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今週は衆議院憲法審査会のみの開催でした。 衆院憲法審をめぐっては、先週、自民党の中谷元・与党筆頭幹事から改憲条文案の起草作業のための幹事懇談会開催の提案がありましたが、4日に撤回されました。政治資金規正法改正案をめぐる審議日程への影響を避ける思惑だと指摘されています。 また、自民党の衆参国対委員長からは、条文案の起草作業より法案審議を優先すべきだ、岸田首相の自民党総裁任期中の改憲は難しい、といった表明が相次ぎました。 しかしいっぽう、起草委員会設置の強行、あるいは閉会中審査の開催などもじゅうぶん考えられることから、参院国対間の会談では立憲民主党が審議拒否の姿勢を示してけん制し
今国会の会期末まであと1か月を切ったいま、改憲派の主張内容はいよいよ加熱傾向にあります。 しかし、これまで見てきたとおり、現在中心的な論点となっている「参議院の緊急集会」や「任期延長」をめぐっては、自公においても衆参の温度差は明白です。 なにより、喫緊の課題である政治資金規正法改正については「いたずらに議論を引き延ば」している自民党、そして岸田首相こそ「責任放棄と言われてもやむを得な」いでしょう。 ともあれ、国会延長などの可能性も踏まえつつ、憲法審査会をめぐる動向について、引き続き注視していくことが必要です。 【参考】 【速報】「国会会期内に改憲要綱案提出を」公明・北側副
朝鮮半島に「非核の傘」を!―「北東アジア非核兵器地帯」構想の歴史を振り返る
渡辺洋介 はじめに 韓国で保守強硬派の尹錫悦政権が誕生して以来、南北朝鮮は軍事的対立の度を深めている。とりわけ2023年に入り、尹政権(ユン・ソンニョル)は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核兵器に対して米国の核兵器で対抗する方針をより明確に示すようになった。その一例が2023年4月26日の米韓首脳会談後に発表された「ワシントン宣言」である。同宣言には、核兵器搭載可能な米国の原子力潜水艦や爆撃機の朝鮮半島への展開拡大、米韓両国が核抑止を議論する「核協議グループ」の設立などが盛り込まれた[注1]。 一方で北朝鮮最高人民会議は、2023年9月、同国憲法第58条に「核兵器の開発加速」という
今週は衆議院憲法審査会のみの開催でした。なお、参議院憲法審査会は来週29日の開催で合意がされています。 【参考】 参院憲法審、29日の開催で合意 「緊急集会」をテーマに実質審議 https://www.sankei.com/article/20240522-4MN2PU7QOJNMXMQWVRJCWN6SEE/ “与野党は22日、参院憲法審査会の幹事懇談会を開き、定例日の29日に実質審議を行うことで合意した。” “衆院側では緊急時に国会議員の任期延長を可能にする憲法改正の早期実現を求める声が多いが、参院側は緊急集会を巡る議論の深化を重視するなど溝がある。” 2024年5月23日(木
2024年5月15日(水) 第213回国会(常会) 第3回 参議院憲法審査会 【アーカイブ動画】 https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=7953 【会議録】 ※公開され次第追加します(おおむね2週間後になります) 【マスコミ報道から】 参院憲法審査会 憲法が規定する「緊急集会」めぐり各党が意見 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240515/k10014450171000.html “参議院憲法審査会が開かれ、大規模災害などの緊急事態の際に憲法が開催を規定している参議院の緊
2024年5月8日(水) 第213回国会(常会) 第2回 参議院憲法審査会 【アーカイブ動画】 https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=7925 【会議録】 ※公開され次第追加します(おおむね2週間後になります) 【マスコミ報道から】 参院憲法審査会 今国会で初の実質的審議 各党が意見述べる https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240508/k10014443121000.html “参議院憲法審査会で今の国会で初めてとなる実質的な審議が行われ、自民党が、憲法で規定されている参
5月11日、食の安全監視市民委員会総会記念講演「身近なPFASから身を守る」開催のご案内
平和フォーラムも運営委員として参加する食の安全・監視市民委員会は、5月に年次定期総会を開催いたします。総会を記念し、講演会「身近なPFASから身を守る」を開催いたします。どうぞ、ご参加ください。(会員は参加費無料) 日時 2024年5月11日(土) 午後 14:00~16:00 PFAS講演会(講師 植田武智) 16:10~16:45 総会 会場 連合会館201号会議室(千代田区神田駿河台3-2-11) オンライン併用 定員 会場50人、オンライン500人 講演会参加費 会員無料、非会員500円 ※会場でPFASブックレット500円をお求めいただけます。
はじめに 1999年10月に設立された平和フォーラムは、今年設立から25年を迎えます。 世界規模での大戦、イデオロギーによる社会分裂、地球環境破壊の20世紀から、平和と共存、多元的価値と文化の共生、地球環境と調和する「新しい世紀」をめざして設立されましたが、残念ながら世界の現実は私たちがめざす方向とはまったく逆にすすんでいます。 ロシアのウクライナ侵攻を契機としたウクライナ戦争は泥沼化したまま3年目に入り、パレスチナのガザ地区ではイスラエルの激しい攻撃のもと、不条理ともいえる大量虐殺が続いています。2つの戦争を巡っても各国の対応は一致せず、むしろ対立を強めるばかりです。そのほか