To establish peace and unclear-free North East Asia!

コリアン情報ウィークリーNo:445 (2012.4.09)

スト中のMBC労組の個人財産の仮差押え、
「最悪の労組殺し」


東北アジアにはいまだに安定的な平和の秩序が存在しません。
「コリアン情報ウィークリー」は毎週月曜日、
東北アジアの非核・平和の確立のため韓国・朝鮮に関する情報をお届けします。

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カレンダー/2:Government政府、政党
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世論、市民運動/4:NorthKorea朝鮮の動向


発行:フォーラム平和・人権・環境  編集:李泳采
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1階
tel.03-5289-8222/fax.03-5289-8223/E-mail:peace-forum@jca.apc.org




 Calendar
カレンダー 

 

04月02日(月)

 韓国軍、平壌への報復攻撃計画構築

04月03日(火)

 韓日中FTA実務協議、北京で6日に開催

04月04日(水)

 韓国総選挙まであと1週間 第1党争いで大接戦

04月05日(木)

 安哲秀氏「韓国経済はゾンビ経済に転落」

04月06日(金)

 韓米両国、北の内戦を想定し初の訓練

04月07日(土)

 北ロケット1段目設置、発射強行へ最終準備段階

 


Government
政府、政党

総選挙、対接戦


4月11日投開票の韓国総選挙(国会議員総選挙、300議席)が1週間後に迫った。12月に実施される大統領選の前哨戦とされており、第1党の座をかけ大接戦の様相を呈している。選挙結果は今後の政局を大きく左右すると予想される。

選挙情勢は「朴槿恵(パク・クンヘ)VS盧武鉉(ノ・ムヒョン)」の対決構図となっている。与党セヌリ党の地盤である釜山と慶尚南道で盧武鉉前大統領系の人材が大挙立候補したほか、韓米自由貿易協定(FTA)や済州海軍基地建設などの政策をめぐり、セヌリ党の党運営にあたる朴党非常対策委員と盧前大統領の側近で最大野党、民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)最高顧問、韓明淑(ハン・ミョンスク)代表らが激しい舌戦を繰り広げている。

民主統合党は国政破綻に対する「李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵政権」の共同責任を前面に打ち出し、民間人への不法査察問題などを攻撃材料に「政権審判」を訴えている。一方、セヌリ党は野党側が「理念闘争」に走っていると批判している。

選挙情勢は今なお混迷の度を深めているが、不法査察問題を機に、民主統合党がやや優勢だと、専門家たちはみている。

勝負の分かれ目は首都圏になると予想される。全体の地域選挙区(246)の45.5%を占める首都圏では112議席を争う。与野党の支持率は伯仲しており、50か所以上が数千票の差で勝負が決まるとの見方が出ている。



Mass■世論、市民運動


MBC労組の個人財産の仮差押え、「最悪の労組殺し」
 


韓国メディアに例のない労組殺しが現実化された。

ストライキ中のMBCの労組執行部の個人財産の仮差押が実施される予定だ。

10日、全国言論労働組合MBC本部(本部長ジョンヨンハ ​​)によると、MBCが先月13日、労組と執行部16人の個人財産を相手に、ソウル南部地裁に起こした仮差し押さえ申請が一部引用決定され、去る8日からMBC労組執行部に個別伝達した。

裁判所は、ジョンヨンハ​​委員長とガンジウン事務局長(各1億2500万ウォン)、ギムインハン、バクミナ副委員長とジャンジェフン局長(各7500万ウォン)、チェチャンス、キム·ジョングン局長(各3000万ウォン)の不動産(住宅)仮差押申請をすべて受け入れた。

また、MBCが労働組合の口座に22億6000万ウォンとイヨンマ広報局長の給与と退職金1億2500万ウォン提起した仮差し押さえお申し込みも認めた。

これにより、仮差押が決定された執行部の関​​連財産権行使は不可能になる。

ただし、裁判所は、彼らを除いた他の執行部の仮差し押さえ申請は棄却した。

MBCは先月5日、ストライキ中の労組と執行部を相手に33億8600万ウォン規模の損害賠償請求訴訟を出して、同月12日には労組幹部全員に対し、裁判所に仮差押を申請した。

