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平和軍縮時評2015年10月号 国連総会「核軍縮決議案」を通して考える、安倍政権「積極的平和主義」の正体 田巻一彦
9月30日に公布された「安保関連法案」で、政府・与党が振りかざしたのが「積極的平和主義」だった。もう一度思い返してみよう。昨年7月の「閣議決定」 から。 「特に、我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定のために、日米安全保障体制の実効性を一層高め、日米同盟の抑止力を向上させることにより、武力紛争を未然に回避し、我が国に脅威が及ぶことを防止することが必要不可欠である。その上で、いかなる事態においても国民の命と平和な暮らしを断固として守り抜くとともに、国際協調主義に基づく『積極的平和主義』の下、国際社会の平和と安定にこれまで以上に積極的に貢献するためには、切
翁長沖縄県知事による辺野古沖埋め立て承認の取り消しに対する沖縄防衛局の行政不服審査申立に抗議する 2015年10月14日 フォーラム平和・人権・環境 事務局長 藤本泰成 沖縄県の翁長雄志県知事は10月13日、沖縄防衛局の反論を聴く手続きを終えたうえで、辺野古新基地建設にかかわる公有水面埋め立て承認を取り消すことを指示しました。 平和フォーラムは、翁長県知事の決断を歓迎し、支持することを表明します。沖縄の民意は、既に選挙で、世論調査で幾度となく示されており、辺野古新基地建設に反対する多くの沖縄県民の意思を慮ることこそが民主主義の根幹であると考えます。
TPP交渉の「大筋合意」に対する見解フォーラム平和・人権・環境 事務局長 藤本 泰成 9月30日からアメリカ・アトランタで開かれていた環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の閣僚会合は、異例の延長を繰り返した後、10月5日午前(日本時間5日夜)に「大筋合意」に至ったとの発表がなされました。今回の「大筋合意」はもっぱらアメリカの大統領選挙などの政治日程を優先して強引に決められたものであり、国民への事前の説明もなく一方的に合意したことに対し強く抗議します。 TPP交渉は、当初2013年中に合意する予定でしたが、何度も見送られてきました。それは、アメリカ主導のもとで、多くの分野で急進的な市場開放や経済ル
「アメリカが嫌いだ」と、あちこちで話してきた。決して「アメリカ人が嫌いだ」と言っているつもりはない。高校に入学し、一人暮らしをして以来、毎日のようにコカ・コーラかペプシ・コーラを飲み続けている。16歳から45年間、その本数16,425本(1日1本)以上、そして、高校時代にJAZZ喫茶に通い出して、これまで聞いたアルバムはどのくらいだろうか。数える術はない。友人たちはよく言ってくれる。「それで『アメリカ嫌いだ』もないもんだ」と。 WEINSIST!の中でも何回かアメリカとの関係について書いてきた。敗戦後の駐留軍の存在、僕は「戦争を知らない子どもたち」だけれども「ギブ・ミー・チューインガム」と言う
2015年10月01日
インタビュー:韓国参与連帯・平和軍縮センター所長イ・キョンジュさんに聞く 戦後は敗北から始まった─日本社会の立ち位置 オスプレイの危険性を改めて考える TPPまた合意できず交渉も限界か 在外被爆者医療費訴訟、最高裁で勝訴判決 元米政府高官ら日本再処理反対の書簡 辺野古カヌー隊として闘って 沖縄平和運動センターのとりくみ 映画の紹介:戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ) 核のキーワード図鑑 戦争法案の強行採決に対する抗議声明 安倍政権は戦争法案を、9月17日に参議院特別委員会で強行採決し、そして19日未明、参議院本会議で採択した。戦後70年、日本の市民社会の平和への営みを反故にし、侵略
平和軍縮時評2015年9月号 辺野古埋め立て用土砂の搬出反対の声を 湯浅一郎
あらゆる手を尽くす沖縄県 沖縄県の翁長雄志知事は15年9月14日、那覇市の県庁で記者会見し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設に向けた前知事による名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消すことを表明した。翁長知事は、前知事による承認には取り消しすべき法的な問題があるとし、「埋め立て承認の取り消しに向けて事業者からの意見聴取の手続きを開始した」とした。そのうえで「今後もあらゆる手法を駆使して辺野古に新基地は造らせないという公約の実現に向けて全力で取り組む」と決意を表明した。 承認が取り消されれば、政府は移設に伴う埋め立て事業の法的根拠を失う。これに対し、政府は今秋にも埋め立てに着手す