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明るい、ナショナル!─中国反日デモを思う─

「明る~いナショナル 明る~いナショナル……… な~んでも ナショ~ナ~ル~」というCMソングがあった。「水戸黄門」や「大岡越前」「江戸を斬る」など今は少なくなった時代劇中心の「ナショナル劇場」の初めに聞こえた歌で、私たちの世代には懐かしい。ナショナルとはご存じ松下幸之助創業の松下電器(現・パナソニック)のことだ。 ナショナルと歌っている分には懐かしいが、今、この言葉の意味が問われようとしている。尖閣諸島の国有化が決定して以来、中国では反日デモが大規模化している。中国に進出しているジャスコや平和堂などの大型店舗もデモ隊のターゲットになっている。日本車が狙われ破壊されている。日本国内では、

2012年10月01日

ニュースペーパー2012年10月号

インタビューシリーズ アメリカ・ピースアクション ディレクター ポール・マーティンさんに聞く オスプレイ配備に反対する沖縄県民集会 憲法理念の実現をめざす第49回大会の課題 TPPここが問題(3)知的財産権の強化の狙い 脱原発基本法制定へ全国ネットワークが活動 福島で食品放射能測定所が活動を開始 用途のないプルトニウム製造を続ける「エネルギー戦略」 水俣病問題の今日的課題と福島原発事故との関連 各地の活動紹介 フォーラム平和・三重 本の紹介「あんぽん・孫正義伝」 10月13日「さようなら原発集会」を開催  沖縄県宜野湾市の海浜公園で9月9日、「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」

オスプレイ普天間基地強行配備への抗議声明

2012年10月1日     オスプレイ普天間基地強行配備への抗議声明 フォーラム平和・人権・環境 事務局長 藤本泰成    10月1日、米海軍岩国基地に一時駐機中であった垂直離着陸輸送機MV-22 オスプレイが、沖縄県普天間飛行場に移動し正式に配備された。沖縄県知事、沖縄県議会、そして沖縄の41市町村全てが、オスプレイ配備に反対している。そして何よりも多くの沖縄県民が普天間基地ゲート前で強い反対の姿勢を自ら示す中での配備強行に、平和フォーラムは心からの怒りを禁じざる得ない。    配備予定を前にして、度重なる事故を起こし安全性に大き

平和軍縮時評9月号 オスプレイ:米国内では訓練の延期・中止相次ぐ ―問われる米国のダブルスタンダードと日本の姿勢  塚田晋一郎

普天間ゲート封鎖とオスプレイ配備強行 9月27~30日、沖縄県宜野湾市の普天間飛行場周辺では、米海兵隊垂直離着陸輸送機オスプレイの配備に対する、市民らによる抗議行動が行われた。昼夜を通して行われた座り込みにより、9月29日には普天間飛行場の全てのゲートの封鎖に至った。「全ゲート封鎖」は、沖縄でも史上初めてのことであったと言われている。 座り込みには、市民のみならず沖縄選出の国会議員や、地元自治体議員らも参加していた。しかし、9月30日、沖縄県警による強制排除が実施された。ゲート前に停められていた車両はレッカー移動された。こうしてゲート封鎖は、開始から4日間で解除されるに至った。その模様は、

成熟都市のオリンピック 日本に資格はあるか

今夏、テレビはロンドンオリンピックの映像であふれていた。開会式のオリンピック・スタジアム全体に表現された英国の田園風景と産業革命による近代の幕開け、英国の歴史を彷彿させるダニー・ボイル監督の演出に引き込まれた。そして、その演出を支えた大勢のボランティアスタッフにも敬意を表したい。入場式では、日本選手団は終始和やかに楽しんでいたように思う。東京オリンピックでのザクザクという一定の足音、緊張した入場行進を知っている世代にとって隔世の感があるが、しかし、このような情景を私は歓迎したい。「個の時代」の幕が開けていることを感じる。 オリンピック憲章は「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目

2012年09月01日

ニュースペーパー2012年9月号

被爆67周年原水禁世界大会を開催 国際会議でエネルギー政策を討議 エネルギー・環境戦略見直しと核燃料サイクル TPPここが問題(2)TPPは食の安全を後退させる 日朝国交正常化をめざす全国集会  7月28日の福島市からスタートして、8月4日~6日に広島、7日~9日には長崎で開催された「被爆67周年原水爆禁止世界大会」長崎大会の初日である7日には、「オスプレイ配備と原発再稼働は許さない!脱原発!脱基地!ナガサキ集会」を長崎市・爆心地公園で開催しました。この集会は、福島原発が収束しない中で大飯原発の再稼働が強行され、さらにアメリカ海兵隊が沖縄・普天間基地に危険なオスプレイを配備しようと

平和軍縮時評8月号 学ぶべきニュージーランド的安保思考 ―「ワシントン宣言」で対米「防衛協力」を拡大しても  田巻一彦

独自の平和主義的スタンスを堅持 6月19日、米国とニュージーランドは「アメリカ合衆国とニュージーランドの間の防衛協力に関するワシントン宣言」に合意した。 「平和運動」の片隅に加わってきた筆者にとってニュージーランドは、輝かしいお手本であり、目標でありつづけてきた。そのNZが米国との「防衛協力」を謳った…一報を聞いたとき、筆者は少なからぬ失望を抱いたことを正直にいっておこう。「NZもついに『軍門に屈した』か」― しかし、「宣言」をよく読んでみると、その失望は杞憂であったと思えるのである。それよりもむしろ、憲法平和主義に立った安全保障を求める日本の市民にとって、大きな示唆を与えるものであった