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    <title>フォーラム平和・人権・環境</title>
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    <updated>2012-02-01T13:17:37Z</updated>
    
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    <title>脱原発へ｢あきらめない覚悟｣を</title>
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    <published>2012-02-01T13:16:43Z</published>
    <updated>2012-02-01T13:17:37Z</updated>

    <summary>　原発稼働期間を40年とする「原子炉等規制法」の見直し案が発表された。原子力発電...</summary>
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        <category term="2012年" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-forum.com/">
        <![CDATA[<p>　原発稼働期間を40年とする「原子炉等規制法」の見直し案が発表された。原子力発電所は設計上、その寿命を40年としている。極めてきびしい安全基準を求められる原発を40年を超えて稼働させること自体が問題だったのだ。同時に、この見直し案は例外規定が設けられており、果たして実効性があるのかどうか疑わしい。福井県の美浜原発や敦賀原発は40年を超える。政府が、本当に40年を超える原発の安全性を担保できないと考えるならば、直ちに停止し廃炉措置に入るべきであり、法律案を示すよりも、そのことの方が国民の納得を得られるに違いない。実際にかたちで示すことが重要ではないか。そのことがない限り、国民は再稼働への布石ではないかと疑いの目を向けるだろう。</p><p>　福島原発の事故から１年近くが経過しようとしている。しかし、政府は新しいエネルギー政策を示すことができないでいる。テレビでは「屋根は日本の資源です」などと、太陽光発電のコマーシャルで溢れている。毎朝の新聞にも個人宅用の太陽光パネル設置工事の案内ちらしが目につくようになった。原発事故前と後では明らかに違っている。</p><p>　我が家からほど近くの東京電力・久里浜火力発電所の敷地内には、ガス・コンバインド・サイクル発電施設が13基設置され、33万kWの電力を供給している。「東日本大震災における発電施設に関する復旧計画」によると、この夏までに首都圏では久里浜火力も含めて433.6万kWのガス発電所が設置される。これは事故を起こした福島原発２号機（78.4万kW）の5.5基分である。しかも、計画から発電開始まで最長でも１年という短期間にである。効率が良く、資源も豊富で、短期間に設置できる、しかもＣＯ2の排出も少ないガス・コンバインド・サイクル発電は極めて安全である。これをしばらくベース電源に位置づけながら、私たちが望む「再生可能エネルギー」を大きく推進していくことも現実的ではないだろうか。</p><p>　1月13日に四国電力・伊方原発２号機が停止し、四国の全原発が停止した。原発依存の202.2万kWのうち、104万kWを他の発電などで確保するとともに、節電でしのぐという。四国電力管内で、新しい社会のあり方が進む。「命を削る原発はもうたくさん」――そのような声が圧倒的になりつつある。脱原発、脱成長の成熟社会をなんとしてもつくり出さなくてはならない。「あきらめない覚悟」が必要だ。</p>]]>
        
    </content>
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    <title>ニュースペーパー２０１２年２月号</title>
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    <published>2012-02-01T13:04:41Z</published>
    <updated>2012-02-01T13:15:46Z</updated>

    <summary> インタビューシリーズ ルポライター、「1000万人アクション」呼びかけ人　鎌田...</summary>
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        <category term="2012年" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-forum.com/">
        <![CDATA[<ul>
<li><a href="#1">インタビューシリーズ<br />
ルポライター、「1000万人アクション」呼びかけ人　鎌田慧さんに聞く</a></li>
<li><a href="#2">沖縄米軍基地、日米地位協定の根本的な見直しを</a></li>
<li><a href="#3">日朝国交正常化に向けた転機の年に</a></li>
<li><a href="#4">名古屋市で「食とみどり、水を守る全国集会」を開催</a></li>
<li><a href="#5">試験再開に動き出した六ヶ所再処理工場</a></li>
<li><a href="#6">エネルギーの未来を決める「国民的議論」とは？</a></li>
<li><a href="#7">イラン核武装疑念への「過剰反応」を考える</a></li>
<li><a href="#8">投稿コーナー「ＴＰＰの問題は農業への打撃だけではない」</a></li>
<li><a href="#9">各地からのメッセージ　富山県平和運動センター</a></li>
<li><a href="#10">本の紹介「首長の暴走─あくね問題の政治学─」</a></li>
<li><a href="#11">さようなら原発1000万人アクション</a></li>
</ul><br />

<span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image">
    <img class="mt-image-none" alt="" width="620" height="300" src="http://www.peace-forum.com/newspaper/120200.jpg" />
</span>

<p>
　「自分の足下にある豊かさを再発見しよう！」──2011年12月16日～17日に愛知県名古屋市で開かれた「第43回食とみどり、水を守る全国集会」では、昨年の東日本大震災と福島原発事故問題が大きなテーマとして取り上げられました（詳細は６ページ）。その一方、震災を契機として、自らの地域のあり方を見つめ直そうという動きもありました。フィールドワークでは、岐阜県垂井町を訪ね、数々の泉をはじめ、井戸やため池など、独特の水環境を織り成している様子、そして住民主体のまちづくりを見て回りました（写真は今も使われている共同井戸）。
</p>

<a name="1"></a>
<p class="subtitle">【インタビュー・シリーズ　その64】<br />初めて原発反対の声が多数派になった<br />ルポライター､｢さようなら原発1000万人アクション｣呼びかけ人　鎌田　慧さんに聞く
</p>

<p>
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120201.jpg" width="300" alt="鎌田　慧さん"/>
</div></td></tr></tbody></table><strong>【プロフィール】</strong><br />1938年青森県弘前市生まれ。県立弘前高校を卒業後に上京し、零細工場やガリ版印刷の会社で働いた後、早稲田大学第一文学部露文科に入学。大学卒業後、鉄鋼専門紙記者や雑誌編集者を経てフリーライターとなる。トヨタ自動車の期間工の経験をもとに『自動車絶望工場』を発表、注目を集める。以後、被差別者・底辺労働者など、弱者の立場に拠ったルポルタージュを数多く執筆。1990年『反骨 鈴木東民の生涯』で新田次郎文学賞受賞。1991年『六ヶ所村の記録』で毎日出版文化賞受賞。原発問題では『日本の原発地帯』（潮出版社1982年、のち河出文庫、岩波同時代ライブラリー）、『原発列島を行く』（集英社新書 2001年）など。新刊は『原発暴走列島』（アストラ）、『さようなら原発』（岩波書店）。昨年、「さようなら原発1000万人アクション」を呼びかけ、講演などで全国を駆け回っている。
</p>

<p><strong>──高校や東京に出てこられた頃はどんなことをされていましたか。</strong><br />
　弘前高校は旧制中学の伝統からか、授業をサボっても平気なところがあって、私もほとんど授業を受けず、学校の勉強はまったくだめでした。東京に出て、最初は鉄工所で働きましたが、精密な作業があわず、すぐにやめ、ガリ版印刷の会社に入りました。ところが、労働組合をつくったら、経営者が偽装倒産をさせたので、職場を２ヵ月半の間占拠して、都労委で和解を勝ち取りました。<br />
　そんなことを経験するうちに、労働問題のことを書きたくなり、大学に入ることにしました。ちょうど、60年安保の年に入学したので、勉強もできず、クラスでストライキ決議をして、国会へのデモを連日やっていました。私もよく演説しましたが、どもりがあって「そのどもりさえなければいい演説なのに...」と教授からも言われたものです。
</p>

<p><strong>──大学を出られてからルポライターになられるわけですね。</strong><br />
　卒業後、「鉄鋼新聞社」という専門紙の記者を１年半ほどやりました。当時は東京の下町にも鉄鋼所がたくさんあって、よく回りました。それから雑誌の編集者を１年ほどやり、それも飽きたので、68年にフリーのルポライターになりました。<br />
　最初に長崎県の対馬での亜鉛工場によるカドミウム中毒（イタイイタイ病）の問題を取材しました。会社などの取材拒否も受けましたが、70年に『隠された公害』というデビュー作を出して、公害隠しを明らかにしました。国会でも取り上げられ、結局、汚染された田畑は覆土され、復旧しました。
</p>

<p><strong>──鎌田さんが様々な現場を体験してきたことが、「弱者」の視点から「強者」を告発するルポルタージュにつながっているようですが、その後、原発問題に取り組まれますね。</strong><br />
　高校卒業後から、様々な町工場で働き、首になったりしたことで、労働者としての権利に目覚めたことは確かです。中小企業での人権闘争が盛んな頃でしたし...。それで、２冊目に八幡製鉄所の労働問題のことを書き、３冊目が『自動車絶望工場 ある季節工の日記』でした。<br />
　その頃、全国的に「開発」が声高に叫ばれ、青森では「むつ小川原開発」が騒がれ始め、取材に行きました。1969年に策定された新全国総合開発計画（第２次全国総合開発計画）をもとに、大規模工業開発の候補地として、苫小牧やむつ・小川原、鹿児島の志布志湾などが挙げられていました。72年の田中角栄による「日本列島改造」でさらに拍車がかかりました。しかし、それらの計画は、73年からのオイルショックで挫折しました。むつ小川原でも5,500haの土地が買収されましたが、結局、石油備蓄基地を六ヶ所村につくっただけでした。<br />
　ところが、69年から六ヶ所村に原子力関連施設をつくる計画も密かに進んでいたのです。再処理や濃縮ウラン工場、放射性廃棄物貯蔵所などの計画がありました。85年になって、核燃料サイクル基地が発表されますが、その前から計画されていたものを、県知事が隠していたのです。『六ヶ所村の記録』で、そのような歴史を追及しました。<br />
　その後も原発を追って、柏崎・刈羽（新潟）や伊方（愛媛）など、各地の取材に行きました。確か75年頃だったと思いますが、僕と樋口健二さん（写真家）、高木仁三郎さんの３人で、高校の先生向けに原発問題のスライドをつくったこともあります。でも、これはあまり売れなかったようですが...（笑）。
</p>

<p><strong>──高度経済成長で、日本のＧＤＰは大きく伸びましたが、その結果、原発など様々な問題も引き起こしてきました。</strong><br />
　資本は外縁的に広がっていくものなのです。経済成長は、最初は四大都市から始まり、各地に新産業都市をつくりました。それから、末端の地域に向かうわけです。しかし、同時にアジアにも向かうことになって、韓国の馬山やタイ、マレーシア、香港にも進出するようになります。低賃金で土地が安く手に入る所に資本は動いていくわけです。その間に挟まれていた地域が六ヶ所村だったのです。開発が失速する中で、核センター構想が急浮上したのです。<br />
　特に原発は社会のモラルを壊し、人間の心を乱したことが問題だと思います。電源立地三法交付金がばらまかれ、原発に依存しなければ地域が成り立たないような体質をつくってしまいました。いわばアヘンのようなものです。だから、あんな重大な事故が起きても原発の再稼働を求めているのです。それに多くの業者が利権を握っていたり、天下りなど政官財が癒着した体質があります。「国策」という名で進められ、必ず電力会社が儲かる総括原価方式で電気料金が決められるなど、官民癒着の腐りきった体質になっています。
</p>

<p><strong>──そうした中で、福島原発事故があり、９月19日には６万人もの人が集まりました。これからの脱原発運動の展望をどう考えていますか。</strong><br />
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120102.jpg" width="300" /><br />9.19さようなら原発集会で<br />発言する鎌田さん（明治公園）
</div></td></tr></tbody></table>
　私は60年の安保を知っています。あのときは運動にどんどん人が集まってきました。今回もそれに似て、かつてないほどの人たちが集まりました。ぜひ、もう一度やりたいと思います。そのためには、垣根を低くすることです。これまでの運動は、ともすると労働組合の内側だけの運動が主でした。国鉄民営化反対闘争がありましたが、必ずしも地域での広がりは無く、組合中心が多かったと思います。関係者だけの運動では広がらないのです。<br />
　幸い、原発については、圧倒的に多くの人が反対しています。運動をやればやっただけの反応があります。一人ひとりが活動家になって広げていくしかありません。一般の人がどんどん入れるような運動のあり方を考えていきましょう。集会がおもしろく、入りやすいものにする工夫も大切です。地域集会でも、組合員だけの集会ではなく、市民が入りやすい運動をつくる努力をしましょう。<br />
　もう一つは、マスコミだけが情報を独占する時代が終わったということです。今はインターネットで情報が広がっています。こうしたネットワークを活用してどう運動をつくれるかが大事になっています。集会などを見ていても、いろいろな人がいることで、豊かな感じがあらわれています。<br />
　いま、歴史的に初めて、原発反対の声が多数派になっているのです。これで政治的に決着をつけられなかったら運動側が問われます。脱原発を成功させて、うまい酒を飲みたいものです。自信を持ってがんばりましょう。
</p>

<p><strong>〈インタビューを終えて〉</strong><br />
　Ｆさんと言う古い友人がいる。神奈川の大手自動車メーカーに勤務し、労働者の正当な権利を行使して解雇された。わずか数人の仲間とともに、解雇撤回を勝ち取り、労働者の権利確立に闘った。中学校卒業から夜間高校を出て、自動車メーカー一筋で無事退職した。彼の長い労働者としての闘いは、ほんの一握りの人しか知らない。鎌田さんは、東京新聞のコラムで彼を「労働者の鏡」と賞した。私は、そんな鎌田さんが好きだ。権力と闘い、不当な企業論理と闘い続けてきた鎌田さんが好きだ。そんな人だから、「脱原発」も本物だ。<br />
（藤本　泰成）
</p>

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<a name="2"></a>
<p class="subtitle">復帰40周年を迎えるにあたって<br />沖縄米軍基地、日米地位協定の根本的な見直しを
</p>

<p><strong>沖縄基地問題は何も解決していない</strong><br />
　1972年５月15日、沖縄の施政権が米国から日本に返還されました。今年は、この沖縄返還、いわゆる「本土復帰」から40周年を迎えます。当時の｢本土復帰｣とは、米軍統治からの解放であり、日本国憲法のもとで差別されることなく人権が守られ、とくに米軍統治下で沖縄県民から奪い去られた米軍基地(注)が返還されることであり、平和な沖縄を意味するものでした。しかし現実は、日本の米軍基地の75％が沖縄に集中し、さらに名護市辺野古に新基地を建設する動きが強まっています。また、昨年１月、米軍属による交通事故で日本人男性が死亡する事件が起きましたが、第一次裁判権はアメリカ側にあるといった日米地位協定のもとで、米軍による被害は、騒音被害とともに、沖縄県民の命とくらしを痛め続けています。<br />
　復帰後40年の今日でも、沖縄の米軍基地問題は何も解決していません。日本政府はもちろん、日本社会そして私たち自身も沖縄復帰40周年をどう迎えるべきか、いま一度根本的に考えていかなければなりません。
</p>

<p>
(注)日本政府はサンフランシスコ講和条約(1952年４月28日発効)で連合国との平和条約を結び国際社会に復帰しますが、その一方で沖縄の施政権は分離され、米国(米軍)の沖縄統治は1972年まで続きました。その間沖縄では、米軍基地拡大のため「銃剣とブルドーザー」による土地の接収が続けられました。沖縄米軍基地の大半が民有地であるのはこのためです。
</p>

<p><strong>政府・防衛省の強引な辺野古アセス提出問題</strong><br />
　防衛省は昨年12月28日未明、極めて姑息なやり方で辺野古新基地建設に向けた環境アセスメント評価書を沖縄県庁に提出しました(「環境アセスメント評価書問題」は本誌昨年12月号参照)。評価書の提出は、辺野古新基地建設そのものに沖縄県民が反対する中で、２年近く見送られてきた経過があります。今回の防衛省の行動は、県民の民意を踏みにじるものであり、田中聡・前沖縄防衛局長の暴言を実行した暴挙と言えます。<br />
　９月に発足した野田政権は、沖縄より先に米政府と環境アセスメントの提出を約束し、基地建設・埋め立て工事着工に向けひた走っています。内閣改造で沖縄問題に無知で無理解な防衛大臣を交代させましたが、基本姿勢は変えていません。<br />
　一方、昨年米議会は沖縄海兵隊のグアム移転費用削除を決めました。これについて日本政府は、「辺野古移設が進んでいないことが原因であり、辺野古に新基地を建設すれば、グアム移転経費が復活し沖縄の基地負担軽減になる」としています。しかし、これは全く逆であり、移転費削除は私たちが以前から指摘してきたように、辺野古新基地建設自体が不可能であるという米議会の的確な判断の表れでしかありません。<br />
　当面、環境アセスメントの内容公開を求め、その矛盾を明らかにしながら埋め立て申請に反対し、政策転換を強く働きかけていかなければなりません。
</p>

<p><strong>民意を日米政府に突きつけよう</strong><br />
　沖縄では、日米同盟と米軍基地の負担が拡大しています。一昨年12月新防衛大綱の閣議決定で、これまでの専守防衛が見直され、脅威に対して攻撃力を備える｢動的防衛力｣という考え方に転換されました。そして脅威とは、言うまでもなく中国であり、北朝鮮の動向となります。このため、日本の最も西に位置する沖縄の与那国島に、自衛隊の沿岸監視部隊が配備されることになりました。新防衛大綱の具現化が与那国島で始まろうとしています。<br />
　平和憲法のもとでの日本の防衛政策は、軍事的な衝突を回避し、武力によらずに解決するものでなければなりません。脅威に対して武力を対峙すれば、そのことで軍事的な衝突を誘発することは歴史が証明しています。与那国島は数百年にわたって台湾、中国との文化や経済交流を続けている、いわば平和を象徴する島です。島民世論の70％以上が反対する自衛隊配備について、現地とともに大きな反対の声をあげていかなければなりません。<br />
　さらに、沖縄北部の東村高江ヘリパット建設工事は、地元の反対決議から12年が経ち、体を張って建設を阻止してきましたが、工事が強行される危険な状況が続いています。また来年秋には、米軍再編に伴って、テスト段階で何回も墜落事故など起こしている輸送機のオスプレイが普天間飛行場に配備される計画です。この計画を日本政府は容認していますが、危険性とともに、想像を絶する騒音被害を巻き起こすオスプレイの配備問題は、普天間問題解決を逆行させるもので、許すことはできません。<br />
　本年は復帰40周年の年です。2月12日には普天間基地のある宜野湾市長選挙、６月には県議会選挙が行われます。宜野湾市長選挙には伊波洋一前市長が基地建設反対の立場で立候補を予定し、5.15沖縄平和行進直後の県議会議員選挙でも、沖縄の民意を日米政府に突き付けていかなければなりません。そしてこのことを日本社会全体が受け止め、根本的な沖縄基地問題の解決に向け取り組みを強めなければなりません。
</p>

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<a name="3"></a>
<p class="subtitle">金正日国防委員長の急死と朝鮮半島をめぐる動き<br />日朝国交正常化に向けた転機の年に<br />日朝国交正常化連絡会共同代表兼事務局長　立教大学准教授　石坂　浩一
</p>

<p>
　2011年12月19日に朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の金正日（キムジョンイル）国防委員長の死去が発表されました。2012年は故・金日成（キムイルソン）主席の生誕100周年であり、北朝鮮は国を挙げてこれを祝い「強盛国家」建設の扉を開くことを国家目標に掲げていました。健康不安が伝えられていたとは言え、金正日国防委員長の死去は唐突であり衝撃を与えました。
</p>

<p><strong>日朝国交正常化連絡会が政府に緊急の要請</strong><br />
<table class="right">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120203.jpg" width="300" /><br />国交正常化に向けた前進を確認した<br />連絡会総会{2011年11月21日}
</div></td></tr></tbody></table>
　私たち「東北アジアに非核・平和の確立を！日朝国交正常化連絡会」では、日朝国交正常化を実現できずに世を去った隣国のリーダーの死去に対して哀悼の意を表明するとともに、12月26日に日本政府に対して緊急の要請を送りました。(1)日本政府による弔意の表明、(2)朝鮮総連最高幹部の弔問に際しての再入国許可を認めること、(3)日朝平壌宣言の確認、(4)制裁措置緩和の表明、(5)人道援助再開、(6)国交正常化交渉に向けた接触再開、(7)拉致問題再調査のための折衝を行い懸案解決に努力すること、の７点が要請内容でした。<br />
　金正日委員長の死去は、米朝協議が進み六者協議再開への道筋が見え始める矢先の出来事でした。米国は限定的ながら「栄養支援」という名目で北朝鮮への人道支援再開の方向性を探っており、死去が報じられた後にもすでにニューヨークチャンネルを通じて米朝の接触は維持されています。米国のデービース北朝鮮問題特別代表は12月28日に、韓国の林聖男（イムソンナム）朝鮮半島平和交渉本部長と会談した席で、対話の用意があることを認めています。韓国では、金日成主席の死去に際して弔意や弔問が国内の論争の的になったため、今回、李明博（イミョンバク）政権は、北の住民への「慰労」（おくやみ）を表明するというレベルで立場表明を行い、故・金大中（キムデジュン）元大統領の家族らの限定的訪朝を認めました。<br />
　しかし、日本ではこれといった対応のないまま、12月27日に野田政権発足後初めての拉致問題対策本部の会合が開かれ、対策本部の組織強化といった方向で議論が進められるとの消息が伝えられました。連絡会はこうした状況を受けて上記の７点の緊急要請を行いました。けれども、この日の会合では七つの分科会を設置することが決定されたと報じられました。<br />
　いま必要なのは拉致対策本部の組織強化なのでしょうか。むしろ北朝鮮といかに話し合いの糸口をつかむかが重要であり、話し合いがあってこそ拉致問題を含む懸案解決へ進展が望みうるのではないでしょうか。１月になって中井洽前拉致問題担当大臣が中国で北朝鮮側と接触したとの報道がなされました。日本政府はこれを公式には否定していますが、拉致問題解決には交渉が不可欠だということを確認し、日朝の接触を図るのが望ましい立場であるとあらためて表明してほしいと思います。
</p>

<p><strong>制裁措置を止め、日朝対話を</strong><br />
　また４月には北朝鮮に対する日本政府の制裁措置の期限がめぐってきます。金日成主席生誕100年を迎えた北朝鮮は、金正日国防委員長亡きあと、周辺各国と関係を改善し経済再建を図ろうとする意志を持っているはずです。日本政府は制裁措置を見直すことで日朝の対話を主導していく必要があります。これまで、「北朝鮮はじきに崩壊する」といって圧力にばかりに重きを置きながら、実質的には何の進展も得られず、在日朝鮮人への人権侵害を続けてきたことを反省すべき機会ではないでしょうか。<br />
　まして、朝鮮高校に対する無償化措置の検討が年を越したことは、国際的人権の基準を無視した恥ずべき行為にほかなりません。小泉純一郎元首相が日本の首相として初めて訪朝し日朝平壌宣言を発表してから10周年の今年を、平和と信頼醸成の転機の年としていこうではありませんか。
</p>

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<a name="4"></a>
<p class="subtitle">名古屋市で「食とみどり、水を守る全国集会」を開催<br />大震災と福島原発事故をめぐり多方面から討議
</p>

<p>
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120204.jpg" width="300" /><br />震災･原発問題と食･農･環境問題をテーマにした<br />全体シンポが開かれた（12月16日・名古屋市内）
</div></td></tr></tbody></table>
　2011年12月16日～17日、愛知県名古屋市で「名古屋からの発信　支えあおう！"食・みどり・水"そして暮らしと生命」をスローガンに、「第43回食とみどり、水を守る全国集会」が開催され、全都道府県から労働組合、農民・市民団体の代表など850人が参加しました。<br />
　今集会は、３月の東日本大震災と福島原発事故問題を最大の課題として、地震と津波等による農林漁業の被害と復旧・復興や、原発事故による農地等の放射能汚染や、食品の安全対策、規制のあり方など、多方面から検討がされました。
</p>

<p><strong>被災地の復旧・復興と放射能対策が急務</strong><br />
　第１日目は全体集会が開かれ、情勢と運動の提起（基調報告）では、「東日本大震災の突き付けている諸問題と原発事故に伴う放射能汚染問題をすべての課題の共通テーマとしながら、食の安全と安定確保、農林業と食料政策、森林・水など環境政策を中心に議論を進めよう」と提起されました。<br />
　提起を受け、「震災、原発事故と食料・農林漁業・環境問題」をテーマとした全体シンポジウムが行われ、被災地である宮城県の東北大学教授の工藤昭彦さん（食・緑・水を創る宮城県民会議会長）が、大震災による農林漁業の被害と復旧の経過、被災農家の意向調査をもとに「参加型農業・農村改革による震災復興が大切だ」と強調しました。<br />
　一方、原発事故による放射線被曝問題について、市民運動の立場から安田節子さん（食政策センター・ビジョン21代表）は、「現在の飲食物の暫定基準値は安全値ではなく、がまん強要値だ。放射能対策は徹底した測定と公表、そして、東京電力や政府の責任を求めていくことが必要だ」と訴えました。<br />
　こうした意見に対し、愛知県選出の衆議院議員で環境委員会筆頭理事の近藤昭一さん（前環境副大臣）は、「不幸にも事故が起きてしまったが、そもそも日本には原発はあってはならないものだ。今後は除染対策をしっかりするとともに、大震災を契機に政策を見直し、地産地消や自給率向上、森林の再生を大事な課題にしなければならない」と述べました。また、福島現地からの報告も行われました。
</p>

<p><strong>ＴＰＰ問題なども含め活発な討論</strong><br />
　第２日目は分科会討議が行われ、原発による放射能汚染をめぐっては「食の安心・安全」をテーマとする分科会で、福島県内の学校給食現場から地場産の農産品使用をめぐり「県産の食材を利用しなければならないのかどうか。栄養教職員は疑心暗鬼に陥っている」(福島県教職員組合)との状況報告や、京都の有機農家から「原発と有機農業は相容れない」という提起もされました。また、｢環境問題」の分科会でも、「放射性物質と水・環境問題を考える」と題しての講演も行われました。このほか、原発問題入門のビデオが上映されました。<br />
　一方、「食料・農業・農村政策」の討議では、11月に野田佳彦首相が実質的に参加を表明した環太平洋連携協定（ＴＰＰ）をめぐり、「これ以上、農無き国の食無き民にすることはできない。ＴＰＰには絶対反対だ」（愛知県内の元農協組合長）、「韓国で、米国との自由貿易協定（ＦＴＡ）批准の強行採決が行われたが、それに反対する運動が激しくなっている」（農業新聞記者）などの提起をもとに、意見が交わされました。また、震災に関しても、森林が東日本大震災の津波被害の軽減をもたらしたことが実証され、森林･林業の多面的機能も強調されました。<br />
　このほか、2010年に名古屋市で「生物多様性国際会議（ＣＯＰ10）」が開かれたことから、「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク」の報告も行われ、「会議で決まったことを実現するための国内法の整備が遅れている」との指摘もありました。
</p>

