2022年、集会等の報告
2022年03月05日
ウクライナ侵攻に抗議する3月3~5日連続街宣行動
戦争をさせない1000人委員会と平和フォーラムは、プーチン大統領がウクライナへの軍事侵攻に踏み切り、核兵器の使用をも示唆し、原発への攻撃をも行ったことに強い怒りをもって弾劾し、抗議の連続街宣行動を行ってきました。最終日の5日は、数寄屋橋交差点で、道行く人々にアピールをしました。
昨日(3月4日)、ウクライナの稼働中の原子力施設にたいして、プーチン大統領が前代未聞の攻撃をしました。攻撃を受けたザポリッジァ原発は、100万キロワット級の原子炉6基を備えており、ヨーロッパでは最大、世界でも最大級の原発です。
攻撃による送電線の破壊などによって外部電源が遮断されたら、原子炉などを冷却することができなくなります。運転員が怪我をしたり、避難したりすれば、運転に支障が生じます。意図的な攻撃や誤爆で原発が破壊されることも考えられます
もし原発が爆発すれば、チェルノブイリ原発の10倍となる被害が及ぶと言われています。
メルトダウンによる放射能汚染はさながら核戦争の様相を呈することとなるでしょう。
これは原発に依存することが、いかに危険かを示していることだと思います。
原発のある国で戦争が起こってしまえば、核兵器がなくとも核戦争に発展しまう恐れがあるということを考えなければなりません。
だからこそ私たちは、このことを教訓として、平和裏のうちにすべての原発を廃止していくことが必要です。
ウクライナの子どもたちはどうしているのでしょう。すでに数十万人もの避難者が出ています。大好きな友達と離れ、自分の好きなものを置いて、必要最低限の物しか持てなくて、住み慣れた家から出ていく、その気持ちは想像できません。
さらに深刻なのは避難できない子どもたちです。軍事施設ばかりではなく民間施設も攻撃され、クラスター爆弾も使われ、生命の不安を感じながら、ただただじっとしているしかないこのストレスは計り知れないものでしょう。
やはり、戦争は最大の人権侵害であり、絶対の悪です。
一方でロシアの子どもたちはどうしているのでしょう。そして子どもたちの先生は、この戦争をどのように見ているのでしょう。ロシアの先生たちも、教え子が戦場に行き、怪我をし、犠牲になっていることを悲しみ、心の中では戦争に反対していると信じています。
「政治」によって戦争がはじまります。ロシアのプーチン政権がこの戦争を始めなければ、この惨劇はなかったはずです。
日本に住むロシアのみなさんに、心ない偏見や差別が投げかけられないよう心から願っています。私たちはこのようなヘイトが起こらないよう取り組まなければなりません。
いま日本では、軍備をもっと増強しようとか、核をアメリカと共同運用しようという政治家がいます。それでは今のロシアを非難することはできません。国際的な問題を戦争や武力で解決しようとする安易な考えといわざるを得ません。
戦争を肯定する人はいないと私は信じています。ウクライナの子どもたちに笑顔が戻るまで、世界中の人びとと戦争反対の声を上げ続けましょう。
1970年のイタリア映画「ひまわり」の舞台となったのはウクライナでした。かつての戦争で多くの犠牲者を出したところです。そこでまた戦争が起こり、罪のない市民や子どもたちが犠牲になっている。こんなことが、21世紀の社会で起こるとはだれも思わなかったのではないでしょうか。
平和憲法を持つ日本が、世界の先頭に立って戦争を止めるために力を尽くさなければなりません。
安倍晋三元首相は、プーチンと仲良しでした。27回も首脳会談をして、こんなことを言いました。
「ウラジミール、君と僕は同じ未来を見ている。行きましょう。ロシアの若人のために。そして日本の未来を担う人々のために。ウラジミール、二人の力で、駆け、駆けて、駆け抜けようではありませんか。」
こんな発言をするほど親しいのであれば、「ウラジミール、戦争やめろ」と安倍晋三は言うべきです。
しかし安倍は何を言っているか。「核の共有」と言っています。唯一の戦争被爆国で、核武装すべきだということを言い出す総理大臣経験者を許せるでしょうか。
私たちは先のアジア・太平洋戦争で多くの人命を失いました。その無謀な戦争の反省から「もう二度と戦争はしない」と誓ったはずです。その結果76年の間、日本は戦争をしないで平和を守ってきました。
しかし、他国の戦争を利用して、火事場泥棒のように、核武装すべきだ、武装強化をしようという安倍元首相や日本維新の会のような人々がいます。私たちはあくまでも平和を守り抜く決意を訴え続けなければいけません。
