2009年、集会等の報告
2009年12月05日
09もんじゅを廃炉へ!全国集会開催される 全国から1000人参加
1995年12月に二次系配管室で起きたナトリウム漏れ事故から14年。現在、もんじゅは、年度内再稼働にむけた動きを強めています。
その動きに対して、今年も’09もんじゅを廃炉へ!全国集会(呼びかけ団体:原水禁国民会議、原子力資料情報室、原子力発電に反対する福井県民会議、ストップ・ザ・もんじゅ、反原発運動全国連絡会)が、12月5日、もんじゅ現地と敦賀市内で開催されました。集会には、北は北海道から、南は鹿児島まで文字通り全国各地から1000名の仲間が結集しました。
5日の全国集会に先立って、4日に、福井県庁と敦賀市に運転再開に同意しないよう求める申入書を提出し、強く要請しました。両自治体とも慎重に対応したいとしていながらも再開ありきの姿勢が如実に現れていました。
5日午前には、もんじゅ現地の白木海岸での抗議集会が取り組まれ、主催者を代表して、原水禁国民会議事務局長と原子力発電に反対する福井県民会議議長から挨拶のあと原子力機構への申し入れのため、海岸からもんじゅのゲートまで、「もんじゅ運転再開反対」「危険なもんじゅを廃炉にしろ」と声をあげデモ行進。もんじゅゲート前では、申し入れを読み上げ、施設課長に渡しました。
午後には、敦賀市民文化センターにおいて「再開はムダ、ムリ、無謀」としてもんじゅ廃炉を求める全国集会が開かれました。原発反対福井県民会議の小木曽美和子さんからは「もんじゅの現状とこれから」と題して基調提起。彼女は、a.14年間も停止した原子炉の再開は世界的にも例が無く、安全性は確認できない。b.ナトリウム漏洩検知機の誤警報やそもそものナトリウム火災など、原子力機構そのものの品質管理能力自体が根本的に実に疑わしい。c.これまでたびたび国や県などから指摘されている組織体質の改善は期待できないなど指摘しました。さらにもんじゅ裁判や反原発運動の理論的支柱の一人であった久米三四郎さんの生前の証言ビデオが流されあらためてもんじゅ廃炉への決意を固めました。青森からは六ヶ所再処理工場の現状報告が1万人訴訟原告団事務局長の山田清彦さんからなされました。その後、元毎日新聞論説委員で、現在淑徳大学教授の横山裕道さんの「そこが問題!日本の核燃料サイクル政策」と題して講演がなされました。横山さんから「技術的仮題の多い核燃料サイクルの確立は難しいとし、地震大国日本は、新たな活動期に入ったという見方もあり、それが重くのしかかっている」、「核燃サイクルはメリットは少なく安全性に険難がある」、などと訴え、「安全性が心配な原子力から徐々に距離をおき、健全な地球を省令に引き継ぐという遠大な目標に向けて世界が力を合わせたい」と述べました。
集会終了後、敦賀駅までデモし、もんじゅ廃炉へ向けて決意を固めました。
その夜、原発・原子力施設立地県全国連絡会による交流開かれ、各地のたたかいの報告がなされました。