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<a name="5"></a>
<p class="subtitle">試験再開に動き出した六ヶ所再処理工場<br />「建設中止」を強く求めていこう
</p>

<p><strong>原子力政策そのものが見直されようとする中で</strong><br />
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120205.jpg" width="300" /><br />「反核燃の日」集会で発言する竹中柳一<br />福島県平和フォーラム代表（2011年6月4日・青森市）
</div></td></tr></tbody></table>
　日本原燃㈱は、2008年から事故により中断していた六ヶ所再処理工場のガラス固化施設に関わるアクティブ試験再開に向けて、１月４日、ガラス溶融炉の熱上げの準備作業を開始しました。１月中旬には試験が再開されようとしています。さらにＭＯＸ燃料工場の建設も今春から再開する意向を表明しました。このような動きに対して枝野幸男・経済産業大臣は、「国が承認する、しないという段階ではない」として、試験再開になんら注文さえつけることなく、事実上黙認しています。<br />
　しかし福島原発事故によって、エネルギー環境会議や新原子力政策大綱策定会議などで原子力政策そのものが見直されようとする中で、六ヶ所再処理工場を含めた核燃料サイクル路線の見直しも議論されています。核燃料サイクルの中核を担う高速増殖炉の原型炉である「もんじゅ」の予算も大幅に減額され、次年度での試験再開はできなくなり、高速増殖炉開発そのものが実質的に困難となりつつあります。その中で六ヶ所再処理工場は、存在意義そのものが問われています。今回の試験再開は、既成事実の積み上げをはかることによって、プルトニウム利用政策の見直し議論の広がりを抑えようとするものです。
</p>

<p><strong>再処理をめぐる状況は大きく変わった</strong><br />
　六ヶ所再処理工場が停止していた３年の間に、原子力をめぐる状況は大きく変わりました。昨年３月11日に発生した東日本大震災を受けて、福島第一原発では、水素爆発や大量の放射能を放出するなど、日本の原発事故史上最悪の事故を引き起こしました。さらに地震により女川原発、東海原発、六ヶ所再処理工場なども緊急停止や電源喪失など「あわや」という状態を招いていました。各地の原発も津波や耐震の見直し、避難区域の拡大など、これまでにない情勢の変化がありました。<br />
　さらに核燃料サイクルをめぐっては、もんじゅの研究開発の見通しがさらに悪化し、頼みのプルサーマル計画も「2015年までに16基～18基の原発で実施」という計画は、原発の再稼働さえままならない状況の中で、もはや「幻の計画」となっています。プルトニウム利用計画そのものが「破たん」しています。その現実をしっかり直視する必要があります。
</p>

<p><strong>最大スポンサーの東電は支えられるか</strong><br />
　六ヶ所再処理工場を動かすことによって、これ以上プルトニウムを生産し続けることに何の意味があるというのでしょうか。国際公約として余剰プルトニウムを持たないというこれまでの立場との矛盾が拡大するばかりです。国民に納得できる説明もないまま見切り発車することは、ますます日本の原子力政策に対する不信を高めるもので、原子力推進派の傲慢さを表しています。今回の枝野経済産業大臣の傍観者的な態度も問題です。<br />
　さらに六ヶ所再処理工場を支えている最大のスポンサーは、福島第一原発事故を起こした東京電力です。全体の４割とも言われています。その最大のスポンサーは、いま福島第一原発事故の賠償さえままならない状態で、「東電解体」まで言われています。今後も安定して六ヶ所再処理工場を支えていけるかどうかもまったくもって不透明です。不安定な経営状況を抱えて六ヶ所再処理工場が今後も「商業工場」としてやっていけるのか。その答えは明らかです。<br />
　六ヶ所再処理工場をめぐる状況の変化を見れば、再処理再開の大義などありません。むしろ国民的合意なき再処理政策の推進に、傲慢さと無謀さを感じます。これ以上「ムリ・ムダ・キケン」な再処理工場の建設に、貴重な私たちの電力料金をつぎ込んではなりません。六ヶ所再処理工場の建設中止を、今後も強く求めていきましょう。
</p>

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<a name="6"></a>
<p class="subtitle">政府のエネルギー政策の検討の動き<br />どうなる原子力政策の見直し
</p>

<p><strong>夏頃にも戦略決定のスケジュール</strong><br />
　昨年の原発震災以降、急務となったエネルギー政策の再検討ですが、政府の原子力政策を含むエネルギー政策の検討体制としては、国家戦略会議の「エネルギー・環境会議」の下に、「経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会」の「基本問題委員会」と、「原子力委員会」とその中に「新原子力政策大綱策定会議」が置かれ、これらより報告を受けながら、ベスト・エネルギー・ミックスの議論などが進められています。<br />
　一方、11月に第一回会合を開いた「電力改革及び東京電力に関する閣僚会合」では、原発問題の他、発電・送電分離などの電力事業改革等を検討するとしています。この二つの政策決定の構造が、連携して検討を進めるとなっていますが、実質的な権限は閣僚会合が握るというのが一般的な見方のようです。また、業界に詳しい電気新聞では、外向け会合とは別に、内部の少人数で実質的な議論を進める構えと報道しています。<br />
　また、議論の前提ともなるべき「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検討委員会」の報告は、その中間のものでも750ページもの大部になりましたが、昨年末に出たばかりです。<br />
　検討のスケジュールは、「エネルギー・環境会議」がベスト・ミックスの基本方針を示し、春頃、エネルギーシフト、核燃料サイクルの選択肢を提示、これを受けて、国民的議論を開始、夏頃、「革新的エネルギー・環境戦略」を決定するとされています。<br />
　もともと原子力政策の基本を検討していた、原子力委員会の「新大綱策定会議」の作業は、原発震災を受け中断していましたが、９月に再開されてから、非常に早いペースで進められています。夏をめどに「戦略」を策定することになっている「エネルギー・環境会議」のスケジュールに合わせようということなのでしょうが、複雑な構図の下、原発震災を受けた原子力政策の見直しがきちんとなされるのかどうか、見極めることが必要です。この春から国民的議論を開始するというのですから、官僚主導によって議論のチャンスを失わないように、各会合で出てくる膨大な資料を含めて、注目していなければなりません。
</p>

<p><strong>過小に見積もられる原発コスト</strong><br />
　「新大綱策定会議」が作業するはずだった、核燃料サイクルコストについての試算は、原子力委員会に設けられた「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会」が行い、10月25日には、福島第一原発事故を踏まえて事故リスクをコストに反映させた試算を示しました。これは、１kWhあたり1.2円上昇というあまりに過小評価された金額が報道されましたが、試算のもとになった想定の、例えば福島原発事故の損害費用見積もり約５兆5,000億円は、すでに明らかになっている東京電力による損害賠償額を参照しているにすぎず、除染費用、放射性廃棄物処理等の行政費用、自主避難および汚染地域に残っている人への賠償費用、晩発性障害への賠償費用等が含まれていません。<br />
　事故収束・廃炉の見通しも未だ立っていない中で、福島第一原子力発電所１～４号機の廃炉費用追加分が約9,600億円と、非常に過小な見積もりです。同委員会の参考資料にも48兆円の損害費用が提示されており、実際は１～２桁違うのではないかと言われています。
</p>

<p><strong>社会的費用を加味した確実な評価を</strong><br />
　このように、前提条件でコストは大きく異なります。前提、計算手法、根拠となる考え方やデータの開示、透明性が大事です。小委員会の報告を受けた、エネルギー・環境会議のコスト等検証委員会では、12月19日に報告書を公表。エネルギー・環境会議の「基本方針」も21日に出されました。<br />
　検証委員会報告書には、その考え方として社会的費用を加味すると謳われています。事故リスク対応費用や政策経費も一部試算に含めたようですが、例えば核兵器物質プルトニウムなどを扱う核燃料サイクルでのテロの想定はどうなのかといったことも気になるところです。さらには、高速増殖炉や使用済み核燃料再処理などの巨額の技術開発費用や、原発等いわば迷惑施設の立地コストである各種交付金や寄付金なども本来含まれるべきでしょう。エネルギーの未来を決めるこれからの国民的議論の中で、確実な評価が必要です。
</p>

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<a name="7"></a>
<p class="subtitle">核兵器廃絶への絶えざる運動を<br />イラン核武装疑念への過剰反応を考える
</p>

<p><strong>予測できない米国によるイラン制裁</strong><br />
　沖縄・普天間問題解決の展望もなく、福島第一原発事故の収束もはっきりしない中で、年が明けました。現在、焦点の一つはイラン核開発問題です。昨年11月18日、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）理事会がイランの核開発に深刻な懸念を表明する決議を賛成多数で可決して以来、欧米や日本のマスコミがすぐにもイランが核兵器を保有するかのように伝えています。<br />
　昨年末、ユダヤ系団体の会合に出席したオバマ米大統領は「絶対にイランの核武装は阻止する」と語り、さらに１月１日、米国でイランの金融・エネルギー部門と取引する企業への制裁強化を柱とする対イラン制裁法案に署名、成立させました（但し半年の猶予期間を置く）。<br />
　この新法によって、イランから石油を輸入している銀行がドル決済すると、その銀行は米国ともドル決済ができなくなるため、事実上イランと石油取引はできなくなります。一方のイランは、制裁新法が発動されれば、ホルムズ海峡を封鎖するとして、年末から年初にかけて大規模な軍事訓練を開始しました。<br />
　イランの石油の禁輸は米国にはほとんど関係なく、影響を受けるのはＥＵ、中国、インド、韓国、日本などです。しかし、中国は人民元とイラン通貨・リアルとの相互決済を早くから始めていて、当面ドル決済に頼る必要はありません。インドは企業にイランとの取引を停止する必要はないと通達を出し、米国に制裁の解除を求めています。韓国もイラン石油の禁輸は自国経済の死活問題だとして、韓国を例外にするよう求めています。日本だけが訪米した安住淳財務相発言のように、早々と協力姿勢を打ち出しています。<br />
　ではイランは本当に核兵器製造に進んでいるのでしょうか。今年１月８日に米ＣＢＳテレビに出演したパネッタ米国防長官は「イランは核兵器を開発していない」と明言しています。イランの核武装の疑念とイスラエルのイラン攻撃説は早くから出ていますが、米軍のイラク完全撤退が確定すると、一挙にイランの核武装説が高まってきました。イスラエルは米軍のアフガン撤退も近いこと、今年開催される予定となっている中東非核化会議やエジプトの選挙結果などに危機感を強めていると考えます。またオバマ政権が、軍事費の大幅削減を打ち出したことに危機感を持つ軍産複合体なども、イスラエルと軌を一にして動いているのではないでしょうか。オバマ大統領がどこまでイラン制裁を貫くのかは予測できず、したがって不測の事態への懸念も高まっていると言えます。
</p>

<p><strong>オバマ政権下で続く核開発</strong><br />
　米国は昨年11月16日に、Ｚマシンという装置を使って高温、高密度のＸ線を発生させ、プルトニウムの反応を調べる実験を行ったことが、１月初めに明らかになりました。これはオバマ政権が進めている、老朽化した核兵器の寿命延長計画（ＬＲＰ）のための実験です。<br />
　米国は昨年10月26日にＢ-53という水爆の最後の１発を廃棄したと報じられましたが、現在の核爆弾はブースター型と言われ、仕組みは水爆と似通っていますが、円形のプルトニウムの内部に、重水素（Ｄ）と三重水素（Ｔ）の混合ガスを入れ、まずプルトニウムを核分裂させ、発生する高温、高密度のＸ線で核融合（ＤＴ反応）させ、発生する大量の中性子で、ほぼ全てのプルトニウムを核分裂させる爆弾です。プルトニウムの代わりにウランを使っても、同じ原理で爆発します。<br />
　現在、広島型のウラン爆弾はどの国も製造していないでしょう。長崎型のプルトニウム爆弾も、爆縮（内側へ向かう爆発）という難しい技術を開発してつくられましたが、この爆弾の問題は、最初の爆発で大部分のプルトニウムが飛散してしまい、核分裂連鎖反応が続かないため、破壊力に限界があることでした。こうして水素爆弾が開発されたのです。原理は、核分裂―核融合―核爆発ですが威力はもの凄く、先に述べたＢ-53は広島原爆の560倍もの破壊力を持っていました。<br />
　しかしこのような核爆弾は、一旦使用すれば世界に回復不可能な破壊をもたらすだけでなく、核の冬（立ちのぼる大量の塵埃で何ヵ月も太陽光が遮られ、世界中が極寒の世界となり、植物は全滅する）によっても世界の破滅を招くため、使用不可能なのです。<br />
　核保有国は、破壊力を調整できるブースター爆弾の開発へと進んでいったのです。現在では一定の核技術があり、核武装するとの意思さえ持てば、どの国でも核兵器保有が可能なのです。イランも核兵器保有の意思があるかどうかの問題ですが、現在イランに、その意思はないでしょう。核兵器保有国自らが核兵器廃絶の方向をめざさない限り、こうした問題は今後も続く恐れがあります。日本もその一つです。<br />
　脱原発と核兵器廃絶運動を今年も進めましょう。
</p>

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<a name="8"></a>
<p class="subtitle">ＴＰＰの問題は農業への打撃だけではない参加は医療基盤崩壊への道<br />長野県・佐久総合病院　地域ケア科医長<br />色平（いろひら）　哲郎
</p>

<p>
　野田政権が環太平洋パートナーシップ協定（ＴＰＰ）の交渉参加に前向きであるという報道を見るにつけ、ますます危機感が募っている。地方の農山村地域で医療・福祉に携わっていると、野田佳彦首相や前原誠司民主党政調会長の積極姿勢は、正気の沙汰とは思えない。
</p>

<p><strong>すでに影響が出ている韓国の公的保険制度</strong><br />
　「自由貿易至上主義」の象徴とも言えるＴＰＰは、日本の社会システムを大きく改悪する可能性が高い。経団連などからは、一足先に米国と自由貿易協定（ＦＴＡ）を結んだ韓国をうらやむ声が聞こえてくるが、韓国はさらなる格差社会へと突き進んでいる。たとえば米韓ＦＴＡによって、韓国の医療・医薬品分野の自由化が急速に進められようとしている。韓国でも国民皆保険制度が機能しているが、ＦＴＡの締結によって経済特区では「保険適用外」の規定が認められ、高額の治療費で診療が行われる大型病院の建設が進められる見込みだ。<br />
　経済特区の一つである仁川では現在、600床規模のニューヨーク基督長老会病院が建設されている。病室はすべて個室で、医療費を病院経営者が決められる。この病院は、韓国の健康保険で定められた医療費の６～７倍を請求すると言われる。また、従来、病院は出資者や債権者には利益配当ができなかったが、特区ではできるようにもなったという。さらに、医薬品の認定も国から独立した機関が担う仕組みに変更された。米国との協議機関を新たに設置し、そこで認証が行われる方向だ。<br />
　このほかに、外資の医療保険分野への進出も懸念されており、韓国の公的医療保険制度は、危殆に瀕している。韓国政府は、米国との交渉中に一貫して教育と医療分野での開放はしないと断言してきた。しかし、経済特区で例外として自由診療を認め、営利病院の設立を許可したことで事実上、公的健康保険の基本的構図を崩したと言えるだろう。
</p>

<p><strong>公的分野のあり方について国民的合意形成を</strong><br />
<table class="right">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120206.jpg" width="300" /><br />ＴＰＰに反対する市民集会では医療問題も討論<br />（11年10月31日・東京･文京区、左から２人目が色平さん）
</div></td></tr></tbody></table>
　日本の外務省は、ＴＰＰ交渉の現状について、医療は交渉分野には含まれておらず、混合診療や医療への企業参入は議論の対象外だとしている。だが、ひとたび交渉のテーブルにつけば、皆保険制度の堤が崩されるのは火を見るより明らかだろう。<br />
　米国政府が日本に突きつけた08年の年次改革要望書には「医療制度改革で米国業界の意見を十分に考慮せよ」「米国製薬業界の代表を中央社会保険医療協議会（中医協）薬価専門部会の委員に選任せよ」など露骨な要求が多く盛り込まれている。最大の狙いは、医療側が勝手に値段をつける「自由診療」と公定価格（診療報酬）に基づく「保険診療」を組み合わせた「混合診療」の全面解禁だろう。<br />
　一部には、交渉に参加して、日本の国益に反することになればＴＰＰの枠組みから抜ければいいとの意見もあるが、全くのナンセンスだ。ＴＰＰへの交渉入りは、米国の議会承認を経て初めて可能となる。「不利だから抜けます」と簡単に足抜けできるものではない。交渉の輪に入ることは、ＴＰＰ参加と同義なのだ。<br />
　米国のオバマ政権が日本にＴＰＰ参加をしきりに促すのは、今年の大統領選挙に向け、日本への輸出を増やし、雇用状況を上向きにして貿易赤字を減らして、大統領選を有利に進めたいのである。しかし、関税が撤廃されたところで、輸出産業の大口である自動車メーカーは既に米国内の現地生産に切り替えており、ほとんどメリットはない。逆に米国の大規模農場や人件費の安い東南アジアから農産物が大量に流れ込み、物価を押し下げ、日本はデフレが続く。国内産業の空洞化に歯止めはかからない。<br />
　今は、農業、医療・保険、金融・投資、労働、教育など、自由化の大波にさらされる公的分野のあり方を立ち止まって考え、国民的合意の形成を図るときであろう。新たな行動を起こすのは、それからでよいはずだ。もしかすると、米国の大統領選さえ終わってしまえば、ＴＰＰが話題になることもないのかもしれないが。
</p>

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<a name="9"></a>
<p class="subtitle">《各地からのメッセージ》<br />先輩たちが築いてきた運動の灯りを消さないために<br />富山県平和運動センター　事務局次長　湊谷　茂
</p>

<p>
<table class="right">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120207.jpg" width="300" />
</div></td></tr></tbody></table>
　富山県内の労働団体の構成人員は、連合(58,000名)、平和運動センター(28,000名)、県労連(5,000名)の構成比率。また、各政党の議員数(国・県・市町村)は、自民党142名、社民党23名、民主党11名、共産党20名、公明党10名、みんなの党１名。そんな環境の中での労働運動であります。<br />
　県平和運動センターは、官公労６産別・民間10産別が加盟し、県内５ブロック協議会と20地区連絡会で構成されています。また、「９条をまもり憲法をいかす富山県民会議」「憲法擁護富山県民連合」「原水爆禁止富山県民会議」「みんなで教育を考える富山県民会議」「富山県勤労者協議会」「食とみどり・水を守る富山県民会議」の大衆組織の事務局も兼ねています。この間、月一度の街宣・ビラ配布行動、２ヵ月に１回の集会・デモの活動を地道に進めてきています。<br />
　県内全域を対象とした５月の憲法キャラバン、６月の憲法講演会、11月の憲法フェスティバル、８月の平和をつなぐ親子の映画会、反戦・反核平和の火リレー、アジア・アフリカ支援米活動、不戦の誓い・ピースアクションin富山、10.21国際反戦デー、2.11集会と講演会、3.19集会とデモは、毎年、通年行事としてしっかり県内労働運動に定着させています。<br />
　また、3.11以来、原子力政策の見直し求める富山県は行動を実行委員会(12団体で構成)をつくり、県知事・北陸電力交渉、北陸電力前座り込み、県庁前座り込み（写真は2011年10月27日の行動）、シール投票、講演会、署名行動などを行っています。特に、北陸電力前座り込み行動は、５月以降、毎週水曜日に正午から午後５時まで、歌あり、演説あり、詩の朗読あり、喫茶ありで賑々しくやっています。また、多くの市民団体の行動(夫婦別姓・ＤＶ・人権裁判・朝鮮労働者強制労働等など)も積極的に支援し、県内における唯一の平和・環境・人権団体として行動も強化しています。<br />
　私たちの先輩が血と汗と涙で築いた労働運動の灯りを消さないために頑張っています。
</p>

<p>
動画配信サイト「Youtube」で「北陸電力前」と検索していただければ、いろいろな行動の様子がご覧いただけます。
</p>

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<a name="10"></a>
<p class="subtitle">【本の紹介】<br />首長の暴走<br />─あくね問題の政治学─<br />平井　一臣　著
</p>

<p>
<table class="right">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="226" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120208.jpg" width="150" /><br />2011年　法律文化社
</div></td></tr></tbody></table>
　著者は鹿児島大学法文学部教授。2008年８月に竹原信一・前鹿児島県阿久根市長が当選して以降、約２年半の間、人口２万数千人の小さな自治体の政治が全国的な注目を浴びるようになりました。<br />
　「辞めさせたい議員」ネット投票、ネット上での市役所職員個々人の給与公表、障がい者問題をめぐるブログ書き込み問題、専決処分の乱発など、何か事が起こるたびに全国のマスコミが取材に訪れ、この小さな自治体の混乱が全国に報じられました。本書では問題が起こった背景やあくね問題の何が問題なのかを事態の経緯をたどりながら、竹原前市長がどんな考え方の持ち主なのか、彼が展開する政治手法とはどのようなものかを考えます。<br />
　そして、なぜ地域住民の少なからぬ部分が竹原市長を支持するのか、つまり首長の暴走を許容し支持する構造や背景の問題を取り上げ、今日における地方自治のあり方、政治や政治家に私たち自身が何を期待し、求めたらよいのかといった問題を取り上げています。<br />
　実は私は、本書を大阪市長・府知事選挙の直後に取り上げるつもりでした。「あくね問題」は大阪維新の会（ハシズム現象）や名古屋の河村たかし市長の「減税」公約と同様の問題を抱えているからです。共通するのは、①単純な「〇か×か」で問い、「白黒はっきりしようぜ」という手法、②相手をこてんぱんにやり込めることで民意の喝采を浴びるやり方、③「多数決」で決めるのだから文句はあるまい、と言わんばかりの姿勢です。<br />
　経済評論家の内橋克人さんも「ハシズム現象」について、「『政治のリーダーシップ不足』と言われるが、民主政治を基盤とする国でのヒーロー待望論ほど異常なものはない。政治の混乱を面白がり、自虐的に、極めて反射的に、表面的に評価して選挙権を行使する」（１月８日・朝日新聞）と指摘しています。ご一読を。<br />
（鈴木　智）
</p>

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<a name="11"></a>
<p class="subtitle">さようなら原発1000万人アクション<br />2.11─3.11 各地で集会やパレード
</p>

<p>
【2月11日】<br />
<ul>
 <li>
 2.11全国一斉！さようなら原発1000万人アクション<br />
時間：13：00～　東京・代々木公園（パレードあり）
 </li>
 <li>
全国一斉さようなら原発1000万人アクションin北信越<br />
時間：14：00～16：00<br />
新潟県上越市「ユートピアくびき希望館」
 </li>
</ul>
</p>

<p>
【2月12日】<br />
<ul>
 <li>
さようなら原発1000万人アクション東海ブロック集会<br />
時間：13：30～　静岡市「常磐公園」（デモあり）
 </li>
 <li>
さようなら島根原発大集会　時間：13：30～<br />
松江市「総合体育館」（パレードあり）
 </li>
</ul>
</p>

<p>
【2月18日】<br />
<ul>
 <li>
脱原発四国集会<br />
時間：13：30～　松山市「愛媛県男女共同参画センター」
 </li>
 <li>
さようなら原発北海道集会<br />
時間：13：30～　札幌市「かでる2.7大ホール」（デモあり）
 </li>
</ul>
</p>

<p>
【2月26日】<br />
<ul>
 <li>
さようなら原発 九州総決起集会<br />
時間：13：30～　佐賀市「どんどんどんの森」（デモあり）
 </li>
</ul>
</p>

<p>
3月11日は福島で県民集会が開催されます。<br />
時間：13：00～　郡山市「開成山球場」（パレードあり）
</p>

<p>
その他にもアクションが予定されています。詳細はこちらから<br />
<a href="sayonara-nukes.org/2011/12/120211yotei/" target="_blank">sayonara-nukes.org/2011/12/120211yotei/</a>
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>コリアン情報Weekly 第433号  慶州地域団体「月城1号機閉炉し、核廃棄物場工事中断しろ」</title>
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    <published>2012-01-15T16:38:08Z</published>
    <updated>2012-01-20T09:46:14Z</updated>

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    <title>平和フォーラム・原水禁メールマガジン第109号 2.11「全国一斉！さようなら原発1000万人アクション」詳報</title>
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    <published>2012-01-12T15:20:01Z</published>
    <updated>2012-01-14T15:20:20Z</updated>

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    <title>さようなら！原発　全国から送られてくる声</title>
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    <published>2011-12-31T16:17:08Z</published>
    <updated>2012-01-30T16:18:22Z</updated>

