食・みどり・水(環境)
2020年12月07日
12月7日、環境省との意見交換会を実施
平和フォーラムも参加する「きれいな水といのちを守る全国連絡会」で、12月7日に、環境省との意見交換会を実施しました。
PRTR法の見直しに伴い、8月より環境省へ意見書を提出し、回答をいただくなど、書面での意見交換を行ってきました。
今回の意見交換会は、これまでのやりとりをふまえ、「石けん成分の脂肪酸ナトリウム塩と脂肪酸カリウム塩が、PRTR物質から除くのがふさわしい」ことを伝えるものです。
連絡会の事務局長の「市民社会の声を環境省に持って帰っていただく」という挨拶で始まり、水の問題をライフワークとして活動する森山浩行衆議院議員が場を設定した意義を話しました。
その後、環境省職員が、事前に提出していた文書に対する回答を述べ、PRTR法の改正の趣旨を説明しました。
PRTR法に関するパブリックコメントに対し、2月に環境省と文書でやり取りをしたという吉野輝雄教授(国際基督教大学)の「PRTR法に石けんの成分が指定されることには、率直に違和感がある」との発言を皮切りに、一時間半近い意見交換が行われました。
環境省のみならず、経済産業省、厚生労働省とも事務的に重なる部分のある問題であり、2022年施行予定の法案が、今後どのように運用されていくのか、注視が必要です。
また、コロナ禍において、手洗いの際に石けんを使うことは欠かせません。アルコール消毒などにより、化学物質過敏症の相談も多く寄せられています。
石けんという「健康と環境にやさしい」生活の必需品を改めて見直すとともに、市民社会から環境省への働きかけを強めていく必要があります。