2017年、人権コーナー、集会等の報告
2017年10月25日
不当な差別を許さない 「朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を!全国集会」
11月25日(水)、東京・代々木公園で「朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を!全国集会」が開催され、3200人が参加しました。
今年に入ってから全国3か所の裁判所で、朝鮮学校への「高校無償化」適用除外の違法性をめぐる裁判の判決が出されました。大阪では朝鮮学校への適用除外は法の趣旨から逸脱したもので違法無効であるとする原告勝訴の判決が言い渡されましたが、一方で広島と東京では国の主張を丸写ししたような不当判決が出されました。また、朝鮮民主主義人民共和国の核実験やミサイル試射を口実に、全国の自治体で朝鮮学校への補助金支給が中断されるなど、深刻な人権侵害が続いています。この日おこなわれた集会は、今後も続く裁判闘争全てに勝利し、朝鮮学校の学生たちの学ぶ権利を勝ち取ろうという決意を固めるためのものでした。
主催者を代表して挨拶した平和フォーラムの藤本共同代表は、朝鮮を植民地支配したという歴史を歪曲し差別を助長する日本政府の姿勢が、朝鮮学校への差別に露骨に現れていると批判。多文化共生社会の実現のため、これからも日本の市民運動と在日朝鮮人が連帯しようと訴えました。
集会ではその他にも朝鮮学校の学生やその保護者、卒業生、さらには全国から駆けつけた日本人支援者などが発言し、朝鮮学校への差別をなくすためともに頑張って行くことを確認しました。
集会後は渋谷駅周辺でパレードを行い、力強く「朝鮮学校への差別反対!」を訴えました。