    <summary><![CDATA[　６歳と２歳の子を持つ母親からのお手紙。「&hellip;（略）&hellip;...]]></summary>
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        <![CDATA[<p>　６歳と２歳の子を持つ母親からのお手紙。「&hellip;（略）&hellip;娘がまだ幼稚園の年長さんだった今年の２月頃の雪の日に撮った写真。空に向かって大きく口を開けて降ってくる雪を食べている様子。でも、残念ながらもうこれからはこんなことを日本のどこへ行ってもできなくなるのでしょうね。日本には四季があり、季節ごとに風の香りが変わりますよね。私は、季節の変わり目にただよう、過ぎ去ろうとする季節の香り、そして次にやってくる季節の香りを思い切り深呼吸して季節を感じるのが好きでした。家事や育児に追われてストレスまみれの自分が唯一手軽に息抜きできる瞬間でもありました。『あ、夏の香りがする』と５月くらいに思ったり、秋も終わりになると、どこかの庭先で落ち葉を燃やしている煙のにおいが微かにただよってきて、『もう冬が来るんだな』などと思うのです。ほんの小さな私だけの楽しみでしたが&hellip;今、外で思い切り深呼吸なんてできません。&hellip;（略）&hellip;私はイチ（ママ）主婦で、ごくごく平凡で無知な人間です。でも、子どもは守りたいです。子どもは健康に育ち生きるべきだと信じているからです」</p><p>　全国いたるところから、「さようなら原発1000万人署名」が送られてきています。ドイツのミュンヘンに25年近く住んでいる人からの便り――「福島原発事故は、人災とも言える事故だけに、悲しみとともに激しい憤りを禁じ得ません」。乃木坂の飲食店の経営者から130人分の署名―「飲食店なのでお酒も出るので、汚れたり無くなったりしそうなので、１回目を送ります」。福島のある町からの署名――「風にゆれる花見る人は、誰もなし」との詩とともに。11月26日にあった熊本での「さようなら原発集会」に1,000人の署名を届けてくれた「スナック・みらの」のママさん、「黙ってちゃ駄目、言いたいことはちゃんと言わなくては」。次は2,000人分が目標、良き酒と良き料理、署名もありがとうございます。</p><p>　思いの伝わる手紙を読むのはうれしいものです。がんばってとの声、声、でも署名数はまだまだです。本当にがんばらないと！</p>]]>
        
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    <title>ニュースペーパー２０１２年１月号</title>
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    <published>2011-12-31T15:58:47Z</published>
    <updated>2012-01-30T16:16:02Z</updated>

    <summary> インタビューシリーズ 　　原子力発電に反対する福井県民会議　小木曽美和子さんに...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-forum.com/">
        <![CDATA[<ul>
<li><a href="#1">インタビューシリーズ<br />
　　原子力発電に反対する福井県民会議　小木曽美和子さんに聞く</a></li>
<li><a href="#2">2012年、私たちの当面の課題とは</a></li>
<li><a href="#3">多民族共生に逆行する改定入管法</a></li>
<li><a href="#4">食の安全を守るために厳しい態勢が必要</a></li>
<li><a href="#5">低調だった第66回国連総会における軍縮議論</a></li>
<li><a href="#6">さようなら原発1000万人アクションのこれから</a></li>
<li><a href="#7">米ロ、米中対立の狭間で日本は？</a></li>
<li><a href="#8">投稿コーナー「リニアのための原発再稼働を許さない」</a></li>
<li><a href="#9">各地からのメッセージ　奈良平和フォーラム</a></li>
<li><a href="#10">本の紹介「幸せな統一のはなし」</a></li>
<li><a href="#11">ブックレット「さようなら原発」</a></li>
</ul><br />

<span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image">
    <img class="mt-image-none" alt="" width="620" height="300" src="http://www.peace-forum.com/newspaper/120100.jpg" />
</span>

<p>
　12月10日、東京・日比谷野外音楽堂を会場に、「がんばろう！さようなら原発1000万人署名」集会とデモが開催され、約5,500人が参加しました。この集会は、現在とりくんでいる「さようなら原発1000万人署名」の達成を呼びかけるために企画されたもので、呼びかけ人の大江健三郎さん、鎌田慧さんらが署名の拡大に向けて訴えました。集会後のパレードには、若い方から年配の方まで多様な人々が脱原発を訴えて、解散地点の常盤橋公園まで元気よく歩きました。また、集会の前にはＪＲ有楽町駅前で街頭署名が行われ、買い物客でにぎわう中、多くの人が足を止めて署名に応じてくれました。写真は、集会で発言するハイロアクション福島原発の大賀あや子さん。（写真提供：今井明さん）。
</p>

<a name="1"></a>
<p class="subtitle">【インタビュー・シリーズ　その63】<br />有数の原発立地県で反対の声を上げ続ける<br />原子力発電に反対する福井県民会議　事務局長　小木曽　美和子さんに聞く
</p>

<p>
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120101.jpg" width="300" alt="小木曽　美和子さん"/>
</div></td></tr></tbody></table><strong>【プロフィール】</strong><br />岐阜県生まれ。福井新聞社への就職を機に福井県へ。新聞社時代には、「報道の自由」の問題などで、労働争議を経験。解雇撤回を勝ち取り退職。その後、女性運動や地元の選挙にかかわる。1976年に「原子力発電に反対する福井県民会議」を結成。高速増殖炉もんじゅがあって、また、敦賀、高浜、美浜、大飯原発を抱える、日本有数の原発立地県にあって、長年反対運動の先頭に立ち続ける。
</p>

<p><strong>――原発問題にかかわることになったきっかけと福井での運動の経過について教えてください。</strong><br />
　あるとき、地元企業のＰＣＢ汚染問題が発生し、旧・社会党の国会調査団が現地調査に入りました。そのとき同時に、原発についても調査を行ったのですが、その調査に私も同行したことがきっかけで、原発問題にかかわるようになったのです。<br />
　福井は最初に商業原発を誘致して建設したところで、敦賀、美浜が70年に運転開始されています。しかし元々保守的な地域だったこともあって、原発推進派の一方的な宣伝ばかりで、危険性についての情報はまったく入ってきませんでした。電力会社、通産省（当時）、そしてそれを権威づける専門家による情報を信じるしかなかったのです。原子力はクリーンエネルギー、そして電力があれば産業もやってくるということで、当時は誘致合戦になりました。<br />
　中には漁民の反対を受け止め、市民の思いを大切にする中で原発をつくらなかった小浜市のような例もありますが、多くの場合、漁業の規模は小さく、反対運動が起きにくい過疎の集落などを狙い撃ちにして、建設計画が進められました。<br />
　しかし現実に運転が始まると、原発に批判的な研究者グループから、コバルトが検出されたという調査報告が出てきました。また運転開始された福島でも海底の汚染が報告され、完全に閉じ込めておくはずの放射性物質が現に環境に飛び出している事実を隠し通せなくなり、新増設が難しくなったために、電源三法が出来たのです。<br />
　原発建設でお金がつくということで、福井には計９機の原発が建設され、そして高速増殖炉「もんじゅ」の新設計画が浮上しました。そういった中で、このままどんどん原発をつくっていいのか、そして「もんじゅ」とは何なのかという疑問が湧き上がってきたのです。そこで私たちは情報をかき集めて、今までの軽水炉とはまったく違う、プルトニウムを使う、世界でもまだ成功していない恐ろしいものであるということがわかりました。<br />
　そうやって原発の実態が少し見えてきて、調査を進めるうちに、原水禁が原発問題で学者を中心に学習会を行っていることを知り、福井でも是非ということで最初にお呼びしたのが故・久米三四郎先生でした。行動する科学者の姿に感動して大きな影響を受けました。このままでは福井はだめだ、どうしたら運動がつくれるかということで先生の研究室を訪ねたりしました。<br />
　それまでは各地域に小さな反対グループはあってもつながりはなく、大きな運動になっていませんでしたが、この「もんじゅ」への反対運動であれば広く組織化できるのではないかということで、全県に党派を超えたかたちで呼びかけました。そうして1976年に「原子力発電に反対する福井県民会議」が結成されました。
</p>

<p><strong>――しかし反対の声を押し切って「もんじゅ」は建設され、95年にはナトリウム漏えい火災の重大事故が起こってしまいました。</strong><br />
　「もんじゅ」については、私たちは当初からナトリウム火災事故の危険性を指摘してきましたから、事故が起こったときは、やはり、という思いでした。しかしさらに問題だったのは旧・動燃がビデオ隠しなど事実を改ざんして事故を隠ぺいしたことです。<br />
　事故翌日に私たちは徹底的に情報を明らかにしてほしいと申し入れをして、福井県は抜き打ちの緊急立ち入り権を行使し、独自調査しました。その結果、動燃の公開資料と事実のあまりの違いが明らかになったのです。それがなかったら今でも事実は隠ぺいされたままだったでしょう。やはり情報の公開というのは安全を考える上で大切な問題です。<br />
　しかし、運転しているかいないかにかかわらず、「もんじゅ」の存在自体が危険なものです。もんじゅの地盤には直下１ｋｍに「白木～丹生断層」、直下５ｋｍには「Ｃ断層」と２つの活断層があります。美浜原発にも、そして敦賀原発に至っては炉心から250メートルの敷地内に活断層があります。敦賀半島全体が地盤に問題があるのです。深刻な問題ですが、ちゃんと審査されてこなかったのです。<br />
　だから、「もんじゅ」は動かしたらさらに危険なのです。地震で配管が壊れたらナトリウムが漏れ出て、空気と反応して爆発してしまう。コンクリートからも水分を奪って反応し、それが影響して最終的には炉心崩壊に至りうるということはもんじゅの高裁判決でも認定されたことです。
</p>

<p><strong>――事故が起こった後でも電力会社は原発運転再開に躍起になっています。</strong><br />
　関西電力の原発依存率は約54％と高い数字です。だから出力の小さい老朽原発を見捨ててでも、出力が大きく比較的新しい大飯３、４号機の再稼動を優先させようという事情が今回のストレステストをいち早く進めている動きの背景にあります。<br />
　しかし、福井で原発事故が発生したときを考えると、関西最大の「水がめ」である琵琶湖がどうなってしまうのかが大きな問題です。また、例えば京都府は高浜原発から最も近いところで４ｋｍしかありません。周辺自治体は一斉に関電に対して、立地県並みの内容を持った安全協定を求めています。今までは福井県と立地する小さな自治体に対応すればよかったのが、そうはいかなくなってしまうので、関電は締結を渋っていますが、このことは関西でも自治体の側が事故のことを深刻に受け止めつつあることを示しています。<br />
　私たちは80年代、１万個以上の風船を飛ばして風向きを調査しましたが、風向きによっては関西を直撃しますし、あるいは名古屋、長野をかすめながら、最終的には千葉あたりまでたどり着いています。
</p>

<p><strong>――原発立地県で反対の声を上げていくことには並々ならぬご苦労があるかと思いますが。</strong><br />
　敦賀など原発立地の自治体には、なんと言っても原発に生活を預けている、それで成り立っている人たちが多いわけですから、原発が止まったままでは困る、そういう意味で、早く再開してほしいという住民の声があることも事実ですが、それが圧倒的かというとそうでもないのです。<br />
　敦賀３、４号機の増設問題のとき、県民署名を行ったところ、約21万人分集まりました。県内有権者の3人に１人以上が署名したことになりますので、県知事もびっくりして、長い間増設ができなかったのです。<br />
　福井県内でも小浜市は大飯原発の隣接自治体ですが、若狭の伝統文化を中心とした観光の街としての生き方を選んでいます。地方の経済の落ち込み、格差の拡大の中で、決して豊かとまでは言えませんが、原発なしではやっていけないというわけではないのです。<br />
　そして、つくってきた以上は国の責任で、脱原発に向けた道順を指し示していく必要があると思います。
</p>

<p><strong>――原水禁へ一言お願いします。</strong><br />
　原水爆禁止運動は一人の主婦から始まり、広がったものです。生命を育む立場にある人の思いで運動が成り立ってきた、その原点を忘れてはいけないと思います。その原点を忘れない限りは、目標達成に向けて、いつまでも力強く続けられるものだと思います。<br />
　原水禁は核兵器と原発は区別できない問題としてとりくんできましたが、今回の事故であらためてその正しさを再認識しています。原発を含めた核の廃絶までがんばらなくてはいけません。<br />
　しかし労働運動の中でそのことがなかなかとりくめずにいることを、一般の人たちは疑問に思うでしょう。その克服は緊急の課題です。9.19の集会の成功をさらに発展させていくことが、核のない平和な世界に近づけることになると思いますので、原水禁がその先頭に立つことを期待しています。
</p>


<p><strong>〈インタビューを終えて〉</strong><br />
　「女だでら」という言葉は、極めてジェンダーな言葉だろう。しかし、小木曽さんの来し方にはよく似合う言葉かもしれない。女性の社会進出がまだまだ閉ざされている時代、新聞記者として、そして争議も経験して、差別の時代をまさに「女だてら」に生きてきたように思える。だからこそ、「県民会議」をまとめて、ずっと引っ張ってこられたのだろう。高速増殖炉「もんじゅ」、この知恵の菩薩は、極めて危険だ。小木曽さんは、計画の段階から一貫して「もんじゅを廃炉に」と闘ってきた。もう少し、ほんの先に「廃炉」が見えてきているのかもしれない。「原発は命の問題」。そう小木曽さんの顔に書いてあった。<br />
（藤本　泰成）
</p>

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<a name="2"></a>
<p class="subtitle">2012年、私たちの当面の課題とは<br />もう一度「希望と誇りある国」めざして決意を固めよう<br />平和フォーラム　共同代表　福山　真劫
</p>

<p><strong>再出発が求められている</strong><br />
　戦後日本は、多くの犠牲を強いながらも「憲法９条」のもと「繁栄」の歴史を重ねてきました。そして、2000年代に入り、「不況と格差社会」が進行する中でその事態への対抗として、2009年に「政権交代」を実現しました。<br />
　しかし、現在あの3.11の大地震とその後の事態が、私たちが享受してきた「憲法９条」、「繁栄」、「政権交代」の影の部分を照らし出しています。沖縄を犠牲にした「憲法９条」、福島など「辺境の地」に原発を押し付けての「繁栄」、「米国、官僚、保守勢力、マスコミ」の旧勢力の反撃の中で「マニフェスト」を後退させ続けている「民主党政権」を白日の下にさらしています。<br />
　そこにさらけ出されているのは「偽りの平和」、「偽りの繁栄」、「偽りの政権交代」です。少なくとも「平和と民主主義」をめざす私たちには、この現実の根源的な問い直しとそれを踏まえてのもう一度原点に立ち返っての再出発が求められています。
</p>

<p><strong>自民党亜流政権では期待はずれ</strong><br />
　党内対立を超えて挙党体制で出発した野田内閣で４ヵ月が経過しました。所信表明演説では「希望と誇りのある日本」をめざすと提起しました。しかしその後の展開は、米政府や旧勢力の圧力の中で、政策を右傾化させ続け、結果として、私たちの「希望と誇り」を裏切り続けると同時に、ＮＨＫの世論調査でも、支持率は低下の一途をたどり、とうとう不支持率が上回る事態となっています。<br />
　野田内閣は国民の間で拡大し続けている「生活での不満と不安、閉そく感」、「政権に対する批判と怒り」が見えているのでしょうか。放射能の封じ込めがいまだにできず、汚染が拡大し続けている深刻な現状についてどれだけ認識をしているのでしょうか。政権担当能力すら問われています。<br />
　もともと、民主党内には右翼から社会民主主義派までの潮流が存在しています。しかし原点は、「自民党の政治」に対抗して、「米国従属ではなく対等の日米関係、新自由主義ではなく国民生活第一」を掲げて政権交代をめざした党です。国民は自民党亜流政権など期待していません。<br />
　野田内閣が国民の期待に応え、社会の進歩の役割を果たそうとするなら、「自民党」の路線にすり寄り、「マニフェスト」を修正し自民党化するのではなく、「マニフェスト」を基本に大震災・原発事故の事態を受けて、(1)不況対策の強化、(2)エネルギー政策は、「脱原発」の推進を、(3)東アジア共同体をさらに強化を、(4)沖縄課題は「県民の意思」に沿って解決を、(5)さらなる国民生活重視、(6)雇用と労働者の権利確立等をめざし奮闘するべきです。それは市民が求め続けていることです。
</p>

<p><strong>2012年、新しい時代が始まる予感</strong><br />
　とりわけ脱原発の課題では、(1)冷温停止・封じ込め・廃炉・補償、(2)脱原発の趣旨を盛り込んだ原子力大綱・エネルギー基本計画の策定、(3)新規原発、再稼動の阻止、(4)プルトニウム利用政策からの撤退、(5)エネルギー供給システムの改革、(6)自然エネルギーへの転換が求められます。<br />
　東アジアに平和を確立する課題では、戦争責任と戦後補償の解決・東アジアにおける緊張緩和です。戦後補償では「日本軍慰安婦」、強制労働など残された課題が数多くあります。日朝国交正常化の課題もそうです。2012年はピョンヤン宣言から10周年です。<br />
　そして沖縄復帰40周年の年でもあります。米国の意向を受け、辺野古新基地建設に向け、「環境アセスメント（環境影響評価）」が動き出しました。しかし沖縄県民の意思は「普天間基地撤去・辺野古新基地建設阻止」と明確です。県民の意思を実現する方向での解決しかありません。野田政権は、環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）の課題、税と社会保障の課題、公務員制度改革の課題など多くの課題があります。課題の先送りと右傾化は許されません。<br />
　世界は不況・失業・貧困の拡大・財政危機・金融危機・中東危機の深刻化など危機的状況が続いています。また2012年は米、ロシア、中国、韓国など主要国の政治の指導部が多く変わる年です。新しい時代が始まる予感があります。野田政権も原点に返り、基本路線を明確にし、全力でとりくむべきです。その中でこそ希望と誇りある国が実現します。
</p>

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<a name="3"></a>
<p class="subtitle">外国人を「生活者」として扱わない<br />多民族共生に逆行する改定入管法<br />在日韓国人問題研究所（ＲＡＩＫ）所長　佐藤　信行
</p>

<p><strong>中長期在留者を徹底管理</strong><br />
　2009年７月、「外国人登録法（外登法）」を廃止して「新たな在留管理制度」に移行するための「出入国管理及び難民認定法（入管法）」「日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法（入管特例法）」「住民基本台帳法（住基法）」の改定案が国会で成立しました。この2009年改定法は３年後の2012年７月から実施されます。2011年中に、政令・法務省令・総務省令などが出そろいます。<br />
　これまでの外登法では、特別永住者も、留学生も、非正規滞在者であっても、日本に３ヵ月以上滞在する「すべての外国人」を対象にしてきました。ところが、今回の改定法では、「中長期在留者」という新しいカテゴリーを設けました。そして改定法は、在日外国人を「特別永住者」「中長期在留者」「非正規滞在者」に分断して、特別永住者をこれまでと同様に管理する、中長期在留者をこれまで以上に徹底的に管理する、非正規滞在者をこれまで以上に徹底的に排除するという制度を作り上げました。<br />
　とりわけ中長期在留者（約170万人）に対し、下記のようにさまざまな管理制度が新設され、それらが彼ら彼女らの日常生活をくまなく規制することになります。
</p>

<ul>
 <li>外国人登録証明書に代わる「在留カード」の法制度上および日常生活上の常時携帯を義務化</li>
 <li>所属機関の変更や、配偶者との死別・離別などの際、14日以内に届け出ることを義務化</li>
 <li>煩雑な義務規定と、その違反に対する刑事罰制度、さらに退去強制条項の拡大</li>
 <li>本人の届出だけではなく、外国人が所属する機関からの届出を事実上、義務化</li>
 <li>法務省に、広範囲な事実調査権を付与</li>
 <li>法務省に、外国人に関する個人情報を集中させデータマッチングする強大な権限を付与</li>
 <li>日本人と結婚する移住女性などに対する在留資格取消条項を拡大し、法務省に事実上、自由裁量による処分権限を付与</li>
 <li>法務省に、「（自治事務である）外国人住民票の記載／消除事務」に関与する権限を付与</li>
</ul>

<br />
<p>
　その結果、たとえば住居地変更の届出が遅れた場合、私たち日本人ならほとんどが始末書１枚で済みますが、中長期在留者は「住基台帳法での行政罰：５万円以下の過料」＋「入管法での刑事罰：20万円以下の罰金」＋「入管法での在留資格取り消し」が科せられることになります。このような「加重された罰則制度」は、外国人に対する悪意に満ちた制裁措置であると言うほかありません。
</p>

<p><strong>非正規滞在者が労働も生活もできなくなる</strong><br />
　いま持っている外登証に「在留の資格なし」と書かれている外国人などの非正規滞在者（約10万人）は改定法の実施後、「在留カード」が交付されず、「外国人住民票」も作成されません。<br />
　さらに改定入管法では、「雇用主が、超過滞在など就労できる在留資格を持たない外国人であることを知らずに働かせていた」ことに対して、罰則を科すようにしました。すなわち雇用の際、雇用主に「在留カード」を見てそこに記載された「就労制限の有無」を確認するよう事実上義務づけ、就労資格を持たない外国人を働かせていた場合、雇用主を罰することができるようにしました。そうすると、外国人は「在留カード」または「特別永住者証明書」なしに、日本で労働も生活もできないということになります。<br />
　中長期在留者に常時携帯を課す在留カードの記載事項に、「就労制限の有無」があります。法務省の説明資料では、在留カード表面のほぼ中央に囲み罫で、(1)「就労不可・就労するには資格外活動許可が必要」、(2)「就労制限なし」、(3)「就労制限あり・在留資格で認められた就労活動のみ可」のいずれかが太字で記載されることになるのです。<br />
　外登証には「職業」という項目がありますが、「就労制限の有無」という項目はありません。それにもかかわらず、このような項目を設けて特記することは、外国人を「人間」、「生活者」として扱うのではなく、「労働力商品」か否か、とみなす発想に基づくものといえます。これは、改定法を立案し策定した政府官僚・ブレーンの国家イデオロギーを端的に示すものです。<br />
　2012年7月から実施されるこの改定入管法は、「多民族・多文化共生」に向かおうとする日本社会に、「日本国民／外国人」「特別永住者／中長期在留者／非正規滞在者」というように、重層的に分断線を引くものです。<br />（移住労働者と連帯する全国ネットワーク運営委員）
</p>

<p>
改定法については、３種類の冊子(1)『中長期在留者のためのＱ＆Ａ』、(2)『特別永住者のためのＱ＆Ａ』、(3)『非正規滞在・難民申請者のためのＱ＆Ａ』の日本語版があります（１セット300円）。また、(1)と(3)の英語版・ポルトガル語版・中国語版・韓国語版・タイ語版・タガログ語版もあります。<br />
【お問い合わせと注文】<a href="mailto:raik.kccj@gmail.com">raik.kccj@gmail.com</a>
</p>

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<a name="4"></a>
<p class="subtitle">厚生労働省が放射性物質の残留規制値を検討<br />食の安全を守るために厳しい態勢が必要
</p>

<p>
　東京電力・福島第一原発事故による放射性物質の飛散は、食品などの安全性に深刻な影響をもたらしています。事故直後に政府は急遽、食品などの放射性物質の暫定的な残留基準値を定めましたが、１㎏当たり、野菜や穀物などは500ベクレル、水や牛乳などは200ベクレルと、国際的にみてもきわめて緩いもので、外国産農産物の日本への輸入基準値の370ベクレルを上回っているなど矛盾もかかえていました。<br />
　そのため、厚生労働省は規制値の見直しを進めてきました。10月27日に、内閣府の食品安全委員会は、「生涯の累積線量で、おおよそ100ミリシーベルト以上の放射性物質で健康に影響を及ぼす」との評価をまとめました。これを受けて、厚生労働省では、10月末から、食品中の放射性物質の正式な規制値の設定に向けて検討を行ってきました。同省は暫定値の基になっている放射性セシウムの年間許容線量を、５ミリシーベルトから１ミリシーベルトに引き下げることを提起し、2011年中に個別の規制値を定め、2012年４月からの適用をめざしています。<br />
　平和フォーラムも参加している「食の安全・監視市民委員会」では、明らかになっている検討状況をもとに、次のような問題点を指摘し、政府に要請しています。
</p>

<p><strong>外部被曝や若年齢世代を考慮して</strong><br />
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120102.jpg" width="300" /><br />消費者団体が開いた集会でも<br />原発問題が焦点に（12月7日・参院）
</div></td></tr></tbody></table>
　第一に、本来であれば、食品摂取などによる内部被曝と、環境中の放射能汚染に伴う外部被曝と合わせた年間総被曝量を１ミリシーベルト以下となるようにすべきでした。福島県を中心に東日本の各地では、高い放射線量の地域があり、外部被曝量や呼吸からの内部被曝量が大きくなってしまいます。そうした地域については「特別地域」に指定するなど、より厳しい規制値を設けることで、年間１ミリシーベルトの総被曝量を超えることのないよう万全の対応をなすべきです。<br />
　第二に、放射能にセンシティブな年齢層への配慮をすることです。今回の厚労省の検討でも、「乳幼児食品」という新しい食品分類を創設して、一般食品よりも厳しい規制値を設けることについては評価できます。しかし，乳幼児以外でも、「胎児（妊婦）」や「子ども」「若者（特に女性）」についても、放射能汚染に対しては厳しい規制値が必要です。<br />
　一方、規制値を設定する対象が放射性セシウムに限られることも大きな問題です。危険な放射性ストロンチウムやその他の放射性核種（テルル、コバルト、トリチウムなど）はもちろん、現在の暫定規制値にある放射性ヨウ素やウラン、プルトニウム等についても規制値を設けない方向と言われています。しかし、ＥＵなど諸外国では、放射性ヨウ素やウラン、プルトニウム、ストロンチウム等の規制値を設けています。原発事故により環境に放出された全ての放射性核種について厳しい規制値を設けるべきです。さらに、規制値は輸入される食品にも適用されるよう、統一も必要です。
</p>

<p><strong>放射線の測定態勢の拡充も課題に</strong><br />
　規制値の問題とともに、放射能測定態勢の拡充も緊急の課題です。高レベルの測定機器類の開発や大量の導入を行い、特に放射能汚染の懸念がある地域では、農産物の全量（または全ロット）検査を原則とすることも必要です。特に、空間線量や土壌に蓄積線量の高い地域の産品は優先的に測定する態勢整備が求められます。<br />
　そのためにも、十分な予算を確保し、自治体や民間の検査機関の間で測定のバラツキがおこらないよう、測定要員の拡充と研修等の人員養成も早急な課題です。また、検査の前提となる、農地などの土壌や海洋、森林・河川などの汚染マップの作成も急がれています。<br />
　2012年は、放射能汚染から食の安全を守るとりくみが一層重要な年を迎えます。
</p>

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<a name="5"></a>
<p class="subtitle">低調だった第66回国連総会における軍縮議論<br />問われる日本政府の姿勢<br />ＮＰＯ法人ピースデポ　代表　湯浅　一郎
</p>

