那覇市県庁前で政談演説会を開催
推薦3党の代表がイハ洋一必勝を訴える
●2010年11月23日
●沖縄県那覇市
沖縄県那覇市県庁前公園で11月23日午後、イハ洋一さんの県知事選必勝をめざす政談演説会が開かれました。この演説会にはイハ洋一さんを推薦する3政党から、社民党党首で参議院議員の福島みずほさん、社会大衆党委員長で参議院議員の糸数慶子さん、共産党委員長で衆議院議員の志位和夫さんがそろい踏みし、イハ洋一さんへの支援を訴えました。
●開会あいさつは 社民党・県会議員 崎山嗣幸さん
選挙は大激戦です。沖縄の将来を決める選挙です。また基地問題を日本政府と交渉して解決できる人を、県民は求めています。そのことをイハ洋一に託して、沖縄の基地問題の決着を図りましょう。 多くの県民にイハ洋一支持の輪が広がっています。これを突破口に、運動量を倍にして勝利するまで闘いぬきましょう。
●自治労沖縄県本部委員長 比嘉勝太さん
イハ勝利のために集まった県民の皆さん、ご苦労様です。今度の知事選挙は、小泉構造改革に追従した現在の県政が、多くの分野で破壊した県民生活を立て直し、沖縄の自立を求めていく選挙です。
労働者の格差は拡大して、結婚もできない、生活もできない状況です。この状況を何としても変えていかなければなりません。私たちは、連合・全港湾・沖教組の3団体で、労組政策推進会議を結成して、全県下でイハ洋一勝利に向けて運動を進めています。
現職の仲井真さんは4年前、経済に強いことを表明して知事に当選しました。しかし失業率は増大し、観光産業は低迷しています。経済の知事ではないことが明らかになっているのです。
誰もが安心して暮らせる沖縄を作る。そうして普天間基地を返還して基地の無い沖縄を作る。その思いで、お互いにがんばろうではありませんか。
●社会大衆党委員長・参議院議員 糸数慶子さん
11月28日に私たちの手で新しい沖縄を誕生させ、新しい沖縄の夜明けを迎えましょう。65年間も翻弄されてきた基地問題を、何としてもイハ洋一さんを知事にして解決していきましょう。イハ洋一さんは県議会議員時代に、また宜野湾市長時代に、ぶれずに「普天間基地はいらない」「米軍基地は撤去する」とがんばってきました。
4年前に仲井真さんは、「3年以内に普天間基地を閉鎖状態にする」といいました。しかしこの4年間で、日米両政府に対して、どれだけ県民の思いを訴えてきたでしょうか。答えは「NO」です。選挙が近づいてきたら「県外移設」を言い始めました。しかし県民は、本質を見抜いています。
イハ洋一さんこそが信念を持って、日米両政府に「NO」を突きつけ、基地問題に決着を付けるのです。
仲井真さんは経済問題でも、失業率を解決するから、所得を本土並みにすると主張を変えました。しかし経済や雇用問題を解決できなかった知事は、もう取り替えましょう。イハ洋一さんは、宜野湾市長として経済に取り組んだ実績があります。西海岸の開発で、多くの雇用を生み出しました。
子どもの貧困も、沖縄では大きな問題です。イハさんは新しい保育園を増やし、認可外保育園を認可内保育園へと変えていきました。待機児童問題を解消するために様々な政策を推進しました。他の市町村が見習っている、中学卒業までの入院医療費の無料化も、宜野湾市が最初に行ったことです。
こうした実績は県民に伝わっています。若いお父さん、お母さんが、安心して子どもを生み、育てることができる、そのためにがんばるのはイハ洋一さんしかいません。
県立病院が、独立行政法人化されようとしています。県立看護学校が民営化されようとしています。そのことにストップをかけられるのはイハ洋一さんです。離島を含めた医療や福祉の問題でも、イハ洋一さんは、私たちの命と暮らしをしっかりと守っていきます。
いま600万人近い観光客が沖縄にやってきます。沖縄の食や文化を求めて沖縄にやってくるのですが、決してカジノを求めてやってくるわけではありません。仲井真さんはカジノで、観光客を増やそうとしています。そうではなく、農業や漁業などと連携した新しい観光を作るべきです。カジノで観光を増やすべきではありません。
イハ洋一さんは、若さと行動力と実行力があります。沖縄の未来を作る候補者です。何としても当選を勝ち取りましょう。
●社民党党首・参議院議員 福島みずほさん
沖縄県民の民意は、既に示されています。県議会は「日米共同声明撤回」を求める決議を採択しました。県民の皆さんが沖縄にだけ基地が押し付けられることに怒り、基地はいらない、米兵犯罪はいらない、安心安全に暮らせる沖縄を作りたい、それが県民の皆さんの願いではないでしょうか。
5月28日に日米共同声明を出し、閣議決定をするときに、私は署名を拒否して大臣を罷免されました。社民党は沖縄を裏切りません。
また沖縄県民の思いを実現できるのは、イハ洋一さんしかいないのです。現職知事は「ちゅら海を守る」と言っています。しかし辺野古移設に反対できない人に、「ちゅら海を守る」ことはできません。政府にはっきりとものをいえないひとに、「ちゅら海を守る」という資格はありません。「ちゅら海を守る」ことができるのは、イハ洋一さんだけです。
支持政党や保守か革新かは関係ありません。5年後、10年後、沖縄の未来を作るために、イハ洋一さんを知事にしてください。
私は少子化担当大臣のときに、沖縄の問題に携わりました。沖縄県は出生率が日本一です。でも沖縄は待機児童率も日本一なのです。また認可外の保育園も多いのです。認可外保育園を認可内にするための補助金を、700万円から3000万円に引き上げました。イハ洋一さんは認可外を認可内にするための努力、待機児童を減らすための努力をしています。
