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平和軍縮時評2014年10月号 「戦争をしない」という誓いは被爆地の原点―被爆69年の広島・長崎平和宣言と読む  湯浅一郎

  14年8月、広島・長崎は69回目の原爆忌を迎えた。両市長による平和宣言は、核兵器の法的禁止を求め、核保有国とその傘の下にいる国に対し、絶対悪である非人道的な兵器に基づく脅しにより国を守るという核抑止政策からの脱却を強く求めた。これは、核兵器に安全保障をゆだねる日本政府の方針を変更するよう求めていることになる。更に今日的には、14年7月1日、日本政府が集団的自衛権の行使容認に踏みこんだありようを念頭に、日本国憲法の平和主義の下で新たな安全保障体制の構築に貢献することを求めた。 これに対し、両式典に出席した安倍首相は、自らが進める戦後平和体制の変更に触れることなく、「核のない

戦争させない・9条壊すな!11.11総がかり国会包囲行動に集まろう!

安倍政権は7月1日、「集団的自衛権」行使を容認する憲法解釈変更を閣議決定しました。これは憲法9条の理念を破壊し、「戦争する国」へと日本のありかたを変えるもので、「立憲主義」・「平和主義」の原則を無視した暴挙です。世論の圧倒的多数も、反対意思を明確にしています。 9月4日、安倍政権がすすめる憲法破壊・人権破壊・生活破壊と対決する全国的共同行動の第1波として、「戦争させない・9条壊すな!9.4行動」(日比谷野音)を開催し、5500人以上の人々が集まり、ともにこれからのたたかいにとりくむ決意を固めあいました。 この成功をばねとして、憲法違反の閣議決定の即時撤回を求めるとともに、戦争関連法

アジアとの友好関係を築くための歴史認識を!「東アジア市民連帯」第一回集会を開催

来年2015年は戦後70年。いまこそ安倍政権の暴走を止めて新しい東アジアとの関係を築くために、東アジアの平和を求める声を結集させよう!こうした目標のもと、今年8月に戦後70年―新しい東アジアへの一歩へ!市民連帯」(通称、東アジア市民連帯)が多くの平和・人権団体の結集をもって発足しました。そしてその記念すべき第一回院内集会「東アジアの平和と歴史認識」が10月21日(火)、参議院議員会館・講堂で開かれ、約100名が参加しました。  冒頭のあいさつで藤本泰成・平和フォーラム事務局長は「日本の市民社会は決して戦争を望んでいないし、アジア諸国との反目も望んでいない。わたしたちは戦争責任を明白に

2014年10月22日

TPP交渉に反対し米価暴落対策を求め農民団体が行動

 環太平洋経済連携協定(TPP)交渉は、オバマ米大統領が11月の大筋合意をめざしていることから、大きなヤマ場にさしかかっています。10月25日からオーストラリアのシドニーで閣僚会合が開かれ、さらに、11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に前後して、首脳会合が開かれることも予想されています。交渉の妥結を狙う安倍内閣は、すでに米国に対して農産物の大幅な譲歩案を示していると見られ、全面自由化の危険性があります。 一方、今年の生産者米価は大幅に下落しており、農家はコスト割れで経営が成り立たない状態です。さらに、民主党政権下で作られた米価に対する固定支払金が今年から半減し、さらに米価

2014年10月21日

特定秘密保護法の運用基準の閣議決定に関する平和フォーラム事務局長見解

特定秘密保護法の運用基準の閣議決定に関する事務局長見解フォーラム平和・人権・環境事務局長 藤本泰成 安倍内閣は10月14日、「特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施に関し統一的な運用を図るための基準」(以下「運用基準」)およびその施工日を12月10日とする政令を閣議決定した。 昨年12月に強行された特定秘密保護法の成立以降、知る権利や取材活動の制限に危惧を抱く多くの市民、報道機関、労働組合等は、この「運用基準」について大きな関心をはらってきた。本年7月に示された「運用基準」の素案に対するパブリックコメントに、2万3820件近くよせられたことがそのことを示している。しかしながら、閣議決定

日米防衛協力のための指針の中間報告に関する事務局長見解

日米防衛協力のための指針の中間報告に関する事務局長見解フォーラム平和・人権・環境事務局長 藤本泰成 10月8日、日米両政府は防衛協力小委員会において、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の見直しの中間報告をまとめ公表した。これまでの地理的概念であるといえる「周辺事態」を削除し、軍事的活動の範囲を世界規模に拡大するとした。加えて、平時から緊急事態まで幅広い米軍への支援を可能にし、米軍と一体化した軍事力の世界展開をねらっている。 ガイドラインは、「日本にとって、指針の見直しは、その領域と国民を守るためのとりくみ及び国際協調主義に基づく『積極的平和主義』に対応する」として、平和維持活動や海洋安全

2014年10月09日

合成洗剤をなくそうと全国集会を福岡で開催

  「きれいな水といのちを守るために合成洗剤をなくそう!」と、10月4~5日に福岡市で「合成洗剤追放第33回全国集会」が開かれました。これは平和フォーラムや消費者・市民団体などが作る合成洗剤追放全国連絡会が主催し、隔年で各地で開催されているものです。今年は、1974年に東京で開催した第1回全国集会から40年目となることから、これまでの運動を振り返りながら、環境汚染のない自然を取り戻す活動を広げていく事を確認しました。全国から市民団体代表など300人以上が参加しました(写真左が全体集会)。 第1日目の全体集会で、集会の福岡県実行委員長のえさきたかしさん(参議院議員)は「合成洗剤に反対した

闘うことを克服する、人は理性的であれ!

「チンパンジー攻撃的は生まれつき京大などが解明」というニュースに目がいった。「チンパンジーが、他の個体の命を奪うほど攻撃的になるのは、多くの食物や配偶者を手に入れるために獲得した生まれつきの性質だ」と、京都大学の古市剛史教授(霊長類学)はいう。「人の殺人行動を考える上で重要な発見」としているのはショッキングだ。人間もそのような性質を生まれつき獲得しているのかも知れない。そのような考え方で、人間社会の殺人行動をとらえることはどうなのだろうか。いろいろと考えさせられる。 佐賀県に、今から2500年くらい前に始まる弥生時代の大規模な環濠集落、吉野ヶ里遺跡がある。木柵や土塁に囲まれ複数の物見櫓も

2014年10月01日

ニュースペーパー2014年10月

インタビュー:戦争反対平和実現国民行動ハン・チュンモクさん、チェ・ウナさんに聞く 鉄板と弾圧による辺野古新基地建設を許すな 国連人権勧告の実現のために運動拡大を TPP交渉合意後に米国が「承認手続き」 川内原発の再稼働見せかけの新規制基準 高校生平和大使が国連欧州本部を訪問 徹底検証・使用済み核燃料再処理か乾式貯蔵か 核兵器と原発の世界への拡がりと反対運動の歴史 福島平和フォーラムの活動 戦後70年へ、長編戦争映画に挑戦しては? 核のキーワード図鑑 「憲法理念の実現をめざす第51回大会」 戦争させない!9条壊すな!9.4総がかり行動  安倍政権の集団的自衛権の行使容認の閣議決定に抗