<p><strong>米国など核保有国に弱い日本決議案</strong><br />
　12月2日、第66回国連総会が閉幕しました。2010年の核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議から１年半が経ち、来年春から次のサイクルである2015年の再検討会議に向けた準備委員会が始まる前の、重要な会議だったのですが、核兵器廃絶に向け目ぼしい動きはありませんでした。そうした中、日本の市民が知っておきたいことを２点、紹介したいと思います。<br />
　第１は、日本が中心となって提出している決議案「核兵器の全面的廃絶に向けた共同行動」についてです。同決議は、12月２日、賛成169、反対１（北朝鮮）、棄権11（中国、インド、パキスタン、イスラエル、イランなど）の賛成多数で採択されました。日本政府による核軍縮決議は1994年以降、18回提出されており、現在のタイトルでは２年目です。中国を除く４核兵器国は賛成し、米国は今回も共同提案国となりました。<br />
　日本決議では、2010年ＮＰＴ最終文書の成果である「核兵器禁止条約」に関する言及はなく、焦点化している中東決議についても、95年ＮＰＴ再検討・延長会議の決議を「想起」するだけで、その完全履行への措置を明確に要求もしていないなどの問題があります。<br />
　日本決議は、総じて米国など核兵器国への具体的要求が弱いということが特徴です。これは、新アジェンダ連合（ＮＡＣ）提出決議「核兵器のない世界へ；核軍縮の誓約の履行を促進させる」と比較するとよくわかります。ＮＡＣ決議は今年、核兵器国による核軍縮誓約を列挙した、10年ＮＰＴ最終文書の行動５をはじめ、過去の合意の履行の加速を徹底的に求めるという姿勢をいっそう明確にしました。核兵器国の削減努力やパリ会議開催を手放しで評価するのみの日本決議に対し、ＮＡＣ決議は12年５月の第１回準備委員会を「履行状況を監視する基礎作業の第一歩」と位置付け、核兵器国に誓約の実質的進捗を求めています。ちなみに同決議は、賛成168、反対６(北朝鮮、インド、イスラエル、仏、英、米)、棄権６で採択されました。
</p>

<p><strong>重要な一石を投じたオーストリア決議案</strong><br />
　第２は、ジュネーブ軍縮会議（ＣＤ）の停滞を打破しようとする決議をめぐる動きです。国連総会第１委員会にはＣＤの現状打開に関係する決議案が３件提案され、「軍縮機関」というテーマで集中討論されました。その一つに、オーストリア、メキシコ、ノルウェーが提出した「多国間軍縮交渉の前進」なる決議案があります。ＣＤの停滞を打開するため、総会のイニシアティブで複数の作業部会を設立し、そこで懸案の核分裂性物質生産禁止条約（ＦＭＣＴ）、消極的安全保証（ＮＳＡ）を含む核軍縮全般の交渉を前進させようという革新的な決議案です。<br />
　これに対し、非同盟運動（ＮＡＭ）諸国の多くは、全会一致ルールを重視し、ＣＤの行き詰まりの原因は、ＦＭＣＴを重視して核兵器禁止条約などを軽視するアンバランスにあり、それを乗り越えようとする政治的意志を示すことがＣＤ打開への道だとの主張を繰り返し、オーストリアなどの案には一様に否定的でした。修正努力の末、オーストリアは「決議案の一体性と強さを保持するため」、今次の委員会では採決を求めないと表明しました。残念な結果とはいえ、同決議案は疑いなく国際的核軍縮議論において、問題の本質に触れる重要な一石を投じました。同じ狙いをもった決議案が今後再び提出される可能性に期待したいと思います。　
</p>

<p><strong>市民の力で政府の姿勢を変えさせよう</strong><br />
　ここで重要なことは、同決議案はＮＧＯの提言が発端になっていることです。７月27日から29日にかけ、ＣＤの現状打開のための国連ハイレベル会議が開催されました。その会議に向け、「リーチング・クリティカル・ウィル」（ＲＣＷ）と「核政策法律家委員会」（ＬＣＮＰ）の２つのＮＧＯは「多国間軍縮交渉の再活性化：一つの代案」なる共同提言を提出しました。オーストリアなど３ヵ国の「決議案」は、その提言が下敷きとなって生まれたという経緯があります。<br />
　総じて低調に終わった国連総会でありましたが、オーストリア案により、核軍縮への道筋をどう作るのかの論議が熱く行われたことは意義深いし、今後もそれが追求される可能性はあります。さらに、私たち日本の市民には、核兵器国に対して筋道を立てた要求をしない日本政府の姿勢を変えさせるという課題が、依然として目の前にあることを忘れてはなりません。
</p>

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<a name="6"></a>
<p class="subtitle">ようなら原発1000万人アクションのこれから<br />政治や世論に強く訴える運動をめざそう
</p>

<p><strong>原発の再稼動を許すな</strong><br />
　3月11日の福島第一原発事故から、もうすぐ10ヵ月を迎えようとしています。事故によりいまも多くの人々が故郷を追われ、目に見えない放射能の恐怖にさらされています。事態の収束には多くの時間を要し、故郷への帰還も厳しい現状が続いています。広範囲にわたってばらまかれた放射能は、農水産物を汚染しただけではなく、人々の身体と暮らし、そして心にまで大きな影響を与え続けています。除染や補償も大きな問題となっています。フクシマの直面する問題に私たちも正面から受け止めければなりません。<br />
　福島原発事故は、核文明・核社会の歴史的転換点となる事故です。核社会・核文明に私たちはピリオドを打たなければなりません。ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、ＪＣＯ、そして今回の「フクシマ」。日本人は５度に渡る核被害を受けてきました。これ以上、核の惨禍を繰り返さないためにも、いまここで私たち脱原発の声を大きく上げなくてはなりません。９月19日の「さようなら原発５万人集会」では予想を超える６万人が集まり、大きく運動が盛り上がりました。しかし、政策転換へはまだまだ道半ばです。野田政権は「減原発」を打ち出していますが、その実態は、原子力政策の延命でしかありません。<br />
　来春には全ての原発が停止し、その後は再稼働問題が、原発立地地域を中心に攻防が予想されます。その闘いを地域の課題に押しとどめるのではなく全国の課題としてとりくみ、原発推進の動きに歯止めをかけていかなければなりません。さらに再稼働を容易にさせるために福島原発事故を「津波」による天災とし、耐震問題は「問題がなかった」かのような東京電力の事故調査報告が出されています。東電の責任逃れと新たな原子力安全神話を許さない闘いが求められています。
</p>

<p><strong>3月11日は全国から福島に集まろう</strong><br />
　脱原発に向けた私たちのとりくみは、まさにこれからが正念場です。福島原発事故１周年を機に、もっと私たちは大きな声を上げなければなりません。原発震災１周年に当たる2012年３月11日に福島県郡山市の開成山球場で、地元を中心に福島原発事故１周年の県民集会が開催されます。地元では、超党派の「オール福島」での参加を求めていく予定です。この集会を「さようなら原発1000万人アクション」として全国で支えるとりくみとして呼びかけます。全国から現地への大結集と、各地での連帯を訴えます。<br />
　それに先立って、2月11日を中心に全国各地で「さようなら原発集会」を開催するよう呼びかけています。東京では、代々木公園において集会とパレードを予定しています。大電力消費地である東京で、福島原発事故や脱原発をアピールします。各地でも原発立地地域を中心に連鎖的に様々なとりくみが行われる予定です。すでに北海道や新潟、茨城、愛知、愛媛、島根、佐賀などで集会が予定されています。
</p>

<p><strong>1000万人署名を達成しよう</strong><br />
<table class="right">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="300" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120103.jpg" width="200" />
</div></td></tr></tbody></table>
　また、現在進められている「1000万人署名」も、目標に向けて追い込みをかけなければなりません。2011年12月10日に東京・日比谷野外音楽堂で開催された「がんばろう！1000万人署名」集会では、200万筆を超える署名が集約されていることの報告がありました。目標までには、さらに多くの努力が必要となっています。毎日、事務所には100通を超える署名が、全国から送られてきます。これまでの署名運動にはない反響に、私たちも驚いています。それだけ、今回の事故が多くの人々に影響を与えていることがわかります。だからこそ何としても1000万筆を達成し、政治や世論に強く訴えなければなりません。<br />
　3月24日には、東京・日比谷野外音楽堂で署名集約集会を行い、その後、政府へ提出、要請行動を行い、政策議論に弾みをつけたいと思っています。引き続き各地・各団体でのとりくみ強化をお願いします。脱原発への思いは確実に広がっています。これをかたちにしていくことが必要です。私たちの本当の力量が試されています。がんばりましょう。<br />
　※写真は12月10日、ＪＲ有楽町駅前で行われた<br />さようなら原発街頭署名の様子（写真提供：今井明さん）
</p>

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<a name="7"></a>
<p class="subtitle">激動の2012年、流動化する世界<br />米ロ、米中対立の狭間で日本は?
</p>

<p><strong>欧州ＭＤ推進にロシアが強く反発</strong><br />
　オバマ米大統領は2011年11月、アジア・太平洋地域に対して積極的な米国の関与を表明し、直後に初参加したインドネシア・バリ島での東アジアサミットで、南シナ海問題で中国と対立したことは、よく知られています。しかし、米国はヨーロッパにおいても、欧州ミサイル防衛（ＭＤ）計画でロシアとの対立を深めています。欧州ＭＤ計画は北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）によるものですが、ポーランドとルーマニアに地上発射型のＳＭ３ミサイルを配備し、トルコに探知レーダーの配備をするというものです。米国はさらに10月、スペインのロタ海軍基地をイージス艦配備基地として使用することで合意しています。<br />
　ポーランドに配備の欧州ＭＤ基地については、新ＳＴＡＲＴ条約のロシアとの交渉に大きな障害となっていたことから、オバマ大統領が09年９月に撤回を表明しましたが、10年に再び米国はポーランドとＭＤ配備協定を締結し、11年９月15日に協定は発効しました。<br />
　しかしポーランド、ルーマニアへのＭＤ配備で、イランのミサイルから米国を防衛するというのは無理な話で、ロシアが自国への脅威と考えるのは当然といえます。ロシアはこのまま計画が進めば、11年に発効した新ＳＴＡＲＴ条約からの脱退も選択肢に入ると反発を強めています。<br />
　ただ、配備予定の迎撃ミサイル（ＳＭ３ブロック２Ａ）は、元々海上発射型として日米が共同開発しているのですが、開発はかなり遅れ、日本でも2020年イージス艦配備の予定が大幅に遅れる見通しとなっています。したがってルーマニア、ポーランドへの配備もかなり先になります。<br />
　2011年３月にロシアのポポフキン国務次官は、新型ミサイルを搭載した原潜８隻、核弾頭10個搭載可能な大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）の開発、戦略爆撃機ツボレフ95の拡充、新型短距離ミサイル「イスカンダル」の配備など、総額19兆ルーブル（約53兆円）の大軍拡計画を発表しました。ロシアは、来年大統領への返り咲きが確実視されるプーチン首相によるユーラシア経済連合など、経済面でも存在感を見せようとしています。軍事費削減が避けられない米国と、経済不況を脱しつつあるロシアとの軍事的な対立は、ともに大統領選を迎えて予断を許さないといえます。
</p>

<p><strong>米アフガン対策の混迷と中東政策のゆくえ</strong><br />
　2011年12月５日、ドイツで「アフガン復興支援国際会議」が開催され、国際治安支援部隊（ＩＳＡＦ）が撤退する14年以降も国際支援を続けていくとの議長声明が採択されました。この会議には60ヵ国以上が参加しましたが、パキスタンは参加しませんでした。<br />
　その直前の11月26日未明、ＩＳＡＦのヘリコプターがパキスタン側に2.5ｋｍ入ったパキスタン軍の検問所を空爆し、パキスタン軍兵士27人が殺害され、11人が負傷しました。パキスタン軍は何度も攻撃を止めるようＩＳＡＦ側に連絡したにも関わらず攻撃は２時間も続きました。パキスタン側は、この検問所はＩＳＡＦの地図にも記載されており、誤爆はあり得ないと激怒。パキスタンからアフガニスタンへの物資輸送路（カイバル峠）２本の閉鎖と、バルチスタン州のシャムシ空軍基地（米軍の無人攻撃機基地）からの米軍の退去を求めました。<br />
　すでに26日、ＩＳＡＦのトラック50台がカイバル峠から引き返し、シャムシ基地からも12月４日から米軍の撤退が始まりました。パキスタンからの物資輸送は、全体の40％を占めていて、パキスタンルート以外はロシアからの輸送だけになります。しかし、先に述べたように欧州ＭＤ計画に強く反対するロシアが、アフガンへの輸送ルートを閉じる可能性も強いといえます。<br />
　ロシアルートが不安定になった場合、財政難の中にあるＩＳＡＦ各国と米国とも、2014年を待たずに撤退する可能性も現実味を帯びてきたといえます。一方パキスタンは、軍事支援を含めてさまざまな援助を中国から受けてきましたが、11年も４回目となる対テロ合同軍事演習を10月26日に行っています。パキスタンはアフガニスタンの動向に関係なく、米国から離れ、中国との友好関係を強めていくでしょう。
</p>

<p><strong>2012年、日本の外交はどう展開されるか</strong><br />
　2011年チュニジア革命で幕を開けた、中東・アラブ変革の波はエジプト、リビアへと拡大し、2012年も変革の波は広がるでしょう。こうした中、10年の核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議の最終文書に「中東非核地帯化の会議を2012年に開催する」と盛り込まれた、その年を迎えます。イスラエルと米国はどう対応するでしょうか。パレスチナ自治政府の存在感が増す中で、イスラエルは孤立を深めています。<br />
　激動の2012年が幕を開けましたが、日本はどのような外交を展開していくのでしょうか。このままでは米国の中国包囲網に組み込まれてしまいます。今年もさまざまな課題について、斬り込んで解説していきます。
</p>

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<a name="8"></a>
<p class="subtitle">電力の無駄遣いに議論の余地なし<br />リニアのための原発再稼働を許さない<br />リニア・市民ネット　懸樋　哲夫
</p>

<p><strong>膨大な電力を浪費するリニア</strong><br />
　ＪＲ東海のリニア中央新幹線計画について、2011年５月に国土交通省からゴーサインが出され、いよいよ本格的な工事が開始されようとしています。リニア計画に関しては電磁波問題、トンネルなどの環境破壊、財政、どれをとっても実現不可能な諸問題がある中で、東日本大震災・福島第一原発事故の後は、特に「膨大な電力が浪費される乗り物だ」とする批判が高まってきました。<br />
　しかしＪＲ東海も、管轄する国交省も、リニアの膨大な電力消費について、あいまいな答えしかしていません。国交省の中央新幹線の小委員会で、電力問題が議論された形跡もありません。この委員会は、最終報告の段階である５月になって、ようやく電力消費量を公表しました。しかし、それはたったの２行でした。
</p>

<p>
東京―名古屋　27万ｋｗ　ピーク時：５本／時間　所要時間：40分<br />
東京―大　阪　74万ｋｗ　ピーク時：８本／時間　所要時間：67分
</p>

<p>
　これが、リニアの電力エネルギー使用量に関するすべての情報です。しかし、「ピーク時」とは書いてあるものの、肝心の１編成が発進する際の、瞬間最大電力の情報がなく、結局どれほどの電力設備容量が必要なのかという、基礎データさえ一言の説明もありません。それで「原発５基分」が必要という説や、「１基分以内」とする説も出て、議論が巻き起こる事態を招いています。ＪＲ東海は説明会で、「東京電力、中部電力の全発電量の0.4％」という回答も出していますが、これも分母も分子の数値もありません。あくまでも、あいまいにしておいて、そのまま建設工事を開始してしまおうという姿勢なのです。<br />
　この問題では、山梨実験線の建設が開始される頃に当たる、20年以上前から議論がありました。「新幹線の40倍の電力」と元・国鉄技師が批判する一方でリニア推進派は、「新幹線の３倍だ」と反論していました。この食い違いも、瞬間最大電力なのか、平均なのかの違いだったのです。いずれにしても、膨大な電力を使う乗り物であることについて、議論の余地はありません。
</p>

<p><strong>「原発リスクを覚悟せよ」と語るＪＲ東海会長</strong><br />
　東日本大震災・福島第一原発事故から２ヵ月後の５月、リニアを推進するＪＲ東海の葛西敬之会長は産経新聞の紙面で、「原子力を利用する以上、リスクを承知し国民的な覚悟が必要。原発をすべて政府の責任で稼動させるべきだ」と主張しています。<br />
　これに対して、私たちリニア市民ネットでは、10月23日に静岡で開催したシンポジウム「『ＮＯ！浜岡・ＮＯ！リニア』集会参加者一同」の名で抗議声明を採択し、11月11日には葛西会長に宛てて送りました。<br />
　鉄道事業で乗客の命を預かる総責任者の方が、このような人命軽視の理念で経営をしているのであれば、安心してＪＲ東海の電車に乗ることはできないでしょう。まして、リニアのような超高速鉄道に「リスクを承知して」乗ることなどできません。リニア中央新幹線計画が膨大な電力を必要とし、原発の電気を使うという目的のもとに「原発推進」を唱えるのであれば、今こそリニア計画は白紙に戻すことが求められなければなりません。<br />
　それらを踏まえて抗議声明には、(1)ただちに「原発推進」の自説を撤回すること。(2)「リスクを覚悟せよ」発言について福島県民を初めとする被災者に向け真摯に謝罪すること。(3)リニア計画を白紙撤回することの３点を折り込みました。
</p>

<p>
■ リニア年表<br />
1962年　国鉄がリニア開発の研究をスタート<br />
1972年　磁気浮上に成功<br />
1977年　宮崎実験センター開設<br />
1978年　500km／h 達成<br />
1990年　山梨実験線に着手<br />
1991年　宮崎実験線で車輌炎上事故<br />
1997年　山梨実験線で走行試験開始<br />
2003年　581km／hを達成（世界最高）<br />
2005年　「実用化の基盤技術が確立」と評価<br />
2007年　ＪＲ東海が2025年開業を表明<br />
「リニア・市民ネットパンフレット」より
</p>

<p><strong>「夢の乗り物」を白紙撤回させよう</strong><br />
　東京電力・柏崎刈羽原発から、山梨県の大月変電所まで100万ボルト送電線が出来ているのですが、東電は「リニアにも使われる電力」と原発推進のＰＲに使っていました。「夢の乗り物」にも使われる、というイメージ作りにリニアが利用されてきたのです。そのためにＪＲ東海が現在停止中の中部電力・浜岡原発の再稼動を求めるなど、許されることではありません。<br />
　いま、沿線でリニアの問題に目覚めた住民たちが声を上げ始めました。各地で開かれた説明会でも反対の声が沸き起こっています。地下トンネルを掘り始める前に白紙撤回させるよう、力を合わせていきたいと思います。
</p>

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<a name="9"></a>
<p class="subtitle">《各地からのメッセージ》<br />「さようなら原発1000万人アクション」の成功に向けて<br />奈良平和フォーラム　事務局長　池本　昌弘
</p>

<p>
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120104.jpg" width="300" />
</div></td></tr></tbody></table>
　奈良平和フォーラムは、11単組10,470人が加盟し構成されています。奈良県には、基地も原発もなく地元で運動を構築するというよりも、中央集会などに結集したり、課題を持つ地域の活動に連帯することを基本に活動を進めています。通年は、護憲、反戦・反核・平和・反原発運動や反差別運動にとりくんでいます。また、2011年は、３月11日に発生した東日本大震災・福島第一原発事故により、提起された「さようなら原発1000万人アクション」について、通年の活動とともに進めてきました。<br />
　そうした中、「さようなら原発1000万人アクション」における奈良県独自のとりくみとしては、７月に「福島原発と脱原発社会の構築に向けた奈良県集会」を開催しました。集会には、一般の参加も含めて200人が参加し、福島の震災直後の現状と課題について学び、脱原発に向けた運動を進める意思確認を行ってきました。この集会をきっかけにし、中央で提起されている、「さようなら原発1000万人署名」を、県内の主要ターミナルで、毎月15日前後に実施しています。この活動は、単に署名を集める行動だけでなく、奈良平和フォーラムの組織力量を高めるとりくみとしても重要と位置づけ、毎月20人から30人でとりくんでいます。<br />
　今後の予定としては、「原発事故と核兵器を考える実相展」を開き、パネルやＤＶＤを活用し多くの市民へ訴えていくこととしています。また、映画「祝の島」を上映し、新規立地中止を求めて運動が展開されている上関原発について、より多くの人たちの理解を得て、そこから1000万人署名の推進につながるようなとりくみにしていきたいと考えています。３月には、「さよなら原発奈良県集会」を連帯集会として位置づけ、1000万人アクションの節目としての集会等を検討しているところです。<br />
　引き続き、全国の仲間と連帯し、1000万人アクションを成功させ、脱原発社会の構築に向け微力ではありますが、最後までがんばる決意です。
</p>

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<a name="10"></a>
<p class="subtitle">【本の紹介】<br />幸せな統一のはなし<br />安英民著　李一満訳
</p>

<p>
<table class="right">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="250" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120105.jpg" width="145" /><br />2011年・「民族21」愛読者の会
</div></td></tr></tbody></table>
　2012年は日朝ピョンヤン宣言10周年になります。日本は朝鮮民主主義人民共和国とは戦後補償も解決しておらず、国交正常化交渉も中断したままです。拉致の問題を解決するにも共和国との協議開始が必須ですが、「制裁一本やり」のためすべて先送りの状況です。日朝の国交正常化交渉の中でしか、拉致問題をはじめとする懸案課題の解決はありません。しかし国民全体の中で、共和国の現状について理解が進んでいないのも事実であり、そのことが政府の無策を容認する結果となっています。<br />
　そんな中で、共和国を理解する上で非常に参考になる本書が出版されました。作者は韓国の民主化と南北の平和統一を求めて活動し、雑誌「民族21」の創刊から中心メンバーとしてかかわった安英民さんで、日本語訳が李一満さんです。安さんは共和国には20数回訪問したようですが、李明博政権の誕生以来、共和国への訪問が許可されていません。私も７回ほど訪朝していますが、見えていなかったものへの理解が、この本を読むことによって、質的に深まったように思えます。<br />
　全体を通して、作者の「日本の植民地化、戦後の分断状況を経て、南北の平和的統一を何としても実現したい」という思いが伝わってきます。私たちは、「加害者であり、分断状況にも責任のある日本とその国民」として、共和国と韓国の現状については傍観者ではいられません。責任の重さを再認識させられます。<br />
　構成は30話からなっており、とりわけ韓国や日本の市民の素朴な疑問に答える形で編集されています。「数百万餓死説の真相」「ピョンヤンはだれでも住めるのか」「貧しい北と統一すれば南だけが損するか」など。そして「統一はプロセスが大事」「連合と連邦の道」の話では、2000年の6.15宣言を基本とする統一構想について分かりやすく解説しています。東アジアで南北の軍事的緊張を高めるのではなく、この宣言を基本に数十年のプロセスを経て、統一の作業を続けることが「南北統一朝鮮」を実現する唯一の道だと説いています。<br />
（福山　真劫）
</p>

<p>
問い合わせ：「民族21」愛読者の会　03-3754-2764
</p>

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<a name="11"></a>
<p class="subtitle">1000万人アクションが本になりました<br />ブックレット「さようなら原発」
</p>

<p>
<table class="right">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="218" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/120106.jpg" width="150" />
</div></td></tr></tbody></table>
　12月7日、岩波書店からブックレット「さようなら原発」が発売されました。全国の書店でお求めいただけます。<br />
ブックレット「さようなら原発」<br />
出版社：岩波書店<br />
鎌田　慧　編<br />
定価：588円／72ページ<br />
内容：はじめに　落合恵子、I．「さようなら原発」を呼びかける――6.15　発表記者会見から（澤地久枝／内橋克人／鎌田慧／坂本龍一／鶴見俊輔／辻井喬／瀬戸内寂聴）、II．原発とわたし――9.8　講演会にて、大江健三郎／山田洋次／崔善愛／内橋克人／宇都宮健児／落合恵子、III．運動としての「さようなら原発」　鎌田慧／海外からのメッセージ、IV．原発のない社会へ――9.19　六万人集会とこれから（鎌田慧／大江健三郎／内橋克人／落合恵子／山本太郎／武藤類子／澤地久枝）、おわりに　鎌田慧、コラム・賛同人メッセージ<br />
500円＋送料で発送も受け付けています。<br />
問い合わせ：原水禁（03-5289-8224）
</p>

]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>平和軍縮時評12月号 政府、「環境アセス書」を夜陰に乗じて搬入―普天間移転先は県外・国外以外にない―オスプレイ配備は論外、白紙撤回を　田巻一彦</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.peace-forum.com/p-da/111230.html" />
    <id>tag:www.peace-forum.com,2012://1.3406</id>

    <published>2011-12-30T04:21:13Z</published>
    <updated>2012-01-03T03:22:16Z</updated>

    <summary><![CDATA[大義も合理性もない愚行 &nbsp;&nbsp;&nbsp;12月29日未明、沖...]]></summary>
    <author>
        <name>peace-forum_a</name>
        
