2008年、WE INSIST!
2008年08月01日
平和への誓いをもう一度
広島、長崎から
広島、長崎に原子爆弾が投下されて、63年目の8月がまたやってきます。一瞬にして20万人を超える人々が亡くなり、そして現在まで広島の原爆死没者名簿には253,008人、長崎の原爆死没者名簿には143,124人(ともに07年8月現在)の名前が書き込まれています。そして20万人を超える被爆手帳保持者の皆さんが、いまも生活と健康不安の中にあります。被爆二世や三世の課題もあります。在外被爆者の課題もあります。
原水爆禁止日本国民会議は、今年も広島、長崎で原水爆禁止世界大会を開催します。広島、長崎に行こう。そして広島、長崎で63年前に起こった事態を体全体で学びとろう。犠牲になった方々の悲しさと「どんな言葉をもってしても表現しきれない」怒りをわがものとしたいものです。そして私たちに課せられた任務をもう一度確認し、再出発したいと思います。ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒバクシャ、ノーモア・ウオー
アジアから
8月15日は終戦記念日です。1945年の8月15日、この日まで、日本は朝鮮半島から中国大陸、インドシナ半島、台湾、フィリピン、太平洋へと侵略戦争を続けました。とりわけ朝鮮や中国の人々に「何度お詫びをしてもお詫びのしきれない事態」を引き起こしました。侵略の過程で、何百万人の人々を殺し傷つけたのでしょうか。どれだけの土地と財産を奪ったのでしょうか。どれだけの都市や町や村、自然を破壊したのでしょうか。日本政府とそれを許してしまった「私たち」は加害者なのです。
1995年8月15日の村山首相談話には「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」「深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません」とあります。これが政府の見解です。
平和フォ-ラムは、8月15日、千鳥ケ淵戦没者墓苑で「戦争犠牲者追悼、平和を誓う集会」を開催します。村山首相談話の通り、日本と「私たち」が「多大の損害と苦痛」を与えた人々に思いをはせ、「平和の誓い」をしたいものです。広島の原爆慰霊碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」、憲法前文には、「政府の行為によって、再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し」と書き込まれています。
その日本と私たちは、予算規模で世界第5位の軍事力を保有し、イラク、インド洋へ自衛隊を派兵し、米軍を北海道から沖縄まで展開させています。そしていままた米軍とともに戦争をする体制を打ち固めるための「米軍再編成」を進行させています。そして横須賀には、原子力空母の配備も決定されています。暑い夏に今もう一度、平和への誓いを。