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2013年10月29日
2800人が参加し、「知る権利を守れ!」とデモ行進 秘密保護法案と立憲主義否定の国づくりに反対する10.29集会
10月29日の夜、平和フォーラムは東京・日比谷野外音楽堂で「秘密保護法案と立憲主義否定の国づくりに反対する集会」を開き、市民や労働組合の代表など2800人が参加しました。10月25日に安倍内閣は「特定秘密保護法案」を閣議決定し、臨時国会に提出しました。しかし、これは市民の「知る権利」を制限し、「戦争の出来る国づくり」を進めようとしていることから、世論調査でも反対の声が多くなっています。
集会では、主催者を代表し福山真劫・平和フォーラム代表が「いま憲法は最大の危機にある。私達の知る権利を奪う秘密保護法案を許したら次は憲法の改悪につながる。マスコミも反対している。国会議員も国会内でがんばってもらいたい。みんなの力を結集すれば必ず廃案に出来る」と力強く呼び掛けました。
多くの国会議員も参加し、民主党衆議院議員で立憲フォーラム代表の近藤昭一さんは「安倍首相は戦後レジームの転換を叫び、憲法をないがしろにしている。臨時国会で秘密保護法とセットで『国家安全保障会議』(日本版NSC)創設法案の成立も狙っている。なんとしても阻止しなければならない」と決意を表明。
社民党の党首の吉田忠智さんも「安倍首相は戦争の出来る軍事大国化をめざしている。憲法96条の改憲を許さなかったっ闘いをさらに広げていこう」と訴えました。さらに、立憲フォーラム幹事長の辻元清美・衆議院議員は「何を秘密にするかを内閣で決めて、国権の最高機関の国会に対しても明らかにしないのは、国会議員がなめられていることだ。立憲主義を守るためにがんばる」と述べました。
連帯あいさつとして、日本弁護士連合会の秘密保全法制対策本部本部長代行の江藤洋一さんは「戦前の治安維持法でも逮捕者の多くは起訴をされなかったが、これによって国民が政治活動を萎縮してしまった。また、国会が行政を監視できなくなる」など法案の問題点をあげて、日弁連としても反対していくとしました。
また、新聞労連の大江史浩書記長も「新聞労連は中立の立場を取る事が多いが、秘密保護法には反対だ」と言明し、「憲法21条の表現の自由を脅かすもので、私達も処罰される恐れがある。情報の公開こそ必要だ」と訴えました。
結成されたばかりの「秘密保護法反対ネットワーク」から弁護士の海渡雄一さんが「この法律はアメリカと情報を共有し、世界を戦争をする国と同盟国を分けるものだ」として、「さらに反対の世論を高めていかなければならない。11月21日に同じ日比谷野音で大集会を開催するので、再び結集をしよう」と呼び掛けました。
集会アピールをI女性会議の大塚優子さんが提案し、「知る権利の侵害が民主主義、憲法、平和への侵害になる」と確認。最後に平和フォーラムの藤本事務局長が「稀代の悪法・秘密保護法を世論の力で廃案に追い込もう。今日はその第一歩だ」と訴え、全員で「団結がんばろう」を三唱して集会を終えました。
集会後、参加者は国会に向けてのデモ行進を行い、衆議院議員面会所では参列した議員と「法案の廃案に向けてともに闘おう」とエールの交換をおこないました。
集会アピール 立憲フォーラムの声明 ビデオ報告 リーフレット(PDF・10.31版)
Ourplanet-TV(動画) IWJ 2(動画)
福山真劫 平和フォーラム共同代表
民主党衆議院議員 立憲フォーラム代表 近藤昭一さん
社民党党首 参議院議員 吉田忠智さん
立憲フォーラム幹事長 衆議院議員 辻元清美さん
秘密保護法反対ネットワーク 弁護士 海渡雄一さん
日本弁護士連合会 秘密保全法制対策本部本部長代行 江藤洋一さん
日本新聞労働組合連合〈新聞労連〉書記長 大江史浩さん
I女性会議 大塚優子さん
藤本泰成 平和フォーラム事務局長
団結がんばろう!
写真:今井明