    </author>
    
        <category term="2011年" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="平和軍縮時評" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-forum.com/">
        <![CDATA[<p><strong>大義も合理性もない愚行</strong><br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;12月29日未明、沖縄防衛極の真部朗局長らは、名護市辺野古への普天間代替施設の建設に関する「環境アセスメント」書類一式(約7000ページ)を、沖縄県庁守衛室に運び込んだ。評価書の年内提出という「対米公約」実行の体面を保つために、提出阻止を訴えて県庁前に結集していた県民、住民の行動を避けてとられた愚行であった。沖縄県は1月4日以降に書類箱を開封し受理手続きをとるとしている。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;日本政府のこのなりふり構わぬ行動と時を同じくして、米国議会では、辺野古への代替施設建設と「パッケージ」であると日米政府が主張してきた海兵隊グアム移転を、事実上白紙撤回される決定がなされた。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;12月31日、沖縄海兵隊の移転に伴うグアムにおける軍事施設・民生施設の建設予算を「ゼロ査定」とする「2012会計年国防認可法(歳出権限法)」が発効した。7月30日の本コラム<sup>※</sup>で述べたように、「ゼロ査定」は、沖縄、グアムはもとよりアジア太平洋全域における米軍の配備に関する包括的で抜本的な見直しを求める米議会の強い要求を反映したものである。この考えを明白に打ち出したのは6月22日の上院軍事委員会の決定であり、その時点では下院との調整によって予算が一部復活される余地は皆無ではなかった。しかし、8月2日に成立・発効した「予算管理法(BCA)」が国防予算関係費の更なる大幅削減を要求するものであったため、部分的予算復活の道は完全に閉ざされた。いいかえれば、「海兵隊のグアム移転を条件として普天間を辺野古に建設する代替施設に移す」という「ロードマップ合意」は米国議会の意思によって、根拠を失ったのである。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;※ <a target="blank" href="http://www.peace-forum.com/p-da/110730.html">http://www.peace-forum.com/p-da/110730.html</a><br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;このような中で強行された「環境アセス評価書」の提出にはいっぺんの大義も合理性も見出すことはできない。その代わりに政府多示したのは「普天間は県外、国外に移設せよ」という沖縄の声をしりぞける冷酷きわまりない意志である。どこまで沖縄県民を愚弄すれば気が済むのか。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;7月のコラムでも述べたように、「グアム移転予算ゼロ査定」によって米軍当局が失うものは無い。グアム移転ができなくても、辺野古に代替施設ができればよい。さらに言えば、辺野古代替施設建設がいかように難航し、実現不可能となったとしても、普天間飛行場という既得権が守られさえすればよい。米軍当局はそう考えているに違いない。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;この既得権をさらに温存、拡大するのが12年秋ともいわれる「オスプレイ配備」である。</p>
<p><strong>許しがたいオスプレイ配備</strong><br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;8月29日、北沢俊美防衛大臣(当時。9月2日の内閣改造で一川保夫大臣に交代)は、6月24日に仲井真弘多沖縄県知事と安里猛宜野湾市長が連名で提出した、宜野湾飛行場へのMV-22オスプレイ配備に関する29項目にわたる質問状<sup>※</sup>に対する回答を行った。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;※ <a target="blank" href="http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/24712/osupurei.pdf">http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/24712/osupurei.pdf</a><br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;回答の全文は宜野湾市<sup>※</sup>及び沖縄県HPに掲載されている。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;※ <a target="blank" href="http://www.city.ginowan.okinawa.jp/DAT/LIB/WEB/1/osupureikaitou0.pdf">http://www.city.ginowan.okinawa.jp/DAT/LIB/WEB/1/osupureikaitou0.pdf</a><br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;「回答」の中で、防衛大臣は同機の配備は「老朽化した航空機を同種の新しい機種に変更するもの」であり、「政府としては、米国政府に配備計画の修正を申し入れる立場にない」との姿勢をあらためて示すとともに、安全性や騒音にも問題はないとの見解を示した。またオスプレイ配備を対象とした「環境影響評価(アセス)」は不要であるとしている。ただし、12月29日に防衛極が運び込んだ評価書は、オスプレイ配備が前提に含まれている。</p>
<p style="text-align: center">----------------------------------------------------------------------------------------------------</p>
<p><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img class="mt-image-none" alt="オスプレイ" width="280" height="170" src="http://peace-forum.com/p-da/111230.jpg" /></span></p>
<p><strong>◆オスプレイ・ファクトデータ</strong><br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;米国が1980代から開発し、2007年にイラク(その後アフガン)に実戦配備を開始した双発のティルトローター垂直離着陸機「オスプレイ」、鳥の「ミサゴ」を意味する名称を持つこの航空機は。離着陸時はヘリコプターと同じように回転翼(ローター)を水平にして垂直に移動、一定高度に達した後はローターの向きを進行方向に変える(ティルト)ことによって固定翼機として飛行する。開発段階から多くの重大事故を起こしてきたことで知られる。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;海兵隊向のMV-22と陸空軍向きのCV-22がある。米国防総省は2012会計年までにMV-22を248機、CV-22を35機調達・配備する計画である。写真は米国防総省HPから。</p>
<p style="text-align: center">----------------------------------------------------------------------------------------------------</p>
<p>　現在普天間に配備されている中型輸送ヘリCH-46に替えて同数のMV-22オスプレイを、2012年後半から配備する計画が、防衛省から地元自治体に通知されたのは6月6日であった。防衛省は、同機はCH-46より安全で、より静かで、相当に能力が高いと強調した。同配備計画は、2010年秋にも米国防総省筋によって示唆されたが、日本政府によって正式に示されたのはこれが最初である。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;地元自治体は一斉に反発した。6月21日には県議会と那覇市議会、22日には宜野湾市、北谷町両議会が全会一致で反対を決議した。名護市(6月27日、賛成多数)、うるま市(7月7日、全会一致)、読谷村(8月16日、同)議会もこれにつづいた。金武町議会は2010年10月1日、全会一致で決議をあげている。6月9、10日に「琉球新報」が行った調査によれば、県内38の自治体首長が配備に反対している。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;宜野湾市議会決議<sup>※</sup>は、「このような(安全性に問題がある)新機種投入による基地機能の強化は普天間飛行場の固定化につながるものであり、断固として容認できない」と非難した。また決議は、この配備が、普天間飛行場を巡る日米両政府による公約に反するものであり、市と市民の反対は妥協の余地のないものであると次のように強調した。「本来、米軍基地普天間飛行場を移設するという日米両政府の合意は、同基地の危険性の除去が原点であり、混迷を深める同飛行場の移設問題により、15年もその危険性が放置され続けてきた宜野湾市民にとって、さらなる基地機能の強化及び固定化につながるMV-22の配備は、いかなる方策を講じようとも、断じて受け入れられるものではない」。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;※ <a target="blank" href="http://www.city.ginowan.okinawa.jp/DAT/LIB/WEB/1/osupureiketu.pdf">http://www.city.ginowan.okinawa.jp/DAT/LIB/WEB/1/osupureiketu.pdf</a></p>
<p><strong>安全性と環境影響の検証が必要</strong><br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;最大の問題が、宜野湾市議会決議が指摘するように、「普天間の危険除去」という公約に実現の見通しが全く立たない中での新たな基地機能強化にあることは言うまでもない。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;加えて、8月29日の「防衛省回答」が示した安全性、騒音、環境影響に関する評価はいずれも米政府の提供データに無批判に転載したものであり、検証が必要である。事実、同機の独特の構造や飛行方式に伴う議論は米国内でも未決着の部分が多い。騒音の増加に加えて、普天間配備にあたっては少なくとも以下の問題が専門家によって厳密に検証されなければならないであろう。</p>
<p style="margin-left: 40px"><ins>★オートローテーション機能の欠如(または不足)</ins>：ローターが故障・停止(動力喪失)すれば、機体は当然墜落する。「オートローテーション」とは、急激な高度低下時に機体がうける相対的な上昇気流によって、ローターが回転、落下速度を抑制して墜落を回避する機能である。民生用ヘリでは、構造的にこの機能を持つことが認可条件となる。オスプレイでは、動力喪失から600メートル以上落下しなければ、この「オートローテーション」機能が作動しないことを米国の専門家たちが指摘している。このことは普天間のような人口密集地では、ローター動力の喪失が即、墜落事故につながる可能性が極めて高いことを示している。<br />
<ins>★高温排気による火災誘発の可能性</ins>：離着陸時にはエンジンの高温の排気が地上に向かって吹きだされる。周囲に樹木があれば山林火災につながる可能性がある。これは、北部訓練場の高江地区に計画されているヘリパッドで同機の離着陸訓練が行われるときに重大な問題となるであろう。火災に至らずとも周辺の生態系に対して大きな影響を与える可能性がある。</p>
<p>　先に述べた「(普天間配備に)環境影響評価は不要」とする政府の主張は、このような機体の特殊な性質が普天間や高江の立地条件の中で持ちうる問題点を意図的に隠蔽する議論である。政府は、騒音を含めた環境影響について、ミラマー海軍基地(米カリフォルニア州サンディエゴ)への配備に関して米海軍が作成した環境影響最終評価書(FEIS)<sup>※</sup>を引用して「オスプレイは安全」と強調する。しかし、広大な緩衝区域を有するとともに、飛行コースが国内法によって厳しく規制されたミラマーと、人口密集地に近い普天間や森林近の高江ヘリパッドの条件を直接比較することはできない。そもそも、｢環境影響評価は不要｣ということ自体が、米国において現に環境影響評価が行われていることと矛盾する。また、オスプレイが辺野古に関する評価書では取り上げられ、まず配備される普天間では不問に付されるという論理は、余りにも粗雑なものだ。<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;※ <a target="blank" href="http://www.mv22eiswest.net/">「MV22の西海岸配備に関する環境影響評価」。http://www.mv22eiswest.net/</a></p>
<p style="text-align: center">＊　＊　＊</p>
<p>　米議会の＜グアム移転ゼロ査定＞は、流動するアジア太平洋の戦略状況と、何よりも決定的には財政赤字解消という至上命題の前で、この地域の軍、とりわけ海兵隊配備の在り方を原点から見直そうという動機に基づくものである。日本市民と政府はこれを好機としてとらえ、「沖縄の負担と普天間の危険の除去」という原点にたって、根本から沖縄米軍問題を再考するべきときである。オスプレイ配備によって新たな既成事実が作られることを、断じて許してはならない。</p>]]>
        
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    <title>「武器輸出三原則の緩和」を表明する官房長官談話への抗議声明</title>
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    <published>2011-12-27T23:29:46Z</published>
    <updated>2011-12-29T23:31:16Z</updated>

    <summary>2011年12月28日 「武器輸出三原則の緩和」を表明する官房長官談話への抗議声...</summary>
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        <![CDATA[<p style="text-align: right">2011年12月28日</p>
<p style="text-align: center"><span style="font-size: 120%"><strong>「武器輸出三原則の緩和」を表明する官房長官談話への抗議声明</strong></span></p>
<p style="text-align: right">フォーラム平和・人権・環境<br />
事務局長　藤本泰成</p>
<p>　1967年の衆議院決算委員会で佐藤栄作首相は、「共産圏、国連決議で禁止されている国、国際紛争の当事国やその恐れのある国への武器輸出を認めない」との答弁を行い、1976年には三木武夫首相が「その他の国にも輸出を慎む」として、他国への武器輸出が全面的に禁止され、いわゆる「武器輸出三原則」が確立されました。1983年に一部米軍向けの武器技術供与が緩和されてはいますが、「武器輸出三原則」は「非核三原則」と同様に、日本国憲法の平和主義の基本原則として国是とされてきたものです。<br />
　12月27日の記者会見で、藤村修官房長官は「国際共同開発・生産への参加、平和貢献・国際協力での装備品の供与など包括的例外措置を講じる」とする談話を発表し、国会議論を経ることなく閣議決定のみで「武器輸出三原則」の緩和を発表しました。平和フォーラムは、平和憲法の根幹にかかわる問題を何ら国民議論なく拙速に行った閣議決定に対して、強く抗議の声を上げるものです。<br />
　日本は、1945年の第二次世界大戦での敗北以来、日本国憲法の規定する平和主義に基づく国家建設を進め、侵略戦争を遂行し多くの犠牲を自国民と他国民に押しつけた反省の中で、国際社会への復帰と信頼回復をめざしてきました。そのことの基盤は、「武器輸出三原則」や「非核三原則」そして、専守防衛に徹する国防のあり方にあったのです。政府は、国際紛争を助長しないよう「基本的理念の堅持」を掲げてはいるが、共同開発した武器が第三国へ渡らないなどと言う管理が徹底できるとは考えられない。政府が掲げる多くの理由に説得力はなく、北沢俊美前防衛大臣が2010年の「日本防衛装備工業会」の賀詞交換会で初めて「武器輸出三原則の緩和」に触れたように、武器製造にかかわる産業界からの要求に応じたものに他ならない。<br />
　平和フォーラムは、このような理念無き政治のあり方を許すことはできません。平和国家建設の理念を揺るがす行為に対しては、組織の全力を挙げて闘っていく決意を改めて表明するものです。</p>]]>
        
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    <title>日朝国交正常化連絡会／日本政府への緊急の要請</title>
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    <published>2011-12-26T10:25:31Z</published>
    <updated>2012-01-13T10:28:10Z</updated>

    <summary>2011年12月26日 内閣総理大臣　野田佳彦　様 東北アジアに非核・平和の確立...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-forum.com/">
        <![CDATA[<p style="text-align: right">2011年12月26日</p> <p>内閣総理大臣　野田佳彦　様</p> <p style="text-align: right">東北アジアに非核・平和の確立を!&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;<br /> 日朝国交正常化を求める連絡会&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;<br /> 共同代表　石坂浩一・清水澄子・福山真劫・<br /> 曺美樹・伊藤晃二・三原誠介・中村元気</p> <p style="text-align: center"><span style="font-size: 120%"><strong>日本政府への緊急の要請</strong></span></p> <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;朝鮮民主主義人民共和国の金正日国防委員長が死去したとの報が伝えられました。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;金正日国防委員長は、小泉純一郎首相と日朝平壌宣言を締結した当事者にほかなりません。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;日本政府はこの事態にあたって、弔意の表明をせず、かえって拉致問題対策本部を強化する方針を検討しているといいます。これまで日朝国交正常化交渉の糸口をつかめず、拉致問題解決の展望が見えない事実を思えば、この時にこそ制裁を緩和し交渉のきっかけを進んで作るべきです。米国は逝去の報道後、ニューヨーク・チャンネルで接触をしていると報道されました。日朝国交正常化交渉を通じて諸懸案を解決すべく、日本政府が以下のような方針を検討、実行するよう要請します。</p> <ol type="1">     <li>韓国政府にならい弔意を表明すること。</li>     <li>朝鮮総連最高幹部の弔問のための再入国許可を認めること。</li>     <li>日朝平壌宣言に基づき日朝関係を改善する方針を確認すること。</li>     <li>制裁措置緩和を即時表明すること。</li>     <li>米国の事例を参考に人道支援を再開すること。</li>     <li>国交正常化交渉を再開するための日朝接触に入ること。</li>     <li>拉致問題再調査のための折衝を行ない、懸案解決に努力すること。</li> </ol>]]>
        
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    <title>全国から850人が参加し「食とみどり、水を守る集会」を名古屋で開催</title>
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    <published>2011-12-17T06:57:02Z</published>
    <updated>2012-01-08T06:15:41Z</updated>

    <summary>　12月16日～17日、愛知県名古屋市で「名古屋からの発信　支えあおう！&amp;ldq...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-forum.com/">
        <![CDATA[<span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img class="mt-image-none" alt="" width="520" height="195" src="http://www.peace-forum.com/houkoku/111216.jpg" /></span><p>　12月16日～17日、愛知県名古屋市で「名古屋からの発信　支えあおう！&ldquo;食・みどり・水&rdquo;そして暮らしと生命」をスローガンに、「第43回食とみどり、水を守る全国集会」が開催され、全都道府県の労働組合、農民・市民団体などから850人が参加しました（写真左）。<br />　今集会の最大の課題は、３月の東日本大震災と福島原発事故の問題で、地震と津波等による農林漁業への被害と復旧・復興に向けた課題が話し合われました。一方、福島第１原発事故に対しては、特に、農地等の放射能汚染や、食品の安全対策の徹底、規制値のあり方などで、多方面から検討されました。</p><p><strong>被災地の復旧・復興と農林水産業の再生へ<br /></strong>　第１日目は全体集会が「ウィルあいち」（愛知女性総合センター）ホールを会場に開かれ、東日本大震災の犠牲者への黙祷を行った後、主催者あいさつに立った棚村博美全国集会実行委員長（全農林労組委員長）は「大震災の被災地の復旧・復興と農林水産業の再生に向けた運動を強化するとともに、環太平洋連携協定（ＴＰＰ）交渉の参加問題を幅広く検討して対策を強化しよう。そして、国内の生産力を高め、食の安心・安全、環境の基盤を揺るがさない政策を求めていこう」と呼びかけました。また、藤好三知雄愛知県実行委員長（あいち平和フォーラム代表）が歓迎挨拶を行い、神野進連合愛知会長、大村秀章愛知県知事からも挨拶がありました。&nbsp;&nbsp;&nbsp;<br />　情勢と運動の提起（基調報告）を藤岡一昭全国集会事務局長（平和フォーラム副事務局長）が行い、「東日本大震災の突き付けている諸問題と原発事故にともなう放射能汚染問題をすべての課題の共通テーマとしながら、食の安全と安定確保、農林業と食料政策、森林・水など環境政策を中心に議論を進める」ことを提起しました。</p><p><strong>放射能の徹底した測定と公表、責任を問う<br /></strong>　こうした提起を受け、「震災、原発事故と食料・農林漁業・環境問題」をテーマとした全体シンポジウムが行われました。関西を中心に食や環境問題で市民活動を進めている神田浩史さん（ＡＭネット理事、泉京・垂井理事、西濃環境ＮＰＯネット副会長）をコーディネーターに、パネラーとして、被災地である東北大学教授の工藤昭彦さん（食・緑・水を創る宮城県民会議会長）が、大震災による農林漁業の被害と復旧の経過、被災農家の意向調査をもとに「参加型農業・農村改革による震災復興が大切だ」と強調しました。<br />　一方、原発事故による放射線被曝問題について、安田節子さん（食政策センター・ビジョン２１代表）は、「現在の飲食物の暫定基準値は安全値ではなく、がまん強要値だ。放射能対策は徹底した測定と公表、そして、東京電力や政府の責任を求めていくことが必要だ」と訴えました。<br />　こうした意見に対し、愛知県選出衆議院議員で環境委員会筆頭理事の近藤昭一さん（前環境副大臣）は、「不幸な事故が起きてしまったが、日本には原発はあってはならないものだった。今後は除染対策をしっかりすることが必要。また、大震災を契機に政策を見直し、地産地消や自給率向上に向かおう。また、森林の再生も大事な課題だ」と述べました。<br />　１日目の最後に、参加者全員で「交流・懇親会」も行われ、民主党、社民党の議員などが挨拶しました。</p><p><strong>被災地の取り組み報告も含め活発な討論<br /></strong>　第二日目は分科会討議が行われ、「生物多様性国際会議（ＣＯＰ１０）の経緯と成果、今後の課題」、「食の安心・安全・安定」「食料・農業・農村政策」「水・森林を中心とした環境問題」を課題に、福島県内の給食センターの放射能汚染問題や、仙台市内での下水道の復旧対策など、被災地の取り組み報告も含め、活発な討論が行われました。<br />　また、フィールドワーク分科会では、岐阜県垂井町において、中山道垂井宿の名残や、水に活かされる町作りの視察や学習を行いました（写真右）。また、愛知県半田市では日本唯一の酢の博物館などを訪ねるフィールドワークも行われました。<br />&nbsp;&nbsp;　各分科会の報告は<a href="http://www.peace-forum.com/houkoku/111217s.html">こちら</a></p><p>&nbsp;　集会の基調（情勢と運動の提起）は<a href="http://www.peace-forum.com/seimei/20111117.html">こちら</a></p><p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>第43回食とみどり、水を守る全国集会・分科会報告</title>
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    <published>2011-12-17T01:40:51Z</published>
    <updated>2011-12-27T09:21:46Z</updated>

