声明・申し入れ、2010年、沖縄コーナー

2010年05月15日

復帰38年 5・15平和とくらしを守る県民大会宣言

 全県各地からそして全国各地から、本・県民大会に結集された仲間のみなさん!ご苦労様です。
 また、今年も3コースに分かれて実施された平和行進を、元気に歩きぬき大会場に勢揃いした行進団のみなさん!ご苦労さまです。真夏を思わせる陽射しの中を、時おり降りしきる雨の中を、また一方で、執拗な右翼の妨害をはねのけ力強い行進を続けた不屈の闘志に心から敬意を表します。
 本日は、宮古、八重山でも終日にわたって平和行進が実施され、島の津々浦々に反戦平和の訴えがこだましています。
 今回、沖縄本島、宮古、八重山で設定された計5コースの平和行進に、2日間で延べ5000人の参加が集計されかつてない盛り上がりを見せています。本大会場に結集をいただきました皆さん!今年の"5・15平和行進"の成功を共に確認するとともに、この成果を、いよいよ明日5月16日に迫った『5・16普天間基地包囲行動』の成功に繋げて行きましょう。
 普天間基地の「国外・県外、最低でも県外」移設を選挙公約とし、「沖縄の基地負担の軽減」を政権公約とした鳩山首相は、米国の圧力や保守政界、官僚群の包囲網にあって、ついに、公約を覆して、普天間基地のあらためての県内移設に踏み出そうとしています。首相の初の来県となった5月4日には、「県外移設は厳しい」「負担をお願いせざる得ない」と基地の県内移設を強くにじませ、5月23日にも再来県をして県内移設を明言する動きと伝えられています。
 まさに今、普天間基地を巡る緊張がピークに達しようとしています。
 しかしながら皆さん!辺野古現地では、この14年、基地建設工事のために杭1本打たせなかっただけでなく、名護市では、ついに去る1月、基地建設反対を掲げる稲嶺市政を誕生させています。宜野湾市では、伊波市長が、米国が普天間基地を丸ごとグアムに移転する計画であること、辺野古での基地建設は、普天間の代替施設ではなく、日本政府支出による新基地建設であることを証明し、日米両政府に対し、果敢に、普天間基地の即時の閉鎖・返達を求めて迫っています。
 また、県議会では、2008年7月の県議会議員選挙で、自公県政に対する与野党逆転が実現して以来、野党会派が中心となって、基地の県内移設に反対する県民運動の先頭に立ち続け、去る4月25日には、超党派で『普天間基地の県外・国外移設を要求する県民大会』を開催し、9万余の県民を結集させ大成功をおさめています。今や、「普天間基地の県内移設反対」「辺野古新基地建設反対」は不動の県民世論となり、日米両政府に付け入る隙を与えない県民運動に発展しています。
 政府は沖縄の闘いを認識すべきです。もはや、県内のどこにも、基地は造れないのです。また、普天間基地を受け入れる地域は国内のどこにもないのです。普天間は即時に撤去されるべきです。鹿児島県徳之島におけるような基地探しの愚かをやめて、堂々と対米交渉を始めるべきです。鳩山内閣を誕生させた有権者はそのことを訴えており、そのことにこそ、政権がよって立つ位置があることを認識すべきです。それ故に、私たちは本大会の名において以下2点を要求し訴えます。
1.鳩山内閣は、選挙公約、政権公約を順守し、普天間基地の県内たらい回しを断念せよ!
2.鳩山内閣は、まやかしの基地探しを中止し、普天間基地閉鎖のための米国交渉を開始せよ!
以上要求する。
                                      2010年5月15日
        復帰38年 5・15平和と〈らしを守る県民大会

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