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疲弊する世界最大の米海軍海外基地・横須賀 ―イージス艦等の一連の事故は構造的疲労から― 湯浅一郎

2017年、横須賀配備のイージス艦、2018年には空母「ロナルド・レーガン」艦載機のヘリや戦闘機などが相次いで事故を起こしている。これらは、偶然、頻発したというよりも、海外配備に伴う作戦任務増、修理期間の延長、人員削減による人手不足、訓練不足などの累積が産み出した構造的疲労に伴う現象である可能性が高い。ここには、海外配備の長期化が米海軍にとっても大きな負担となり、容易に対処できずに苦悩している姿が見えている。こうした状況を踏まえ、米海軍の海外基地で世界最大の横須賀基地のありようを、主としてGAO(米政府説明責任局)報告を基に分析する。 (1)続発する米「イージス艦」や空母艦載機の事故

沖縄だよりNO.75(PDF)

http://www.peace-forum.com/okinawa-branch/okinawa_No75.pdf

2018年11月23日

憲法ではなく、政治を変えよう! 憲法理念の実現をめざす第55回大会が佐賀で開催

11月17日から19日にかけ、佐賀県・佐賀市内において「憲法ではなく、政治を変えよう! 憲法理念の実現をめざす第55回大会」(第55回護憲大会)が開催され、全国各地から約1600人が参加しました。3日間の日程のなかで、力のこもった提起と白熱的な議論が行われました。      開会総会は、佐賀県実行委員会委員長の大草秀幸さんのあいさつで始まりました。連合副事務局長の山本和代さん、立憲民主党両院議員総会副会長の神本美恵子さん、社会民主党党首の又市征治さん、国民民主党国対委員長の原口一博さんが連帯してのあいさつ、地元・佐賀市副市長の御厨安守さんからは歓迎のあいさ

沖縄だよりNO.74(PDF)

http://www.peace-forum.com/okinawa-branch/okinawa_No74.pdf

2018年11月19日

憲法理念の実現をめざす第55回大会(佐賀大会)アピール

10月24日に始まった臨時国会冒頭の所信表明演説で、安倍首相は「憲法審査会で政党が具体的な改正案を示すことで、国民の理解を深める努力をしていく」「国会議員の責任をともに果たそう」などと発言しました。臨時国会中に憲法審査会を開催し、そのなかで改憲案を読み上げ「提示」とするというのが現在推測される自民党の方針ですが、そもそも自民党内部でも合意形成ができなかった「条文案」にすぎないものを持ち出してきて、いったい何を国会で議論しろと言うのでしょうか。今後、国会情勢がどう動くかは不明瞭ですが、しかし、安倍首相が改憲にしがみつくことで自らの求心力を維持してきた以上、なりふり構わない改憲発議の強行も考えられ

憲法理念の実現をめざす第55回大会(佐賀大会)分科会報告

   第1分科会 非核・平和・安全保障   半田滋さん(東京新聞論説委員兼解説委員)より、「安保法制で軍隊化する自衛隊」と題して、問題提起をいただきました。 内容については、①安倍政権が2014年7月1日におこなった「集団的自衛権」を使えるようにするために憲法解釈の変更を決定した閣議決定の危険性(自衛権行使の3要件が消え、武力行使の3要件に置き換わった)、②他国の武力行使との一体化で米国の戦争への後方支援が可能になったが、実際は後方支援の方が無防備になりがちであること、③安全保障関連法で実施された自衛隊の活動の記録は、国家安全保障会議(NSC)というごく限ら

憲法理念の実現をめざす第55回大会(佐賀大会)大会基調

1.はじめに  7月22日に閉会した通常国会では、安倍首相と「お友達」による国家権力の私物化が明らかになるなか、事態は森友・加計学園問題にとどまらず、防衛省、厚生労働省、文科省による国会、そして主権者軽視の深刻な事態が浮き彫りになり、また、財務省の福田事務次官のセクハラと財務省の対応は、官僚たちと官僚機構の人権感覚の低さをさらけ出したと言えます。  これらのことは、2012年12月の第二次安倍政権発足以降、日本の統治機構が、「法による支配」から「人による支配」に変わってきたことの象徴とも言えるでしょう。政府内部における法による規律は崩壊し、官僚は権力者に忖度(そんたく)し、つき従うというこ

「改憲よりもあたりまえの政治を」市民連合が街頭宣伝

市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)は、11月10日渋谷駅ハチ公前で「改憲よりもあたりまえの政治を」求めて、街頭宣伝行動を開催し、立憲野党の議員と市民の有志が次々にアピールしました。 最初に、主催者を代表して広渡清吾東京大学名誉教授があいさつ。「あたりまえの政治とは、憲法を守り実現すること、国民の声に耳を傾け、国民に嘘をつかないことだ。このあたりまえの政治ができていない安倍政権は深刻だ。また、安倍政権のもとでの憲法改正発議を絶対に許してはならない。発議を阻止し、来年の参議院選挙では市民の後押しで立憲野党が3分の1以上の議席を確保し、最終的に安倍政権が憲法改正をす

東海第二原発の「運転期間延長」認可に対する原水禁声明

原子力規制委員会は、11月7日、稼働から40年を超える東海第二原発(茨城県東海村)の運転期間を、今後最長20年延長できることを認めた。原則40年とされていた原発の運転期間の延長は4基目で、老朽原発の稼働はきわめて危険として「運転延長は例外中の例外」としてきたこれまでのルールを、原子力規制委員会は自ら形骸化させている。原発稼働の長期化は原子炉容器の脆弱性を高めるとともに、様々な場所・場面での事故リスクをも高めていく。老朽原発の稼働は様々な問題を抱えるだけに、原水禁は今回の「運転期間延長」認可に強く抗議する。 東海第二原発は、福島第一原発と同じ沸騰水型原発(BWR)では初めて規制基準の適合性が認