2023年、集会等の報告
2023年03月29日
「関東大震災100年朝鮮人虐殺犠牲者の追悼と責任追及の行動」、3.28学習会を開催
平和フォーラムが参加する「関東大震災100年朝鮮人虐殺犠牲者の追悼と責任追及の行動」実行委員会は、3月28日、第1回目の学習会を開催しました。
はじめにドキュメンタリー映画「払い下げられた朝鮮人」(1986年)を上映しました。旧陸軍は「保護」を名目に在日朝鮮人を習志野の収容所に強制的に集めましたが、その一部の人びとは近隣の「自警団」に「払い下げ」られ、殺害されました。事件の真相を追うとともに被害者追悼のとりくみを取材した作品です。上映後、監督の呉充功(オ・チュンゴン)さんが登壇し、本作品に関するエピソードを紹介。また、ヘイトデモに掲げられた「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」のプラカードは、朝鮮人虐殺事件が日本社会において過去の出来事ではないことを示していると語りました。
続いて、明治学院大学教授の鄭栄桓(チョン・ヨンファン)さんが「『虐殺否定論』の問題、批判的検証から」と題し、講演を行いました。朝鮮人虐殺否定論が史料を切り貼りし、事実を歪曲していることを指摘。否定論を利用して追悼文拒否が中立的立場であるかに装う小池百合子都知事などの事例を挙げながら、歴史修正主義の言説を支えるものについて解説しました。
実行委員会は今後も学習会やフィールドワークを行いつつ、関東大震災100年を迎える本年9月1日前後には犠牲者追悼と責任追及の行動にとりくむ予定です。