 ●会場となった渋谷区の神宮通り公園。入口では、主催者の皆さんが「さよなら原発」のバナーで出迎えてくれました。  ●ウシの帽子をかぶったスタッフが、デモグッズをレンタル。  ●右手に持っているのは、ねぎです。左手のお面は、レタスかな？  ●集会が始まった時点で、７００人を超える人が会場にいました。  ●主催者あいさつをする内田聖子さん（PARC事務局長）。 「雨になるのを心配していました。放射能に汚染される可能性もあります。でも、私たちの願いがかなって晴天になりました。東京でも様ざまな行動が行われていますが、今日、私たちは、特に、農業や漁業に従事している人たちの立場に立って、原発反対を訴えていきたいと思います。原発による被害が最も大きいのが、農業・漁業の従事者なのです。実際の被害や、また風評被害もあり、買い控えも起きています。出荷ができない状態です。原発反対と同時に、農業・漁業従事者の声、また声を出せない野菜や魚の声を代弁して、訴えていきましょう。」  ●高田さん（GREENPEACE）。 グリーンピースでは、各国の組織から原子力の専門家を集めて放射能調査チームを組織し、２回にわたって福島現地で調査を行ったとのことです。調査の目的は、第１に政府が公開しているデータが正しいかどうかを市民の立場から検証すること、第２に住民や環境への影響を最小限にするための提言をまとめること、第３に今後行われる損害賠償に備えて市民の立場で証拠となる資料を集めること――だそうです。調査によれば、政府が公開しているデータと、グリーンピースのデータは、数値上は同じだったようです。しかしそのデータの政府の解釈には、大きな問題があるとのことでした。調査の詳細は、グリーンピースのサイトに掲載されています。  ●谷山博史さん（日本国際ボランティアセンター（JVC)代表理事）。 JVCは宮城県の気仙沼市で被災者支援を行っているとのことです。宮城県の農民も、実際の被害と風評被害の、２つの被害に苦しんでいるそうです。 谷山さんは、ある農家の人の、「もうコメを作ることができないかもしれない。田んぼの手入を夏まで行えなければ、雑草が生え田がダメになる」という言葉を紹介されました。  ●茨城県の農家の方（ごめんなさい、お名前を聞きそびれました）。 茨城では特にホウレンソウの被害が激しいそうです。注文もなく、収入は１割から２割にまで落ち込んでいるとのことです。こうした状況が風評被害の一言で片づけられがちですが、風評を受ける原因があること、その原因を丁寧に調査することが必要だとおっしゃいました。消費者が安心して野菜を買うためには、政府がしっかりしたデータを出す必要があるとのことです。また原発から２０キロ圏、３０キロ圏に限定せずに、損害に対しては補償するべきだと訴えました。福島や宮城など、被害を受けた他の地域の農民の先頭に立って、政府に対して、農家を保護するための政策を要求していくと、力強く発言しました。 上述の方々以外にも、たくさんの方が発言されました。 さて、少し会場の中を歩いてみました。皆さん、いろいろなコスプレやプラカードで自己表現をされています。        渋谷一周のデモ行進に出発です。  ●会場の出口では、バンドの人たちが景気づけ。  ●デモは、４つのグループに分かれて行いました。こちらは最初のグループです。    ●自称「野菜ガールズ」の皆さん。  ●ねぎを持って、元気に飛び跳ねています。  ●２つめのグループの先頭です。    ●こちらは、東京電力渋谷支社前。「原発いらない」「東電は責任を取れ」のシュプレヒコールが響きます。    ●３つめのグループの先頭は、サウンドカーでした。こちらの女性が歌を歌っていました。  ●渋谷の真ん中、丸井の前。              ●渋谷一周を終えて、神宮通り公園に戻ってきました。  ●原発を無くすための行動は、始まったばかりです。皆さん、頑張りましょう。（おわり） 写真・文書 八木隆次 |