    <summary>　平和フォーラムは、農民団体、消費者団体などとともに、12月16日・17日、愛知...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-forum.com/">
        <![CDATA[<p>　平和フォーラムは、農民団体、消費者団体などとともに、12月16日・17日、愛知県・名古屋市において「第43回食とみどり、水を守る全国集会」を開催しました（&rarr;<a href="http://www.peace-forum.com/houkoku/20111217.html">既報</a>）。<br />　全国集会２日目の分科会では、それぞれ活発な議論・交流が行われました。</p> <h3 style="text-align: center; "><br /> <span style="background-color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: 200%; ">第１分科会　「課題別入門講座」</span></span></h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="43-1st.jpg" width="640" height="425" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" src="http://www.peace-forum.com/food/43/img/43-1st.jpg" /></span> <p>&nbsp;　課題別入門講座として、今年3月に発生した福島原発事故の問題と、昨年10月に名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議（ＣＯＰ10）の２つを取り上げた。</p> <p>　原発問題については、ＮＰＯ法人アジア太平洋資料センターが、原発事故後に制作したビデオ「原発、ほんまかいな？」を上映した（上映時間75分）。内容は、原発の構造から被曝問題まで、幅広くわかりやすく解説したものである。</p> <p>　「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク」の原野好正副代表から「生物多様性国際会議（ＣＯＰ10）の経緯と成果、今後の課題」について講演を受けた。その講演の概要は次の通り。<br />　生物多様性とは、生物のつながりを持つ多様性さを意味し、生物多様性条約とは、正式には「生物の多様性に関する条約」と言い、1992年に署名公開された国際条約である。この目的は、①生物多様性の保全、②生物資源の持続可能な利用、③遺伝資源から得られる利益の公正・衡平な配分の３つである。<br />　2010年は国際生物多様性年であったが、そのスローガンは、「生物多様性はいのち、生物多様性は私たちのくらし」であり、今回の全国集会のスローガンと相通じるものがある。<br />　2010年10月18日～29日に名古屋市で行われたＣＯＰ10の決議で採択された重要なものは、①愛知ターゲット（自然と共生する世界を作るために、2020年までに達成するべき20の目標）、②名古屋議定書（遺伝資源の採取・利用と利益の公正な配分に関する国際的な取り決め）、③名古屋・クアランプール補足議定書（遺伝子組み換え生物が輸入国の生態系へ被害を与えた場合、各国政府が原因事業者を特定して原状回復や賠償を求めること等を定めたもの）である。</p> <p>　愛知ターゲットを達成するためには取り組みの継続が必要である。2010年12月の国連総会では、2011年から2020年を「国連生物多様性の10年」と定め、国連をはじめ政府、企業、NGO、先住民、研究者などが積極的にかかわるべきであるとした。また、生物多様性条約の締約国は、その実現のために必要に応じて国内法の作成・改正が義務付けられている。しかし、現在のところ我が国の国内法の整備の準備は、まだ十分とは言えない状況である。</p> <p>　以上の講演の後、遺伝子組み換え作物問題や外来種問題などで参加者との意見交換が行われた。</p> <p>　なお、ビデオ「原発、ほんまかいな？」の内容は次のホームページを参照。<br /> http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/genpatsu.html</p> <h3 style="text-align: center; "><br /> <span style="background-color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: 200%; ">第２分科会　「食の安心・安全・安定をめぐって」</span></span></h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="43-2nd.jpg" width="640" height="425" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" src="http://www.peace-forum.com/food/43/img/43-2nd.jpg" /></span> <p>&nbsp;　分科会の助言者、報告者から次のような提起･報告があった。</p> <p><strong>安田節子さん（食政策センター・ビジョン21代表）</strong><br />　環太平洋連携協定（ＴＰＰ）は関税自主権を失うばかりでなく、食品添加物や食品保存剤、遺伝子組み換え・放射線照射食品、農薬など国内法で規制されているものが、「国際協定」で撤廃されてしまう恐れがある。<br />　原発事故による放射能汚染が避けられない時代の中で生きるには、これ以上、化学物質汚染のない食べ物が必要である。また、食の安定のため、西日本など放射能の非汚染地帯での食料増産が不可欠である。</p> <p><strong>旗野梨恵子さん（福島･白河給食センター）、國分俊樹さん（福島県教組書記次長）</strong><br />　毎日、外部被曝している現状の中で、福島県内の学校給食では、国の基準の500ベクレル以下は「安全だ」として、地場産の農産品使用を指導する市町村もある。発ガンする確率は、低い量の被曝であっても被曝した放射線の量に応じて増加すると考え、食物摂取による内部被曝を極力少なくするために、１ベクレルでも少ない食材を確保するために努力している。</p> <p><strong>佐伯昌和さん（有機農家、反原発運動全国連絡会世話人）</strong><br />　「有機野菜」にこだわり、最初に除草剤の使用をやめ、殺菌剤などの使用も順次やめ、15年前からはまったく農薬を使用していない。放射線は「規制値以下だから安全」ではなく、微量でも危険である。規制値は「ガマン値」で、どこまでガマンするかは、測定値を公表して消費者が判断すべきことだ。</p> <p><strong>山浦康明さん（日本消費者連盟共同代表運営委員）</strong><br />　「食品表示制度」は、食品の情報を企業が公開し、消費者が食べたくない食品を選択できるようにしなければならない。現行の厚労省、農林水産省、公正取引委員会などの縦割り行政ではなく、消費者庁が消費者の視点に立って消費者の知る権利を確保できるようにすることが必要だ。その上に立って、食品表示の一元化を求めていこう。</p> <p>　参加者からは次のような発言があった。<br />　「浜岡原発をまず最初に止めるべきだ。また、沖縄の辺野古基地問題と同じに、福島原発を地元だけの問題とすることなく、日本全体の問題にしよう」、「食品表示は、今の法制度では各省庁に分散していてできないのではないか。消費者庁に権限を一元化するような法整備が必要だ」、「掛川市で茶葉をつくっているが、セシウムが検出され売れなくなった。浜岡原発から20ｋｍ圏内であり、何としても再稼働を止めていきたい」。</p> <p>　以上のような意見などを踏まえて、放射線量や食品表示など、知ることの大切さを学んだ。最後に、福島原発の問題は私たち自身の問題として捉えていくことを確認した。</p> <h3 style="text-align: center; "><br /> <span style="background-color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: 200%; ">第３分科会　「食料・農業・農村政策をめぐって」</span></span></h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="43-3rd.jpg" width="640" height="425" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" src="http://www.peace-forum.com/food/43/img/43-3rd.jpg" /></span> <p>&nbsp;　それぞれの報告者より、次のような報告があった。</p> <p>　日本農業新聞記者の金哲洙さんは、韓国で韓米ＦＴＡ交渉の批准が強行採決された状況を取材したことを中心に報告した。韓国の国会では、催涙弾が投げられるなどの混乱の中で、ＦＴＡ批准の強行採決が行われたが、それに反対してデモなどが行われている。その先頭に政党が立っていることや、若者のデモ参加者が多いことなど、日本との違いも指摘した。また、農業は、自然や地域に調和して成り立つものであり、単に経済効率だけで市場開放をしていいものではない点も強調した。</p> <p>　食と農の再生会議代表の岩瀬義人さんは、愛知県内で農業を営むとともに、農協組合長として活動した経験から、日本の農業の特徴は、水や流域がその成り立ちに大きく関わっている点や、地域内に生産者と消費者が混在している点をあげた。そして農業は、効率を追求する産業ではなく、その土地に定住する生業であり、生命をつなぐ尊い職業であることを強調した。また、これまで10名の若者を、農業実習として受け入れてきたが、まともに就農に至ったのは２人だけであり、本人の農業に取り組む意識とともに、新規就農支援制度の不十分さを指摘した。</p> <p>　農林水産省の大臣官房政策課上席企画官の鳥海貴之さんは、ＴＰＰの影響と対策の説明のほか、「食と農林漁業の再生推進本部」が提起している「食と農林漁業の再生のための基本方針」を説明。①新規就農の増加と規模拡大の加速、②６次産業化、消費者との絆の強化、輸出戦略の立て直し、③エネルギー生産への農山漁村資源の活用促進、④森林、林業再生プランの推進、⑤近代的・資源管理型で魅力的な水産業の再生、⑥震災に強いインフラを構築、⑦原子力災害対策に正面から取り組む戦略をあげた。また、食料・農業・農村基本計画の３本柱（①戸別所得補償制度の導入、②農山漁村の６次産業化、③消費者ニーズに適った生産体制への転換）についての説明がなされた。</p> <p>　報告を受けて意見交換が行われ、「農水省は農業を成長産業とすべく位置付けているが、その見方で良いのか」「所得補償制度は有効な政策とし、継続拡大、法制化を目指してもらいたい」「相変わらず農業政策が、規模拡大一辺倒の議論になってしまっている」などの意見や、親の後を継いで地域に入って営農している事例報告なども行われた。</p> <p>　最後に東北大学教授の工藤昭彦さんが、「農業は自然と地域文化を育み、命を繋ぐ尊い職業である。今後は、流域や多面的機能などを重視した新しい農業像の形成が望まれる」とまとめられた。</p> <h3 style="text-align: center; "><br /> <span style="background-color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: 200%; ">第4分科会　「水・森林を中心とした環境問題をめぐって」</span></span></h3> <span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="43-4th.jpg" width="640" height="425" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" src="http://www.peace-forum.com/food/43/img/43-4th.jpg" /></span> <p>　まず、「『森林・林業再生プラン』～東日本大震災からの検証と課題」と題して、太田猛彦さん（東京大学名誉教授）から次のような提起を受けた。</p> <p>　日本の自然と社会の特徴である、①プレートの沈み込み帯に形成された列島であること、②アジアモンスーン（温帯）にあること、③先進工業国などの国土条件の違いを再認識し、防災対策を見直しする必要がある。<br />　海岸の防災林は、今回の津波に対し、①津波エネルギーの減衰効果、②津波の到達時刻の遅延効果、③漂流物補足効果など、災害を少なくする減災の役目を果たしたことから、多重防御策の一つと認めるべきだ。<br />　戦後、天然林（奥山）の伐採と「拡大造林」が行われ、燃料革命・肥料革命とも相まって、人工林の成長と里山における森林の復活を見ることになり、日本の森林は、400年ぶりに緑を回復した。しかし、その後、森林は回復したが、里山の森林が利用されなくなり、奥山の森林は保全が十分でなく、人工林が手入れされずに荒廃している。<br />　農山村は社会共通資本と言われるが、自然条件に左右される林業や農業は、市場経済では工業と単純比較することは出来ない。生産性が低いのに管理費を都市と同じ基準で林業・山村に任せるのは無責任である。森林・林業への支援は正当性があることを、国民が認識し政策が進められるよう取り組みを展開する必要がある。</p> <p>　次に「放射性物質と水環境問題を考える」と題して、熊本学園大学の中地重晴教授から講演を受けた。中地さんは、大阪の環境監視研究所での取り組みで、阪神淡路大震災時でのアスベスト飛散の問題や、チェリノブイリ原発事故での放射能汚染調査に参加した経験を踏まえた問題提起が行われた。その中で、福島原発事故については、冷温停止がされても今もなお高濃度汚染水の処理の問題が残っていること。１～３号機のメルトダウンの状況を誰も確認したわけでなく危険な状況が続いていることが示された。</p> <p>　また、除染や廃棄物の処理については最終処分地も確定しておらず、放射能汚染とつき合う社会が到来している、と問題点が提起された。</p> <p>　さらに、自治労宮城県本部から「仙台市下水道事業の震災対策」と、下水道事業における放射線対策の課題が提起された。</p><p>&nbsp;</p><h3 style="text-align: center; "><span style="background-color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: 200%; ">第５分科会　「フィールドワーク－岐阜県垂井町を歩く」</span></span></h3><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="43-5tha.JPG" width="640" height="480" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" src="http://www.peace-forum.com/food/43/img/43-5tha.JPG" /></span><p>&nbsp;　第5分科会は「中山道垂井宿・水に活かされる町」の視察として行われた。岐阜県美濃地方の西に位置する垂井町は、中山道57番目の宿場町であり、美濃路の起点としても交通の要所として栄えた。</p><p>　最初に、神田浩史さん（ＮＰＯ法人「泉京（せんと）・垂井」理事）、榎本淳さん（同事務局長）などから、垂井町の歴史や「幸福度の高いまち・垂井」をめざして、西濃圏域、揖斐川流域での地域づくりを実践している活動について説明を受けた。</p><p>　その後、２班に分かれて説明を受けながら町内を散策。「マンボ」と呼ばれる横穴式の井戸で地下水を集水する横井戸式地下水灌漑大系施設は、かつて町内に百数本があり農業用に利用されたが、現在ではそのほとんどが姿を消している。わずかに現存するマンボは、洗い場として利用されたり、水田のかんがい用に使われたりしている。<br />　また、垂井宿はたびたび大火に襲われたため、渇水期でも防火用水を確保する必要があり、西・中・東町にそれぞれ用心井戸を作っていた。東町にはいまでもその井戸が残っている。</p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a onclick="window.open('http://www.peace-forum.com/assets_c/2011/12/43-5thb-1192.html','popup','width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false" href="http://www.peace-forum.com/assets_c/2011/12/43-5thb-1192.html"><img width="200" height="150" alt="43-5thb.JPG" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" src="http://www.peace-forum.com/assets_c/2011/12/43-5thb-thumb-200x150-1192.jpg" /></a></span><p>　岐阜県名水50選に選ばれた「垂井の泉」は、県指定の天然記念物である大ケヤキの根本から湧出し、「垂井」の地名の起こりとされている。「続日本記」の中でも、美濃行幸中の聖武天皇が立ち寄った場所と考えられており古くからの由緒がある。近隣の住民たちに親しまれる泉であっただけでなく、歌枕としても知られ、藤原隆経は「昔見し　たる井の水は　かはらねど　うつれる影ぞ　年をへにける」（「詞花集」）と詠み、また、松尾芭蕉が「葱白く　洗いあげたる　寒さかな」と詠んでいる。このほかにも涌き水がでている場所があり、今でも洗い場としたり、水路を引いて生活用水としたり、住民には欠かすことのできないものとなっている。</p><p>　また、町指定史跡の紙屋塚があり、その辺りは美濃国府で使われる紙の管理を一手に担う役所があったらしく、そのことを後世に伝えるために紙屋塚が築かれた。紙漉きに必要な清水は垂井の泉が利用されていたものと考えられている。このように、垂井の泉は、古くから多くの人々に、天下の名泉として親しまれてきた。</p><p>　伊吹山の東の山麓に位置する垂井町は地下水が豊富で、住民の生活には欠かすことのできない水となっている。そのことは、住民が水に活かされながら生活していることを意味している。現代の生活ではすでに忘れてきている過去の遺物のようにも見えるが、今なお住民の中に息づいていることを参加者は学んだ。</p><h3 style="text-align: center; "><br /><span style="background-color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: 200%; ">第６分科会　「フィールドワーク─蔵の街半田市を訪ねる」</span></span></h3><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="43-6tha.JPG" width="640" height="480" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" src="http://www.peace-forum.com/food/43/img/43-6tha.JPG" /></span><p>　半田市は、愛知県の西南部、伊勢湾と三河湾に囲まれた知多半島の中央に位置し、人口約12万、知多地域の中核を担っている。江戸時代から醸造業が栄え、海運を活かして半田から江戸へ特産の酢や酒が運ばれた。今も半田運河沿いには、黒板に囲まれた醸造蔵が現役で残り、当時の醸造業の繁栄を偲ぶことができる。<br />　また、ＪＲ武豊線「半田駅」には、明治43年に設置された全国で最も古い跨線橋があり、歴史を感じることができる。</p><p>　半田駅から歩いて10分ほどの「酒の文化館」（中埜酒造併設施設）では、ガイドから半田地域の酒造業は、江戸時代に尾張藩の積極的な奨励があったこと、主要流通手段であった海運の便に恵まれ江戸にまで大量に運ばれたことから、かつては灘に次ぐ２番目の大産地であったと説明を受け、その後、江戸時代からの酒造りの道具・製法を見学した。</p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a onclick="window.open('http://www.peace-forum.com/assets_c/2011/12/43-6thb-1197.html','popup','width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false" href="http://www.peace-forum.com/assets_c/2011/12/43-6thb-1197.html"><img width="200" height="150" alt="43-6thb.JPG" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" src="http://www.peace-forum.com/assets_c/2011/12/43-6thb-thumb-200x150-1197.jpg" /></a></span><p>　次に日本唯一の酢の博物館「酢の里」（「ミツカン」併設施設）を訪れ、昔と今もお酢づくりの違いやお酢の効用、使い方の情報について説明を受け、製造工程を見学した。<br />　お酢は最古の調味料で世界中で食され、日本には５世紀頃に中国から製法が伝わったとされている。穀物や果実などを原料として作られ、時代とともに様々な料理の味付けに使われてきた。<br />　半田の酢は、酒造りの過程で大量にできる酒粕をリサイクルできないかと考えた結果、「粕酢」の醸造に成功した。この「粕酢」は、飴色の深い色合いと芳ばしい風味から、江戸前の「にぎり寿司」とよく合い、人気を博し全国へと広がった。<br />　最近では、内臓脂肪減少、血圧低下、疲労回復、防腐・静菌、減塩など、酢の持つ不思議な力が科学的に証明されつつある。</p><p>　酢作りは何百年も引き継がれているものであり、時代とともに移り変わる食生活の中にあっても、私たちが健康的な食生活を送るには、なくてはならないということを学んだ。</p>]]>
        
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    <title>ビデオ報告　12.10がんばろう！さようなら原発1000万署名集会・パレード</title>
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    <published>2011-12-10T14:53:18Z</published>
    <updated>2011-12-11T15:28:51Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp;12月10日に東京・日比谷野外音楽堂で、「がんばろう！さようなら原発...]]></summary>
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        <![CDATA[<p><iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/s5gTM6kOQeU" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe></p><p>&nbsp;12月10日に東京・日比谷野外音楽堂で、「がんばろう！さようなら原発1000万人署名」集会が行われ、5500人が参加しました。集会後に東京電力本店前、銀座を通るパレード行進が行われました。またｍ集会前に、有楽町駅前で、署名の呼びかけも行われました。その様子をビデオにまとめました。&rsquo;（9分45秒）</p>]]>
        
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    <title>交流の拡大で、国交回復へ</title>
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    <published>2011-12-01T05:42:41Z</published>
    <updated>2011-12-08T05:44:06Z</updated>

    <summary>　11月15日、男子サッカーＷ杯アジア３次予選の日本対北朝鮮戦が、22年ぶりに平...</summary>
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        <![CDATA[<p>　11月15日、男子サッカーＷ杯アジア３次予選の日本対北朝鮮戦が、22年ぶりに平壌で開催された。日本メディアは、取材規制や入国審査について多くの不満を述べた。しかし、そもそも国交のない国における試合だ。「日本の大使館など無いところで、渡航者の安全は保たれるのか」といった声も聞かれた。大使館が無いのは、政府の怠慢だとしか言いようがない。</p>

<p>　2002年の「平壌宣言」以降も、日朝の交渉は途絶えたままである。難しい問題があるにせよ、日本政府は、経済制裁措置を継続し対話の姿勢を断ったままに過ごしてきた。問題の解決にはつながっていない。経済産業省は、「北朝鮮で行われるサッカーＷ杯予選開催に当たって」との通知で、Ｗ杯関連の渡航者に対して、継続する経済制裁措置への理解と北朝鮮への持ち出し禁止措置への対応を求めている。スポーツの世界に政治のにおいがぷんぷんと漂うことに違和感を覚える。</p>

<p>　一部メディアには、「北朝鮮のホテルで食べたいものの話をしていたら、翌日の朝食に出た。盗聴されているかもしれない」「入国にあたってバナナを没収された」など、悪意に満ちた報道がある。「怒号が声援をかき消した、激しいプレーを繰り返す北朝鮮」などアウェイ（相手の本拠地）では当たり前ではないのか。</p>

<p>　本年２月のサッカー東アジア選手権に出場を予定していた、北朝鮮女子サッカーチームに対して、中井洽・国家公安委員長（当時）が「制裁措置中で、北朝鮮の選手の入国には反対」と表明し、日本への入国を許可するかしないかで政府内部は大いにもめた。１月５日に入国を認めると判断したが、試合を間近にして、北朝鮮は参加を見送った経緯もある。朝鮮学園への高校授業料無償化措置も未だ実施されない。私たちは、自らの身を振り返って物事を判断したい。</p>

<p>　試合は、圧倒的なアウェイゲームの中、０対１で終了した。敗戦は残念だが、北朝鮮の応援と攻撃的なスピードサッカーは印象的だった。このような交流を積み重ねて新しい関係を築いていきたい。両国選手の健闘を讃えるとともに、このような親善の機会を与えてくれたＦＩＦＡ国際サッカー連盟に感謝したい。</p>]]>
        
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    <title>ニュースペーパー２０１１年１２月号</title>
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    <published>2011-12-01T05:23:20Z</published>
    <updated>2011-12-08T05:46:24Z</updated>

    <summary> インタビューシリーズ　ハイロアクション 　　福島原発40年実行委員会　武藤類子...</summary>
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        <category term="ニュースペーパー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-forum.com/">
        <![CDATA[<ul>
<li><a href="#1">インタビューシリーズ　ハイロアクション<br />
　　福島原発40年実行委員会　武藤類子さんに聞く</a></li>
<li><a href="#2">憲法理念の実現をめざす第48回大会を山形で開催</a></li>
<li><a href="#3">辺野古の環境アセスと与那国島への自衛隊配備を許さない</a></li>
<li><a href="#4">歴史・公民教科書問題にとりくもう</a></li>
<li><a href="#5">政府、ＴＰＰ交渉への参加を打ち出す</a></li>
<li><a href="#6">原発再稼働を許すな！新潟と島根の現場からのレポート</a></li>
<li><a href="#7">揺れ動くアジア・太平洋</a></li>
<li><a href="#8">投稿コーナー「被ばく労働問題で関係省庁と交渉」</a></li>
<li><a href="#9">各地からのメッセージ　栃木</a></li>
<li><a href="#10">本の紹介「沖縄と米軍基地」</a></li>
<li><a href="#11">さようなら原発1000万人アクション集会</a></li>
</ul><br />


<span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image">
    <img class="mt-image-none" alt="" width="620" height="300" src="http://www.peace-forum.com/newspaper/111200.jpg" />
</span>

<p>
　東日本大震災と東電福島第一原発事故という歴史的な被害を受けながら、復興に向けて懸命にとりくむ東北は山形市の地で、「震災から考える、『人間の安全保障』で『生命の尊厳』を 憲法理念の実現をめざす第48回大会（護憲大会）」が、11月４日から６日までの日程で開催されました。大会討議の中心は、震災の復興と脱原発。被災地の実情が率直に報告されるとともに、これからの長い放射能とのたたかいとともに、社会を政治を変えていく必要性が改めて確認されました。写真は、2,500人参加のシンポジウムで被災の状況を報告する福島の橋本拓子さん（全体）、福島で開催したフィールドワーク「日本国憲法から見た東日本大震災（福島）」（右上）、400人参加の第１分科会｢地球環境～脱原発に向けて」。
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<a name="1"></a>
<p class="subtitle">【インタビュー・シリーズ　その62】<br />廃炉まで「間に合わなかった」の思いを胸に<br />ハイロアクション福島原発40年実行委員会　武藤　類子さんに聞く
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<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/111201.jpg" width="300" alt="小林　圭二さん"/>
</div></td></tr></tbody></table><strong>【プロフィール】</strong><br />福島県三春町で喫茶店を営みながら、1986年に旧ソビエトで起きたチェルノブイリ原発事故を機に、原発に反対する運動に関わり始める。東日本大震災・福島第一原発事故の発生以降は、地元住民の中継地点として、避難先の受け入れ態勢づくりや、放射線の測定所の運営などの支援を行なっている。９月19日の「さようなら原発集会」では、現地の報告を行なった。
</p>

<p><strong>――これまでどんな気持ちで活動してこられたのか聞かせてください。</strong><br />
　チェルノブイリ原発事故をきっかけに、自分が住んでいる福島に10基も原発が建っているということに、血の気が引くほどびっくりしまして、細々とではありますが、25年間活動を続けてきました。福島では去年、プルサーマルが３号機で行われることになりました。一生懸命みんなで反対はしたのですが、それを止めることができませんでした。プルサーマルが始まってから、事故が起きたときに、いったいどうやって逃げるのかという話になっていました。そういう危機感は持っていたのですが、実際、事故が起きるかどうかということは、それほどリアルには考えていなかったと思うのです。東日本大震災・福島第一原発事故であのようなことになってまず感じたのは、止めることができなかった、「間に合わなかった」という思いです。<br />
　私は原発の非常用電源が全部入らなくなったという時点で、家族と一緒に避難しました。しかし１ヵ月後、87歳の母もおりますので、疲れてしまい戻りました。戻ってきて思ったのは、「やはり（原発事故が起これば）こういうことになるのだなぁ」ということでした。
</p>

<p><strong>――武藤さんはすぐに避難されましたが、政府の対応によって大勢の人を被曝させてしまいました。</strong><br />
　とてもひどい、政府や東京電力の対応は犯罪的なものだと思いますね。最初に避難区域を広げて、徐々に戻ってくることがあったとしても、もっと広げるべきだったと思います。スピーディーな発表がされていればおそらく、自分たちのところに放射能が来るとわかった人たちだっていたはずです。<br />
　3月11日の時点で、子どもがいる友だちの家をまわって、逃げたほうがいいよと言ってみんな避難したのですが、戻ってきたら、まだ子どもと一緒に住んでいる友だちもいました。本当に混乱状態というのか、何も始めから真実はよくわかっていなかったです。だんだんわかってくる国の対応というのは、ひどいものでした。そういうことがわかってきて、ここで何かしなくてはいけないという思いに至りました。
</p>

<p><strong>――何で日本人は怒らないのかとヨーロッパの人から言われますが、いかがでしょうか。</strong><br />
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/111202.jpg" width="300" /><br />原発いらない福島の女たちの<br />経産省前100人の座り込み（10月28日）
</div></td></tr></tbody></table>
　やっぱり市民の怒りというものが封じ込められてきたという自覚が必要だと思います。私たちは物言わぬ国民にされてきたのです。学校教育もそうですし、経済成長の頃から、社会もメディアもみんなこぞって、国民を操作してきたというか、物を考えさせないように、愚民として扱われてきたのだとすごく思います。そういう中で、国民一人ひとりが、まんまとそれに乗ったというそういうのもあると思います。<br />
　豊かさとか便利さの陰で、犠牲にしているものがたくさんありますね。原子力発電はウラン採掘や、劣化ウラン弾、被曝労働者、ゴミの問題から、本当にたくさんの被曝者を出さなければできない発電だから、まずそこで犠牲にしていますし、他人を犠牲にしていると同時にやっぱり自分も犠牲にしてきたのだという自覚が本当に必要だと思います。<br />
　自分たちが使っている電気について、９月19日の集会では「コンセントの向こう側」と言いましたが、その向こうにどういう世界が広がっているかという想像力というものが必要だと思います。どこを取っても安全ではありません。そういう人類だけではなくて、いろんな生き物の犠牲を伴う発電方法だということをみんなが知る必要があると思います。<br />
　みんな頭にきていると思うけれど、結局社会とか世界を変えるのは自分だということに、自信が持てないというのがあるのではないでしょうか。私にも、「私ごときが」という思いがありますけど、やはりそこにとどまらないで自信を取り戻すというのがすごく大事だと思うのです。<br />
　特に若い方々が本当についてない時代に生まれて、就職もない、バブルの恩恵もない、そしてすごく自分たちがすばらしいのだという、そういう感覚が持てない、そういう環境にいるのかなと思っています。でも、決してそうじゃなくて、若い人たち一人ひとりの中に、そんな力があるしそれを確信してほしいと思います。それをどんな形でもいいけれど、政治に関わろうが、山の中の暮らしをしようが、自分のことをすごく大好きになって自信を持って新しい、自分の生き方をしてほしいとつくづく思っています。
</p>

<p><strong>――福島県も復興計画に脱原発を掲げていますが、自治体の役割についてどう考えていますか。</strong><br />
　中央はいちばん力があって、地方というものへとピラミッド式になっています。そういう構造はやっぱり良くないと思います。自治体というのは、政府と対等な立場であるはずです。自治体には誇りを持ってほしいですね。国の言うことだけを訊いているということでは、まったく自治とは言えません。地方こそ、いちばん地方のことがわかるわけですから。<br />
　前の佐藤さん（佐藤栄佐久・前福島県知事）は、国のエネルギー政策に真っ向から反対しました。彼は細かいところは私たちとの相違点があったとしても、本当に地方自治を全うしようとしたのではないかなと思います。そういう人をみんなで選ばなければいけないでしょう。佐藤さんが最初からそういう考えだったのかどうかはわかりませんが、すごく原発のことについて勉強されたと聞きました。
</p>

<p><strong>――現在、平和フォーラム・原水禁では1000万人署名に取り組んでいます。</strong><br />
　自分の名前を書くというのは、やっぱり意思の表明だから署名というのは大事ですし、署名が本当に活かされてほしいと思います。集めたものをどのように国に突きつけていくのか、その方法をぜひ考えていってほしいです。署名を行うことにもいろんな意見があって、「こんなことしたってダメじゃないか？」という考えもよく聞きます。しかし自らペンを取って、自分の名前を書くわけですから、それなりの責任というものがある行動だと思います。<br />
　私は、本当はいろいろわかってなくて、感覚的な運動しかできないのですが、それで十分だと思っています。去年の７月に作家の広瀬隆さんの講演会をやりました。そのときに地震が起きれば津波が起きて、原発事故が起きるとお話なさっていたのです。でもそれが起きるのは静岡の浜岡原発だと思っていました。どこか警戒心や緊張感がなかったという思いはあります。<br />
　非暴力直接行動のようなことが好きで、昨年の８月６日に福島第一原発３号機でのプルサーマル運転が始まった際に、50人くらいで門の前で丸くなってダイインをしたり、青森県六ヶ所村では座り込みをしたり、ハンガーストライキもやりました。あと「核燃いらない女たちのキャンプ」というのをやって、実際道路に出てトラックを止めるということをやりましたが、50分くらいしか止められませんでした。そういうやり方が自分にはものすごく合っているし、好きなのです。話したり、演説したりすることなど、本当はものすごく苦手で、文章を書くことも好きではありません。ですから、今回の「女たちの座り込み」（写真）もそういう意味で表現としては自分の好きな分野です。
</p>

<p><strong>〈インタビューを終えて〉</strong><br />
　福島で暮らす武藤さんは、福島原発の非常用電源がダウンしたというニュースを聞いて、爆発が起きる前にこどもを持つ友人知人に避難するよう呼びかけたそうです。チェルノブイリ原発事故から25年、10基ある東京電力の原発を廃炉にするため活動されてきた武藤さん。福島原発事故が起き、「(廃炉が)間に合わなかった」と唇をかみしめて語っていただきました。原水禁・平和運動を進めてきたわが身を振り返り、あらためて一刻も早い脱原発社会の実現に向け、思いを胸に刻むインタビューでした。<br />
（藤岡　一昭）
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<a name="2"></a>
<p class="subtitle">憲法理念の実現をめざす第48回大会（護憲大会）を山形で開催<br />震災から考える「人間の安全保障」と「生命の尊厳」
</p>

<p><strong>開会総会に2,500人の参加者</strong><br />
　東日本大震災と東京電力・福島第一原発事故という歴史的な被害を受けながら、復興に向けて懸命に取り組む東北は山形市の地で、「震災から考える、『人間の安全保障』で『生命の尊厳』を 憲法理念の実現をめざす第48回大会（護憲大会）」が、山形ビッグウィング多目的展示場を主会場として、11月４日から６日までの日程で開催されました。（表紙写真）<br />
　初日の開会総会は、通りの街路樹も鮮やかな紅葉で映える好天に恵まれた中、ビッグウィングに2,500人の参加のもと行われました。地元の"百姓シンガー"・須貝智郎さんの震災救援コンサートの後、開会。最初に東日本大震災の犠牲者への追悼を訴えて黙とう。続いて、江橋崇実行委員長の主催者あいさつをはじめ、立松潔山形県実行委員長、高橋睦子連合副事務局長、福島みずほ社会民主党党首、吉村美栄子山形県知事、市川昭男山形市長のいずれも震災からの復興と脱原発・卒原発に向けた強い決意に満ちたあいさつを受けて、藤本泰成事務局長が基調提起。「生活の基盤を失い、放射能汚染で故郷を失っている現実に対し、脱原発と『生存権』確立のとりくみをしなければならない。原子力政策同様、『国策』で日米安保のもと沖縄県民も犠牲を強いられてきた。普天間基地県外移設は確たる県民世論。地方が主体となった政治へと変えねばならない」としました。また、「福島に線量計を」とのカンパの呼びかけに、53万2990円が集約されました。
</p>

