2008年、集会等の報告
2008年06月08日
首都圏アイヌ民族文化祭(北千住)
6月6日、衆参両院は「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」をいずれも全会一致で採択。 その翌々日の8日、東京北千住のシアター1010劇場で首都圏初のアイヌ民族文化祭がアイヌウタリ連絡会(丸子美記子代表)主催で開催されました。 長谷川修実行委員長は「戦前、戦後の同化政策の中で、先祖たちの犠牲のもとに継承されてきた伝統文化を披露し、アイヌウタリの団結をいっそう育み、参加した日本人の皆さんにアイヌ民族のことを知ってもらえれば」と開催の目的をのべました。 文化祭の朝、会場近くの荒川河川敷でアイヌ民族の伝統的な神への祈り「カムイノミ」が、とり行われました。 会場には、アイヌ文様刺しゅう作品、工芸品が展示され、講演やパネルディスカッション、歌・舞踊・楽器演奏・ユーカラ等、もりだくさんの催しが行われました。 入場者は約600人。講演した丸子代表は「一昨日の国会の決議により、北海道と北海道以外に暮らすアイヌ民族がやっと同じ位置に立てた。 日本は単一民族ではなく独自の文化や言葉を持つアイヌ民族がいることを知ってほしいと活動してきたことが少しは実ったか」と話しました。 長谷川委員長は「日本政府は、アイヌ民族を日本の先住民族として認め、長期間にわたりわれわれから言葉を奪い、文化を奪ったことを謝罪すべき」と説きました。