2009年、トップランク、人権コーナー、東北アジア平和キャンペーン、集会等の報告

2009年08月30日

2009「在日朝鮮人歴史・人権週間」全国集会を名古屋で開催

 

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この7月から全国各地でとりくまれてきた2009「在日朝鮮人歴史・人権週間」の全国集会が、8月29日と30日の2日間、名古屋市で開催されました。第1日目の29日は、名進研ホール約200人が参加して、証言やシンポジウム、写真展。第2日には、2つのグループに分かれて名古屋市東山霊安殿と岐阜県久々地下工場へのフィールドワークを行いました。主催は、平和フォーラムや朝鮮人強制連行真相調査団、在日朝鮮人人権協会などでつくる全国実行委員会と東海地区実行委員会です。
集会では、まず、オープニングセレモニーとして朝鮮人のおばあさんたちの日本への怨念を描いた寸劇「テマンハルモ二とマダン(広場)のハルモ二」をリ・ウンスさん、チェ・イレさんの出演、チュウ・パジャさんの伴奏で行いました。さらに証言として、長野・平岡ダムに強制連行されたアボジ金一洙(キム・イルス)さんの遺族で日弁連人権救済申立人の金甲治さんがビデオ上映のあと父親の生前のこと、強制連行の事実を知るに至った経験を話しました。
つづいて、集会を藤本泰成平和フォーラム副事務局長の司会のもと開始し、まず、安川寿之輔東海実行委員会共同代表が開会宣言。1万円札福沢諭吉のアジア蔑視の問題点について格調高く指摘しました。寺尾光身朝鮮人強制連行真相調査団全国協議会共同代表(前愛知調査団日本人側代表)が主催者あいさつ、日本にはびこる靖国の思想や誤った歴史認識に言及しました。さらに、来賓として在日本朝鮮人総連合会中央本部の高徳羽(コ・ドグ)副議長のあいさつが行われました。
シンポジウム「朝鮮人強制連行とは」一新たな視点で提案するでは、真相調査団の空野佳弘事務局長と在日朝鮮人人権協会の金哲秀さんのコーディネータ、床井茂弁護士の日本弁護士連合会「朝鮮人強制連行」に対する勧告、前田朗造形大教授の「慰安婦」強制連行は誘拐である-「いい仕事がある」と騙して海外に、最高裁の判例からと題した提起と討論が行われました。愛知真相調査団の金順愛(キム・スネ)さんの「中島半田工場被連行者の年金と現在」の提起と報告、在日朝鮮人人権協会の金珍英(キム・ジニョン)さんのコメント「在日朝鮮人高齢者の無年金・消えた年金」を受けた後、会場からの質問に対する質問に対する回答とパネラーの補足意見が明らかにされました。
つづく「まとめ」のコーナーでは、昨年の人権奨励賞受賞団体の「日朝友好九州学生の会」など各地からの報告を受けた後、全国実行委員会のアピールを確認し、最後に集会のまとめを原田章弘全国実行委員会共同代表が行い終了しました。
2日目のフィールドワーク「岐阜県久々地下工場」は戦争末期に突貫工事の危険な作業でつくられつつあった地下壕を、暗闇のに多数のコウモリが乱舞するなか、見学しました。

→集会アピール  集会チラシ →朝鮮新報1 →朝鮮新報2

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