報道機関のストライキで財産権行使を妨げる仮差押の申請が提起されたのは去る2008年YTN集団解雇事態以後初めてだ。

仮差押さえは既に債務者財産隠匿防止という本来の目的を離れて労組弾圧の手段として乱用されるなど、代表的な悪質な労組弾圧の手段であると法曹界で提起されている。

MBC労組は、今回の決定が下された後、「訴訟の結果が出る前にストライキ隊伍を崩壊させたいという目的だ」と会社側の決定を批判しながら、「キム·ジェチョル社長とその部下たちの焦燥感がかわいそうだ」と批判した。

 



 


NorthKorea朝鮮の動向

北朝鮮、ロケット発射最終準備段階


読売新聞(4月7日)による、韓国政府当局者は7日、北朝鮮が「人工衛星」打ち上げと称して発射を予告している長距離弾道ミサイルの1段目のブースター(噴射装置)が6日までに、北西部・平安北道にある東倉里(トンチャンリ)基地の発射台に設置されたことが確認されたと明らかにした。

今後、2〜3段目を組み立て次第、液体燃料の注入を始める模様という。日米韓など国際社会が懸念を表明する中、北朝鮮は、ミサイル発射を強行する最終準備段階に入った。

1段目のブースターの設置は、米偵察衛星による分析などから確認された。この当局者によると、1段目は、昨年完成した東倉里の新たなミサイル基地に設けられた高さ約50メートルの発射台に垂直に立てられた。

米韓当局などは、週末から週明けにかけて、発射台上で2、3段目を順次、組み立て、地下にある施設から液体燃料を注入するとみている。北朝鮮が使う液体燃料は腐食性が強く、燃料タンクに注入後は、長期の保存が難しいとされ、発射の数日前に注入される。

当局者は本紙に対し、「ミサイル本体の基地への搬入から組み立てまで、(スケジュールの)遅滞は観測されておらず、事前の予告通り発射を強行するだろう」との見方を示した。





コリアン情報ウィークリー(2012年)

第445号 2012年04月09日  スト中のMBC労組の個人財産の仮差押え、「最悪の労組殺し」
第444号 2012年04月02日  総選挙、首都圏40〜50ヶ所混戦状態、週末の総力戦
第443号 2012年03月26日  統合進歩党、「野党連帯の影響があれば20席以上も可能」
第442号 2012年03月19日  総選挙中間発表、野党「3ヶ月で30議席失った」
第441号 2012年03月12日  安哲秀、放送3社ストライキ支持
第440号 2012年03月05日  海軍、済州道の基地建設開始
第439号 2012年02月27日  朴ソウル市長の息子の兵役免除、再検診で疑惑晴れる
第438号 2012年02月20日  MBC労組ストライキコンサート、「公正放送取り戻そう」
第437号 2012年02月13日  15日、核安保首脳会議への「対抗行動」発足
第436号 2012年02月06日  民主労総、総選挙方針をめぐって意見対立
第435号 2012年01月30日  大選野党候補支持率、ムン・ゼイン、初めて安哲秀を追い越し
第434号 2012年01月23日  MBC放送ストライキ決定、30日実行
第433号 2012年01月16日  慶州地域団体「月城1号機閉炉し、核廃棄物場工事中断しろ」
第432号 2012年01月09日  現代車労組、焚身をめぐって一部ライン作業中断
第431号 2012年01月02日  選管委HPへのサイバーテロ問題で、大学生の時局宣言続く



コリアン情報ウィークリー(2011年)

第430号 2011年12月26日  28日、金正日総書記告別式開催




コリアン情報ウィークリー(2010年)

第378号 2010年12月27日 法院「時局宣言教師への解任処分は違法」

 

コリアン情報ウィークリー(2009年)

第326号 2009年12月28日 韓国大学生連合「授業料削減」要求し、国会教育科学委占拠



コリアン情報ウィークリー(2008年)

第274号 2008年12月29日 26日、全国言論労組、史上初のゼネスト突入



コリアン情報ウィークリー(2007年)

第222号 2007年12月31日 革新・分党、岐路に立つ民主労動党



コリアン情報ウィークリー(2006年)

第169号 2006年12月25日 イラク・レバノン派兵案、国会本会議通過



コリアン情報ウィークリー(2005年)

第117号 2005年12月26日 反WTO集会以後、拘束収監されていた13人「不拘束捜査」を決定

 


コリアン情報ウィークリー(2003年10月−2004年)

第65号 2004年12月27日 金正日「南侵威嚇はない」


 

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