声明・申し入れ、2006年

2006年05月14日

5・15平和とくらしを守る県民大会宣言

  憲法改悪・教育基本法改悪反対!米軍再編・普天間基地の辺野古沿岸移設反対!5・15平和とくらしを守る県民大会宣言
 
 5・15平和とくらしを守る県民大会
 
 
 復帰から34年。29回目を数える今年の5.15平和行進は、米軍再編でゆれる緊迫した状況の中での出発となった。
 
 奇しくも、本土代表団1500人余の結団式が行われた5月11日、額賀防衛庁長官との会談に臨んだ稲嶺知事は「政府案を基本に」「建設計画を継続協議」していくとの基本確認書に合意した。米軍再編最大の当事者であった稲嶺沖縄県知事が政府に屈し、政府がいよいよアクセルを全開に踏み出す節目での5.15の出発となった。
 
 「沿岸案反対」の選挙公約を反故にした島袋名護市長、「従来案以外なら県外へ」との県政公約を降ろした稲嶺知事。2人の公約違反は重大であり、許し難い県民への背信として後世にその名を刻むであろう。そして何より名護市政と稲嶺県政に圧力と懐柔を繰り返し、市民意思をずたずたにし県民の誇りを地に落とした政府の蛮行を私たちは許さない。
 
 苦難と汚辱に満ちた今この時。私たちは政府への怒りを新たに3日間に及ぶ平和行進を歩み続けた。すでに真夏のような灼熱が照りつけ、時として豪雨に見舞われるなか力強い行進を続けこの大会場へと結集した。米軍再編反対、普天間基地の辺野古沿岸移設反対を訴え、そして小泉内閣によって進められる戦争策動、憲法改悪、教育基本法改悪、共謀罪制定反対を訴えて行進した。長丁場の苦しい行進を終えてたどり着いたこの大会場は、今ともに闘う連帯と熱気で包まれている。
 
 今こそ、戦前戦後を通じて一貫して沖縄を食い物にし、また新たな差別施策を強要する日本政府を満身の怒りで糾弾しよう。そして、世界の単独覇権を目論み孤立化を深める米国ブッシュ政権に追随し再びわが国を戦争の業火に導かんとする小泉内閣の無謀を厳しく弾劾しよう。『反戦平和』『命ど宝』を地獄の沖縄戦から教訓として学んだ県民意思に根を張って、次なる県民総ぐるみの闘いを創りだして政府の無謀に抗していこう。
 
 そして同時に沖縄と同様、米軍再編による新たな基地負担を強要され、大きな反対運動が沸上がっている東京横田、神奈川座間・厚木・横須賀、山口県岩国をはじめとする全国の仲間と連帯して全国規模の一大闘争を創りだしていこう。広範囲な国民の団結。政府が一番恐れるのはまさにそのことであり、またそのことによって政府の暴走を止めることができる。
 
 それゆえに私たちは、今平和行進と県民大会の成功をともに確認して、全県各地そして全国から結集した仲間たちの総意で次のことを全国に呼びかける。
 
 全国の仲間のみなさん交流を深め団結しよう。
 
その力で、米軍再編による日米軍事同盟の一層の強化を阻止しよう。
憲法改悪、教育基本法改悪、共謀罪等ありとあらゆる戦争動員法案の成立を阻止しよう。
戦争国家へ仕立て上げようとする政府権力者の意図を挫こう。
 
 
 
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