ハンナラ党指導部が実現可能性の稀薄な改憲を再び公式論議し、野党だけではなく党内でさえ批判を受けている。

ハンナラ党は5日、最高委員•重鎭議員連席会議にて1月中旬から下旬の間に議員総会を開いて改憲問題を論議することを決めた。この日の会議で親李系のある議員は「大統領に力が過度に集中される権力構造改編のために改憲を考えるべき」と言った。絶えず改憲の必要性を主張して来たアンサンス代表も「改憲論議はもう17代国会で国民に約束した事」と言った。キム・ムソン院内代表も “前任大統領らがみな党から逐出されるなど現行大統領制は失敗した制度」と言いながら改憲を支持した。

しかし親朴係議員たちは改憲論議自体に反対した。ソビョンス最高委員は「(親李係は) 分権型大統領制を主張するけど、経済の対外依存度が高くて北朝鮮と代置している状況で内治と外治を区分しにくい。改憲議員総会を開くこと自体に反対する」と言った。李ギョンジェ議員も「故障した時計のように飛び出る改憲論をもうやめたらと思う」と言った。

1月中に議員総会で再度協議する事になったが、親李系さえ「どうして実現可能性もない改憲をまた取り出すのか」と批判している。親李系ゾングドオン最高委員はこの日 「改憲論はもう動力を喪失した。議員総会で自然に片付くだろう」と言った。改憲賛成論者である親李係のある議員も 「野党が改憲を手放した状況で、与・野党の合意が必要な改憲ができる方法があるのか」と現実性に疑問を現わした。ホングズンピョ最高委員も前日の放送インタビューで 「任期末の大統領は改憲する力もないし、大統領候補たちも反対している」と 「今の改憲の話をすれば世宗市事態のように大統領の面子に傷をつけるだけのことになる」と批判した。

党内には時期的に不適切という指摘もある。安保不安に口蹄疫と鳥インフルエンザ(AI)が流布している上に不動産費用など物価が上がって庶民たちの生活がとても厳しい今の状況で改憲論議は民心とずいぶんへだたっているという批判だ。クォンヨンセ議員はハンギョレとの通話で「今、国民は何をもって心配しているか。国民は、政治家たちは寝言でも言っていると思うだろう」と言った。ある初選議員は 「青瓦台と与党が国民安危は後回しにして自分のやりたいことだけやっている」と言った。

野党も一蹴した。ソンハクギュ民主党代表はこの日群山で開かれた最高委員会議で「大統領の民政首席をした人を監査院長に任命しながら権力分点を論ずられるか」と言いながら 「まず憲法を守ってから権力分点を論じること。その後で改憲を論じなさい」と非難した。チァヤング代弁人は論評で「4大河に口蹄疫に農民たちは泣き崩れているのに、改憲が今、口蹄疫より急ぎか。与党は対策も出さないまま改憲問題だけを話している」批判した。