2025年、基地問題コーナー

2025年02月13日

オスプレイの飛行停止・配備撤回を求めて外務省・防衛省に要請行動

 フォーラム平和・人権・環境とオスプレイと飛行訓練に反対する東日本連絡会は2月12日、オスプレイの配備撤回、飛行訓練の中止を求めて2015年以来続けている対政府要請行動をおこないました。今回で14回目となります。

 今回の要請行動は、オスプレイの機体構造に係るクラッチやギアの不具合による墜落事故等が発生し、米軍や日本政府が「事故対策」を踏まえて「飛行の安全を確保」したとするにもかかわらず事故が相次いである現状に対して、日本政府並びに米軍の姿勢をただすものです。

 この間のオスプレイについて、度重なる事故があってもその原因はパイロットの操作ミスなど人為的なものであるとしていたものが、2023年7月に公表された事故調査報告書(2022年6月に発生した米国カルフォルニア州での米海兵隊MV-22オスプレイの墜落事故)で「エンジンの動力をプロペラに伝えるインターコネクトドライブシステムが損傷したことによる」と、はじめて機体の構造に係る点に言及したことでした。カルフォルニアでの事故の後、2022年8月にアメリカ空軍がクラッチの不具合を理由にCV--22オスプレイ全機を一時飛行停止しました。2023年2月にはギアに関連する部品で耐用時間制限を設けて、制限時間を越えたものは交換するように米軍が勧告を出しました。こうした一連のの対処にもかかわらず、2023年8月にはオーストラリアで米海兵隊オスプレイの墜落事故、4日後には陸上自衛隊のオスプレイが静浜基地に緊急着陸の上、ギアボックスの交換を行い、9月に入って普天間基地所属の米海兵隊オスプレイが、新石垣空港、奄美空港、大分空港にそれぞれ緊急着陸を行っていました。そして、10月米国ネバダ州での海兵隊オスプレイの墜落事故の1か月後の2023年11月29日、鹿児島県屋久島沖で横田基地所属のエビ空軍オスプレイが墜落事故を起こしたのです。2024年8月には屋久島沖の事故について事故調査報告書が公表され、「安全対策の措置を講じており安全に飛行できる」と米軍、防衛省は豪語していましたが、墜落事故には至っていないものの緊急着陸、地面衝突、エンジン火災などの重大な事故が頻繁に起こしています。

 今回の要請行動では、機体の構造の問題や事故の根本原因が不明のまま「安全に飛行できる」とする根拠を質すものとなりましたが、まともな回答は一切ありませんでした。欠陥を抱えたオスプレイの運用を続けることは、万が一の場合、基地周辺や飛行ルート下の住民の命を奪い、平穏な生活を破壊することになります。一刻も早くすべてのオスプレイの運用停止、配備撤回をさせなければなりません。

第14回外務省・防衛省に対する要請項目と質問事項はこちら(PDF)
要請行動議事録(工事中)

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