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静岡県民会議が総会・記念講演開催
まだ寒さの残る3月27日、日朝友好静岡県民会議で講演した。静岡駅から車で5分、会場の静岡労働センターでは、県民会議代表の桜井規順・社民党静岡県連合代表が出迎えてくれた。桜井代表は、県民会議の活動がほぼ2年間休眠状態であり、このまま4月を迎えると解散の危機に瀕していた、それで急きょ平和フォーラムの五十川さんに、総会を開くので記念講演に適切な人を寄こしてほしいと相談した、と率直に内部事情を語ってくれた。
総会終了後、2時すぎから「日朝関係と東北アジアの平和について」と題して記念講演を行った。初めに、マスコミにあふれる朝鮮問題報道がいかに歪曲されているか、具体例を挙げて指摘した。そのうえで、マスコミ報道の背景には、麻生首相の施政方針演説にもある「拉致・核・ミサイルの包括的解決をめざす」との政府方針があるとの観点から、ミサイル問題、拉致問題、核問題の順に話を進めた。
なかでもミサイル問題には半分以上の時間をかけて説明した。私たちは朝鮮側が「試験通信衛星『光明星2号』を打ち上げる」と正式に国際機関に通告した事実を重く受け止めなければならない、政府やマスコミが「ミサイル発射だ」と騒いでいるが、それに乗せられてはならないと指摘した。さらに、政府は国連安保理で制裁決議を狙っているが、人工衛星の打ち上げである以上、中国・ロシアを初めとした各国はそれを認め、日本政府の制裁決議の思惑は必ず失敗に終わるだろうと断言した。最後に、朝鮮のどの問題に対しても、これまでそうであったように、制裁などの圧力では何も解決しない、制裁を解除して朝鮮側と真摯に向き合い、話し合いで問題解決することが必要だ、と強調した。
その後の質疑では、それでもなお、ホントにミサイルではないのか、危険ではないのか、といった質問も出た。あるいは、在日女性から、心無い朝鮮敵視報道により、朝鮮学校に通う子どもたちが日々脅威にさらされていることを理解してほしいとの訴えがあった。
講演後、静岡駅ビル内で懇親会が開かれた。同席したのは、質疑のなかで鋭い指摘をされた森正孝・静岡大学平和学講師と、南北双方に数十回訪問したという統一志向の事業家・李憲一さん、それに桜井氏と私の4人だった。料理は、先週ようやく漁が解禁になったばかりという桜えびと生シラス、また桜えびの天ぷらが出た。ともにおいしくいただいた。
再生された静岡県民会議の今後の活動に大いに期待したい。 (事務局次長 北川広和)
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