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8月15日、猛暑のなか平和フォーラムは東京・千鳥ヶ淵の国立戦没者墓苑で戦後66年の「戦争犠牲者追悼・平和を誓う集会」を行い、各団体の代表など約200人が参加しました。平和フォーラムは、政権交代後の昨年来、千鳥ヶ淵墓苑での追悼を、衆議院議長や全閣僚に要請しましたが、これに応えて、集会に先立ち、横路孝弘・衆議院議長が参拝しました。この他、菅直人首相や江田五月法相・環境相、枝野幸男官房長官も参拝・追悼しました。集会は、I女性会議の中村ひろ子中央常任委員の司会・進行ですすめられ、12時の黙とうに続いて、江橋崇・平和フォーラム代表、斎藤勁・民主党衆議院議員
フォーラム平和・人権・環境代表 江 橋 崇 今年もまた、この日がやってきました。第二次大戦のさなかに倒れた多くの御霊に慰霊の誠をささげます。また、今日なお悲しみの癒えないご遺族の皆様に慰謝の心をささげます。 第二次大戦は、日本各地の町がアメリカ軍の空襲で焼け野原になる中で終結しました。今年、地震と大津波に襲われた岩手、宮城、福島の地域は町が根こそぎ破壊されました。かつての戦争の被害を思い起こさせる悲惨な状況です。また、福島の原発事故は、多くの放射線物質を撒き散らしました。日本社会は、今、広島、長崎、第五福竜丸の悲劇をとてもリアルに思い起こしています。多くの戦没者の犠牲の上に焼野原からスター
第二次世界大戦が終わって満66年の今年、日本は未曾有の大災害に見舞われた。東日本を襲った大地震と大津波、そして原子力発電所からの放射能拡散は、私たち戦争の被害者を、再びあの忌まわしい日に引き戻した。 相次ぐ空襲、機銃掃射、艦砲射撃、そして原子爆弾の投下。その下で日本本土、沖縄などで数十万人が亡くなり、それ以上の多くの国民・市民が傷つき、身寄りを失った。その多くは民間人、つまり勤め人や主婦、年寄り、子どもなどの普通の市民だった。生き残った者の多くは、戦後、平和と民主主義、人権の尊重をうたう憲法のもとで、いつかは国から救いの手が差し伸べられることを信じ、体と心の痛みや生活の苦しさに耐え続けた。