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生命の尊厳、人間の安全保障をめぐって憲法を活かす-施行64周年憲法記念日集会開く
5月3日、平和フォーラムは「生命の尊厳、人間の安全保障をめぐって憲法を活かす-施行64周年憲法記念日集会」を600名の参加者のもと日本教育会館ホールで開催しました。歴史的にも意義があり、世界各地で戦争が絶えない今日、日本の憲法を高く評価する声は世界に広がっています。3月11日に起きた東日本大震災という未曾有の事態に対しても生命の大事さが、被災者をはじめ多くの住民の基本におかれていることも、憲法理念が定着していることのあらわれともいえます。他方で、「想定外」とされる事態がつづくなか、「非常事態」「危機管理」「超法規」などの名目で憲法理念を逸脱あるいは変更する動きが強まることにも注
施行64周年憲法記念日集会/平和フォーラムのとりくみについての藤本泰成事務局長提起
3月11日、日本の観測史上最大、マグニチュード9.0の地震が、岩手県三陸沖で発生しました。 未曾有の大地震は、東日本を震撼とさせるとともに、その振動は太平洋の底から、高いところでは30mを超える津波となって、青森県から茨城県までの海岸線を襲いました。 海岸線に広がる町を、私たちの科学と英知をあざ笑うかのように、地震と津波は人間の生活のすべてを破壊し尽くしました。明治三陸地震、昭和三陸地震、その歴史からつくられた、世界に冠たる堤防も、人間を守るその役割を果たすことはできませんでした。 自然の力を制するかのように、積み上げられてきた文明と科学の力が、しかし、自然の前にいかに無力かと言
2011年05月03日
未曾有の大震災は「日本人の我欲への天罰」と、石原慎太郎東京都知事は発言した。後に撤回し謝罪したが、この震災に伴う津波によって全てを失った被災者の悲嘆に心をよせることはなかったに違いない。そうでなければこのような言葉が出てくるわけがない。この人の発言を聞きながらいつも感じる。「この尊大な口調はどこから来るものか」と。つくづく、この人の発言の品格のなさに心が痛む。 東京マラソンに際しては、最後尾を完走したいと必死に走るランナーを、「ナチスに追われるユダヤ人」と例えた。電力不足には「パチンコやめちまえ」と発言した。パチンコ店でつくる全日本遊技事業協同組合連合会をターゲットにした極めて悪意に満ち
2011年05月01日
緊急対談「福島原発は今どうなっているのか」後藤政志さん(元原子力プラント設計技術者)西尾漠さん(原子力資料情報室共同代表) 被災地の宮城と福島を訪問して 脱原発・持続可能で平和な社会を求めて 大震災・原発事故は農業や食料にも大きな影響 上関原発準備工事の再開とその後の経過 投稿「被曝労災認定の抜本的拡大を」 新刊パンフ「チェルノブイリ原発事故25年のメッセージ」 福島第一原発の事故以来、全国各地で脱原発を訴える集会やデモが開かれています。東京でもインターネットなどを通じて、原発問題を知った市民が初めて参加することも多くなっています。「ずっとウソだったんだね」「今まで無関心でごめん
平和軍縮時評4月号 米政府、軍事費削減に着手―動機は財政再建―在日米軍駐留を問うチャンス 湯浅一郎・田巻一彦
軍事費を削り貧困の撲滅を―世界行動 4月12日、NGO・国際平和ビューロー(IPB)と政策問題研究所(IPS)の共同呼びかけで、世界宗教者平和会議、アメリカ・フレンズ奉仕団など100以上の組織、35か国以上の市民が参加して、初の軍事費削減を求める世界行動が取り組まれた。これは国連「ミレニアム開発目標(MDGs)」が掲げる、2015年までに貧困を撲滅するという目標のために、世界の軍事費の削減を訴える行動であった。この行動にはセルジオ・ドゥアルテ国連軍縮問題上級代表からも支持声明が寄せられた。上級代表はこの中で、MDGsの目標達成に必要な資金は年間600億ドルであるとし、「最近10年だけで見ても
以下は2011年4月26日に開かれたフォーラム平和・人権・環境第13回総会において決定された2010年度総括と2011年度運動方針です。 1. 運動の展開にあたって 1) 2011年の特徴的な情勢について 緊迫する世界情勢 2011年1月14日、24年にわたって政権の座にあったチュニジア共和国のベンアリ大統領は、国民の蜂起によって国外へ亡命し長期政権は崩壊しました。同様に、エジプトにおいても1981年のサダト大統領暗殺以来政権の座にあったムバラク大統領が、2月11日に退陣を余儀なくされました。反政府デモは、40年も続くシリアのカダフィ体制やバーレーンのハリファ体制、その他イエメ
2011年3月11日。この日は私たちに忘れられない日となりました。マグニチュード9.0の巨大地震が東日本を襲い、巨大津波が発生し、多くの人々の命を奪いました。あらためて犠牲になった方々に哀悼の意を表します。 この東日本大地震は、東日本各地の原子力発電所や原子力施設を襲い、多くの被害を与えました。東通原発、六ヶ所核再処理工場、女川原発、福島第二原発、東海原発など、電源喪失により非常用電源などでかろうじてこの危機を凌ぎましたが、まさに紙一重の状態でした。しかし不幸にも福島第一原発では、地震や津波による電源喪失により、原子炉の冷却機能を失い、原子炉の制御もできず、水素爆発、さらに使用済み核燃料の冷