2010年、トップランク、沖縄コーナー、集会等の報告
2010年01月30日
6000名参加し、「チェンジ!日米関係 普天間基地はいらない 辺野古・新基地建設を許さない集会」
1月30日、「チェンジ!日米関係 普天間基地はいらない 辺野古・新基地建設を許さない1・30集会」が 東京・日比谷野外大音楽堂で開催されました。 主催は、フォーラム平和・人権・環境や「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」などで構成された実行委員会。WORLD PEACE NOWが協賛しました。鳩山政権が普天間基地返還問題で自公政権下の合意案を見直し5月までに結論とするなか、1月24日の名護市長選挙で稲嶺進さんが当選するなど、地元沖縄の辺野古新基地建設に明確に「NO」の声を示しています。この集会は東京でも市民の声をあげようというものです。集会には、沖縄からかけつけ演壇に上がった100名以上をはじめ参加者は6000人を超え、満員の会場からあふれて入れない人が周辺で待機する状態となりました。
集会は、藤本泰成平和フォーラム事務局長の主催者あいさつ、内閣府特命担当大臣でもある社民党党首の福島みずほ参議院議員、民主党の斎藤つよし衆議院議員の国会情勢報告と参加国会議員の紹介につづいて、沖縄からの報告として山城博治沖縄平和運動センター事務局長、安次富浩ヘリ基地反対協共同代表、伊佐真次「ヘリパットいらない」住民の会共同代表からの提起と訴えののち、名護市長選挙で当選した稲嶺進さんのメッセージが紹介され、神田公司合志市議会議員と井原勝介前岩国市長の連帯のアピール、集会決議をWORLD PEACE NOWの土井登美江さんが提案・拍手で採択し、プラカードをかかげてシュプレヒコールを行い、太田武二新運転書記長の三線と唄「沖縄を返せ」で銀座へのデモ行進に出発しました。
このうち、藤本事務局長は、「自公政権下の日米合意を履行しないことは日米同盟の危機と煽っているが、発言しているのはアメリカの国防族、軍事利権のメンバーだ。鳩山首相が施政方針演説で強調した”命を守る”ことがキーワード。現在の世界は、武力で平和はつくれないし、命を守れない。新しい日米関係や東アジアの平和を実現するためにも、普天間基地を閉鎖し、辺野古新基地建設を阻止しよう」と提起。福島党首は「私たちは辺野古で海上基地を造らせない。内閣を挙げて普天間を返還させ、県外・国外移転へ全力を尽くす。日本が決断すれば実現できる。日米関係が壊れることはない。5月末に結論を出すまで数カ月、渾身の力を込めて絶対に勝つ」とあらためて決意を示しました。齋藤議員も「名護市長選勝利は勇気を与えた。鳩山政権は素直に勝利を喜ぶべき。アメリカにNO、新基地建設はいらないことをはっきりいおう」と強調しました。参加国会議員は、福島・斎藤議員の他、社民党から山内徳信参議院議員、重野安正・服部良一衆議院議員でした。また、沖縄社大党の糸数慶子参議院議員と社民党の中島隆利衆議院議員からは文書メッセージが寄せられました。
山城事務局長は「在沖米軍基地を整理・撤去する年にしたい」と主張。安次富共同代表は「名護市長選に勝ち、これ以上の民意はない。県内移設はダメだと連立政権に突きつけたい」と訴えました。伊佐共同代表は、東村高江のヘリパッド建設問題をめぐる防衛省による住民提訴など政府の対応を批判。稲嶺新市長は、メッセージで「全国のみなさんと連帯し、新基地建設を許さない国民的機運を広げていこう」、井原前市長も「国民の理解と協力なしに国防はできない」と地元の民意を踏まえた政治を求めるとともに、岩国基地への空母艦載機移転問題などでも共闘するよう呼び掛けました。神田議員は267人が呼びかけ・賛同した普天間飛行場の閉鎖を求める自治体首長・議員の共同声明について報告しました。集会決議は、普天間返還や辺野古への新基地建設反対、全国の米軍基地の縮小・撤去を求めるとともに、名護市長選の結果を民意として尊重し、「沖縄県民の痛み」を受け止めて政策判断するよう鳩山政権に求めるもの。参加者は横断幕やプラカードを掲げながら、日比谷公園から銀座周辺などをデモ行進し、「新基地建設は許さない」「政府は日米地位協定を見直せ」などと道行く人に呼び掛けました。
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