武力で平和はつくれない・アフガニスタンに緑と生命を9・19ペシャワール会現地報告会
「武力で平和はつくれない・アフガニスタンに緑と生命を9・19ペシャワール会現地報告会」(主催=WORLD PEACE NOW)が9月19日、東京・社会文化会館で開かれ、市民約700人が参加しました。
アフガニスタンで農業支援を行なっていたNGO「ペシャワール会」現地ワーカーの伊藤和也さんが昨年8月、武装グループに銃撃され亡くなってから約1年。集会では、同会現地代表で医師の中村哲さんがアフガンやパキスタンの現状を報告し、武力によらない平和構築が必要と語りました。
中村代表は、伊簾さんも事件直前まで建設に従事した農業用水路が今年8月に完成したことについて「工事は終わったが、いわば『出産が終わった』ところ。今後が大事で、この用水路を使って10万人の人たちが生活することになる」と報告。開通した全長約24キロのマルワリード用水路によって、戦争や干ばつで砂ぼこり舞うジャララバード北部のガンベリ砂漠が緑豊かな大地に着実に変わっていくと強調しました。また、現地にはモスクとマドラサ(伝統的神学校)の建設も行ない、村同士の紛争解決や社会福祉施設の機能などを併せ持つコミュニティーセンターになると説明しました。
また中村代表は、現在アフガン復興支援策として外国NGOや国連組織が行なう事業について「一部の業者や富裕層が潤っているだけだ。農村地帯は忘れ去られ、都市部の格差はひどいもの」と述べました。
その上で、オバマ米大統領がアフガンへ米軍を増派するとしたことを批判して「戦争は鬱屈した感情を生み、治安を悪化させ、テロ組織の温床になる」と指摘。
日本では洋上給油活動に代わる貢献策が議論されていることに触れ「日本としてやってはいけないのは人殺しとその手伝い。単に資金を出しても業者の懐に入るだけ。アフガンに生きる人がより良い生活をできる。ここに力点をおいた支援をすることに尽きる」と訴えました。
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