県知事が子どもたちのために政治を行う、県民一人ひとりのために生活を応援する、その決意と思いがあれば、基金の使い方も変わるのです。沖縄振興基金と聞いて、どうおもいますか。「私のところには来ない」と思っている人が多いのではないでしょうか。その通りです。今までの12年間の県政は、国の税金を、基金を、県民のために使ってこなかったのです。税金の使い道を変えましょう。振興策や基金の中身を変えましょう。
シングルマザーの問題、雇用問題、失業問題を取り上げて、一人ひとりを応援しなければなりません。それができるのは、イハ洋一さんしかいないのです。
沖縄から日本の政治を変えていきましょう。日本政府も米国政府も、沖縄の声を聞かなければなりません。11月28日の選挙は、日本の政治を決める大切な選挙です。平和の思いを、基地はいらないという思いを、元気な新しい沖縄を作りたい思いを、イハ洋一さんに託しましょう。力を合わせて、イハ洋一を応援して、皆で燃えて、皆の知事を誕生させましょう。
●共産党委員長・衆議院議員 志位和夫さん。
●沖縄県知事選挙候補者 イハ洋一さん
皆さん、こんにちは。沖縄県知事候補のイハ洋一です。どうぞよろしくお願いします。本日は推薦をいただいている3党党首がそろいぶみでの演説会に、このように多くの皆さんに集まっていただいて、ありがとうございます。
私は沖縄県民の、普天間移設に反対する強い思いを受けて、今回の知事選挙に立候補しました。一昨日には名護市で個人演説会を行いました。400名の会場に600名が参加する、大変熱のこもった演説会でした。名護市民の思い。12年間県内移設に翻弄されて、市民が2分されてきました。その名護の思いが、ひしひしと感じられました。いま名護市の思いは1つになっています。県民の思いは、地域を対立させる県内移設に反対する、許さないということです。
各地で個人演説会を行っています。宮古島でも八重山でも、その他の各地でも、会場いっぱいの皆さんに参加してもらっています。何としても負けられない。最後まで闘うという思いを感じます。皆さん、この選挙に勝ちましょう。
この選挙の意味は、3期12年続いた保守県政からの県政の奪還だけではありません。普天間問題を始め、沖縄にのしかかる基地問題を解決するための、私たちの1歩なのです。多くの皆さんに訴えたいのは、この知事選挙に負けたら沖縄から基地がなくなることは「なくなる」ということです。そうさせてはいけません。
私は7年半、宜野湾市市長として市民の先頭に立って、普天間基地の閉鎖・返還を求めてきました。米国にも3度わたり、日本政府に何度も要請を行い、国会にも参考人として呼ばれました。何度も普天間の問題を訴えてきました。私は、ぶれることなく普天間移設に反対します。辺野古への新基地建設を認めることはありません。じゅごんの住む海を、埋め立てさせることはありません。県内移設に反対する思いを、イハ洋一に託してください。県民の先頭に立って、日米政府に、米国議会に沖縄の立場を、しっかりと主張して、基地移転を断念させます。
私は県民のための県政を取り戻します。いまの県政は、県民のことを忘れています。教育・福祉・医療をないがしろにして、財政再建が一番大切だと、いろいろなものを削減しています。しかしそれでは、何のための県政でしょうか。
私は市長になる前に、2期7年半、県議会議員でした。その頃は教育や医療の課題に取り組みました。その頃の県政には、聞く耳がありました。しかし今の県政になって、小泉改革の模範県となって、財政再建のみを重視し、住民無視の県政が続いています。
私は県政に、福祉の心を取り戻したい。県民の命を守る砦を築きたいと思います。宮古や八重山では、県立病院が島民の命を守っています。24時間、医師・看護師・スタッフが待機し、いつでも手術ができる体制が整っています。さまざまな医療は、守っていかなければなりません。すべての県立病院を、独立行政法人化させず、私たちの手で守っていきましょう。
子育ての支援にもしっかり取り組みます。私は宜野湾市長として、保育園の定数を555名増やしました。3つの認可外保育園を認可保育園とし、分園を作り、様々な増改築を行って定数を増やしたのです。他の市町村でもできるはずです。県として財源を確保し、しっかり支えていきます。子どもの数がおい沖縄で、保育所の数が少ないのです。おかしいとは思いませんか。
私は若者たちのために、新しい雇用の場を作り出します。1つは観光産業です。いま観光産業の収入は減っています。観光客は増えているのに、収入が減っているのです。沖縄の観光は曲がり角です。一方でハワイは、観光産業で成功しています。どこが違うのか。宿泊日数がちがいます。ハワイでは滞在は1週間、沖縄は安価なパッケージツアーで宿泊日数が減っています。そこに大きな問題があります。沖縄観光の魅力を打ち出し、ゆっくり滞在してもらうタイプの観光を実現しましょう。そのためには各地が魅力を出す、農業や漁業などの第1次産業と連携していくことが大切です。
沖縄の農業はサトウキビです。自由貿易のなかで、サトウキビが大変です。政府に対して、サトウキビを保護するように要請します。
新しい産業政策のなかで、雇用を増やして生きましょう。私たちに皆さんの力を貸してください。イハ洋一は最後の最後まで走りぬきます。ありがとうございました。
●皆さんが熱心に聞き入っていました。