新着情報

平和軍縮時評9月号 福島第1原発事故に伴う「汚染水問題」  湯浅一郎

1)   はじめに―東電は海への漏えいを知っていたはず― 7月参議院選挙の翌日の記者会見で、東電は、福島第1原発から海へ放射性物質が漏えいしていることを認めた。18日にはわかっていたが、選挙への悪影響を考え数日遅らせて発表したとしか考えられない。まず東電は、海への漏えいを知っていたはずであることを示したい。その根拠は、会見の10カ月近く前から、原発港湾内魚類の超高濃度汚染が確認されていたからである。 「アイナメ74万ベクレル 福島第一原発港湾」。これは13年3月16日付「福島民報」記事の見出しである。そこには、以下のことが書かれていた。「東京電力は15日、福島第一原発の港湾内で捕獲した

原子力空母配備撤回を求める全国集会に1600人(横須賀)

 米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンが、横須賀基地へ配備されて5年目の9月25日、横須賀市内のヴェルニー公園を会場に、「空母母港化40周年・原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀基地母港化5周年抗議・原子力空母配備撤回を求める全国集会」が開催され、約1600人が参加しました。 全国基地問題ネットワーク事務局長の山城博治さん、横須賀からは原子力空母母港問題市民の会 共同代表の呉東正彦さんらの発言の後、京急横須賀中央駅方面へ向かって、デモを行いました。 アピール 米海軍が横須賀基地に原子力空母ジョージ・ワシントンを配備して5年が経過しました。私たちは、基地機能の強化と首都圏一帯に及ぶ原

「特定秘密保護法案」に反対する声明

 2013年9月24日「特定秘密保護法案」に反対する声明 フォーラム平和・人権・環境代表 福山 真劫  警視庁テロ捜査情報流出や尖閣ビデオ流出事件を契機として、有識者会議が開催され報告が出されるなど、秘密保全法制については政府内部での検討が行われてきましたが、安倍晋三内閣は9月3日、「特定秘密保護法案」の概要を示し、パブリックコメントを9月17日に締め切り、10月15日開会の臨時国会で成立をめざすとしています。 本法案は、国家安全保障会議とセットとして成立させ、集団的自衛権を具現化する「国家安全保障基本法案」の呼び水となる法案です。憲法の理念を法律でねじ曲げ、平和

ビデオ報告 再稼働反対!9.14さようなら原発大集会

2013年9月14日に東京・亀戸中央公園で開かれた「再稼働反対!9.14さようなら原発大集会」とパレードの様子をダイジェストにビデオにまとめました。(9分44秒)

ビデオ報告 9.1「さようなら原発」講演会 つながろうフクシマ!くりかえすな原発震災

2013年9月1日に東京・日比谷公会堂で開かれた「さようなら原発講演会 つながろうフクシマ!くりかえすな原発震災」のダイジェスト(9分41秒)

8月15日敗戦の日に、国を憂う

7月29日、都内の講演会での麻生太郎副総理兼財務相が「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口を学んだらどうかね」と発言した。政府は「悪しき前例として挙げたところであり、ナチス政権の手口を踏襲するという趣旨で発言したわけではない」と開き直っているが、発言の内容からはそう読み取れない。発言は、ユダヤ系団体から厳しく批判されている。政治家の資質に疑問を感じる、軽薄としか言いようがない。 安倍晋三首相は、4月23日に国会で、「村山談話」(1995年)に関連して「侵略という定義は学会的にも国際的にも定まっていない。国

2013年09月01日

ニュースペーパー2013年9月号

インタビュー:近藤昭一さんに聞く 被爆68周年原水爆禁止世界大会が開かれる 核兵器と密接に結びつく原子力 国際会議「破綻する原子力サイクル」 放射性物質による環境汚染防止「関連法」改悪? 「はだしのゲン」閲覧制限措置に対する見解 核のキーワード図鑑 「人類は生きねばなりません」─ノーモア ヒロシマ! ノーモア ナガサキ! ノーモア フクシマ!   ノーモア ヒバクシャ! ノーモア ウォー!  今年の被爆68周年原水爆禁止世界大会は、7月28日の福島大会を皮切りに、8月4日~6日に広島大会、7日~9日の長崎大会と連続して開催されました。最後に大会宣言として「安心して暮らせ

平和軍縮時評8月号 核兵器の人道的側面に関する国際的議論と若者の役割  金マリア

1.   「核兵器の人道的側面」に関する国際的議論の昂揚    世界で初めて、そして唯一、核爆弾の直接的被害を受けた日本。1945年8月、広島と長崎に原爆が投下されてから68周年を迎えた。この半世紀を越える期間中、数多くの日本の被爆者は、肌で経験してきた核兵器の非人道性を世界の人々に訴えてきた。そして、やっと近年、核軍縮を議論する国際社会の場において、核兵器の非人道性への関心が高まってきた。    2010年NPT(核不拡散条約)再検討会議の「最終文書」で初めて「核兵器の非人道性」が言及されて以来、12年