ロシアは国連の常任理事国ですから、国連憲章を守るべきでしょう。それなのにウクライナに軍を差し向け、原発まで攻撃する、本当に恐ろしいことだと思います。
いっぽうで日本では、「核の共有」の話が出ている。非核三原則を破るとういうのでしょうか。
「台湾有事は日本の有事」と安倍元首相は言っています。南西諸島では自衛隊のミサイル基地などの新基地建設が進んでいます。戦争をしないと誓った憲法9条は無力だと考える若者もいます。しかし、間違っています。武力で平和は守れません。戦争をしないという私たちの決意である憲法9条を守り、改悪をゆるさない運動を進めていきましょう。
ロシア国内でも戦争に反対する声があがっており、すでに6000人を超える人たちが拘束されていると聞きます。こうした戦争に反対するロシアの人たちとも私たちはつながっていきたいと思います。
ロシアによるクリミア半島併合以来、ウクライナは大変な状況が続いています。クリミア半島は淡水資源の少ないところで、水を内陸から供給してもらわなければなりませんが、併合によってストップしました。また東部の給水場は、親ロシア派との内紛で破壊され、人々のライフラインが断たれる事態もありました。今回の侵攻でも、ライフラインの攻撃が指摘されています。
こうしたウクライナの人たちの生活の根底を破壊した責任はロシアだけにあるのではありません。NATOという冷戦時代の遺物のような軍事同盟を存続させ、ロシアを包囲するように拡大してきたこともロシアの侵攻の引き金になったのではないでしょうか。
武力で平和を守ることはできず、新たな火種を生んでしまうことにしかならないと考えます。
いつの時代でも戦争の犠牲となるのは、何の罪もない子どもであり一般の市民です。プーチンが犠牲になるわけでもなく、先頭に立って戦うわけでもありません。いつの時代でも立場の弱い人たちが犠牲になっていきます。
ウクライナの地下シェルターで新生児が生まれたという報道がありました。この赤ちゃんに明るい未来はあるのでしょうか。
子どもたちが、明るい笑顔を取り戻すよう、日本の私たちが戦争反対の声を届けていきたいと思います。一緒に声を上げ続けましょう。
いかなる理由があっても、他国に武力で持って侵攻してはならない。
1939年9月1日、あのヒトラーが、ポーランドにいるドイツ人を守るという理由で、ポーランドに電撃侵攻した。プーチンは全く同じではないか。これを許してはならない。
そして、この機に乗じ、安倍元首相や岸田政権は、「核の共有」「敵基地攻撃能力」と言っている。これも許してはならない。
日本には54基もの原発がある。これが攻撃されたら日本は終わりだ。
だから戦争をしてはならない。しないようにするのが政治家の役目だ。
私たちができることは一つ、地域から職場から、戦争反対の声をあげていくことだ。
ともに最後まで頑張りましょう。
戦争に反対する大きな流れをつくっていきましょう。私たち一人ひとりが自ら声を上げ、平和を取り戻す潮流を作っていきましょう。
ヨーロッパの歴史は領土の争いの歴史でした。日本が二度と戦争はしないと誓ったのと同様、ヨーロッパも戦争をしないことを誓いあったはずです。それを打ち壊したのがプーチン大統領です。内戦はあったものの、他国への侵略という蛮行を働いたのはプーチン大統領だけです。これは絶対に許すわけにはいかない。
一方で、アメリカ主導でNATOを拡大し、ロシアののど元にミサイル配備をしてきたのも事実です。私は、ロシアのウクライナ侵略に抗議するけれども、争いの種をなくすためにアメリカは、NATOは、何をしてきたのだと問い返したい。軍事と軍事で物事を解決しようとしてきた、この大国の論理を私たちは否定しようではありませんか。
それと同時に、ウクライナ侵攻に伴って、あの総理大臣経験者、安倍晋三が、敵への打撃力を持たなければいけないとし、さらにあろうことか、アメリカと核兵器の共同運用をしなくてはならないと公然と言い始めた。
こうした発言が公然と出る日本社会の危険性を指摘したい。すぐに日本維新の会が同じことを言い出した。武力と武力で物事を解決しようとする、憲法理念を否定する流れを許してはならない。
3月4日、東京・新宿駅西口で街宣行動を行いました。
ウクライナ侵攻から1週間となる3月3日、戦争をさせない1000人委員会と平和フォーラムは、ウクライナ侵攻に抗議する街宣行動を東京・有楽町駅イトシア前で行いました。
発言された方がた