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第10回NPT再検討会議を前にした核軍縮の国際的議論

ドウブルー達郎、湯浅一郎                         2021年は核軍縮にとって画期的な年であった。1月に核兵器禁止条約(以下、TPNW)が発効し、核不拡散条約(以下、NPT)と並行して2つのトラックで核軍縮の取り組みが進んでいくことになった。2021年1月に発足した米国のバイデン政権は、相手国より先に核兵器を使用しない、核の先行不使用(NFU)をその核兵器政策に取り入れようとしているが、日本は反対しており、その成り行きが注目される。こうした中で、コロナ禍が治まらないことで、2022年1 月に予定されていた第10回 NPT再検討会議、3月に予定されていた

ニュースペーパーNews Paper2022.1

 1月号もくじ *ニュースペーパーNews Paper2022.1 *表紙 瀕死の憲法9条 *インタビューシリーズ 弁護士指宿昭一さんに聞く ほんとうの共生社会をめざして *被爆77周年、原水禁運動の課題を考える *COP26と問われる日本の石炭火力の方針 *第49回衆議院選挙の結果と当面の課題 *本の紹介「靖國神社聖戦史観」

「ポスト愛知目標」の策定が本格始動 ―第15回生物多様性条約締約国会議第1部で昆明(クンミン)宣言―

湯浅一郎 新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的感染が止まらない。世界保健機構(WHO)(注1)によれば、2021年12月29日現在、世界の感染者は、約2億8200万人,死亡者、約541万人である。日本の感染者は173万2369人、死亡約18,389人である。7~8月にかけて日本では、毎日2万人を超える新規感染者が出続け、東京都では週平均4000人を超える新規感染者が出るという深刻な事態が続いていた。それが9月末になると急激に減少し、11月初めには週平均で10人程度にまでなった。ワクチン接種の割合が8割近くになったという事実はあるにしろ、政府が有効な対策を講じたという形跡は何もな

ニュースペーパーNews Parer2021.12

 12月号もくじ *ニュースペーパーNews Paper2021.12 *表紙 なぜ岸田政権は米国の先制不使用政策を支持しないのか? 長崎から抗議の声 *インタビューシリーズ 弁護士 砂金直美さんに聞く 旧優生保護法-戦後最大級の人権侵害-の弁護団の一人として *大震災から10年!防衛より防災!共に生きる確実な未来へ 第58回護憲大会を起点に新たな闘いのスタートを *私たちのくらしが壊される 内にも外にも防衛費を増額させようとする圧力 *「防衛省・自衛隊KIDS SITE」について *MOX燃料がやってくる 今こそプルサーマル中止の

百里基地で日米共同訓練中止を求め集会

2006年に日米政府が合意した「再編実施のための日米のロードマップ」に伴う訓練移転で、米海兵隊岩国航空基地の所属機が2021年12月13日(月)から12月17日(金)にかけて、百里基地に飛来し、同基地に所在する航空自衛隊第7航空団と共同軍事訓練を行いました。訓練に参加したのは、米軍が第12海兵航空群(岩国)のFA18戦闘機8機程度と人員約170人、空自が第7航空団(百里)のF2戦闘機8機程度。移転に伴う百里基地での共同訓練は2018年4月以来で10回目となります。訓練は、百里基地を離発着し、百里沖空域で日米間で戦闘機戦闘訓練が行われた模様です。 この日米共同軍事訓練に先立ち、百里基地反対

日本政府は核兵器の先行不使用に反対するな

渡辺洋介 1.はじめに 現在、米国でバイデン政権の「核態勢見直し」(以下、NPR)をめぐって議論が進められている。バイデン大統領は、オバマ政権で副大統領を務めていた時代から、安全保障における核兵器の役割の低減に積極的で、2020年の大統領選挙の際にも公約で核保有の目的を核抑止に限定する方針を示していた。今回のNPRでは、核兵器の先行不使用(No First Use:NFU)政策や「唯一の目的」政策(後述)の採用が期待されている。そうした状況をふまえ、2021年に入ってから、各国の市民社会ではNFU政策採用を求める運動が展開された。ところが、報道によると、米国の「核の傘」の下にある欧州諸

沖縄県の不承認支持! 全国の連帯行動

【茨城】 [video width="1920" height="1080" mp4="http://www.peace-forum.com/wp-content/uploads/2021/12/7c48da019b2f2b7bbbca2610f3ed5271.mp4"][/video] 〇日時:12月8日(水)午後4時半より5時半 〇場所:茨城県JR水戸駅北口デッキ 【福島】 【富山】 [caption id="attachment_6447" align="aligncenter" width="300"] 富山県平和運動センター 辺野古新基地建設反対のスタ

11.27 馬毛島基地建設強行に抗議する市民集会

馬毛島のFCLP基地建設をめぐっては、馬毛島から10㎞程度しか離れていない対岸の種子島の住民や漁業関係者の理解を得ないまま、海上ボーリング調査が強行されるなど、基地建設がすすめられています。 11月9日には、防衛省が鹿児島県と西之表市に生コン施設の入札公告する方針を伝えてきました。 これに対して鹿児島県の塩田知事は「プラントをつくるかどうかは(環境アセス)調査の結果による」と指摘し、西之表市の八板市長も「アセスの結果を住民に説明し、理解されてからではないか」と防衛省の強行姿勢に抗議をしています。 熊毛ブロック護憲平和フォーラムが参加する「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」は1

沖縄県知事の判断を支持、国は辺野古新基地建設を断念せよ

辺野古新基地建設にかかわって、沖縄防衛局が沖縄県に申請していた軟弱地盤が存在する大浦湾を埋め立てるための設計概要変更申請について、玉城デニー沖縄県知事は11月25日、この申請を不承認としました。 辺野古新基地建設は即刻中止すべきであり、平和フォーラムは玉城デニー県知事が示した不承認の判断を全面的に支持します。 そもそも大浦湾は、大規模なアオサンゴ群集を含め多種多様なサンゴ類、5000種を超える海洋生物が確認されているなど、生物多様性に富む極めて豊かな自然が残されていることで知られています。この豊かな海を埋め立てる企ては、取り返しのつかない自然破壊であり、国が自ら定めた生物多様性国家