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2014年08月08日
原水禁長崎大会の分科会 脱原子力、核軍縮、ヒバクシャの課題で討議や学習
被爆69周年原水禁世界大会・長崎大会は8月8日に分科会やひろば、フィールドワークなどで、脱原子力、核軍縮、ヒバクシャの課題を討議・学習しました。
原発問題では、政府のエネルギー基本計画の問題点の指摘や、脱原発社会に向けたエネルギー政策あり方の提起などがありました。また、福島の現地報告や各地の原発再稼働をめぐる現状が報告されました。さらに、韓国やドイツのゲストからも各国の原発政策の動向が話されました(写真上右)。
平和と核軍縮の課題では、核燃料サイクルにより、溜り続けるプルトニウムが核拡散につながる危険性や、東北アジアの非核地帯化の運動と集団的自衛権行使容認、沖縄などの軍事基地問題とむすんだ取り組みの重要性が議論されました。アメリカや韓国からも活動家が参加し、国際的な連帯運動の重要性が強調されました(写真上左)。
さまざまな場でのヒバク問題を考える分科会では、戦時中の朝鮮半島等からの強制連行により被爆した在外被爆者の課題や、被爆二世、三世の問題、福島原発事故の被災者や被曝労働者など、核被害が広がっている現状を学びました。
若い世代へつなぐ運動継承が重要になる中、長崎での被曝の実相を学ぶ入門分科会のほか、「子ども平和のひろば」(写真下左)では、被爆体験の話や原爆資料館見学などで子どもたちに核の恐ろしさを理解してもらう企画や、高校生などの実行委員会で企画した「ピース・ブリッジ」では、東日本大震災の被災地の報告や各地の若者から活動が紹介されました(写真下右)。
このほか、被爆者との交流、被爆遺構や佐世保基地をめぐるフィールドワーク、映画の上映会など多彩な催しが行われました。原水禁世界大会は8月9日に閉会総会、非核平和行進を行い終了します。