新着情報

ニュースペーパー2016年12月

いのちから問い直す~子どもたちの未来のために落合恵子さんに聞く 辺野古基地、高裁不当判決を最高裁は差し戻せ 安保法制違憲訴訟の会に全国からの支援を 「TPP離脱」トランプ次期米大統領明言 中国・平和軍縮協会を訪ねて 2017年に核兵器禁止条約交渉を開始 急増する英国保管の日本のプルトニウム 「相模原事件」の問うもの 戦争をさせない奈良1000人委員会の取り組み 本の紹介:「なぜヒトラーを阻止できなかったか」 核のキーワード図鑑 憲法理念の実現をめざす第53回大会  11月12~14日の日程で、「譲れない命の尊厳!人権・戦争・沖縄憲法理念の実現をめざす第53回大会」が富山市内で開催され

平和軍縮時評2016年11月号 核兵器廃絶へ、歴史が動き始めた―17年3月に核兵器禁止条約の交渉が始まる!  田巻一彦

核兵器禁止条約交渉が、来年3月には国連で始まる。ヒロシマ、ナガサキから71年、被爆者やNGO、核廃絶に熱心な国々が苦闘する中で蓄積されてきたマグマが、とうとう地殻を変動させ始めた。「どのような禁止条約を作るのか」、「どうやって合意するのか」、という胸がおどるような議論が始まるのだ。化学兵器、生物兵器、クラスター弾、対人地雷…数々の大量破壊兵器・非人道兵器の禁止条約が作られてきた。核兵器だけにはそれがない。ようやく人類は「大量破壊・非人道兵器の本丸」に攻め込もうとしているのだ。2015年からの経過を振りかえり、「禁止条約交渉」に託されたミッションについて考えたい。 第1幕:2015年国連総

第48回食とみどり、水を守る全国集会in札幌に600人

     環太平洋経済連携協定(TPP)の国会批准が大詰めを迎える中、11月25日~26日、札幌市で「第48回食とみどり、水を守る全国集会」が開かれ、全都道府県から600人以上が参加しました。 初日の全体集会で主催実行委員会を代表し、石原富雄実行委員長は「TPP協定は、アメリカの大統領選挙で、離脱を明言するドナルド・トランプが次期大統領となったことで、発効はほぼ不可能となったが、今後、日米二国間の自由貿易協定などでさらなる自由化、規制緩和が迫られるだろう。食と農、地域を守るために引き続き奮闘しよう」と訴えました。また北海道実行委員会の高倉司実行委員長も、北海道での運動などを紹介し、とも

第48回食とみどり、水を守る全国集会 分科会報告

第1分科会「入門講座」 参加者=101人 「北海道の歴史」 講師=阿部ユポさん(公益社団法人北海道アイヌ協会 副理事長) 公益社団法人北海道アイヌ協会は、北海道に居住しているアイヌ民族を主な構成員として組織し、「先住民族アイヌの尊厳を確立するため、人種・民族に基づくあらゆる障壁を克服し、その社会的地位の向上と文化の保存・伝承及び発展に寄与すること」を目的とする。1946年設立。アイヌとはカムイ(神々)に対する「人間」という意味で民族呼称でもある(同協会HPより)。 阿部さんのお話を伺うと、アイヌは、古くは中国の元との間に戦争があり、日本からは長い間、侵略・征服され続けており、

南スーダンPKOへの新任務付与の閣議決定に抗議する

南スーダンPKOへの新任務付与の閣議決定に抗議するフォーラム平和・人権・環境事務局長 勝島一博   政府は11月15日の閣議で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊に、安全保障関連法に基づく「駆け付け警護」や「宿営地の防衛」などができる新任務を付与する実施計画の変更を決定しました。   現在、自衛隊(約350人)が参加している唯一のPKOは南スーダンで、キール大統領とマシャル前副大統領が激しく対立するとともに、軍事衝突が起こり、200万人が住む場所を追われています。4月26日にはマシャル氏が首都に戻り暫定政権が発足

憲法理念の実現をめざす第53回大会(護憲大会)閉会総会  まとめ 勝島一博事務局長

3日間にわたる憲法理念の実現を目指す第53回もいよいよ閉会の時が近づいてきました。 この3日間、参加者の皆さんには、開催地富山で真摯な議論をいただいたことにまず感謝したいと思います。ありがとうございました。 また、本大会成功に向けて多忙な中、ご協力いただいた助言者の皆さん、そして、大会を支えていただきました地元富山実行委員会の皆さんに心から感謝申し上げます。 さて、この3日間の中で多くの貴重な意見をいただき議論を進めることができました。しかし、この場で議論のすべてにわたってまとめることは私には到底難しく、私なりの稚拙な報告と喫緊の課題について申し上げさせていただき「まとめ」とさせていただ

憲法理念の実現をめざす第53回大会(護憲大会)分科会報告

第1分科会 非核・平和・安全保障第1分科会は、「非核・平和・安全保障」をテーマとして、半田滋さん(東京新聞論説委員・編集委員)と大城渡さん(名桜大学上級准教授)を問題提起・助言者に迎え、開催された。 運営委員から初めての参加者の挙手を求めたところおよそ3分の1の参加者の手が挙がり、新鮮味と取り組みの広がりを感じながら講師の報告に入った。 まず、半田さんから「安全保障関連法施行による自衛隊の変化」と題し、これまで自衛隊の海外派遣が強行採決から14回目の派遣となり、そのうちPKOは13回を数え、今回の南スーダンにおけるPKOが開始されるにあたって、国内での訓練の公開の報告がされた。2012

1800人参加し富山で「譲れない命の尊厳!人権・戦争・沖縄─憲法理念の実現をめざす第53回大会(護憲大会)」

「譲れない命の尊厳!人権・戦争・沖縄─憲法理念の実現をめざす第53回大会(護憲大会)」を正式名称に、11月12日から14日までの日程で、富山市のオーバードホールをメイン会場に、全国・富山からの1800人が参加して開催されました。全国47都道府県持ち回りで行われる護憲大会の、富山での開催は1995年以来2度目。21年ぶりの開催となりました。 今回の大会は、安倍内閣のもとで、昨年9月19日に「戦争法」が強行成立された上、その後の参院選で与党が3分の2議席を占めるに至り、改憲に向けての動きをいよいよ本格化させる事態を迎えたものとなりました。この安倍政権を打ち倒すために総力で対決してきた私た