2020年、トップランク、集会等の報告
2020年06月22日
6月の議員会館前19日行動に1200人
新型コロナ感染症対策のため4月、5月の開催が中止となっていた毎月19日の国会前行動が6月19日、ひとしきり雨が降り続く中、3か月ぶりに行われました。2015年9月、安保法制(戦争法)の強行採決から続く19日行動も、この日55回目を迎え、また1960年の日米安保条約に反対する国会前の行動から60年目となる6月の行動となりました。
集会を主催した戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の小田川義和共同代表が開催あいさつを行った後、各党の国会議員から連帯のあいさつがありました。山添拓参議院議員(共産党)、高良鉄美参議院議員(沖縄の風)、岸まきこ参議院議員(立憲民主党)、福島みずほ参議員議員(社民党)らが演壇に立ち、コロナ対策支援事業、元大臣や議員の逮捕で首相の任命責任の課題など議論すべきことが多々あるにもかかわらず、早々に国会を閉会してしまった安倍政権に対して批判を集中させました。また、安倍首相が改めて憲法改正に意欲を示し、敵基地攻撃にも言及したことにも抗議し、いのちと生活を守ることが政治の役割だと、各議員はそれぞれ訴えました。
つづいて、清水雅彦さん(日体大教授)が、合理的、科学的な根拠もないコロナ感染症対策をすすめた安倍首相を批判したほか、沖縄一坪反戦地主会・関東ブロック共同代表の木村辰彦さんが、この間の沖縄県と国との争訟の経過を説明したうえで、国に忖度する司法の現状を憂い、また、19日にサンゴの移植の許認可問題を巡り国地方係争処理委員会の結論がまたもや国の主張を一方的に認める判断を下したことで、地方自治が崩壊しつつあることに警鐘を鳴らしました。日本劇作家協会元会長の坂手洋二さんは、演劇界の現状について訴え、最後に志葉玲さん(ジャーナリスト)は、入管施設での虐待問題に触れながら、日本政府の難民に対する処遇を痛烈に批判しました。
19日行動に参加した1200人は、新型コロナ感染症対策で人的間隔を確保しつつ、国会図書館前まで会場を広げて、国会を二辺に渡って取り囲むようにし、安倍政権退陣に向けた意思を力強く示しました。