声明・申し入れ
2006年12月19日
原子力空母の横須賀母港化を許さない全国連絡会ほか/蒲谷亮一横須賀市長に対する申入書
蒲谷亮一横須賀市長に対する申入書
原子力空母の横須賀母港化を許さない全国連絡会ほか
横須賀市長 蒲谷亮一 殿
申入書
原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会
共同代表 呉東 正彦
三浦半島地区労働組合協議会
議 長 三影 憲一
原子力空母の横須賀母港化を止めよう神奈川実行委員会
共同代表 宇野 峰雪
同 呉東 正彦
同 早坂 公幸
同 鈴木 保
原子力空母の横須賀母港化を許さない全国連絡会
共同代表 江橋 崇
同 宇野 峰雪
同 呉東 正彦
同 西尾 漠
米海軍横須賀基地内において、2008年の原子力空母母港化のために、以下の動きが進められています。市民の安全を守るために、以下の点につき速やかに調査し、対応されたく、申し入れいたします。
1、横須賀港の海底のヘドロ、海水から、ダイオキシン、トリブチルスズ、水銀、砒素、鉛、硫化物が、相当量検出されています。水銀、砒素、鉛は陸上であれば、土壌汚染基準値を上回り、汚染対策が必要な値であり、その値も12号バースの土壌汚染とほぼ対応しています。
従って汚染拡散、漁業被害に繋がる浚渫工事は許可すべきではありません。
また海洋投棄については環境大臣の許可が必要なはずであり、その予定を照会して下さい。
2、港湾法及ぴ港湾計画上、今回の浚渫は、今までの通常型空母のためのものではなく、より大きく強力な原子力空母のためのものであり、また浚渫工事も維持浚渫ではなく、深さをより深くするためのものです。
横須賀市の港湾法の許認可事務に関する処理基準を明らかにして下さい。
(横須賀市の港湾法の許認可事務に関する処理基準によれば、基地ないし港湾施設の拡張ならば、港湾審議会の開催が必要ではないでしょうか。)
3、米軍予算によって浮桟橋である10・11号バースを撤去して、12号バース奥にメンテナンス用台船のための桟橋を作るという計画があるのを、把握しておられますか。
基地関係者の話によると、その台船を原子力空母に横付けさせてメンテナンス作業を行うが、日本人作業員は入らせないとのことです。
もしそれが事実だとすれば、エードメモワール等による原子炉の修理は行わない、メンテナンス作業は艦内で行うとの約束に反することとなり、台船上の作業により、周囲への放射能漏れの危険性、放射性廃棄物の貯蔵問題等が生ずることとなります。
この点につき、至急米海軍及び国に確認して下さい。
4、上記浮桟橋である10・11号バースの撤去、曳航作業はいつになるのでしょうか。これについては、本来国有財産であり、まず米軍から日本国に返還手続きの上で、入札手続をとらねばならないのではないでしょうか。
5、米海軍の原潜が今まで、10・11号バースに接岸していたのを、今後新設された13号バースに接岸させる計画であるのを、把握しておられますか。
米海軍が12号バース背後の山を削り、そこに、純水製造施設、高規格の電力供給施設等の工場を建設しようとしている計画を、把握しておられますか。
原潜が13号バースに接岸し、純水製造施設、高規格の電力供給施設と接続されると補給能力が格段に高くなり、長期の停泊、深化した作業を行うこととなりかねず、原潜についても寄港ではなく準母港化、放射能事故の多発化に繋がりかねません。
その施設の内容、施工業者等を、至急米海軍及び国に確認して下さい。
特に、この施設から12・13号バースのユーティリティーを通じて、原子力艦の原子炉へ純水が供給されるのと同時に、逆に原子力艦の坤塀から、が戯能を含むゃ吟却水が、12.13号バースのユーティ・リティーを通じて、この施設へ排出処理されることは、絶対にないと言えるのかを照会して下さい。(あるとすればエードメモワール等による原子炉の修矧瀦事っない、メンテナンス作業は艦内で行うとの約束に反することとなります。)6、13号バースを原潜が使用するという・ことは、12号バースを原子力空母が使用することと同様に、港湾管理者である横須封市に対しては、12号、13号桟橋工事の際にそのような説明は一切されていません。その旨を防衛施設庁に照会するとともに、使用条件が変更されたのだから、再臨藩を申し入れて下さい。
7、上記工場のために12号バースの背後の山(泥岩ないし6号ドックの掘削士・)が、現在切り崩されていますが、12号バー只の汚染土壌と同様に批素、水銀等が含(L_____________)まれていることが、階紡臨設庁の諏査で明らかになっています。にも関わらず、米軍工事ということで、何の調査も対策も許可も行われないまま、出裏が掘削、投棄されているのは、市民の臥地位協定上、大問題で丸その残土を、誰が、どこに、どのよう盛こ捨てているかが、業者、米軍、防衛施設庁に照会し、土壌が汚染されていないか、至急調査の手だてを講じて下さい。(受注業者は東急建設とのことです。)
特に、この施設から12・13号バースのユーティリティーを通じて、原子力艦の原子炉へ純水が供給されるのと同時に、逆に原子力艦の原子炉から、放射能を含む一次冷却水が、12・13号バースのユーティリティーを通じて、この施設へ排出処理されることは、絶対にないと言えるのかを照会して下さい。(あるとすればエードメモワール等による原子炉の修理は行わない、メンテナンス作業は艦内で行うとの約束に反することとなります。)
6、13号バースを原潜が使用するということは、12号バースを原子力空母が使用することと同様に、港湾管理者である横須賀市に対しては、12号、13号桟橋工事の際にそのような説明は一切されていません。その旨を防衛施設庁に照会するとともに、使用条件が変更されたのだから、再協議を申し入れて下さい。
7、上記工場のために12号バースの背後の山(泥岩ないし6号ドックの掘削士)が、現在切り崩されていますが、12号バースの汚染土壌と同様に砒素、水銀等が含まれていることが、防衛施設庁の調査で明らかになっています。にも関わらず、米軍工事ということで、何の調査も対策も許可も行われないまま、土壌が掘削、投棄されているのは、市民の環境上、地位協定上、大問題です。
その残土を、誰が、どこに、どのように捨てているかが、業者、米軍、防衛施設庁に照会し、土壌が汚染されていないか、至急調査の手だてを講じて下さい。(受注業者は東急建設とのことです。)
8、12号バース奥に、ガス発電所を作る計画が進められています。その施工業者を確認し、安全対策、環境アセスメント、及び特に地震の際の対策等の資料を市民に示して下さい。また発電所の建設資金は、民間会社が提供する、となった理由についても照会して明らかにして下さい。
9、今回の6号ドック脇の地質調査は、6号ドックの拡幅の準備ではないかという話があります。そうだとすると原子力空母の修理をしないとの約束に反することになりかねないので、そうでないことを、米軍及び国に確認して下さい。
10、横須賀基地に今後、米海軍原子力推進計画水上艦システム部長が常駐し、数百名の原子炉関係の専門スタッフが移駐してくると言われています。これはまさにしないと約束されている原子炉関係の修理、メンテナンス作業をするからではないでしょうか。一体何のためにそれだけの人員が移駐してくるのか、その作業の内容は何なのかを、米軍に照会して下さい。