<p><strong>震災と原発、基地問題でシンポジウム</strong><br />
　シンポジウムでは、震災・原発・基地に絡んで福島・宮城・沖縄の関係者をパネリストに討論。福島第一原発から約70キロに住み、生協で活動する橋本拓子さんは、事故後、子どもたちが室内で遊ぶことに慣れ、当たり前の日常が失われたことや子どもの将来への不安を訴え、放射能に対する考えの違いから、地域社会の人間関係がぎくしゃくする問題も指摘しました。<br />
　石巻で水産加工会社を経営していた高橋英雄さんは、被災地に足を運び「２万人もの人が死んだことを感じてほしい」と訴え、「がんばってという心からの応援の言葉がうれしい」と発言。ボランティアの若い世代との会話を通じて、人と人が切り離されている社会で、多くの若者が悩み苦しんでいることを理解したこと。その若者が、被災地にあって優しさに出会い「人の痛みを知る人間になれた」と話し、一人ひとりの関係性の重要性を語りました。<br />
　玉城義和・沖縄県議会副議長は「日本のすべての自治体が普天間の代替を受け入れる意志がないことは、日米安保体制自体が崩壊している」と指摘。また、「一部返還された土地に廃棄物が放置され苦労している。基地に頼らない地域をつくることが大切。地域の人が知恵を出して地域興しを」と訴えました。最後にコーディネーターの江橋実行委員長は「平和フォーラムは辺野古の問題で譲ることはない。普天間での居座りも認めない。過疎地にカネで基地や原発を押しつけることが問題。潜在的核武装など絶対に許されない」と締めくくりました。
</p>

<p><strong>来年の大会は山口県で開催</strong><br />
　第２日目は、分科会や特別分科会、フィールドワーク、ひろばなどが行われ、いずれも震災と原発事故問題を中軸に据えて熱心に学習、討議、交流しました。中でも、関心が高かったのは400人以上が参加した脱原発がテーマの「地球環境」の分科会。長谷川公一東北大学教授が「再生可能エネルギー施設の建設は、地域経済再生と震災復興の可能性の鍵となる」と提起。「脱原発では生活できなくなる」「電力はどうなる」とする人や地域に真摯にビジョンを示す重要な提起でした。<br />
　最終日の閉会総会は、「大震災被災地・岩手からの訴え」について岩手県釜石市の菅原規夫市議会議員、「大震災・原発事故被災地からの訴え」について福島県平和フォーラムの竹中柳一代表、「上関原発建設阻止のとりくみ」について山口県平和運動フォーラムの岡本博之議長、「『さようなら原発1000万人アクション』の今後のとりくみ」について藤岡一昭副事務局長の４人から特別提起を受けました。<br />
　次に、「大会のまとめ」を藤本事務局長が提案。「脱原発が社会を変えることを確信して、運動を進めよう。福島の子どもたちが、七夕の短冊に託した願い『放射能がなくなりますように』を胸に、脱原発を実現しよう。脱基地を実現しよう。憲法理念を実現しよう。そして、『一人ひとりの命に寄り添う社会』を実現しよう。山口で開催する第49回大会に向けて、各地でがんばることを確認しあおう」と締めくくりました。
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<a name="3"></a>
<p class="subtitle">辺野古の環境アセスと与那国島への自衛隊配備を許さない<br />政府は民意に沿って政策転換を
</p>

<p><strong>環境アセスの年内提出を進める野田政権</strong><br />
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/111203.jpg" width="300" /><br />「自衛隊はＮＯ！与那国島を守る大集会」<br />（11月19日・与那国島）
</div></td></tr></tbody></table>
　９月に誕生した野田政権は、政権発足段階から日米同盟強化を打ち出し、辺野古への米軍新基地建設を強引に進めようとしています。10月17日には一川保夫防衛相が沖縄県の仲井真弘多知事に「米軍普天間基地の移設先とした名護市辺野古沿岸の埋め立てに必要な環境影響評価(アセスメント)の評価書を、年内に(防衛相が沖縄県に対して)提出する」との意向を正式に伝えました。これに対して仲井真知事は「私の政治的公約(県外移設)もある」として反対の意思を示しました。<br />
　しかし野田政権は、一括交付金や北部振興策をちらつかせながら、アメリカ政府と約束した辺野古新基地建設を強引に進めようとする姿勢を変えていません。ハワイで開催されたアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）でも「野田首相はオバマ大統領に辺野古移設を進めることを約束した」と報道されています。<br />
　こうした中で沖縄県議会は11月14日臨時会を開催し、米軍普天間基地代替施設建設の環境影響評価の評価書を年内提出する政府方針について、断念するよう求める意見書を全会一致で可決しました。<br />
　日本政府は、沖縄県民とともに県知事、県議会が反対しているにもかかわらず、これを無視し、新たな基地を沖縄県民に強要しようとしています。<br />
　来年は1972年の沖縄復帰から40周年を迎えます。しかし、沖縄米軍基地問題は全く解決していません。一方、財政悪化で軍事費削減が迫られている米政府内にも、実現困難な辺野古移設を見直す声もあります。<br />
　私たちは、県内移設・辺野古新基地建設を強引に進めようとする野田政権の動きを止めるため、環境アセスメント評価書提出に強く反対し、とりくみを強めていかなければなりません。
</p>

<p><strong>【環境影響評価と埋め立て工事】</strong><br />
　環境影響評価は、大規模な建設事業について事業者(この場合は国=防衛相)が環境に及ぼす影響を調査・予測・評価し、都道府県に提出することで、同評価書は最終の手続きとなる。都道府県知事は評価書提出を受けて90日以内に意見書を返送する。政府は意見書を踏まえ、評価書を修正しアセス手続きは終了する。その後事業者は、工事着工に向けた埋め立て承認を知事に申請できる。名護市辺野古沿岸の埋め立て工事については、環境影響評価書の提出は２年近く膠着状態が続いている。また年内に政府側が環境影響調査書提出に踏み切った場合、埋め立て申請の時期は６月頃が予測される。
</p>

<p><strong>新防衛大綱で与那国島に沿岸監視部隊の配置計画</strong><br />
　政府・防衛省は、昨年12月に閣議決定した新防衛大綱に基づき、｢中期防衛力整備計画｣で与那国島に陸上自衛隊の沿岸監視部隊を配置しようとしています。新防衛大綱は｢専守防衛｣というこれまでの防衛政策の基本方針を、脅威に対して攻撃力を備える「動的防衛力｣という考え方に転換しました。そして、脅威とは中国の軍事力であり北朝鮮であると規定。防衛力(攻撃力)の南西重視として国境の島・与那国島に自衛隊を配備しようとしています。また、自衛隊那覇基地のＦ15戦闘機や陸上自衛隊の増設なども進められています。<br />
　与那国島の中には自衛隊配備で島の過疎化が食い止められるとして｢自衛隊誘致｣を進めようとする動きもあります。しかし、自衛隊が配備されれば、台湾や中国との緊張関係が高まり、これまで築いてきた経済や文化交流が失われ、島の自立への道が失われるとし、「与那国改革会議」は自衛隊配備に反対してきました。<br />
　与那国改革会議が中心となった自衛隊配備反対署名は、自衛隊誘致推進署名の514人を上回る556人となり、琉球新報による９月の島民世論調査では自衛隊配備反対73.3％、賛成13.3％の結果で、自衛隊配備反対の民意が明確に示されました。11月19日には沖縄平和運動センターも参加し、与那国島集会も開催されました。<br />
　私たちは、動的防衛力そのものが憲法の戦争放棄に反するものと訴えてきましたが、今回の与那国島への自衛隊配備は、東アジアの平和外交に逆行し、軍事的な緊張をさらに高めるものです。ましてや与那国島民を守るものでは決してないことを明らかにしていかなければなりません。
</p>

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<a name="4"></a>
<p class="subtitle">アジアとともに歩む日本の未来のために<br />歴史・公民教科書問題にとりくもう
</p>

<p><strong>教科書採択での保守側の「草の根」攻勢</strong><br />
　本年度の中学校用歴史・公民教科書の採択は、現在もなお決着を見ていない沖縄・八重山地区を除いて終了しています。採択結果として、内紛によって分裂した「新しい教科書をつくる会」系教科書については、自由社版（つくる会）が低調であったものの、育鵬社版（教科書改善の会）は歴史・公民ともに４％前後の採択率となり、前回（2009年）に比べ大きく伸長しました。<br />
　2005年から扶桑社版（当時の「つくる会」教科書）を採択してきた杉並区での帝国書院版への転換や栃木県下野市、栃木市における採択策動を素早い対応で阻止したとりくみなど一定の成果もありましたが、全体としては、広範なとりくみが思うように進まなかったことも事実です。<br />
　何度かの採択攻防の中で、「つくる会」系教科書を推進する勢力も多様な戦術を採用してきています。「日本会議」などの保守団体と地方議員が連携しながら、議会への請願活動や教科書展示会での意見集中、教育委員会の傍聴など、これまで市民が取り組んできた「草の根」運動的手法を取り入れた運動を展開しました。特に自民党は中央から地方組織に対して「新・教育基本法と学習指導要領の趣旨に最も適した」教科書の採択を推進する指針を発信してきました。<br />
　また、杉並区や横浜市の例に顕著に現れているように、反動的な首長の登場に伴い地域の教育委員会へのてこ入れが進んでいる実態もあります。一方で、選定にあたっては「地域の偉人を取り上げている」「図版を多く掲載していてわかりやすい」といったもっともらしい理由を掲げるなど巧妙なかたちをとっています。<br />
　しかし、「つくる会」系教科書を批判する私たちが、この教科書の問題性を広く一般に衆知し、対抗するとりくみを、残念ながらつくり切れていない現状があります。
</p>

<p><strong>他の教科書も記述内容が後退</strong><br />
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/111204.jpg" width="300" /><br />教科書問題での日韓市民運動の交流会議<br />（10月29日・済州島）
</div></td></tr></tbody></table>
　ただ、「つくる会」系教科書の採択・不採択という結果のみでは状況を判断することはできません。90年代の「つくる会」登場以来、保守勢力による集中攻撃の中で、各社の教科書も全体として記述内容は後退しています。特に戦争責任にかかわる部分についてはその分量が減少しています。領土問題を口実にアジア諸国との敵対をことさらに煽り、国家主義的な雰囲気を強める流れに警戒しなくてはなりません。<br />
　そのような中で、日本・中国・韓国の歴史学者が共同編集する「未来をひらく歴史」の出版（日本語版は高文研から2012年春に新版発行予定）など、アジアにおける共同の歴史認識を積み上げていく地道なとりくみが進められています。
</p>

<p><strong>韓国の運動団体と連携</strong><br />
　また、歴史を歪曲し戦争を賛美する教科書との闘いの最終的な局面を、大きな戦争被害をこうむった沖縄の人々に押し付けてしまっている現実を重く受け止めなくてはなりません。沖縄の子どもたちに、あのような教科書を与えるといったグロテスクな事態を許さないためにも、全国から声を集中させましょう。<br />
　そして教科書問題を、単に４年ごとの「採択阻止のための」地域運動としての位置づけとしてではなく、過去の歴史の反省を踏まえた真の共生社会をつくりだす上での重要な課題として日常的に取り組んでいくことが、何よりアジアの新しい未来を切り拓く力となっていくのではないでしょうか。<br />
　平和フォーラムは、10月29日に韓国・済州島で開かれた教科書問題での、韓国の運動団体との会議などを通じて、とりくみを進めることにしています。
</p>

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<a name="5"></a>
<p class="subtitle">政府、ＴＰＰ交渉への参加を打ち出す<br />迫られる大幅自由化　農業・食料や生活に打撃
</p>

<p>
　野田佳彦首相は、11月11日の記者会見で「環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）交渉の参加に向けて関係国との協議に入る」と表明しました。これは「実質的な参加表明」と言えます。そして、野田首相は11月12日からハワイ・ホノルルで開かれたアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）に出席し、米国のオバマ大統領をはじめ関係各国に交渉への参加方針を伝えました。今後、ＴＰＰの本格交渉に向け、さらに国内での論議が激しくなるものと見られています。
</p>

<p><strong>他の教科書も記述内容が後退</strong><br />
<table class="right">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/111205.jpg" width="300" /><br />ＡＰＥＣ会議に対抗しＴＰＰ反対などで<br />国際的な集会・デモが行われた（11月12日・ホノルル市内）

</div></td></tr></tbody></table>
　ＴＰＰは昨年10月に、菅直人前首相が突如、参加検討を表明して以来、その是非を巡って論議されてきました。平和フォーラムは食料や農業、環境等に与える影響が大きいことなどから、慎重な検討が必要であると指摘してきました。また自治体においても、都道府県議会の９割、市町村議会の８割がＴＰＰ交渉に「参加すべきでない」「慎重に検討すべきだ」としていました。さらに、民主党内の経済連携プロジェクトチームでも「時期尚早・参加表明すべきでない」という意見が多く出され、「政府には慎重に判断することを提言する」としてきましたが、これらを無視した決定といえます。<br />
　政府はＴＰＰ参加で大きな打撃を受ける農業対策として、第４次の補正予算を編成するとともに、国際競争力をつけるため、農地集積による経営規模の拡大を進め、今後５年間で、平地では20～30ヘクタール、中山間地では10～20ヘクタール規模をめざすとしています。しかし、現在の平均経営規模を一挙に10倍にするという、地域の実情を無視した一律的な規模拡大一辺倒の政策は、現実性が問われています。<br />
　さらに、ＴＰＰは農業問題だけでなく、食の安全や医療、公共サービス、労働、金融など広範な範囲で影響が予想されています。それらの規制の撤廃、全面開放が行われれば、市場主義、競争原理が一層激しさを増し、矛盾や格差の拡大をもたらし、日本社会の有り様に重大な影響を及ぼします。米国はすでに、日本との事前協議の中で、牛海綿状脳症（ＢＳＥ）に伴う牛肉の輸入制限の撤廃、保険と自動車市場の非関税障壁問題を取り上げることを表明しています。しかし、このような重要な問題について、これまで正確な情報や議論がほとんどありませんでした。
</p>

<p><strong>「日米同盟」を深化、東アジアの安全保障にも影響</strong><br />
　今回の拙速なＴＰＰ参加方針の表明は、ＡＰＥＣの場に間に合わせるだけのものであり、ＴＰＰを主導してきた米国の意向に沿うためのものでしかありません。このことで沖縄の基地問題も含めた「日米同盟」をより深化させ、経済におけるブロック化を強めることになります。それは、中国への対抗という形を取るため、東アジアでの安全保障体制にも影響を与えかねないものです。<br />
　今後、日本は、現在参加している９ヵ国すべてが認めなければＴＰＰ交渉に参加できません。特に米国は議会の承認が必要になります。来年は米国大統領選挙が行われることから、日本に対してはより厳しい要求を突きつけてくることが予想されます。<br />
　平和フォーラムは、これからも多くの団体と連携して、ＴＰＰ交渉の動きを監視し、農業・食料をはじめ国民生活に打撃を与えることのないように求めていくことにしています。また、各国の農民・市民の運動とも連携し、農業を含む各国の産業が共存できる貿易ルールを求めるとりくみも重要になっています。ＡＰＥＣ会議が行われたハワイでは、併行して、各国の活動者や研究者が集まりＴＰＰ問題等での国際会議も開かれ、「ＴＰＰは大企業だけが利益を得るものだ」（ニュージーランド・オークランド大学のジェーン・ケルシー教授）などとして、連携してとりくみを進めることを確認しました。
</p>

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<a name="6"></a>
<p class="subtitle">新潟と島根の現場からのレポート<br />危険な原発の再稼働を許すな！
</p>

<p>
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="225" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/111206.jpg" width="300" /><br />輸送トラックに向かって抗議行動を行う<br />（10月17日・刈羽村）
</div></td></tr></tbody></table>
　2012年１月に定期点検に入る予定の東京電力・柏崎刈羽原発５号機の交換用核燃料（196体）が福島原発震災後、初めて搬入されることとなったため、10月17日に刈羽村で抗議の集会とデモが行われました。集会は、柏崎刈羽原発設置反対新潟県民共闘会議の呼びかけで県内の原発反対市民団体や県平和センター・労働団体・政党などから約200名が参加しました。<br />
　初めに、県民共闘会議の渡辺英明議長が、「定期点検後に再稼働が許されるかどうかもわからないのに核燃料を搬入するとは県民感情を逆なでする言語道断の行為だ」と東電を厳しく批判しました。<br />
　地元三団体の共同代表・高橋新一さんは「7000人を超える福島からの避難者が新潟県に余儀なく住んでいる。二度と、悲惨な事故を起こさせてはならない。今後６号機の交換用燃料も輸送される予定だ、抗議行動を含めて運転再開に反対していく。廃炉に向けて共に闘う」と決意を表明しました。<br />
　県民共闘の共同代表でもある小山芳元・県議会議員は「全国から６万人が結集した9.19集会の成果を無にすることなく原子力政策の転換を強く求めていこう」と提起し、「いのちを守る刈羽村女性の会」の近藤ゆき子さんからは「いつも全県から大勢の方が柏崎・刈羽に来られて激励をいただくことは、私たちの運動の大きな支えだ。3.11で推進派が言う想定外の事故を起こした。廃炉まで闘い抜く」と決意を表明しました。<br />
　集会の最後に「3.11以降、国民世論は大きく変わった。共同通信社の『自治体首長アンケート（回収率95%）』で新規原発を認めず早期に廃止が65.1%で、『認める』の17.3％を凌駕した。経産省に『コスト等検証委員会』が新設されるなど原子力村にも風穴が空いてきたが、私たちの闘いがなければ元のもくあみだということを共に確認しよう」とまとめました。<br />
　集会後「さようなら柏崎刈羽原発！」「危険な核燃料 持ち帰れ」などと刈羽村民に訴えるデモを行いました。また、輸送トラックの車列に対し、路上に立ち止まり抗議のシュプレヒコールを浴びせました。<br />
（中村　進／新潟県原水禁　事務局長）
</p>

<p><strong>島根原発の再稼働に首長も慎重姿勢</strong><br />
　3.11の福島第一原発事故の当初、「原発怖いね」と言っていた人たちから、その声があまり聞かれなくなりました。あれから半年が過ぎ、「地震はそんなに起きるわけがない」、「起きたら国が何とかしてくれる」。そして「（原発をやめて）エネルギーはどうするのだ」、「せっかく造った原発がもったいない」、「交付金がなくなると困るし、雇用はどうするのか」。こんな声が聞こえるようになってきました。<br />
　全国で唯一、原発が県庁所在地に立地する中国電力・島根原発。30キロ圏内の人口は46万人とされ、その住民の避難場所や県庁、オフサイトセンターなどの機能移転が議論されています。また、30キロ圏内にある周辺自治体（出雲市、雲南市、安来市、米子市、境港市）は一斉に中国電力に安全協定締結を迫っています。<br />
　島根原発１号機は運転開始から37年が経過した老朽原発です。昨年の点検漏れから止まったままの状態にあり、プルサーマル計画のある２号機は来年１月末に定期検査に入るため、このままいけば原発全てが停止状態になります。<br />
　１号機も２号機も、立地区域に活断層はないとしていたはずでした。<br />
　３号機は、ほぼ建設が完了するものの、制御棒が製造ミスによって試験時に挿入できず、それを中国電力は金属くずが混入し、動かなかったと説明しました。メーカーに持ち帰って点検するものの、うまく動かないにもかかわらず、来年３月には運転開始したいとしています。現在、１～３号機はすべて、２次ストレステスト実施中です。<br />
　島根県知事と松江市長はともに再稼働に対して、ストレステストだけでは判断せず、福島第一原発が地震によってどのような損傷を受けたのかなど、事故の全容解明と説明の上、対策が取られない限り判断できないとして、慎重な姿勢を示しています。<br />
（芦原　康江／島根原発増設反対運動　代表）
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<a name="7"></a>
<p class="subtitle">米中の対立構造にインドが参加<br />揺れ動くアジア・太平洋
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<p><strong>大国化する中国とインド、米国</strong><br />
　21世紀に入って、アジア・太平洋は米中にインドが加わる複雑な状勢に大きく揺れ動いています。中国の軍事力発展は、特に海軍力でめざましいものがあり、米海軍の象徴的存在である原子力空母も、うかつに中国には近づけなくなっています。<br />
　中国は長年の悲願であった第１列島線突破から、第２列島線突破を可能とする海軍力の増強をなしとげ、こうした海軍力増強が東シナ海や南シナ海での領海・領有権問題を引き起こす結果となっています。このため、中国近辺の国家で軍事力増強の連鎖が広がっています。東シナ海では、尖閣諸島沖での日本による中国漁船だ捕事件を機に、南西諸島への陸上自衛隊配備という愚かしい計画が進んでいます。<br />
　南シナ海でも中国とベトナム、フィリピンの間で領有・領海権問題が発生し、米国は艦船の自由航行権とからめて両国に介入しています。しかし、米国は一方で中国との経済的関係を発展させる必要があります。そこでインドが東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）諸国との軍事関係を強化する形で出現してくるのです。
</p>

<p><strong>米豪の軍事協力に日本が積極参加</strong><br />
　インドとＡＳＥＡＮ諸国との軍事関係の前に、日米豪の軍事協力について述べておきます。<br />
　米国とオーストラリア、ニュージーランドとの軍事協力関係は、1951年の太平洋安全保障条約（ＡＮＺＵＳ）締結以来続いてきましたが、86年に南太平洋非核地帯設置条約（ラロトンガ条約）が成立する過程で、84年にニュージーランドが非核政策を採択。核兵器積載艦船のニュージーランド入港拒否を宣言したため、米国はニュージーランドに対する義務の停止を通告(86年)するなど、ＡＮＺＵＳ同盟は分裂状況で、さらにオーストラリアも長年の続いた労働党政権の外交政策によって、米豪の軍事協力は緊密な状態ではありませんでした。<br />
　しかし、96年に保守連立政権が発足し、米豪関係は一変し、積極的な軍事協力関係がつくられていきます。この協力関係の変化は、2003年に米ブッシュ前大統領の提唱によって結成された、「大量破壊兵器の拡散防止構想」（ＰＳＩ）の最初の訓練がオーストラリア沖で開催されたことからも知ることができます。<br />
　日本もＰＳＩには積極的に参加していきますが、同時に日本・オーストラリア間の軍事協力関係も強まっていきます。日本は07年３月に「安全保障に関する日豪共同声明」を発表し、08年12月には日豪防衛相間で「日豪防衛協力に関する覚え書き」を交わします。<br />
　こうして日本、米国、オーストラリア３ヵ国による合同軍事演習が07年から始まります。昨年６月に沖縄で行われた日米豪合同軍事演習は、米原子力空母も参加する大がかりなものでした。さらに同年10月の韓国沖で開催されたＰＳＩ訓練は日米韓豪の大がかりな軍事演習といえる内容でした。
</p>

<p><strong>インドは米国との関係を一層深めるのか？</strong><br />
　米ブッシュ前政権によって、07年に米印原子力協定が締結されますが、これは米国とインドとの積極的な軍事協力の始まりでした。07年末インドは早速、米ボーイング社と10億ドルに及ぶ軍用機の共同製造事業で合意。その後、米印間の合同軍事訓練・演習が開始されます。米国防総省の発表では11年度だけで、どの国よりも多い56回の訓練・演習を行っています(11月２日現在)。米印による軍事包囲網の実態が初めて明らかになりました。<br />
　インドはベトナム、オーストラリア、インドネシア、タイなどと積極的な軍事協力を築こうとしています。ベトナムは中国との紛争の直後、インドに軍事支援を求めるなど、対話よりも軍事的対応に動く姿勢を見せています。同じく中国と南沙諸島の領有権問題を抱える、フィリピンのアキノ大統領は８月末に中国を訪問し、130億ドルの直接投資の約束を取り付けた直後、米国から大型巡視船の購入を発表。９月には訪日し、日本の協力を求めました。米国の中国包囲網の一翼を担う日本が今後どう動くか注目されます。<br />
　中国をライバルとして軍事力強化を進めてきたインドは、米国と協力関係を強める一方、「上海協力機構」への正式参加を求めています。（現在、印パ両国はオブザーバー参加）。政治的にも経済的にも存在感を高める「上海協力機構」が、印パを加盟国として認めるのかどうか。今年11月の総会では結論が出ていません。<br />
　「上海協力機構」には中国、ロシアが参加していますが軍事同盟としての機能は存在しません。対話による国家関係を求める中国としても、印パを加盟国として認めるべきでしょう。中国とＡＳＥＡＮとの間では関税なしの「包括的枠組み条約」も今年１月１日に発効しました。米国主導の環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）にこだわる日本、軍事的大国を求めるインド。2012年はどう動くでしょうか。
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<a name="8"></a>
<p class="subtitle">被ばく労働問題で関係省庁と交渉<br />労働者を守り、脱原発へのプロセスを歩む<br />全国労働安全衛生センター連絡会議　飯田　勝泰
</p>

<p><strong>労働者の被ばく限度を引き上げ</strong><br />
　全国労働安全衛生センター連絡会議では、今年５月から10月の５回にわたり、東京電力・福島第一原発事故による緊急作業に従事する労働者の放射線被ばく問題について関連省庁との交渉を行ってきました。<br />
　3月11日に発生した東日本大震災による福島第一原発事故に伴う政府の原子力緊急事態宣言を受け、厚労省は電離放射線障害防止規則（電離則）の特例省令として、緊急作業に従事する労働者の放射線被ばく線量の上限を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げる措置をとりました。さらに厚労省は４月28日付けの通達で、緊急作業に従事した労働者が他の原発で働いても５年間で100ミリシーベルトの範囲であれば年50ミリシーベルトを超えても指導しないという方針を出しました。<br />
　緊急事態とはいえ、労働者の被ばく線量の引き上げによって未曾有の原発災害を乗り切ろうとする政府と東電の方針に私たちは強い危機感を覚え、厚労省および、経産省の原子力安全･保安院に今回の措置の理由と根拠を明らかにするよう求めました。一方で、厚労省に「放射線業務従事者の線量限度について」（４月25日付）という文書を開示させ、経産省が厚労省に対し、福島第一原発の事故対処だけでなく他の原発の安全に支障を来すため被ばく線量の緩和を求めていた事実をつかみました。
</p>

