平和フォーラム加盟組織の各地での行動
(2011年1月から3月)
北海道平和運動フォーラム
http://www.peace-forum.net/blogeuc/
(1)米海軍艦船の入港に反対
米海軍第7艦隊イージス艦「フィッツジェラルド」が2月4日から小樽港へ、米海軍ミサイル駆逐艦「グリッドレイ」が5日から苫小牧港へ、それぞれ9日まで寄港した。
北海道平和フォーラムは1月19日に小樽市へ、24日に苫小牧市へ、「寄港を許可しないよう」申し入れた。また、核兵器不搭載の確認について、「核密約」問題を踏まえ、従前の「事前協議がないので核持込みはない」等の回答は認められるものではなく、文書による核兵器不搭載の証明を求めるよう要求した。しかし、小樽・苫小牧両市長は、外務省から「核搭載能力がない以上、核兵器を搭載していないことに疑いを有しない」と回答があったとして入港を許可した。
米艦船の小樽港への寄港は、記録が残る1961年以降、海洋調査船などを含め73隻目で、昨年も同時期に米海軍第7艦隊旗艦「ブルーリッジ」が寄港した。また、苫小牧への米艦船の寄港は初めて。2008年にはミサイルフリゲート艦「フォード」および「ルーベン・ジェームス」の寄港が許可されたが、いずれも米軍側の都合で寄港しなかった。
2月4日には「小樽港軍港化反対!『フィッツジェラルド』小樽入港抗議集会」(主催:連合小樽・後志平和運動フォーラム・民主党小樽、約200名)、5日は「米海軍ミサイル駆逐艦『グリッドレイ』苫小牧港反対苫小牧集会」(主催:連合北海道・連合苫小牧、共催:北海道平和運動フォーラム、日胆平和運動フォーラム、約400名)
を開催した。
<申し入れ(小樽・苫小牧共通)>
1.市民の平和と安全を守る観点から、米海軍第7艦隊イージス艦「フィッツジェラルド」(米海軍ミサイル駆逐艦「グリッドレイ」)の入港を許可しないこと。
2.「日米地位協定第5条」は、通告だけで自由に入港できるとの定めではなく、入港を許可するか否か判断はあくまでも港湾管理権を有する小樽(苫小牧)市長の判断・権限であることを、政府・外務省及び米国に対して明らかにすること。
3.政府・外務省が、「日米地位協定」等を口実に入港許可を求めてきた場合、政府・外務省及び米国に対して「フィッツジェラルド(グリッドレイ)」の核兵器不搭載の確認を求めること。その際、「核密約」問題を踏まえ、「事前協議がないので核持込みはない」等の回答は認められるものではなく、文書による核兵器不搭載の証明を求めること。
新潟県平和運動センター
http://www8.ocn.ne.jp/~heiwa/
(1)韓日100年平和市民ネットワーク(李大洙運営委員長、岡田卓巳共同代表)・県平和センター「意見交換会」 (1月16日・新潟会館・10名)
(2)ダグラス・ラミス講演会「沖縄と憲法9条」 (1月22日・クロスパル新潟・主催:ナインにいがた・後援:県平和センター・120名)
ダグラス・ラミスさんは、「護憲派の中に、憲法9条を守りたい、でも日米安保はほしいという人がいる。その結果、沖縄に基地を押し付けることでその両方の望みがかなえられている。しかし、昨年5月、沖縄は初めて本土にNOを突き付けた。沖縄はこれ以上基地の負担はできないと明確にメッセージを出している。基地問題は沖縄問題ではなく、本土の問題だ」。「修学旅行の平和学習でたくさんの高校生が基地を訪れるが、沖縄より身近にある横須賀や横田きちになぜ行かないのか。沖縄にたくさんの基地反対派が訪れるが、なぜ本土で反対運動が盛り上がらないのか。沖縄と門機で連帯するならば、沖縄にいくだけではなく、地域で運動を広げてほしい」と訴えました。
(3)日本人の歴史認識を考える2・11にいがた平和集会―「日中の友好協力と北東アジアの平和」
(2月11日・新潟県自治労会館・120人・主催:護憲フォーラムにいがた、県平和センター)
