米軍・ミサイル駆逐艦(ハルゼー)は出て行け!
谷山港で抗議集会に100人が気勢をあげる
11月2日、谷山港に米軍ミサイル駆逐艦(ハルゼー)》が入港した。県に対して入港許可をしないよう申し入れたが、県は事前協議は無かったと言うことで過去の米艦寄港と同様に入港許可を出した。日米ガイドライン見直し後、頻繁に全国の民間港に入港を繰り返している。これは、有事の際の優先利用させる港を物色しているのである。
今年はジョンエス・マッケインに続いて二隻目であり、県平和運動センター、県憲法を守る会、社民党は緊急に抗議集会を開き、荒川会長、南代表、押川議長、北森幹事長、桐原県議、大森市議、そして次期県議予定候補の柳せい子氏などによるリレートークでそれぞれ抗議の意思を訴えた。
このハルゼーは、米サンディエゴに配属されている駆逐艦であり、トマホークを搭載しており、核弾頭を装着している危険性も充分に考えられる。核搭載の有無については、米軍の発表を信じるしかないだけに市民の不安は広がるばかりである。我々は、県に対しては、核搭載の有無については、文書をもって提出する『神戸方式』を採用するよう申し入れ、又在日米海軍司令官へは、鹿児島港入港に反対する抗議文を送ったところである。
【鹿児島平和運動センターより】
2006年10月19日
鹿児島県知事
伊藤 祐一郎 様
鹿児島県憲法を守る会 会長 荒川 譲
鹿児島県平和運動センター 議長 押川浩一郎
社会民主党鹿児島県連合 代表 南 徹郎
米ミサイル駆逐艦ハルゼーの鹿児島港入港を認めないよう求める要請書
私たちは、11月2日に入港を希望している核兵器搭載可能な米海軍ミサイル駆逐艦ハルゼーの鹿児島港入港に反対し、県が入港許可を出さないよう要請します。
今日、朝鮮民主主義人民共和国によるミサイル発射実験に引き続く核実験によって東北アジアの緊張は高まり、世界の目が朝鮮半島とその周辺国に集中しています。北朝鮮の核実験に軍事的な対抗措置を取ろうとする動きもあるだけに、国民の軍事衝突への不安が高まっています。
そういう情勢下、核弾頭搭載可能な巡航ミサイルトマホークを装備している米海軍の軍艦を民間港の鹿児島港に受け入れることは、国是の「非核三原則」に触れる恐れが強いだけに、「核を搭載していない」という文書を提出しない限りは絶対に入港を認めるべきではありません。 さらに今年2月27日には油もれ事故を米軍艦が引き起こしたこともあり、米軍艦の核搭載について県民は強い不信と疑惑を抱いています。
また、周辺事態法の発動が政治日程にのぼっているなかで鹿児島の役割が極めて色濃くクローズアップされることは間違いなく、いたずらに県民の不安を増幅させることにつながります。
ここ数年(今年は二隻目)多くの米海軍の艦船が民間港の鹿児島港に入港しており、鹿児島港の軍港化につながるのではないかとの懸念も強まっています。
県民の生活と安全を第一に考えなければならない県当局が、真剣かつ慎重に対応するよう求めます。そして、米海軍ミサイル駆逐艦ハルゼーの鹿児島港入港を認めないよう、強く要請します。
以上