<p><strong>厚労省に規則の修正を迫っていた経産省</strong><br />
　7月26日の交渉の席上で原子力安全･保安院に対し、この事実を問いただしたところ、翌日に前述の文書を提出してきました。緊急作業の影響として「福島第一原発での作業は、ＢＷＲ２大プラントメーカーの東芝・日立（協力会社を含む）が日本全国で抱える約3,300名の熟練技術者を動員して実施。メーカーによれば、今後の緊急作業により、100ミリシーベルトを超える者が約320名、50ミリシーベルトを超える者が約1,600名に上ると試算される」と見積り、「今後1,000～2,000名前後の熟練技術者が不足する事態が継続することとなる。これは、福島第一原発の処理及び全国の原子力発電所の運用に重大な支障を来す」としています。そして、経産省の対処方針として「今回の緊急作業で受けた線量は、平常時の線量限度の枠外」とし、「作業員の安全性は、生涯線量１シーベルトを遵守することで担保する」よう厚労省に電離則の修正解釈を迫っていたことが明らかになりました。<br />
　10月31日発表の東電の資料では３月～９月末まで16,916名が緊急作業に従事し、被ばく線量が100ミリシーベルト超は162名、50ミリシーベルト超は750名と報告されています。保安院の想定は、プラントメーカーからの過剰な見積もりに基づき、事故の対応だけでなく他の原発の稼働維持をも目論んだものでした。
</p>

<p><strong>線量基準にダブルスタンダードは問題</strong><br />
　11月1日、厚労省は電離則の特例を改正し被ばく線量の上限を100ミリシーベルトに引き下げました。しかし、対象は11月１日以後に新たに緊急作業に従事する労働者のみであり、原子炉建屋やその周辺の高線量な区域で起きるトラブルに対応する労働者も除外されています。<br />
　今回の被ばく線量の上限引き下げは当然の措置ですが、被ばく線量基準にダブルスタンダードを設けたのは、国際的な放射線防護の考えに照らしても問題であると考えます。全国労働安全衛生センター連絡会議は、今後も被ばく労働問題にとりくみながら、脱原発へのプロセスをともに歩んでいきたいと思います。 
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<a name="9"></a>
<p class="subtitle">《各地からのメッセージ》<br />市民グループとともに幅広い運動を展開<br />栃木県平和運動センター　事務局長　福田　宏至
</p>

<p>
<table class="left">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="252" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/111207.jpg" width="180" />
</div></td></tr></tbody></table>
　栃木県平和運動センターは、差別を撤廃し、あらゆる人々の人権を擁護することが、恒久平和の基礎であるという世界人権宣言の精神を具体化するとりくみを掲げ、いかなる差別も許さない、すべての人々の人権確立に取り組んでいます。憲法が内包する平和主義の先進性を広くアピールし、米軍基地撤去運動への積極的な参加など、米国追従外交に反対する運動を進めてきました。また、核兵器の廃絶に向けた運動、プルトニウム利用を許さず、脱原発社会をめざす運動にも多くとりくんでいます。<br />
　福島第一原子力発電所の過酷事故から20日余りが経過した頃、市民団体が中心となって「福島原発事故・緊急講演実行委員会」を立ち上げました。３回の講演会が開催され多くの参加者を得ることができました。そんな中で、「この事故を機に脱原発の流れを確実なものにする運動を栃木県内でも準備していこう」という声が上がり、「原発いらない栃木の会準備会」がスタートしました。準備会の会合を重ねるうち、以前から運動をしていた人たちだけではなく、この事故に危機感を持った主婦や農業者、会社員、陶芸家、染色家、弁護士、大学教員など多士多彩な人々が集まってきました。７月10日に第３回の講演会を終え、講演実行委員会は解散し、「原発いらない栃木の会」へ合流することとなりました。<br />
　7月23日の結成総会には100名以上が参加しました。具体的なとりくみとして、9.19全国集会の前段として９月４日、鎌田慧さんの講演会をメインプログラムとする「さようなら原発栃木県集会」を宇都宮市で開催（写真）、11日には宇都宮市で街頭署名も実施しました。<br />
　現在、自治体に対する「原発から再生可能エネルギーの推進へエネルギー政策の転換を求める陳情」を12月議会に向けて要請する準備を進めています。今後は県内各地で新たにつくられた多くの団体とつながって、「脱原発」の大きなうねりをつくり、確実なものにしたいと思います。
</p>

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<a name="10"></a>
<p class="subtitle">【本の紹介】<br />沖縄と米軍基地<br />前泊　博盛著
</p>

<p>
<table class="right">
<tbody>
<tr>
<td>
<div align="center"><img class="photo" height="206" alt="" src="http://peace-forum.com/newspaper/111208.jpg" width="125" /><br />2011年・角川Oneテーマ21新書
</div></td></tr></tbody></table>
　わかったつもりで、実はそんなによく知らない。本書の冒頭にもあるのですが、本当のことなど知らないほうが良いし、知ったところでどうしようもない。本土に住む多くの人々にとって、沖縄の米軍基地問題はそういうものではないでしょうか。<br />
　普天間基地移設問題で2010年、当時の鳩山由紀夫首相による「最低でも県外」の出来事がありました。あのときは、それまで無関心だった人々の耳目さえ集めましたが、鳩山首相の挫折から議論は収束へ。加えて、今年の東日本大震災の甚大な被害によって、また人々の記憶から米軍基地問題は遠ざかってしまった感があります。<br />
　しかし、本書を読むと改めてあの騒ぎの末に、前進が見られなかったどころか、より県民の政府に対する、否、政府だけではなく痛みを分かち合わない本土の人間に対する不信感が高まったことを思い、居心地の悪さを感じました。<br />
　本書は、沖縄の新聞「琉球新報」で論説委員長などを務めた前泊博盛さんの筆によるものです。読めば、米軍基地の存在が発展どころか、経済停滞の諸悪の根源となっている実態や、受忍限度をはるかに超えた日常的な騒音、ひき逃げ事故、性暴力などの度重なる米軍犯罪に、県民が苦しんできたことが難なく理解できます。石原慎太郎・東京都知事が運輸大臣だったとき、「米軍は日本の番犬」と発言したエピソードを用いて、その番犬が家人に噛みついたり、襲いかかったりしているとした記述はよく現状を表しています。<br />
　著者は普天間基地移設問題について、しばらく動かないと指摘し、真剣にとりくむ政治家や官僚の不在、運動の先鋭化などをその理由として挙げています。福島第一原発事故をきっかけとして、「迷惑施設」は都市ではない、ある地方に押し付けるという差別体質が顕在化しました。この問題も何ら違いはありません。<br />
　今さら人には聞けないけれど、こっそりちゃんと知っておきたい。そんなときはぜひ、本書を手に取ってみることをお勧めします。<br />
（阿部　浩一）
</p>

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<a name="11"></a>
<p class="subtitle">さようなら原発1000万人アクション<br />1000万人署名達成へ集会
</p>

<p>
　平和フォーラム・原水禁が参加する「さようなら原発1000万人アクション」では、1000万人の署名の達成に向けて、以下の集会が予定されています。
</p>

<p>
●「がんばろう！さようなら原発1000万人署名」12.10集会<br />
日時：2011年12月10日（土）13：30～<br />
会場：東京・日比谷野外音楽堂<br />
交通：地下鉄「霞ヶ関駅」「内幸町駅」５分、ＪＲ「有楽町駅」15分<br />
内容　内橋克人さん（呼びかけ人）、鎌田慧さん（呼びかけ人）、福島からの参加者の訴え　ほか<br />
パレードコース（予定）<br />
日比谷公園→東京電力本店前→銀座→東京駅→常盤橋公園
</p>

<p>
●全国一斉さようなら原発1000万人アクション<br />
日時：2012年２月11日（土・休）13：30～<br />
会場：代々木公園イベント広場、ほか<br />
内容：全国主要都市、原発立地県で一斉アクション
</p>

<p>
●福島現地集会<br />
日時：2012年3月11日（日）※時間、場所等未定<br />
※東京よりバスツアー予定
</p>

<p>
●さようなら原発1000万人署名集約集会<br />
日時：2012年３月24日（土）13：30～<br />
会場：東京・日比谷野外音楽堂<br />
内容：集会、デモ・パレード
</p>

<p>
問い合わせ：原水禁（03-5289-8224）
</p>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>平和軍縮時評11月号 ジブチに戦後日本初の海外基地 ―進む自衛隊派遣の既成事実化　塚田晋一郎</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.peace-forum.com/p-da/111130.html" />
    <id>tag:www.peace-forum.com,2011://1.3400</id>

    <published>2011-11-30T07:34:25Z</published>
    <updated>2011-12-26T05:57:05Z</updated>

    <summary>　2011年6月1日、日本政府はアフリカ東部・ジブチ共和国において、自衛隊初の海...</summary>
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        <category term="2011年" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="平和軍縮時評" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-forum.com/">
        <![CDATA[<p>　2011年6月1日、日本政府はアフリカ東部・ジブチ共和国において、自衛隊初の海外基地となる「活動拠点」の運用を開始した。2009年3月からソマリア沖・アデン湾における海賊対策で派遣している自衛隊の活動長期化を見据えたものとされる。東日本大震災と原発事故への対応で自衛隊が注目を集めていた背後で、国会論議や国民への説明が決定的に不足したまま、「戦後初の海外基地」は活動を始めた。</p> <p><strong>自衛隊「ジブチ基地」の概要</strong><br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;7月7日、「日本国自衛隊・派遣海賊対処行動航空隊」の看板を掲げた基地の開所式が開かれた。式には、小川勝也防衛副大臣とディレタ・ジブチ首相をはじめ、米仏両司令官ら約350人が出席した。部隊名は、英語表記では「Deployment Air force for counter-Piracy Enforcement, Japan Self-Defense Force」とされ、基地のゲートには日仏英の3言語が併記されている。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;日本政府は、ジブチ国際空港の北西地区、約12ヘクタールをジブチ政府から借り上げ、約47億円を投じて、以下の施設を建設した。</p> <ul>     <li>P-3C哨戒機整備格納庫(1機収容)</li>     <li>駐機場(3機収容)</li>     <li>隊員宿舎(7棟、約280名収容)</li>     <li>食堂、風呂、ジム等の厚生施設(2棟)</li>     <li>事務所(2棟)</li>     <li>電源室等、その他関連施設</li> </ul> <div>　</div> <p>　ソマリア沖海賊対策の以前から基地を置いていた米仏を除けば、ジブチに自前の施設を開設したのは日本のみである。自衛隊はそれまで、ジブチ国際空港に隣接する米軍のキャンプ・レモニエを間借りするかたちで駐留していた。哨戒機は空港内に駐機させており、駐機場までの移動時間がかかることや、50℃を超える夏の炎天下での整備が必要であったことなどから、防衛省は、隊員の勤務や機体維持の環境改善が課題であるとしていた。北澤俊美防衛相(当時)はジブチ基地開設直後、7月8日の会見で、「間借りのような環境ではなく、しっかりした活動拠点を構築したということ。『腰を落ち着けてこの対策をやっていきますよ』というメッセージ」であると述べている。 また、ジブチ基地の開設に伴い、給食や補給業務、警備等の要員として、海自隊員20名、陸自隊員10名が増員された(後出の<strong>表</strong>の「海賊対処航空隊」の隊員数は、増員後のもの)。</p> <p><strong>ソマリア沖海賊の現状と、自衛隊の活動実態</strong><br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;国際海事局(IMB)の2010年次報告書によると、世界の海賊発生件数は、2003年以降、減少傾向にあったものの、2006年以降増え続け、特に1990年代からの内戦により無政府状態が長引くソマリア周辺海域では増加が著しいことがわかる。</p> <p><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img width="508" height="341" class="mt-image-none" alt="【図】海賊発生グラフ" src="http://peace-forum.com/p-da/111130-1.jpg" /></span></p> <p>　2008年6月に、ソマリア沖での海賊行為防止のための加盟国による武力行使を含む、「必要なあらゆる措置」を認める国連安保理決議1816(日本は共同提案国)が全会一致で採択されて以来、国際的な対策が続けられてきた(<a target="blank" href="http://www.peacedepot.org/nmtr/bcknmbr/nmtr322.pdf">「核兵器・核実験モニター」322号</a>に詳細)。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;2009年3月13日、日本政府(麻生政権)は閣議決定の後、自衛隊法第82条による「海上警備行動」を発令し、翌14日、護衛艦2隻をアデン湾に向け出港させ、自衛隊のソマリア沖派遣をなし崩し的に開始した。6月19日に海賊対処法が「後追い」で成立し、7月24日の施行をもって派遣の根拠法は同法へ移行した(<a target="blank" href="http://www.peacedepot.org/nmtr/bcknmbr/nmtr323-4.pdf">「核兵器・核実験モニター」323-4号</a>に詳細)。海上警備行動では、自衛隊の武器使用は、正当防衛や緊急避難の場合のみに限られていたが、海賊対処法の成立によって、「海賊行為を行っている者」に対し、「船舶の進行を停止させるために他に手段がないと信ずるに足りる相当な理由のあるときには、その事態に応じ合理的に必要と判断される限度において、武器を使用することができる」(第6条)とされ、武器使用基準が大幅に緩和された。また、海賊対処法により、自衛隊は日本以外の他国船籍の船を護衛することが可能になった。同年9月の民主党政権発足以降も、自衛隊の派遣は今日に至るまで間断なく継続されてきた。</p> <p><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img width="561" height="422" class="mt-image-none" alt="【表】自衛隊派遣部隊" src="http://peace-forum.com/p-da/111130-2.jpg" /></span></p> <p>　派遣部隊は、アデン湾において、主として2隻の護衛艦で民間船の航行を護衛することを任務とする「派遣海賊対処水上部隊」と、2機のP-3C哨戒機で、空からの警戒監視や情報収集、他国軍への情報提供を行う｢派遣海賊対処航空隊｣から成り、その概要は上記の表のとおりである。航空隊は、海外に派遣する部隊としては初めて海自と陸自の統合部隊として編成されている。今回、運用開始されたジブチ基地は、航空隊の活動拠点として開設された。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;水上部隊は約3か月半ごと、航空隊は約4か月ごとに交代し、現在はそれぞれ第10次隊と第8次隊が活動している。11年11月末までに実施された活動は、防衛省発表をまとめると以下のとおりとなる。</p> <div>　＜水上部隊＞</div> <ul>     <li>護衛回数　305回</li>     <li>護衛隻数　累計2327隻<br />     &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;内訳　日本籍船　19隻<br />     &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;日本の事業者が運航する外国籍船　577隻<br />     &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;その他の外国籍船　1731隻</li> </ul> <div>　＜航空隊＞</div> <ul>     <li>飛行回数　581回</li>     <li>飛行時間　約4490時間</li>     <li>確認した商船数　約44230隻</li>     <li>護衛艦、諸外国の艦艇等及び民間商船への情報提供　約5290回</li> </ul> <div>　</div> <p>　日本政府がアデン湾への自衛隊派遣の主目的としている、日本関係船舶(日本籍船及び日本の事業者が運航する外国籍船)に対する護衛は596隻であり、全護衛隻数2327隻のうちの25.6％である。さらに日本籍船に限った場合の全体に占める割合は、わずか0.8％しかない。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;日本政府関係省庁連絡会の「<a target="blank" href="http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/pdf/siryou2/report.pdf">2010年海賊対処レポート</a>」(2011年2月3日)は、2008年～10年の「ソマリア沖全体での海賊発生件数に対するアデン湾での割合」を指標として、「2008年の83％から2009年には54％、2010年には24％と大幅に減少した。自衛隊をはじめとする各国海軍等の活動の大きな成果」と述べている。しかし前出の図(グラフ)のとおり、ソマリア周辺の海賊行為は2008年から2009年に倍増し、2010年も同水準にある。これは、アデン湾の各国海軍を回避した海賊の活動範囲が拡散した結果であろう。その範囲はアラビア海、インド洋西部、マダガスカル沖にまで及ぶ(<strong>地図</strong>参照)。このようにソマリア沖から活動範囲を拡大する海賊を前にして、現状の各国海軍による海上での対処のみでは問題の根本解決には程遠く、長期化の様相を呈している。</p> <p><span style="display: inline" class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img width="600" height="677" class="mt-image-none" alt="【地図】ソマリア周辺海賊状況" src="http://peace-forum.com/p-da/111130-3.jpg" /></span></p> <p><strong>「活動拠点」という名の基地</strong><br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;日本政府は、ジブチに新設した施設を「基地」とは言わず、一貫して「活動拠点」と呼んでいる。他方で、自衛隊の国内の拠点については「基地」と呼び、例えば海上自衛隊ウェブサイトのトップページには、「基地の所在地」などとある。しかし、実態としてはジブチの施設も、国内基地と何ら変わらず、「基地」そのものであり、本来そう呼ばれてしかるべきである。<br /> 2011年9月23日公表の米議会調査局(CRS)<a target="blank" href="http://www.fas.org/sgp/crs/row/RL33436.pdf">報告書「日米関係：議会にとっての問題点」</a>には、以下の記述がある。</p> <p style="margin-left: 40px">「2010年4月、日本政府は、軍隊の海外基地を効果的に確立するために、ジブチに4,000万ドルをかけて独自の施設を建設する計画を発表した。<strong>第2次大戦以降、初の日本の海外基地であるが、この動きは、概して平和主義的な日本社会において、ほとんど論争にはなっていない</strong>」(強調は筆者)。</p> <p>　日本政府は、「論争」になる可能性を自覚しているがゆえに、あくまでも「活動拠点」との呼称にこだわっているのであろう。そのことは、国会での質問主意書(例えば、2011年6月7日の木村太郎議員(自民・衆)、2011年6月20日の馳浩議員(自民・衆))で、「海外基地」との表現が使われる度に、政府答弁書で「ご指摘の『海外基地』の意味するところは定かではないが」と断っていることにも表れている。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;日本の新聞各紙の大半は、政府発表のまま「新拠点」と報じている(報道そのものが僅少ではあるが)。他方、海外では「基地(Base)」としているものが多い。ジブチと国境を接するソマリランド<sup>※</sup>の「ソマリランド・プレス」(10年4月29日付)は、「日本の海軍基地がジブチに開設」との見出しで報じ、「日本は初となる海外の軍事基地をジブチに開設」し、「ジブチ基地は、第2次大戦以降、自衛隊を有しながらも、正規軍を持たず、戦争をせずにきた日本に新たな次元をもたらす」と伝えている。</p> <p style="margin-left: 40px">(※ソマリア半島北西部で独立を宣言した地域。治安はアフリカでは比較的安定しており、事実上の独立国家の機能を有しているが、国際的に国家承認されるまでには至っていない。)</p> <p>　自衛隊が海外に施設を設置した例としては、04年1月から06年7月までの陸上自衛隊のイラク・サマーワ宿営地がある。これも「基地」と呼べないことはないが、時限立法のイラク特措法に基づく一時的なものであった。しかしジブチ基地は、恒久法であり、部隊の「撤退期限」自体が存在しない海賊対処法による活動のためのものであり、長期的駐留を前提とした本格的な基地である。そもそもの問題点として、憲法はもとより、自衛隊法の中にさえ、当然のことながら海外での恒久的な駐留基地の建設を正当化するような規定はない。ジブチ基地の開設は、国民的議論を置き去りにした自衛隊海外展開の既成事実の積み重ねが、また一つ、看過できない一線を越えたことを意味する。</p> <p><strong>駐留部隊の法的地位</strong><br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;ジブチ駐留部隊には、その法的地位にも重大な問題がある。2009年4月3日、中曽根弘文外相とユスフ・ジブチ外務・国際協力相は、<strong>「ジブチ共和国における日本国の自衛隊等の地位に関する日本国政府とジブチ共和国政府との間の交換公文」(文末に資料)</strong>に署名した。自衛隊イラク派遣に伴い、03年12月にクウェートと結んだのに続く、自衛隊にとって2度目の「地位協定」である。この地位協定には、日米地位協定以上とも言える日本側の特権が規定されている。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;「公文」<strong>第4項</strong>は、ジブチに駐留する部隊に様々な特権を与えている。のみならず、<strong>第8項</strong>では、ジブチ内でのすべての刑事裁判権を日本側に与えることが規定されている。これにより、ジブチにおいて自衛官や海上保安官がいかなる犯罪行為を行ったとしても、ジブチの法律は適用されず、日本の法律で日本の裁判所が裁くことになる。クウェート地位協定では、公務外の犯罪はクウェートの法律で裁くとされていた。また、多くの問題が指摘されている日米地位協定でも、公務中の場合は米国側が第1次裁判権を持つが、公務外であれば日本が裁判権を持つ。しかし、ジブチ地位協定には「公務中・公務外」の定義すら存在せず、すべては日本の法で裁かれる。このような地位協定の在り方は、「<strong>他国と対等関係に立とうとする各国の責務</strong>」を前文でうたった日本国憲法の国際協調主義の精神にも反している。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;この問題の追及は、これまで国会でも皆無に等しく、市民社会においても不足していることは否めない。沖縄をはじめとする米兵犯罪等をめぐる日米地位協定の見直しは必要であり、それを求めていくのは当然のことである。しかし今後は、日米地位協定を指摘する時、ジブチ地位協定における日本の一方的優位性についての指摘も同時になされなければ、その説得力は弱いものとなるであろう。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;;海賊対処法は自衛隊派遣の国会承認を不要としており、日本政府はジブチ政府との地位協定締結も全く同じ精神の下で、国会にも国民にも事前の説明なく、外交事務として処理した。当時の中曽根外相は、2009年04月15日の国会答弁で、「日本が海外の組織を受け入れる地位協定と違い、日本が先方で受け入れてもらうということであり、自衛隊員、海上保安庁の特権・免除ということで、日本側に対する優位的なものを取り決めるから、これは日本の国会の承認はいただかなくてもいい」と述べている。この高慢な態度も、強く批判されてしかるべきであろう。</p> <p><strong>軍事力によらない取り組みと、国民的議論を</strong><br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;いうまでもなく海賊行為は犯罪であり、民間船への襲撃行為は非常に深刻な問題である。一方で、これまで20か国以上の軍隊が海賊対策にあたってきてもなお、ソマリア沖の海賊問題は収束するどころか、拡散・悪化の一途をたどっている。これは、軍事力による海上での作戦活動の限界を示していると言えるだろう。いま国際社会に求められているのは、ソマリアの政治・社会・経済を安定化させ、貧困を解消し、海賊行為そのものの根を絶つための「陸の上での取り組み」をより本格化・加速化させることである。その際、マラッカ海峡の海賊対策のために日本政府が主導して2006年に作られた｢アジア海賊対策地域協力協定｣(ReCAAP)を成功事例として、参考にすべきである。<br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;ソマリア沖海賊への対処では、2009年に、国際海事機関(IMO)主催による「ソマリア周辺海域海賊対策地域会合」が開かれ、また、2011年11月には、日本の海上保安庁が主催の「中東・東アフリカ地域海上保安機関高級実務者会議」及び「ソマリア周辺海域海賊対策国際フォーラム」が開催され、ソマリア周辺国の政府関係者が来日し、海賊対策について議論を行っている。マラッカ海峡で海上保安庁の巡視船が海賊対策にあたっているように、ソマリア周辺の海賊対策においても、海上保安庁のイニシアティブにより、これらの取り組みを加速化させ、問題解決の糸口を探っていくことは可能なはずである。<br /> <br /> &nbsp;&nbsp;&nbsp;自衛隊のジブチ基地開設は、本来、様々な段階や論点において、国民的議論が徹底的に成されなければならなかったはずの出来事である。その論点は、海外基地建設の問題性、地位協定のあり方、ソマリア沖派遣の是非、そして自衛隊の存在そのものと憲法との整合性をどう捉えるかといった根源的なところまで及んでもおかしくない。これは、日本が世界に対しどのような存在を示していくかという、非常に大きく、国家や社会の根幹に関わる問題である。しかし、実際のジブチ基地開設は、国会軽視や国民無視の状況下で進められ、公開の場で広い議論がなされた形跡は、皆無に等しい。自国側の多大な特権をジブチ側に押しつける形で締結された地位協定の問題性も併せて、この問題は、今からでも国民的議論により、検証・再考されるべきである。</p> <p style="text-align: center">------------------------------------</p> <p><strong>【資料】ジブチ共和国における日本国の自衛隊等の地位に関する日本国政府とジブチ共和国政府との間の交換公文(抜粋)</strong></p> <p style="text-align: right">2009年4月3日、署名及び交換</p> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; margin: 0mm 0mm 0pt">1～3(略)</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; text-indent: -11.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 12.95pt"><strong>4</strong>　部隊、海上保安庁及び連絡事務所は、ジブチ共和国政府によって次の<strong>特権及び免除</strong>を与えられる</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; text-indent: -31.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 32.95pt">　　(a) 施設並びに部隊、海上保安庁又は連絡事務所が使用する船舶及び航空機は、不可侵とする。ただし、ジブチ共和国政府の官吏は、日本国政府の権限のある代表者の同意を得てそれらに立ち入ることを許される。</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; text-indent: -31.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 32.95pt">　　(b) 部隊、海上保安庁及び連絡事務所並びにこれらの財産及び資産(所在地及び占有者のいかんを問わない。)は、あらゆる形式の訴訟手続からの免除を享有する。</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; text-indent: -31.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 32.95pt">　　(c) 施設、施設内にある用具類その他の資産及び部隊、海上保安庁又は連絡事務所の輸送手段は、捜索、徴発、差押え又は強制執行を免除される。</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; text-indent: -31.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 32.95pt">　　(d) 部隊、海上保安庁及び連絡事務所の公文書及び書類は、いずれの時及びいずれの場所においても不可侵とする。</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; text-indent: -31.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 32.95pt">　　(e) 部隊、海上保安庁及び連絡事務所の公用通信は、不可侵とする。</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; margin: 0mm 0mm 0pt">5～7(略)</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; text-indent: -11.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 12.95pt"><strong>8 　日本国の権限のある当局は、ジブチ共和国の領域内において、ジブチ共和国の権限のある当局と協力して、日本国の法令によって与えられたすべての刑事裁判権及び懲戒上の権限をすべての要員について行使する権利を有する。</strong></div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; text-indent: -31.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 32.95pt">9 (a) 民間又は政府の財産の損害又は滅失に関する請求及び人の死亡又は傷害に関する請求は、当該請求の当事者間の協議を通じて友好的に解決する。</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; text-indent: -31.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt 32.95pt">　　(b) 友好的な解決に達することができない場合には、その紛争は、両政府による協議及び交渉を通じて解決する。</div> <div style="text-justify: inter-ideograph; text-align: justify; margin: 0mm 0mm 0pt">10～21(略)</div> <p style="text-align: right">(強調はピースデポ。外務省HPに全文。)</p>]]>
        
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