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2013年08月05日
原水禁世界大会・広島大会の2日目 分科会や国際会議開く
8月5日の「被爆68周年原水爆禁止世界大会・広島大会」の2日目は、分科会や国際会議などの学習・討論、フィールドワーク、子どもたちの催しなど、広島市内を中心に多彩に展開されました。
第1分科会は「福島原発事故の現状と課題」として、福島からの報告を受け、脱原発社会の実現に何が必要かを討議しました。第2分科会は「再稼働問題と脱原発に向けたエネルギー政策」をテーマに、韓国やドイツのゲストからの報告も含め、原発に頼らないエネルギー政策を考えました。
第3分科会は「核拡散と日本の原子力政策」で、特にプルトニウム利用と原発輸出問題を中心に、韓国からの報告も交えて討議しました。第4分科会は、「アメリカの核戦略と東北アジアの非核化」について、沖縄へのオスプレイ配備など米軍基地問題や多国間の地域安全保障などの課題を、アメリカや韓国の平和運動団体の報告も含めて討論しました。
第5分科会は「世界のヒバクシャの現状と連帯のために」をテーマに、原子力の出発点にあたるウラン採掘現場の核被害をアメリカから報告してもらい、さらに世界の核被害者の現状を学びました。第6分科会の「ヒロシマからフクシマへヒバクシャの課題」では、韓国の在外被爆者の訴えや被爆体験者の問題と解決に向けた取り組みと、フクシマの課題を結んで考えました。
「見て、聞いて、学ぼうヒロシマ」をテーマとした第7分科会には多くの若い人が参加し、被爆者の証言を通してヒロシマの実相にふれ、被爆体験の継承を考えました。このほか、山口県上関原発、被爆二世・三世問題などの討論の広場や、フィールドワークが行われました。
「破綻する原子力サイクル」をテーマとした国際会議は、福島原発事故にもかかわらず再稼働や原発輸出を進める日本の原子力政策、核燃料サイクルにおける被ばくと核拡散の問題、脱原発を選択した国の現状も含めて、各国の専門家、活動家が一堂に会して討論をしました。
福島から原発事故後の状況が報告され、さらに破綻する核燃料サイクルや日本の原子力政策の問題が指摘されました。アメリカからは、ウラン採掘での核被害について、先住民の闘いと現状が報告されました。韓国からは、日本以上に拡大する原発政策や再処理の問題が語られました。ドイツからは脱原発の政策と今後の廃棄物問題が報告されました。最後に「この負の遺産と私たちがどう向き合っていくかが問われている。今後も各国と連携し、情報を共有し、運動を進めよう」と確認されました。
一方、若者や高校生が企画運営するメッセージfromヒロシマは、全国や海外から参加の子ども達が一緒に遊びながら、平和を考えようと行われました。最後にみんなでまとめた「平和のメッセージ」を全世界にインターネットで発信しました。
原水禁世界大会・広島大会は、6日にまとめ集会を行い、長崎大会に引き継ぎます。