北富士で300人が「海兵隊実弾射撃反対」の声
山梨県平和センターが「米軍の北富士演習場における実弾射撃訓練に抗議する集会」
山梨県平和センターは11月12日(土)、「米軍の北富士演習場における実弾射撃訓練に抗議する集会」を開催しました。会場となった富士吉田市にある「諏訪の森自然公園」には、県内の労働組合を中心に約300人が参加しました。
山梨県にある陸上自衛隊北富士演習場では、11月4日から16日までの13日間、沖縄駐留の海兵隊第12海兵連隊による155ミリ榴弾砲の実弾射撃訓練が実施されています。今回の集会は、この実弾射撃訓練に抗議するものです。
集会はJR総連甲府支部副委員長の住倉茂樹さんの開会挨拶で始まりました。
主催者を代表して挨拶にたった県平和センター事務局長の秋山俊一さんは以下の様に訴えました。
「日米地位協定によって米軍は、北富士演習場を自由に使用することができる。これは北富士に米軍基地があるのと同じことだ。在沖縄海兵隊の実弾射撃訓練は第1回目が97年7月に行われた。今年で9年、7回目の演習となる。今回は11月4日から16日まで13日間行われ、このうち9日間射撃訓練が行われる。参加している海兵隊員は180人、155ミリ砲は6門、車両は40両だ。恒常化しつつある海兵隊の演習に対して、平和センターは強く抗議する。」
連合山梨事務局長の神宮寺聡さんは連帯の挨拶として、以下のように述べました。
「世界各地で紛争・戦争が起きている。日本国内では自民党による改憲の動きがあり、民主党からも積極的な声があがっている。戦後60年の流れにそむく動きが激化している。こうした流れに楔を打ち込まなければならない。これまで北富士の平和利用について県などに提言してきた。これからも実現に向けて努力する。富士山を文化遺産に登録しようという動きがあるが、その富士山に自衛隊と米軍は大砲を撃ち込んでいる。連合は平和センターと連帯してがんばる」
山梨教組南都留支部書記長の小佐野雄也さんは、訓練地周辺の現状を訴えました。
「演習場周辺の学校は、多くの影響を受けている。子どもたちは、爆音や振動に驚いている。学校の窓には防音サッシが組み込まれているが、夏には窓を開けなければならない。
また米軍の演習は、イラク戦争に続いている。実弾射撃は人の命を奪う訓練。その訓練が行われることで、子どもたちの心を奪っている。子どもたちの未来のためにがんばろう。
このほか、社民党山梨県連合代表の中込孝文さん(甲府市議会議員)、自治労青年部長の筒井直樹さんからも発言がありました。
最後に、米軍の撤退・北富士演習場の全面返還・平和利用を確認し、全水道委員長の上野さんの音頭で「団結がんばろう」を行い、締めくくりました。