開会のあいさつで渡辺英明議長は、「私たちの歴史認識は嘘で塗り固められている。教育だけではなく、家庭でもきちんと歴史が伝わっていない。何も知らなければ認識を誤る。まずはそこから変えていかなければならない」と述べました。
高教組の小船井秀一さんから、君が代不起立への処分撤回を求めた闘争に関する報告がありました。小船井さんは、「君が代強制は学校現場にはなじまない。最後まで闘いぬく」と訴えました。
新潟国際情報大学教授の區建英さんに、「日中の友好協力と東北アジアの平和」という題で講演してもらいました。區さんは、お互いの立場で物事を考える「置換思考」を紹介し、日中関係の在り方を提起しました。尖閣諸島問題に関して「アメリカが仕掛けた地雷かもしれない・尖閣諸島を巡り日米安保が強化された。日中国交正常化で周恩来は、領土問題は棚上げにして共同利用するべきと主張したが、今でも中国のメディアは同様の主張をしている。反日デモは一部であり、中国は冷静になるよう呼びかけている」と中国メディアの動向を伝えました。「新潟は国際的大都市になるための条件がたくさんそろっている。世界に開けた心をもってこそ、実りある発展ができる。新潟から北東アジアの平和を発信しよう」と呼びかけて締めくくりました。
(4)「港の民営化、軍事利用反対学習会」 (3月5日・自治労会館・150人・主催:全港湾新潟支部)
全港湾中央本部執行委員長の伊藤彰信さんを講師に、表記の集会を開催しました。
石川県平和運動センター
(1)「2・8反戦平和を考える青年女性集会」(2月8日・石川県地場産業振興センター・100人)
1964年2月8日に、航空自衛隊小松基地のF104戦闘機が、金沢市の住宅地に墜落しました。乗員はパラシュートで脱出しましたが、死者4人・負傷者18人・全焼14戸・半壊10戸・被災者114人の大事故でした。石川では以降今日まで、「2・8反戦・反基地闘争」がとりくまれています。本年は弁護士の岩淵正明さんを講師に、「朝鮮半島情勢と新防衛計画大綱」というテーマで講演会を行いました。
(2)航空自衛隊小松基地・小松市への申し入れ(2月21日)
霧島連山・新燃岳の噴火に伴う降灰で、航空自衛隊新田原基地(宮崎県)の訓練が十分にできなくなったため、飛行訓練の一部が小松基地に一時移転することになりました。これに対して、新潟県平和運動センターなど5団体は、小松基地と小松市に対して、移転反対の申し入れを行いました。
静岡平和・国民運動センター
(1)「ワンショット・ワンキル映画と講演の集い」 (3月3日・主催:静岡・沖縄を語る会)
(2)浜松基地自衛官人権裁判第21回口頭弁論傍聴行動 (3月7日・静岡地裁浜松支部)
フォーラム平和関西ブロック
(1)「日米合同軍事演習反対!2.13あいば野集会」 (2月13日・滋賀県高島市民会館・800人)
フォーラム平和関西ブロックと2011あいば野に平和を!近畿ネットワークは、滋賀県にある陸上自衛隊今津駐屯地とあいば野演習場で行われる日米共同訓練に反対して、上記の集会を開催しました。集会では、米海兵隊岩国基地に反対する「愛宕山を守る会」世話人代表の岡村寛さんが講演し、また参加団体からのアピールがありました。集会終了後、デモ行進を行いました。
長崎県平和運動センター
(1)原潜「サンフランシスコ」佐世保寄港抗議集会 (1月18日・前畑ふ頭・60人)
(2)米軍日出生台実弾演習・弾薬輸送抗議座り込み (2月2日・島瀬公園・40人)
※前畑弾薬庫から大型トラック8台で輸送
(3)原潜「パサデナ」佐世保寄港抗議集会 (2月18日・前畑ふ頭・50人)
(4)原潜「サンタフェ」佐世保寄港抗議集会 (3月 8日・前畑ふ頭・60人)
※今年3回目(昨年10回)、通算(1964年シードラゴンから)312回、寄港情報の非公開(9・11から)139回
(5)反核9の日座り込み(3月9日・県内12か所) 「メア発言」抗議決議を採択
(6)海自第22航空群の大村航空隊から艦載ヘリ2機が出発(3月10日)
呉の護衛艦「さざなみ」へ合流しソマリアへ。
※事前に情報がつかめず抗議行動できず。