防衛庁前
9月4日午後、在沖縄米軍基地の撤去を求めて、防衛庁を包囲する「人間の鎖」が行われ、市民運動や労働組合など約700人が参加しました。
行動を主催したのは、辺野古現地で基地建設阻止闘争を続けている「ヘリ基地反対協」と「命を守る会」、首都圏の市民団体でつくる「辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会」の3団体です。平和フォーラムも賛同し、行動に参加しました。
集合時間の3時30分には、組合旗や団体旗、PEACE旗や基地撤去のスローガンを書いた横断幕を持った人びとが集まってきました。参加者は防衛庁正門前を700メートルにわたって完全に封鎖し、シュプレヒコールにあわせて、つないだ手を上げ、包囲を確認しました。
沖縄からの代表を交えて交流集会
「人間の鎖」終了後、沖縄からの代表を交えた交流集会が、文京区民センターで開かれました。
ヘリ基地反対協・代表委員の大西照雄さんは、「辺野古には、本土から若者たちが結集してくれている。またマスコミが辺野古の問題を黙殺する中で、若者たちがインターネットを使って、日々の状況を発信し、それが世界中に伝わっている。感謝したい。」と話しました。
命を守る会・代表の金城祐治さんは、「労働組合つぶしが進む中で、私たちはどうやって闘いを進めればいいのか。民衆が一つになって、大きな運動を作ることが大切だ。米国政府の「忠犬ハチ公」のような小泉政府を、国民の力で変えていこう」と訴えました。
宮城節子さんは、「阻止行動が始まると、おばあたちが『若い人たちに握り飯を作ろう』とお金を集め始めた。これまで多くの人たちが辺野古を訪れ『なにかあったときには駆けつけます』といってくれたが、内心は『本当に来てくれるのかな?』と思っていた。それが本当にたくさんの若者が駆けつけてくれて、嬉しくなってしまったのだ」と現地の人々の思いを紹介してくれました。
命を守る会・事務局長の宮城保さんは、「ボーリング調査のために設置されたヤグラ4基が、9月2日に撤去された。防衛施設局は、台風のためと言っているが、再設置はさせない。実力で阻止し続ける」と固い決意を表明しました。
カンパ要請に続いて、韓青同・立川テント村・平和フォーラム・全労協・平和委員会・米第1軍団を歓迎しない会から連帯の発言が行われました。
平和フォーラムからは、「毎年5月15日に沖縄平和行進に参加し、『沖縄の闘いに学ぼう・沖縄に負けない闘いを作ろう』と話すが、そうした闘いを作りきれてこなかった。しかし今年は在日米軍再編の正念場。10月21日には、国際反戦反基地集会を日比谷公園で開催する。ぜひ参加してもらいたい」と呼びかけました。
米第1軍団を歓迎しない会の金子豊貴男さん(相模原市議会議員)は、「ラムズフェルドは米軍再編4原則の中で『米軍は歓迎されないところには行かない』といっている。その言葉をとって『歓迎しない会』を作った。相模原市では行政が、第1軍団司令部の座間基地移転反対、厚木基地反対ののポスターやチラシを作り、署名活動を行っている。私たちも米国政府宛に歓迎しない葉書を送っている。米軍が居づらい環境を作ることが大切だ」と話しました。
最後に全員で、「基地撤去を団結がんばろう」を三唱し、集会は終了しました。
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