声明・申し入れ、2018年、基地問題コーナー

2018年06月05日

オスプレイ飛ばすな!6・5首都圏行動 集会決議

 米国政府は2012年秋、沖縄の普天間基地に米海兵隊のオスプレイ24機を配備したのに続き、今年4月5日に米空軍のオスプレイを東京の横田基地に配備しました。この横田基地への配備について、米国防総省は昨年3月、2019年10月以降に延期するとしていました。ところが、突如として計画を前倒しにし、4月3日に「今年の夏に配備する」と表明、その2日後には、「訓練参加」を理由として、米空軍のオスプレイ5機が神奈川の横浜ノースドックに陸揚げされ、横田基地に飛来したのです。
この事実を日本政府は事前に知らされていたにもかかわらず、米国政府の求めに応じ隠し通していました。米国政府に追従し、隠蔽する日本政府の対応は許せません。
 オスプレイは、開発段階から事故が多発し、普天間基地に配備されて以降も、名護市の海岸に墜落、部品の落下や緊急着陸などの事故を頻繁に起こしています。海外でも墜落事故が絶えません。陸上自衛隊にオスプレイを導入しようとしている日本政府は、災害救援や離島からの救急搬送で高い能力を持つと、有用性を強調していますが、でたらめです。エンジンから発する高温の排熱と強い熱風で、草地を燃やし、土を巻き上げて墜落する事故まで起こしており、とても災害援助に適切な代物ではありません。
 横田基地に配備しようとしている空軍のオスプレイは、特殊部隊の輸送が任務であり、夜陰に乗じて低空飛行で敵地に乗り込むことが想定されています。つまり、今まで以上に危険な飛行訓練をすることとなり、それだけ事故の危険が高まることになります。
 日本政府は、日米安保条約を前提として米軍機の自由な飛行を認めています。また航空法という空の安全を守るための法律の適用を、米軍機に対しては大幅に除外しています。米軍機は全国どこでも縦横無尽に、法律の規制もなく飛び回ることができるのです。さきの戦争法の成立と安倍9条改憲の動きの強まりの下で、日本の軍事的役割は高まり、在日米軍及び自衛隊の装備強化が加速されています。
 住民の命や暮らしを無視して、勝手気ままにオスプレイなどの米軍機を飛ばすことは許されません。
 私たちは、住民の安全を脅かし、騒音をまき散らすオスプレイの配備と飛行訓練を認めません。普天間基地にも、横田基地にも、どこにもオスプレイはいりません。
 私たちは、沖縄をはじめとする全国の仲間と連帯し、米軍のオスプレイの撤去、配備計画の撤回を求めていくとともに、陸上自衛隊のオスプレイについても、佐賀空港への配備、木更津駐屯地への暫定配備に反対し、今後も取り組みを強めていきます。そして私たちは、この運動を戦争する国づくりの道を暴走する安倍政治ストップのたたかいと連携してたたかいぬきます。
以上、決議します。
 
2018年6月5日
 

オスプレイ飛ばすな!6・5首都圏行動 参加者一同

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