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「命」より大切な国家ならいらない

戦後65年目の8月15日、今年も暑い一日だった。菅直人内閣の閣僚は一人も「靖国」参拝を行わなかった。安倍晋三元首相は「政府方針として参拝しないと決めたのであれば信教の自由上問題」と言った。ならば、勝手に本人の宗旨と関係なく「靖国」に合祀された者は信教の自由を侵害されてはいないのか。彼の物言いは、いつも理屈になっていない。自民党の西田昌司参議院議員は「まったく情けない。国家の名においての戦争で、国家の犠牲者の代表たる政府の人間が無視している。あり得ない」と述べたそうだ。石原慎太郎東京都知事は「英霊が浮かばれない」とコメントした。50人以上の国会議員が参拝したらしい。 「母は、父の戦死公報を

2010年09月01日

ニュースペーパー2010年9月号

インタビューシリーズ 日本放送労働組合委員長 山越淳さんに聞く 被爆65周年原水禁世界大会を終えて 原水禁世界大会国際会議から 東アジアに真の平和と友好を築くために 「生物多様性条約締約国会議」の焦点とは 戦争犠牲者追悼、平和を誓う8.15集会  「核も戦争もない平和な21世紀に」―広島、長崎への原爆投下から65年目の今年、「被爆65周年原水爆禁止世界大会」が開催されました。8月4日~9日の間、開会大会や国際会議、分科会討議などに、国内、海外から約1万人を超える人々が参加しました。今年は、広島での平和祈念式典に、バン・キムン国連事務総長や米国のルース駐日大使ら、74ヵ国の関係者が出

第二東弁/憲法シンポジウム「格差・貧困の是正に憲法を活かす」

主として小泉内閣時代の新自由主義的政策の結果、急速に進行した格差・貧困問題。その是正は憲法25条の生存権にかかわる問題として重要であり、幅広く議論すべきとの視点から、8月31日、第二東京弁護士会の主催、日弁連、東弁、第一東弁の共催のもと、憲法シンポジウム「格差・貧困の是正に憲法を活かす」が東京・弁護士会館クレオで行われました。弁護士・法律家や市民約300人が参加しました。 シンポジウムは、栃木敏明第二東京弁護士会会長の開会あいさつにつづいて、第1部として、経済アナリストで濁協大学教授の森永卓郎さんが基調講演。小泉内閣のもとで進められた「構造改革」は、格差のない豊かさを否定する

平和軍縮時評8月号 軍事費の10年間・1兆ドル削減を 米超党派タスクフォースが勧告-具体的軍縮提案を日本でも   田巻一彦

 6月1日、米国で、今後10年間で国防費を1兆ドル削減することを勧告する超党派タスクフォースの報告書が発表された。「負債、赤字そして国防の将来」と題された報告書は、米国が直面する「財政赤字と債務」という二重の経済危機に対処するためには、冷戦終結後、とりわけ2001年に始まる「テロとの戦い」の中で肥大化した軍事費を見直すことが不可欠であることを具体的な削減策とともに提案している。注1  「報告書」の新しいところは、軍事費の現状を吟味した上で具体的な数字を示して削減を提案していることである。これは前例のないことである。しかも、タスクフォースのメンバーには今年の原水禁大会のスピーカーをつとめた「ピー

「2010在日朝鮮人歴史・人権月間東日本集会in横浜」開く

 「韓国強制併合」100年となる8月22日から9月20日まで、2010「在日朝鮮人歴史・人権月間」が全国各地でとりくまれています。その東日本集会が、併合条約「発効」100年となる8月29日、横浜市の港の見える丘公園内にある神奈川県立近代文学館ホールに約100人の参加者を得て開催されました。集会では、まず、全国実行委員の寺尾光身朝鮮人強制連行真相調査団全国協議会日本人側共同代表が主催者あいさつ。つづいて、来賓あいさつとして阿部知子衆議院議員(社民党)のメッセージが紹介されました。  テレビ朝日で放送された「閔妃暗殺114年目の氷解」を上映した後、在日の今「在日朝鮮人の権利状況」について神奈

「2010在日朝鮮人歴史・人権月間」東日本集会in横浜アッピール

 「2010在日朝鮮人歴史・人権月間」東日本集会実行委員会は、日本帝国主義の帝都防衛の要であり、かつまたアジアへの侵略の出撃地とされた、ここ神奈川・横浜につどい、東日本集会を開催しました。私達は日本人と在日朝鮮人が共に在日朝鮮人の過去の歴史を知り、現在の人権状況を考える東日本集会で以下の内容を確認しました。  第一に、日本による「韓国併合」は、19世紀末の朝鮮領海侵犯、皇后暗殺、軍隊解散、外交権剥奪等、様々な既成事実を基に強行されました。  とりわけ「1905年条約」により日本は、朝鮮の外交権を奪い統監部を設置し以降、日本の意に沿わない皇帝を退任させ、司法権、警察権を奪い、実質的に日本の占領下

韓国強制併合100年、日韓市民共同宣言日本大会に1000人参加

    1910年に大韓帝国を強制併合した韓国併合条約から100年となる8月22日、東京・豊島公会堂で「強制併合100年共同行動」実行委員会主催の「韓国強制併合100年・日韓市民共同宣言日本大会」が開催され、日本と韓国の市民ら約1000人が参加しました。実行委員会共同代表の伊藤成彦・中央大名誉教授は「植民地支配の完全な清算をめざし、日韓の市民が力を合わせよう」とあいさつ。集会では、日本軍の元慰安婦や日本の炭鉱に連行されたお年寄りらが来日し、当時の状況を証言したほか、映像・講演・証言・音楽などがおこなわれました。そして、植民地主義の清算と平和の実現を求める

ビデオ報告 8.15戦争犠牲者追悼、平和を誓う集会(東京・千鳥ヶ淵の国立戦没者墓苑)

8月15日に平和フォーラムが主催した戦後65年の「戦争犠牲者追悼・平和を誓う集会」の内容をビデオにまとめました。(6分)