声明・申し入れ、2012年
2012年12月01日
第46回衆議院議員総選挙にあたって-民主リベラル勢力の躍進をめざす-
2012年12月1日
第46回衆議院議員総選挙にあたって-民主リベラル勢力の躍進をめざす-
フォーラム平和・人権・環境
(平和フォーラム)
代表 福山真劫
戦後最大の政治危機が迫っている。自民党安倍晋三総裁は、選挙公約において「国民の生命と財産を守ることが政治の使命です」と記載した。大企業優先の経済成長策を重視し、そのことをないがしろにしてきたのが自民党であったのは自明だ。出来ることしか書かないとする政権公約では、政権を投げ出した自らと3年前の政権交代を反省することなく、同じことを繰り返そうとしている。2011年3月11日の福島原発事故を引き起こした原子力推進政策を何ら反省することなく、「ベストミックス」と言う言葉で、原発の復権を狙っている。自民党の台頭を許すならば、私たちの生活は深刻な危機に陥るだろう。
安倍晋三は、「集団的自衛権の行使を可能にし、自衛隊を増強し、憲法を改正して国防軍とする」と主張している。政権のパートナーであった公明党からも異論が出ている。しかし、そのような改憲・再軍備の勢力を補完するように、石原慎太郎、橋下徹率いる日本維新の会が台頭している。憲法改正が現実化しつつある。
原発とエネルギーの問題、オスプレイ強行配備などの在日米軍基地問題、高校無償化の朝鮮高校への適用や在日外国人地方参政権の付与問題、入管法の改悪問題、日本社会を取り巻く様々な問題を、自民党や日本維新の会が平和という立場、人権という立場で解決出来るとは考えられない。
突然の解散から、短期間に多くの政党による離合集散が繰り返され、政局は混迷を深めている。国民の政治不信がさらに増大し、政治離れが進むことを警戒する。私たちは、候補者個々の政治信条をしっかりと見極めて、大切な1票を日本の将来に向けて使わなくてはならない。
平和フォーラムは、「ひとり一人の命に寄り添う社会と政治」を求め、多くの問題に真剣に取り組んできた。私たちは、今ここで後戻りすることはできない。新自由主義と国家主義の跋扈を許さず、民主リベラル勢力の拡大によって、私たちのめざす社会を、現実のものにして行かなくてはならない。
平和フォーラムは、全力をもって民主リベラル勢力の躍進をめざす。