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交流の拡大で、国交回復へ
11月15日、男子サッカーW杯アジア3次予選の日本対北朝鮮戦が、22年ぶりに平壌で開催された。日本メディアは、取材規制や入国審査について多くの不満を述べた。しかし、そもそも国交のない国における試合だ。「日本の大使館など無いところで、渡航者の安全は保たれるのか」といった声も聞かれた。大使館が無いのは、政府の怠慢だとしか言いようがない。
2002年の「平壌宣言」以降も、日朝の交渉は途絶えたままである。難しい問題があるにせよ、日本政府は、経済制裁措置を継続し対話の姿勢を断ったままに過ごしてきた。問題の解決にはつながっていない。経済産業省は、「北朝鮮で行われるサッカーW杯予選開催に当たって」との通知で、W杯関連の渡航者に対して、継続する経済制裁措置への理解と北朝鮮への持ち出し禁止措置への対応を求めている。スポーツの世界に政治のにおいがぷんぷんと漂うことに違和感を覚える。
一部メディアには、「北朝鮮のホテルで食べたいものの話をしていたら、翌日の朝食に出た。盗聴されているかもしれない」「入国にあたってバナナを没収された」など、悪意に満ちた報道がある。「怒号が声援をかき消した、激しいプレーを繰り返す北朝鮮」などアウェイ(相手の本拠地)では当たり前ではないのか。
本年2月のサッカー東アジア選手権に出場を予定していた、北朝鮮女子サッカーチームに対して、中井洽・国家公安委員長(当時)が「制裁措置中で、北朝鮮の選手の入国には反対」と表明し、日本への入国を許可するかしないかで政府内部は大いにもめた。1月5日に入国を認めると判断したが、試合を間近にして、北朝鮮は参加を見送った経緯もある。朝鮮学園への高校授業料無償化措置も未だ実施されない。私たちは、自らの身を振り返って物事を判断したい。
試合は、圧倒的なアウェイゲームの中、0対1で終了した。敗戦は残念だが、北朝鮮の応援と攻撃的なスピードサッカーは印象的だった。このような交流を積み重ねて新しい関係を築いていきたい。両国選手の健闘を讃えるとともに、このような親善の機会を与えてくれたFIFA国際サッカー連盟に感謝したい。
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