新着情報

平和軍縮時評10月号 核兵器の近代化へ邁進する核武装国―核兵器ゼロはどこへ行ったのか?― 湯浅一郎

2011年10月30日、NGO「英米安全保障情報評議会」(BASIC)の「トライデント委員会」は、「英以外の核武装国の動向」と題した報告書を公表した。英国は現在、4隻のトライデント原潜を運搬手段として、225発のトライデント核ミサイルを配備している。しかし財政難への対処などのため、2010年以来その在り方に対する見直し作業が進行している。その過程で、「世界の核軍縮促進のために英国に出来ること、するべきことは何か」を提言するべく、2011年2月、この独立・超党派委員会が創設された。本報告書は、委員会による検討作業の基礎として、英国以外の世界各国の核戦力近代化の現状を評価したものである。オバマ大統

辺野古新基地建設に向けた環境影響評価実施への抗議声明

2011年10月19日 辺野古新基地建設に向けた環境影響評価実施への抗議声明 フォーラム平和・人権・環境 事務局長 藤本泰成  日本政府は、沖縄県に対し、日米合意に基づく米軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古での「環境影響調査(環境アセスメント)」の評価書を、本年中に提出することを伝達しました。背景には、海兵隊グアム移転予算の承認のためという米国側の強い要請があるものと思われます。  2009年9月の鳩山政権の誕生以来、普天間問題はその移転をめぐって大きく揺れることとなりました。その間、2010年1月には地元の名護市において移設反対の稲嶺市長が誕生しました。同年4月には10万人もの県民を集

平和フォーラム各都道府県組織・中央団体責任者会議

10月6日~7日、平和フォーラム・原水禁は全国都道府県・中央団体約80名の参加者のもと東京・日本教育会館で責任者会議を開催しました。この会議は、平和フォーラムのたたかう態勢(運動・組織)をあらためて確立するために行うもので、2006年から開始して6回目。今回は、3月11日の東日本大震災、東電福島第一原発事故という事態を受けて、「さようなら原発1000万人アクション」のとりくみを総力をあげておしすすめ9月19日には明治公園で6万人以上が参加する大集会を成功させてきました。広がる脱原発のとりくみをさらに具現化するためどうしていくかを学習・報告・協議する場として開かれました。第一日目は、福山

JCO臨界事故12周年集会アピール 

http://www.peace-forum.com/gensuikin/seimei/111002appeal.html

JCO臨界事故12周年集会が開催される(茨城)

http://gensuikin.peace-forum.com/2011/10/02/111002news/

「死の町」つくり上げた者の責任はどこへ!

「残念ながら市街地は人っ子一人いない、まさに『死の町』という形だった」。これは、極めて重大な事故を起こした福島第一原発周辺を視察した鉢呂吉雄経済産業大臣(当時)の発言である。「『死』という表現は長期の避難生活を余儀なくされながらも、なお帰郷へ一縷の望みをつなぐ地元民を絶望のふちに突き落とすに等しい」これは、河北新報に載った発言への批判である。 本当にこの評価は妥当なのだろうか。「ゴースト‐タウン【ghost town】住民が離散して、ほとんど無人となった町。廃鉱になった鉱山町など」(広辞苑)と言う表現だとしたら、はたしてどう評価されたのだろうか。誰も住むことのできない「死の町」。何が原因

2011年10月01日

ニュースペーパー2011年10月号

さようなら原発9.19集会に6万人が集まる インタビューシリーズ「ドイツ連邦議会議員 ベーベル・ヘーンさんに聞く」 上関を「脱原発」の大きな転換点に 第48回護憲大会の課題 教科書採択に地域住民や現場の意見重視を 食品安全委員会の放射性物質リスク評価の問題点 レイキャビク会談25周年を迎えて(1) 各地からのメッセージ「山形平和センター」 本の紹介「核の今がわかる本」 憲法理念の実現をめざす第48回大会の案内  9月19日に東京・明治公園で開かれた「さようなら原発集会」は、全国から6万人が集まり、福島原発事故の責任を徹底して追及するとともに、全国の原発の再稼働を絶対に許さないことを

平和軍縮時評9月号 東北アジアの平和に逆行する、韓国・済州海軍基地計画  塚田晋一郎

 韓国・済州島(チェジュド)での海軍基地建設をめぐり、市民と政府の対立が続いている。現場では、沖縄の辺野古や高江での市民による座り込みや基地建設阻止行動と同様の光景が展開されているが、日本での報道は皆無に等しい。済州海軍基地建設計画の経緯を整理するとともに、その問題点を考える。 緊迫する基地建設予定地と、広がる反対の動き  2011年8月24日、建設予定地で座り込みを続ける村民・市民に対し、李明博(イ・ミョンバク)政権は警察を投入し、反対運動の中心を担うカン・ドンギュン村会長や村民を強制的に連行した(5月、7月にも村民が連行されている)。9月2日には、1000人を超える警察を動員し、約40人の

米原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀配備3周年抗議全国集会に1900人参加

    米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が米海軍横須賀基地に配備されて丸3年となった9月25日、母港化撤回を求めて横須賀市のヴェルニー公園で「空母母港化38周年・原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀母港化3周年抗議、原子力空母配備撤回を求める神奈川集会」を、神奈川平和運動センターと三浦半島地区労の主催、平和フォーラム・全国基地ネット・平和センター関東ブロックの共催で開催。集会には沖縄をはじめ全国から1900人が参加しました。 集会前に昨年の高校生平和大使の古賀愛さんから署名とカンパの訴えを受けて開会。主催者を代表して神奈川平和運動センターの宇野