶番劇と非難

06月14日(木)

 韓日米が海上軍事演習 済州島沖で21〜22日

06月15日(金)

 在韓米軍第2師団を韓米連合部隊へ、改編を協議中

06月16日(土)

 韓国大統領選、野党候補が出馬表明で党内候補選び本格化

 


Government
政府、政党

IAEA点検団「韓国・古里原発は安全」=住民反発


韓国初の原子力発電所、古里原発1号機(釜山市機張郡)の再稼動の是非を判断するため、同1号機の安全点検を行っていた国際原子力機関(IAEA)の点検団は11日、同原発の安全に問題はないとの点検結果を発表した。

同原発は2月9日に全電源喪失が起こった後、稼動を停止した。事故を1か月以上隠していたことなども明らかになり、廃炉を求める声が高まっている。

点検団はこの日、全電源喪失の原因となった非常用ディーゼル発電機を含めた発電所設備に問題はないとの点検結果を住民らの前で発表した。7カ国の8人で構成された点検団は今月4日から▼組織行政および安全文化▼運転▼整備▼運転経験――の4分野について点検を行った。

点検団は設備の状態は良好だと確認した上で、全電源喪失の隠蔽については安全文化の欠如と発電所幹部のリーダーシップ不足が原因だと指摘した。

これに対し、地元住民や市民団体はIAEAの点検結果は信頼できないと反発した。ある住民は点検団のうち4人が原子力産業界の従事者で整備関連の専門家が2人しかいない上、点検期間も短いと指摘した。

機張郡の呉奎錫(オ・ギュソク)郡主も「住民が求める専門家の入っていない点検の結果は受け入れられない」と住民の合意なしの再稼動に異議を唱えた。

この日、「脱原発」を掲げる市民団体などが記者会見でIAEAの点検の無効を訴えたほか、点検団の施設への立ち入りを阻止するデモも行われた。

古里1号機は1978年4月に商業運転を開始。設計寿命を迎えた2007年6月に運転を停止したが、政府が10年間の運転延長を承認し、2008年1月17日に再運転した。



Mass■世論、市民運動


最大野党の大統領選候補ムンジェイン、出馬宣言


韓国の最大野党、民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)議員(59)は17日、12月の大統領選に出馬すると表明した。同党では、金斗官(キム・ドゥグァン)慶尚南道知事(53)が急速に存在感を増すなか、既に出馬表明している孫鶴圭(ソン・ハッキュ)常任顧問(64)らとの党内予備選に向けたレースが本格化してきた。

ソウルの独立門前で文氏は「普通の人々が主人公である国の大統領になる」と、出馬宣言した。

文氏は盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権で大統領室長を務めた党内「親盧系」の有力者。4月の総選挙で初当選を果たした。

次期大統領選の党内有力候補同士による「代理戦争」となった今月の党代表選では、支持したイ・ヘチャン氏(59)を新代表に就けることに成功した。

一方、党内で勢いを増しているのが、金氏だ。前政権で閣僚などを務めた親盧系だが、地方大学出身で若いころは農民運動にかかわったり郡守(郡の首長)を務めたりするなど「庶民的なイメージで売っている」(韓国紙記者)。

金氏は来月中に出馬宣言するとみられる。

民主統合党にとっては、野党系の台風の目である安哲秀(アン・チョルス)ソウル大教授(50)と大統領選に向けどう協力するかが大きな課題である。



 


 


NorthKorea朝鮮の動向

北朝鮮、
「人権」指摘の韓国李政権を茶番劇と非難


12日付け朝鮮中央通信は「人権の廃虚の上でも言うことがあるのか」と題する論評を発表。最近韓国の李明博大統領が、北朝鮮の深刻な人権状況や生活悪化を指摘していることに対して激しく反発した。

この論評で、李大統領が北朝鮮の人権を取り上げたことを「茶番劇」「ヒステリー」「謀略」などとし、韓国こそが「極悪な親米・事大行為と反人民的悪政、ファッショ独裁の乱舞場」「民生地獄、自殺王国、人権廃虚地帯」と激烈に批判。

一方、自国の人権状況については、「人民大衆の自主的権利と創造的活動が制度的に保証されているわが国には、敵対勢力がけん伝している『人権問題』なるものが存在せず、また存在するはずもない」「国家と社会の堂々たる主人として自主的人間の真の自由と権利を享受しているわが人民の姿はむしろ、南朝鮮の同胞の羨望と憧れの的となっている」と自画自賛し強弁している。

以下は、論評の全文。

李明博逆徒の反共和国「人権」ヒステリーが極度に達した。

誰それの「人権」や「民生問題」を取り上げて悪質な保守分子、売文紙を動員したあげく、人間のくずまで南朝鮮と海外のあちこちに駆り出して醜悪な「人権」茶番劇を演じている。

最近は、逆徒が直接出て「北の『人権問題』が核やミサイル問題よりも早急に取り扱われ、解決されなければならない問題」だとし、米・日両上司の「人権」騒動に相槌を打つ鼻持ちならない醜態を演じた。

ありもしない「人権問題」を世論化して、わが共和国の対外的権威と一心団結威力の影響力を防ぎ、各界で高まっている反李明博闘争と連北統一運動を無慈悲に弾圧するための奸悪な下心の発露である。

人民大衆の自主的権利と創造的活動が制度的に保証されているわが国には、敵対勢力がけん伝している「人権問題」なるものが存在せず、また存在するはずもない。

国家と社会の堂々たる主人として自主的人間の真の自由と権利を享受しているわが人民の姿はむしろ、南朝鮮の同胞の羨望と憧れの的となっている。

彼らは、統一祖国の未来は人民大衆中心の社会主義社会であるわが共和国にあるとし、連北統一運動に果敢に決起している。

これにおそれおののいた保守一味は、反共和国「人権」騒動で社会各界に同族に対する敵対感を鼓吹し、反民族的な「体制統一」野望を必ず実現しようとあがいているのである。

あえて人権について論じるなら、外では外部勢力に屈従し、内では独裁だけが横行する南朝鮮の凄惨な現実から問題視しなければならないであろう。

極悪な親米・事大行為と反人民的悪政、ファッショ独裁の乱舞場である南朝鮮こそ、民生地獄、自殺王国、人権廃虚地帯である。

逆徒の執権下で働かされた龍山撤去民惨事と民間人不法査察事件、前職「大統領」まで非命に倒れさせた卑劣な政治的謀略による危害と報復行為、猿ぐつわをかませたメディア、「従北剔抉(てっけつ)」を口実とする民主勢力弾圧旋風など、実例を挙げるにはきりがない。

いかほどであったら、最近、南朝鮮の中高等学校生徒の過半数が社会に対する極度の幻滅から「外国に行って暮らしたい」と言ったことであろうか。

上司の米国が毎年、「定例人権報告書」に明記しなければならないほど「国家保安法」とインターネットのアクセス制限、かいらい軍内の虐待問題など、人権弾圧の法律的・制度的装置は南朝鮮をして慢性的な人権疾病に苦しむようにしている。

人権と民主主義、北南関係問題において史上最悪の悪政と悪弊をマークした李明博逆賊に対する報復の機運は、南朝鮮社会の各界は言うまでもなく、支配層の内部争いにまで広がってかいらい一味の統治基盤を根底から揺るがしている。

逆徒の卑劣かつ幼稚な「人権」謀略策動はむしろ、同族対決を業とする自分らの醜悪な正体を露わにするだけである。(以上)





コリアン情報ウィークリー(2012年)

第455号 2012年06月18日  最大野党の大統領選候補ムンジェイン、出馬宣言

第454号 2012年06月11日  韓米FTA、ISD協議は韓国案が提案されてから検討
第453号 2012年06月04日  第21回民族民主烈士·犠牲者の汎国民追慕祭「6・10民主化運動継承」

第452号 2012年05月28日
  貨物・建設労組、6月末ゼネスト闘争に突入

第451号 2012年05月21日
  日帝徴用者の個人請求権を認める

第450号 2012年05月14日
  統合進歩党、結局2重権力体制へ

第449号 2012年05月07日
  統合進歩党中央委員会、衝撃の暴力事態

第448号 2012年04月30日  統合進歩党、「比例代表選出の不正選挙」認定で波紋

第447号 2012年04月23日  再び始まる米産牛肉輸入反対のためのキャンドル集会

第446号 2012年04月16日  21日、双龍車汎国民追慕大会「生きて工場に帰ろう」

第445号 2012年04月09日  スト中のMBC労組の個人財産の仮差押え、「最悪の労組殺し」

第444号 2012年04月02日  総選挙、首都圏40〜50ヶ所混戦状態、週末の総力戦

第443号 2012年03月26日  統合進歩党、「野党連帯の影響があれば20席以上も可能」

第442号 2012年03月19日  総選挙中間発表、野党「3ヶ月で30議席失った」

第441号 2012年03月12日  安哲秀、放送3社ストライキ支持

第440号 2012年03月05日  海軍、済州道の基地建設開始

第439号 2012年02月27日  朴ソウル市長の息子の兵役免除、再検診で疑惑晴れる

第438号 2012年02月20日  MBC労組ストライキコンサート、「公正放送取り戻そう」

第437号 2012年02月13日  15日、核安保首脳会議への「対抗行動」発足

第436号 2012年02月06日  民主労総、総選挙方針をめぐって意見対立

第435号 2012年01月30日  大選野党候補支持率、ムン・ゼイン、初めて安哲秀を追い越し

第434号 2012年01月23日  MBC放送ストライキ決定、30日実行

第433号 2012年01月16日  慶州地域団体「月城1号機閉炉し、核廃棄物場工事中断しろ」

第432号 2012年01月09日  現代車労組、焚身をめぐって一部ライン作業中断

第431号 2012年01月02日  選管委HPへのサイバーテロ問題で、大学生の時局宣言続く




コリアン情報ウィークリー(2011年)

第430号 2011年12月26日  28日、金正日総書記告別式開催




コリアン情報ウィークリー(2010年)

第378号 2010年12月27日 法院「時局宣言教師への解任処分は違法」

 

コリアン情報ウィークリー(2009年)

第326号 2009年12月28日 韓国大学生連合「授業料削減」要求し、国会教育科学委占拠



コリアン情報ウィークリー(2008年)

第274号 2008年12月29日 26日、全国言論労組、史上初のゼネスト突入



コリアン情報ウィークリー(2007年)

第222号 2007年12月31日 革新・分党、岐路に立つ民主労動党



コリアン情報ウィークリー(2006年)

第169号 2006年12月25日 イラク・レバノン派兵案、国会本会議通過



コリアン情報ウィークリー(2005年)

第117号 2005年12月26日 反WTO集会以後、拘束収監されていた13人「不拘束捜査」を決定

 


コリアン情報ウィークリー(2003年10月−2004年)

第65号 2004年12月27日 金正日「南侵威嚇はない」


 

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